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O11?ODC?一体何が違うのさ?_v1.0.2.pdf
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kata_junn
September 12, 2024
Technology
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870
O11?ODC?一体何が違うのさ?_v1.0.2.pdf
O11 と ODC の違いについて、ざっくり理解するためのものです
※ODCの情報は 2024/09 時点のものです
kata_junn
September 12, 2024
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Transcript
O11?ODC?一体何が違うのさ? side/developer 2024/09/10 OSUG Tokyo 伊藤忠テクノソリューションズ 片野 潤一(@kata_junn)
片野 潤一 かたのじゅんいち / かたじゅん 伊藤忠テクノソリューションズ(略称:CTC) 主業務 ローコードプラットフォーム: OutSystems の推進
- プリセールス、技術支援 - トレーニング講師、講師育成 @kata_junn kata_junn 社内活動 - 社内 OutSystems Developer 向け勉強会開催、登壇 - Webinar 企画、登壇 社外活動 - OutSystems User Group、Qiita、名城大学非常勤講師 OutSystems 経験 - 約 9 年、OutSystems 資格全て
今日の内容が目指している状態 OutSystems 未経験の方 O11 と ODC ってそんなに違うの?という気持ちになる OutSystems 11 経験者の方
ODC との差分の概要を把握した気持ちになる ODC に精通している方 次のセッションに向けての休憩時間
OutSystems、ローコード開発基盤「OutSystems Developer Cloud」提供開始, 2023-04-18, zdnet, https://ascii.jp/elem/000/004/133/4133238/
OutSystems、ローコード開発基盤「OutSystems Developer Cloud」提供開始, 2023-04-18, zdnet, https://ascii.jp/elem/000/004/133/4133238/ O11 と ODC は別物
O11 と ODC はどの程度別物なのか 非同期処理 の実装 C# での実装 アプリケーションアーキテクチャ 管理系機能(ユーザー、ログ、権限、等々)
インフラストラクチャ 製品仕様・制約 同じ 違う 画面、ロジック の実装 構成管理
O11 と ODC はどの程度別物なのか 非同期処理 の実装 C# での実装 アプリケーションアーキテクチャ 管理系機能(ユーザー、ログ、権限、等々)
インフラストラクチャ 製品仕様・制約 同じ 違う 画面、ロジック の実装 構成管理
製品仕様・制約 インフラストラクチャ 管理系機能(ユーザー、ログ、権限、等々) O11 と ODC はどの程度別物なのか アプリケーションアーキテクチャ 同じ 違う
画面、ロジック の実装 非同期処理 の実装 C# での実装 構成管理
製品仕様・制約 インフラストラクチャ 管理系機能(ユーザー、ログ、権限、等々) O11 と ODC はどの程度別物なのか アプリケーションアーキテクチャ 同じ 違う
画面、ロジック の実装 非同期処理 の実装 C# での実装 構成管理 (他の話もちょっとしますが) ↓今日は特にここにフォーカス↓
画面・ロジックの実装体験 Screen、Block、ロジック(各種 Action)、 Data の作成方法はほぼ同じ よって、O11 の開発経験者であればすぐ機能 開発には取り掛かれる なので、Associate Reactive
Developer(O11)取得者は、 Associate Developer(ODC)はすぐに取れます ほぼ同じと言って過言ではない ODC Studio の見た目 細かいプロパティの違いはあれど、開発体験としては踏襲されている 同じ OutSystems11 から OutSystems Developer Cloud への移行, https://learn.outsystems.com/ja-jp/training/journeys/from-o11-to-odc-569 公式トレーニングも存在し、O11 Developer であれば数時間で完了可能 PE がないんだけどね
非同期処理の実装 Timer は変わらない BPT の代替(?)として Workflows 機能がリ リースされた。ざっくり、Workflow Builder に似ているが、コンセプトが明確に違う
CMf は人類には難しすぎた BPT の霊圧が消えた アプリ内/アプリを跨いだメッセージ伝達機能 がリリースされた これにより、アプリ間の結合度を下げる実装が 他のサービスに依存無しに実現可能となった Event Driven Architecture が登場 違う Events, OutSystems Document, Last updated 2024-05-08, https://success.outsystems.com/documentation/outsystems_developer_cloud/bu ilding_apps/events/
C# での実装 “External Logic”という機能が代替となる Visual Studio だけでなく、Visual Studio Code などのエディタでもサポートされるようになった
