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「問題 vs. 私たち」で社会を良くする / Guest Speech for the Founding General Meeting of Code for Amami

「問題 vs. 私たち」で社会を良くする / Guest Speech for the Founding General Meeting of Code for Amami

Kentaro Kuribayashi

August 28, 2020
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Transcript

  1. 「問題 vs. 私たち」で社会を良くする
    Code for Amami設立にあたって期待すること
    栗林 健太郎(Code for Amamiアドバイザー、GMOペパボ株式会社)

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  2. 栗林 健太郎
    ● 1976年名瀬市で生まれる
    ● 奄美市名瀬佐大熊で育つ
    ● 伊津部小 → 金久中 → 大島高校
    ● 大卒後、2002年に奄美市役所へ
    ● 2008年に転職のため京都へ
    ● 2012年より東京で勤務
    現在、GMOペパボ株式会社取締役CTO
    自己紹介

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  3. シビックテックとの関わり

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  4. 2020年3月、鹿児島県版コロナ対策サイトを有志で開発
    鹿児島県新型コロナウイルスまとめサイト

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  5. ● 2020年3月25日: サイトリリース
    ● 2020年3月27日: 南日本新聞社
    ● 2020年3月30日: 奄美新聞社
    ● 2020年5月15日: MBC「かごしま4」
    ● 2020年6月4日: KYT「KYTnews every.かごしま」
    鹿児島・奄美のマスコミによる報道

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  6. 民間と行政とが協力して事態にあたる必要性を説いた
    KYTnews every.かごしま「新型コロナ 鹿児島県の“広報”は十分か?」(2020年6月4日放送)より

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  7. ● 番組の趣旨としては、行政(鹿児島県)による新型コロナに関する
    広報への問題提起
    ● 一方で、今回の問題は誰も経験したことのない未曾有の危機である
    ● このような危機下では、権力を監視・批判するという構図だけでな
    い関わり方が必要なのではないか
    ● 私たちがサイトを作ったのは、自分たちができる貢献をしたかった
    から
    ● 問題解決のために、我々市民が何をできるのかを考えたい
    KYTによる取材・報道で感じた課題

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  8. リフレーミング(問題の捉え直し)

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  9. 問題 対 私たち(Problem vs. Us)
    「プロジェクトファシリテーション価値と原則編 Ver1.8」p.12より

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  10. これまでの構図(問題を解決するのは行政)
    問題 行政 (私たち)
    vs.
    市民
    マスコミ

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  11. これからの構図(「問題 vs. 私たち」)
    問題 私たち
    vs.
    解決
    支援
    問題
    発見

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  12. コードが「私たち」を強くする

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  13. プログラミングで「力」を身につけよう
    市民 コード シビックテック

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  14. ● 問題解決のためには、まずは良質な「情報」が必要
    ● コンピュータや情報システムが得意なのは、(1)情報を広く行き渡
    らせること、(2)人々をマッチングさせること
    ● (1)問題の発見・解決のために、市民に対して「情報」が行き渡る
    こと → 行政データをわかりやすく可視化すること
    ● (2)問題を抱えている人々と解決策を持っている人々を結びつける
    こと → 問題の見える化と解決プロセスへの市民の参画
    ● そのような仕組みを作るために、プログラミングはとても有用
    なぜコード(プログラミング)なのか?

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  15. 今の小学校で教えているプログラミングの基本的な考え方
    文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」p.16

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  16. ● 市役所で働くかたわら、終業後の個人的な活動においてプログラミ
    ングのスキルを身につけた
    ● 身近な問題から始めて、とりあえず動くものを作るのがおすすめ
    ● 私の場合はホームページを作りたくて勉強した
    ● 子供がいる方は、お子さんと一緒に勉強するといいかも?
    ● プログラミングを勉強したいひとにとって、Code for Amamiが学
    習と実践のきっかけになってほしい
    プログラミングスキルをみにつけるために

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  17. おわりに

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  18. 今日話したことのまとめ
    ● いち市民として未曾有の危機に対して積極的に関与するべく、有志
    でまとめサイトを開発した
    ● これからの社会問題の解決には、市民も積極的に参画すべし
    ● そのために「問題 vs. 私たち」という考え方に転換する必要がある
    ● 問題解決のために、コードによって情報をわかりやすく可視化し、
    問題を持つ人々と解決策を持つ人々を結びつける
    ● Code for Amamiでの活動をきっかけに、コードの力で問題解決に
    取り組む人々が増えてほしい

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