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臨床工学技士国家試験 電磁気学まとめ/elecmag

臨床工学技士国家試験 電磁気学まとめ/elecmag

Kazuhisa Fujita

January 22, 2024
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  1. ポイント • 電荷の量はQ[C (クーロン)] • クーロンの法則 • 電荷𝑄と𝑞が距離𝑟離れていたとき,電荷に加わる⼒は𝐹 = !

    "#$! %& '" • 電場の単位はV/m,N/C • 電荷𝑞が場所𝑟に作る電場の強さは𝐸 = ! "#$! & '" • 導体内の電場は0 • 電位の単位はV • 電場𝐸に向かった距離𝑥間の電位は𝐸𝑥 • 電荷𝑞が場所𝑟に作る電位は𝑉 = ! "#$! & ' • 電場𝐸に向かって電荷𝑞を𝑥移動させるのに必要な仕事𝑊 • 𝑊 = 𝐹𝑥 = 𝑞𝐸𝑥 = 𝑞𝑉 Q q F F r
  2. ポイント • 磁⽯が空間に与える影響を磁場𝐻[A/m]という. • 磁場の向きと平⾏になるような曲線を磁⼒線という. • 磁⼒線の密度を磁束密度という. • 磁束密度と磁場の関係は𝐵 =

    𝜇! 𝐻[T, Wb/m2] • 電流が磁場を発⽣させる. • 電流の右ねじ⽅向に磁場が発⽣する(右ねじの法則). • 直線電流から𝑟離れた場所に⽣じる磁場の⼤きさは𝐻 = ( )#' . • 半径𝑟の円形コイルの中⼼磁場の⼤きさは𝐻 = ( )' . • ⼗分に⻑いソレノイド • 外部磁場は0 • 内部磁場は⼀様 • 内部磁場の向きはソレノイドに対し並⾏ • 有限⻑のソレノイドの場合,上記の磁場の特徴はない. 電流 磁場
  3. 静電気⼒(クーロン⼒) • 電荷が複数ある場合,お互いに⼒を与え合う • ⼒は距離の2乗に反⽐例する Q q F F r

    力 F [N] 距離 r[m] 電荷 Q, q[C] 真空の誘電率 ε0 クーロンの法則 ε0 = 8.854x10ー12F/m
  4. 問題 • 真空中に1C(クーロン)の点電荷Aと2Cの点電荷Bが1mの距離で存在する.正しいのはどれか.(34回 ) 1. Bの受ける⼒は,Aの受ける⼒の2倍である. 2. Bの受ける⼒の⽅向は,A,Bを結ぶ直線に垂直である. 3. A,B間の距離を0.5mとすると,Bの受ける⼒は2倍になる.

    4. Aの電荷量を2倍にすると,A及びBの受ける⼒は2倍になる. 5. A及びBの電荷量を両⽅とも2倍にしても,Aの受ける⼒は変わらない. クーロンの法則は𝐹 = " #$%! &&" '# である. 1. そもそも作⽤反作⽤の法則に反する. 2. AとBが受ける⼒の⽅向は,AとBを結ぶ直線と同じ⽅向である. 3. クーロンの法則では⼒は距離の2乗に反⽐例する.よって0.5^2=1/4なので⼒は4倍となる. 4. クーロンの法則では⼒はそれぞれの電荷の積に⽐例する.電荷の積は2qqʼなので,⼒は2倍となる. 5. ⼒は電荷の積に⽐例するので,⼒は4倍になる.
  5. 問題 • 真空中において,図のように⼀直線上にA,B,Cの3点があ る.A点とC点に+1[𝐶],B点に−1[𝐶]の電荷があるとき, 誤っ ているのはどれか.ただし,AB間の距離はBC間の距離の2倍である.(23回国家 試験) 1. Aの電荷に働く⼒の⽅向はAからBに向かう⽅向である. 2.