ただ、作成したコードは AWS Lambda の Function として実行され、Service Action と同じ性質 を持つようになり、トランザクションは分離される Integration Builder の霊圧が消えた 違う ODC を乗りこなすために理解しておくと良いかもしれないいくつかのこと~Case:External Logic~, kata_junn, 2024-03-24, https://speakerdeck.com/kata_junn/odc-wocheng-rikonasutamenili-jie-siteokutoliang-ikamosirenaiikutukanokoto-case-external-logic
構成管理の前に… Module という概念が消え、App と Library という2種が実装成果物となった まぁ Module で Type(Service、Library、Blank、etc...)を縛るのは色々無理があったよね
Module の霊圧が(ry 補足
構成管理 O11 で言うところの Library Module や Extension に近しい 一番大きな違いは、”Library のバージョンを上げて
も依存する App は必ずしも更新する必要がない” 点 にある。とても良いアプデ。 例えば、OutSystems UI をバージョンアップしたと しても各アプリは追従する必要がなく、気軽に Library のアップデートが行えるようになった。ただ し “指定可能な Library は最新バージョンのみ” とい う制約がある バージョン指定もできたら神だったナァ Library という概念の登場 違う Libraries, 2024-08-12, https://success.outsystems.com/ja- jp/documentation/outsystems_developer_cloud/building_apps/libraries/
アプリケーションアーキテクチャ O11 はモノリシックなアーキテクチャだったが、ODC では MSA になる マイクロサービスアーキテクチャ が強制される を使用することができる 違う
つまり、App 間でトランザクションは分離されるため、 分散トランザクションを余儀なくされる。実現には補償 トランザクションの実装が欠かせなくなり、必要とされ るスキルレベルや実装難易度が高くなる アプリケーションの実装単位はコンテキスト境界単位が 推奨されている なお、ODC ではモジュラーモノリスの実現はできない。と思う。
参考:分散環境におけるデータ整合性の取り方 ただし複雑なので単純にバグの温床になる可能性がある 各チームで実装することは避け、リファレンス実装を用意して真似てもらうことが良さそう Saga や TCC による実装パターンが一般的 補足 マイクロサービスで検討される代表的なデータ整合 性の仕組み,
2023-04-19, Shingo Yamanari, https://speakerdeck.com/oracle4enginee r/ochacafe-microtx?slide=9
その他もろもろ Service Center や Lifetime は ODC Portal に 統合された。周辺の考え方もちょこちょこと変
わっている。 管理系機能 違う ODC Poral でのみの閲覧に限られる。Entity も公開されておらず、ダウンロードもできない。 Log Streaming のリリースが待たれる状態 管理系機能(ログ) 管理系機能(ユーザー) ITユーザーとエンドユーザーは統合された。 現状、ユーザーは一人一人手作業で招待するし かなく、API のリリースが待たれる状態 そろそろリリースという噂 コンテナベースになったからか爆速。良き。 管理系機能(他環境へのデプロイ)
その他もろもろ アーキテクチャが根本から変更されている また、2024/09 現在、ODC にはオンプレ版が存在しない インフラストラクチャ 違う OutSystems、ローコード開発基盤「OutSystems Developer Cloud」提供開始,
2023-04-18, zdnet, https://ascii.jp/elem/000/004/133/4133238/
• BPT がない • 外部DBに SQL が書けない、データ操作は1 レコードずつのトランザクションになる • SAML
未対応 • AI Mentor Studio がない • SOC1 未対応 • 内部DBへの直接アクセス不可 • SOAP 通信標準では未サポート • Personal Environment がない • Public な Entity が少なくログ入手不可 製品制約・仕様(ネガティブ) その他もろもろ 違う • オートスケールができる • Data Fabric • AI Agent Builder • IP Filtering • Performance Monitoring Dashboard • 他にも色々計画されているらしい! 製品制約・仕様(ポジティブ)
O11 と ODC は OutSystems 社による別ローコード製品 ODC 自体は発展途上中 画面とロジックの開発者体験は非常に似通っているが、同じものはそれだけ O11
の脱却しづらい製品のアーキテクチャ・技術的負債から脱却し、モダンなアプリを実装可 能な製品をゼロから作ったんだろうなぁ、という印象 クラウドネイティブなアプリケーションを少ない学習コストで実装できるのは魅力的 “O11 では実現できていたが ODC にはできない” ことが散見される が、機能は拡充中でありそう遠くない未来に上記はかなり少なくなる…なってほしい…なって… (現段階の記載では)2029年3月に ODC に乗り換えが必要になるため、備えは必要になる それもあり、今から実装するアプリは ODC で実現可能なのであれば ODC で作るのが理想 まとめ
https://speakerdeck.com/kata_junn/outsystems-o11-yuzanizeng-ru-odc-yi-xing-nibei-eteokutoliang-sasounakoto 併せて読んで頂きたい(宣伝)