    Bの電荷に働く⼒の⽅向はBからCに向かう⽅向である. 3. Cの電荷に働く⼒の⽅向はCからBに向かう⽅向である. 4. Aの電荷に働く⼒の⼤きさはBの電荷に働くカより⼤きい. 5. Bの電荷に働く⼒の⼤きさはCの電荷に働く⼒より⼩さい.
  6. 問題 • 真空中において,図のように⼀直線上にA,B,Cの3点がある.A点とC点に+1[𝐶],B点に−1[𝐶]の電荷があるとき, 誤っている のはどれか.ただし,AB間の距離はBC間の距離の2倍である.(23回国家試験) 1. Aの電荷に働く⼒の⽅向はAからBに向かう⽅向である. 2. Bの電荷に働く⼒の⽅向はBからCに向かう⽅向である. 3.

    Cの電荷に働く⼒の⽅向はCからBに向かう⽅向である. 4. Aの電荷に働く⼒の⼤きさはBの電荷に働くカより⼤きい. 5. Bの電荷に働く⼒の⼤きさはCの電荷に働く⼒より⼩さい. BC間の距離をlとするし,⼒を右向きを正としたスカラー量で表すと 𝐹# = 𝐹#$ + 𝐹#% = 1 4𝜋𝜀& 1 4𝑙' − 1 4𝜋𝜀& 1 9𝑙' = 1 4𝜋𝜀&𝑙' 1 4 − 1 9 = 1 4𝜋𝜀&𝑙' 5 36 𝐹$ = 𝐹$# + 𝐹$% = − 1 4𝜋𝜀& 1 4𝑙' + 1 4𝜋𝜀& 1 𝑙' = 1 4𝜋𝜀&𝑙' − 1 4 + 1 = 1 4𝜋𝜀&𝑙' 3 4 𝐹% = 𝐹%# + 𝐹%$ = 1 4𝜋𝜀& 1 9𝑙' − 1 4𝜋𝜀& 1 𝑙' = 1 4𝜋𝜀&𝑙' 1 9 − 1 = − 1 4𝜋𝜀&𝑙' 8 9 よって, Aに働く⼒はAからB向きなので1は正しい. Bに働く⼒はBからC向きなので2は正しい. Cに働く⼒はCからB向きなので3は正しい. Aに働く⼒の⼤きさはBに働く⼒より⼩さいので4は間違い. Bに働く⼒の⼤きさはCに働く⼒より⼩さいので5は正しい.
  7. 問題 • 真空中に,それぞれ電荷+Q[C]が帯電する質点Aの及びBがある.これらの帯電体をそれぞれ ⻑さa[m]の⽷で点Pから吊るしたところ,図のように帯電体A,Bは鉛直直線に対する傾きが 45°となって静⽌した.帯電体A,B簡易働く⼒F[N]の⼤きさとして正しいのはどれか.ただ し,真空の誘電率はε0 [F/m]とし,⽷の質量は無視できるものとする.(33回) 1. + ,

    -.//0 2. + 1.//00 3. +0 - -.//0 4. +0 ,.//00 5. +0 1.//00 ໰୊ɹûĀɹਅۭதʹɺͦΕͧΕిՙ +Q ʦ$ʧ ͕ଳి͢Δ࣭఺ " ٴͼ # ͕͋Δɻ͜ΕΒ ͷଳిମΛͦΕͧΕ௕͞ a ʦNʧ ͷࢳͰ఺ 1 ͔ΒͭΔͨ͠ͱ͜ΖɺਤͷΑ͏ʹɺଳి ମ "ɺ# ͸ࢳͷԖ௚௚ઢʹର͢Δ܏͖͕ ûü˃ ͱͳͬͯ੩ࢭͨ͠ɻଳిମ "ɺ# ؒʹ ಇ͘ྗ F ʦ/ʧ ͷେ͖͞ͱͯ͠ɺਖ਼͍͠ͷ͸ͲΕ͔ɻ ͨͩ͠ɺਅۭͷ༠ి཰͸ f÷ ʦ'/Nʧ ͱ͠ɺࢳͷ࣭ྔ͸ແࢹͰ͖Δ΋ͷͱ͢Δɻ øɽ a Q    rf ùɽ a Q    rf úɽ a Q     rf ûɽ a Q     rf üɽ a Q     rf ûü˃ +Q ʦ$ʧ +Q ʦ$ʧ F ʦ/ʧ F ʦ/ʧ 1 # ࢳ ࢳ " ûü˃
  8. 問題 • 真空中に,それぞれ電荷+Q[C]が帯電する質点Aの及びBがある.これらの帯電体をそれぞれ⻑さa[m]の⽷で点Pから吊るしたと ころ,図のように帯電体A,Bは鉛直直線に対する傾きが45°となって静⽌した.帯電体A,B簡易働く⼒F[N]の⼤きさとして正 しいのはどれか.ただし,真空の誘電率はε0 [F/m]とし,⽷の質量は無視できるものとする.(33回) 1. $ % &'(!)

    2. $ *'(!)" 3. $" & &'(!) 4. $" %'(!)" 5. $" *'(!)" ͷଳిମΛͦΕͧΕ௕͞ a ʦNʧ ͷࢳͰ఺ 1 ͔ΒͭΔͨ͠ͱ͜ΖɺਤͷΑ͏ʹɺଳి ମ "ɺ# ͸ࢳͷԖ௚௚ઢʹର͢Δ܏͖͕ ûü˃ ͱͳͬͯ੩ࢭͨ͠ɻଳిମ "ɺ# ؒʹ ಇ͘ྗ F ʦ/ʧ ͷେ͖͞ͱͯ͠ɺਖ਼͍͠ͷ͸ͲΕ͔ɻ ͨͩ͠ɺਅۭͷ༠ి཰͸ f÷ ʦ'/Nʧ ͱ͠ɺࢳͷ࣭ྔ͸ແࢹͰ͖Δ΋ͷͱ͢Δɻ øɽ a Q    rf ùɽ a Q    rf úɽ a Q     rf ûɽ a Q     rf üɽ a Q     rf ûü˃ +Q ʦ$ʧ +Q ʦ$ʧ F ʦ/ʧ F ʦ/ʧ 1 # ࢳ ࢳ " ûü˃ クーロンの法則は𝐹 = " #$%! &&" '# である. 1,2は分⼦がQ2になっていないので間違いである. 3,4,5は分⺟が異なるだけなので分⺟のみに着⽬する. A,B間の距離は直⾓三⾓形ABPより 2𝑎である.よってクーロンの法則から⼒の分⺟は 4𝜋𝜖! × 2𝑎 ( = 8𝜋𝜖! 𝑎(なので答えは5である.
  9. 問題 • 図のようにA点に電荷量𝑄,B点とC点に電荷量2𝑄の点電荷が正⽅形の各頂点に固定してある.A点の 点電荷に働く静電気⼒が釣り合う時,X点電荷量はどれか.ただし,𝑄>0である.(臨床⼯学技⼠国家 試験32回) 1. 𝑄 2. −𝑄 3.

    2 2𝑄 4. −2 2𝑄 5. −4 2𝑄 𝑄 2𝑄 2𝑄 𝑞 𝐹) 𝐹* 𝐹+ 𝐹*+ 正⽅形の⼀辺の⻑さを𝑙,Xに置かれた電荷を𝑞とする. 点Aの電荷が点Bおよび点Cの電荷から受ける⼒の⼤きさ 𝐹* , 𝐹+ は, 𝐹* = 𝐹+ = 1 4𝜋𝜀! 2𝑄( 𝑙( 𝐹* ,𝐹+ の合成⼒ 𝐹*+ は, 𝐹*+ = 2𝐹* = 2 4𝜋𝜀! 2𝑄( 𝑙( また点Aの電荷が点Xの電荷から受ける⼒の⼤きさ𝐹) は, 𝐹) = 1 4𝜋𝜀! 𝑄𝑞 2𝑙( 点Aの電荷にかかる⼒が釣り合うためには 𝐹*+ + 𝐹) = 0 が成り⽴たなければならない.よって 1 4𝜋𝜀! 𝑄𝑞 2𝑙( = − 2 4𝜋𝜀! 2𝑄( 𝑙( 𝑞 = −4 2𝑄 𝑙 2𝑙
  10. 電場 • 電場は1[C]の電荷が場から受ける⼒だとする. • 電場の単位はN/C (もしくはV/m)である. • 電場𝑬中にある電荷𝑞[C]が電場から受ける⼒は𝑭 = 𝑞𝑬.

    Q E 電荷Qの周囲に電場Eという場 が⽣じると考える. Q E 電場Eに電荷qが存在すると, その電荷には⼒Fが働く. つまり電場が電荷に⼒を働きか けたと考える. q F
  11. 電場と電位と仕事 • 図のように電場Eと同じ向きの直線上に距離x離れた点A,Bがある. • 電荷qを点Aから点Bまで移動させる.このとき必要な仕事Wは • 𝑊 = 𝐹𝑥 =

    𝑞𝐸𝑥 • 𝑞 = 1のときの仕事は • 𝑊 = 𝐸𝑥 • この仕事は,1Cの電荷のポテンシャルエネルギーとなる. • これを電位という. A B q 𝐸 𝐹 𝑥 移動 仕事をした分のエネルギーが電荷に貯まる.
  12. 問題 • 図のような⼀様電場中の点Aに+𝑞[𝐶]の電荷がある.この電荷をAからBへ動かすときの仕事[J]はどれか.ただし, 電界の強さを𝐸[𝑉/𝑚],BC間の距離を𝑥[𝑚],AC間の距離を𝑦[𝑚]とする. 1. 𝑞𝐸𝑥 2. 𝑞𝐸𝑦 3. 𝑞𝐸𝑥+𝑞𝐸𝑥

    4. 𝑞𝐸𝑥/ sin 𝜃 5. 𝑞𝐸𝑥/ cos 𝜃 経路ABの移動で必要な仕事と経路ACBの移動で 必要な仕事は同じである. また,AC間は等電位⾯なので仕事は必要ない. よって移動に必要な仕事はBC間の移動で必要な 仕事のみである. よって移動で必要な仕事は 𝑊 = 𝑞𝐸𝑥
  13. 問題 • 正しいのはどれか.アルファベットで答えよ. a. 電場の強さは+1[C]の電荷に働く⼒によって定義される. b. 電場の強さの単位は[m/V]で表される. c. 単⼀電荷によって⽣じる電場の強さは電荷からの距離の2乗に⽐例する. d.

    電場はスカラー量である. e. 電位は電場中で+1[C]の電荷を移動させるのに要する仕事である. f. 単⼀電荷によって⽣じる電位は電荷からの距離に反⽐例する. g. 電位はベクトル量である.
  14. 問題 • 正しいのはどれか.アルファベットで答えよ. a. 電場の強さは+1[C]の電荷に働く⼒によって定義される. b. 電場の強さの単位は[m/V]で表される. c. 単⼀電荷によって⽣じる電場の強さは電荷からの距離の2乗に⽐例する. d.

    電場はスカラー量である. e. 電位は電場中で+1[C]の電荷を移動させるのに要する仕事である. f. 単⼀電荷によって⽣じる電位は電荷からの距離に反⽐例する. g. 電位はベクトル量である. a. 正しい. b. V/mである. c. 電場は逆⼆乗則が成り⽴つので反⽐例である. d. 電場はベクトル量である. e. 正しい f. 正しい. g. 電位はスカラー量である.
  15. 問題 • 図のように電位が変化するとき,以下の問いに答えよ. • 電場のグラフを描け.ただし,電場は右向きを正とする. • 区間Aと電場の⼤きさが等しい区間を求めよ. A B C

    D E 電位(V) 位置(m) 1. 電位は1Cをx移動させるのに必要 な仕事なので 𝑉 = (−𝐸)𝑥 つまり,電場Eは傾き×−1である. よって,グラフは図のようになる. 2. 区間Aと電場の⼤きさが等しい区 間は,区間Aと傾きの⼤きさが等し い区間であるので,区間Eが答えで ある. 電場(V/m)
  16. 問題 • X軸⽅向に電界が存在する平⾯状で、2点 ab 間の電界分布が図のようになって いるとき、ab 間の電位差 [V] はどれか。(臨床⼯学技⼠国家試験28回) 1.

    -2 2. 0 3. 1 4. 2 5. 4 A B C D E 電位は𝐸𝑥である. 区間Aは𝐸 = 0なので電位は0[V]上がる. 区間Bは𝐸 = 1なので電位は1[V] 上がる.よってaから2ま での電位は1[V]である. 区間Cは𝐸 = 1なので電位は1[V] 上がる.よってaから3ま での電位は2[V]である. 区間Dは𝐸 = −2なので電位は2[V] 下がる.よってaから4ま での電位は0[V]である. 区間Eは𝐸 = 0なので電位は0[V]上がる. よってaからbまでの電位は0[V]である.
  17. 問題 • 真空中に正電荷で帯電した半径𝑟の球形導体がある.電場強度が最も⼤きい部分はどれ か.(25回) 1. 導体の中⼼点 2. 導体の中⼼から0.5𝑟離れた位置 3. 導体表⾯近傍で導体内の位置

    4. 導体表⾯近傍で導体外の位置 5. 導体中⼼から2𝑟離れた位置 1. 導体内の電場は0 2. 0.5rの場所は導体内なので電場は0 3. 表⾯近傍であっても導体内の電場は0 4. 電場の強さは逆⼆乗則に従っているので5の2r離れた場 所より導体球近傍の⽅が電場は強い.
  18. 問題 • 図は真空中に正電荷で帯電した半径rの導体球の断⾯である.図中の各点 (*)において電場強度の最も⼤きい点はどれか.(臨床⼯学技⼠国家試験32 回) 1. A 2. B 3.

    C 4. D 5. E ໰୊ɹûüɹਤ͸ɺਅۭதʹਖ਼ిՙͰଳిͨ͠൒ܘ r ͷಋମٿͷஅ໘Ͱ͋Δɻ ਤதͷ֤఺ ʢˎʣ ʹ͓͍ͯిքڧ౓͕࠷΋େ͖͍఺͸ͲΕ͔ɻ øɽ" ùɽ# úɽ$ ûɽ% üɽ& ಋମ " ˎ % ˎ r # ˎ $ ˎ & ˎ ਅۭ
  19. 問題 • 図は真空中に正電荷で帯電した半径rの導体球の断⾯である.図中の各点 (*)において電場強度の最も⼤きい点はどれか.(臨床⼯学技⼠国家試験32 回) 1. A 2. B 3.

    C 4. D 5. E ໰୊ɹûüɹਤ͸ɺਅۭதʹਖ਼ిՙͰଳిͨ͠൒ܘ r ͷಋମٿͷஅ໘Ͱ͋Δɻ ਤதͷ֤఺ ʢˎʣ ʹ͓͍ͯిքڧ౓͕࠷΋େ͖͍఺͸ͲΕ͔ɻ øɽ" ùɽ# úɽ$ ûɽ% üɽ& ಋମ " ˎ % ˎ r # ˎ $ ˎ & ˎ ਅۭ 導体内は電場は0なので,A, B, Cの電場は0である. また,電場は距離の2乗に反⽐例するので,遠ければ遠い ほど⼩さい.よってEよりDの電場は⼤きい. よってDの電場が最も⼤きい.
  20. コンデンサ(キャパシタ) • コンデンサ • 電荷を貯めることができる. • コンデンサの両端電位差Vの時,コンデンサに貯まる電荷Qは • 𝑄 =

    𝐶𝑉 • ⽐例定数Cは電気容量という. • 電気容量の単位は F(ファラデー,ファラッド) t*E¥*IE tt is [f¥¥,E¥tEt . a E V[V] Q[C]貯まる
  21. コンデンサのまとめ • コンデンサに貯まる電荷𝑄 = 𝐶𝑉 • 平⾏板コンデンサの静電容量𝐶 = !5" #

    • 平⾏板が広ければ広いほど多く電荷を貯めることが出来る. • 平⾏板が離れれば離れるほど電荷を貯める量が減る. t*E¥*IE tt is rya [f¥¥,E¥tEt . a EIEi0D@iIEi :* :* ⾯積S 間隔d 電圧V 電荷Q
  22. 問題解説 • 図の回路のキャパシタに蓄えられているエネルギー[J]はどれか.(第41回ME2 種) 1. 𝐶𝑅𝐼$ 2. %& $'6 3.

    ' $%& 4. %'& ( 5. %'6&6 $ - 9 - (1) 0.5 (2) 1.0 (3) 1.5 (4) 2.0 (5) 2.5 【AM29】図の RLC 直列共振回路の Q(Quality factor)に最も近いの はどれか。 (1) 1 (2) 2 (3) 3 (4) 4 (5) 5 【AM30】図の回路のキャパシタに蓄えられているエネルギー[J] はどれか。 (1) (2) (3) (4) (5) 2 CRI 2 2I CR CR I 2 4 CIR 2 2 2R I C 5V 7V R 100Ω 4mH 0.1μ F R C I
  23. 問題解説 • 図の回路のキャパシタに蓄えられているエネルギー[J]はどれか.(第41回ME2 種) 1. 𝐶𝑅𝐼$ 2. %& $'6 3.

    ' $%& 4. %'& ( 5. %'6&6 $ - 9 - (1) 0.5 (2) 1.0 (3) 1.5 (4) 2.0 (5) 2.5 【AM29】図の RLC 直列共振回路の Q(Quality factor)に最も近いの はどれか。 (1) 1 (2) 2 (3) 3 (4) 4 (5) 5 【AM30】図の回路のキャパシタに蓄えられているエネルギー[J] はどれか。 (1) (2) (3) (4) (5) 2 CRI 2 2I CR CR I 2 4 CIR 2 2 2R I C 5V 7V R 100Ω 4mH 0.1μ F R C I キャパシタに加わる電圧は,並列回路なので抵抗𝑅 に加わる電圧と等しい.また,直流電源の場合, 定常状態になると𝐶のインピーダンスは無限⼤とな りキャパシタは開放と⾒なせる.つまり,電流𝐼は ,すべて抵抗𝑅に流れる.よって,キャパシタに加 わる電圧Vは 𝑉 = 𝐼𝑅 である.キャパシタに蓄えられるエネルギー𝑊は, 𝑊 = 𝐶𝑉2/2 = 𝐶𝐼2𝑅2/2
  24. コンデンサの回路のまとめ • コンデンサの直列回路 • それぞれのコンデンサに溜まった電荷は等しい. • 合成静電容量𝐶はD E = ∑F

    D E3 から求まる. • コンデンサの並列回路 • それぞれにかかる電圧は等しい. • 合成静電容量𝐶は𝐶 = ∑F 𝐶F である. 𝐶# 𝐶$ 𝐶# 𝐶$ 𝑉
  25. 問題解説 • 図の回路でコンデンサC2の両端電圧[V]はいくらか.(第34回ME2種) 1. 3 2. 5 3. 10 4.

    15 5. 20 別解 𝑉 = 𝑉E6 + 𝑉E7 𝑄 = 𝐶D𝑉E6 = 𝐶G𝑉E7 𝑉E6 = 𝐶G 𝐶D 𝑉E7 𝑉 = 𝐶G 𝐶D 𝑉E7 + 𝑉E7 = 𝐶D + 𝐶G 𝐶D 𝑉E7 𝑉E7 = 𝐶D 𝐶D + 𝐶G 𝑉 = 5 10 + 5 ×30 = 1 3 ×30 = 10 電圧の⽐はコンデンサの容量の逆⽐なので, 30× 5 15 = 10𝑉
  26. 問題解説 • 図の回路で2μFのキャパシタに蓄積される電荷[μC]はどれか.(第40回ME2 種) 1. 1 2. 2 3. 10

    4. 20 5. 30 ࡍࡿࠋ ࡍࡿࠋ ࡍࡿࠋ ࡍࡿࠋ ࡉࢀ࡚࠸ࡿႱ 5 30 ࣜ࢔ࢡࢱࣥࢫ 2.0Ȑࡢ࢖ࣥࢲࢡࢱࣥࢫ࡟ຍ࠼ ࢡࢱࣥࢫࢆὶࢀࡿ஺ὶࡢ▐᫬್>mA@࡜ࡋ࡚ 1ȣF 10V 1kȐ 2ȣF
  27. 問題解説 • 図の回路で2μFのキャパシタに蓄積される電荷[μC]はどれか.(第40回ME2 種) 1. 1 2. 2 3. 10

    4. 20 5. 30 ࢀ࠿ࠋ ิ࡟᥋ȶࡍࡿࠋ ิ࡟᥋ȶࡍࡿࠋ ୪ิ࡟᥋ȶࡍࡿࠋ ┤ิ࡟᥋ȶࡍࡿࠋ ୪ิ࡟᥋ȶࡍࡿࠋ ࢩࢱ࡟٣ ࡉࢀ࡚࠸ࡿႱ 4 20 5 30 Ⴑᅽࢆ৿ᑟࣜ࢔ࢡࢱࣥࢫ 2.0Ȑࡢ࢖ࣥࢲࢡࢱࣥࢫ࡟ຍ࠼ ࡁ࡟࢖ࣥࢲࢡࢱࣥࢫࢆὶࢀࡿ஺ὶࡢ▐᫬್>mA@࡜ࡋ࡚ 3 0.0 4 3.5 5 5.0 ȐࡢႱ※࡟ྍኚ᢬ᢠ R ࢆ᥋ȶࡋࠊR 10Ȑ R 1ȣF 10V 1kȐ 2ȣF 直流回路のとき,定常状態になるとキャパシタのインピーダ ンスは無限⼤(開放)である.よって,キャパシタで10Vの電 圧降下が起こる.2つのキャパシタは並列につながっているの で,それぞれ10Vの電圧が加わっている.よって,2μFのキャ パシタに溜まった電荷Qは 𝑄 = 2𝜇𝐹 ×10𝑉 = 20μC
  28. 抑えるポイント • コンデンサに貯まる電荷 • 𝑄 = 𝐶𝑉 • 平⾏板コンデンサの静電容量 •

    𝐶 = 8!9 : • 平⾏板が広ければ広いほど多く電荷を貯めることが出来る. • 平⾏板が離れれば離れるほど電荷を貯める量が減る. • コンデンサにたまったエネルギー • 𝑊 = " ( 𝐶𝑉( • コンデンサ𝐶! , 𝐶) を直列に繋いだときの合成静電容量 • " ; = " ;+ + " ;# • コンデンサ𝐶! , 𝐶) を並列に繋いだときの合成静電容量 • 𝐶 = 𝐶" + 𝐶( [f¥¥,E¥tEt . ⾯積S 間隔d 電圧V 電荷Q
  29. 磁⽯ • 鉄を引き寄せる. • N極とS極がある. • 正の磁荷と負の磁荷があるのか? • 同極同⼠は反発する. •

    異極同⼠は引き合う • 周囲に磁場を形成する. • 磁⽯は⼩さく切り刻んでも磁⽯になる. • 正磁荷と負磁荷を切り離せない? 4 / 4 / 4 / 4 / 反発する 引き合う 4 / 4 / 4 / 2つに割ってもN極とS極がそれぞれにできる.
  30. 磁荷とクーロンの法則 • 磁⽯の性質をこれまで学んだ電荷から類推する. • 磁⽯では,電荷の代わりに磁荷という仮想の粒⼦を考えることにする. • N極には正の磁荷が,S極には負の磁荷があるとする. • 距離r離れた2つの磁荷m1,m2の間に働く⼒は •

    𝐹 = ) (*+5 ,7,6 -6 • と表せる.これは磁気に関するクーロンの法則である. • 磁荷の単位はWb(ウェーバー)とする.また,μ0 は真空の透磁率である. 4 / r m2 m1 Wbは磁束の量を表す単位であるが,磁荷が磁束を作るとすると磁荷の量と⾔える.
  31. 磁場 • 電荷と電場の関係から,磁⽯も空間へ何らか影響を与えると考える.これを磁 場という. • 磁荷のクーロンの法則,𝐹 = ) (*+5 ,7,6

    -6 から単位磁荷あたりの⼒をHとすると • 𝐹 = 𝑚𝐻 • このHを磁場という. • 単位はA/m,N/Wbである. r m2 m1 r m1 H
  32. 磁⼒線 • 磁場の向きと平⾏になるような曲線を磁⼒線という. • 磁⼒線はN極からS極に向かう. • 単位⾯積を貫く磁⼒線の本数を磁束密度という. • 磁場が強ければ磁束密度も増える. •

    磁束密度の単位はT(テスラ)=Wb/m2である. • 磁束密度と磁場の関係は • 𝐵 = 𝜇. 𝐻 ・. .・4惨@φ 咽炉 図 3.1 磁場中の磁針 3.1 磁場 と 磁力線 総場の向き は磁針の白い部分か ら黒い部分 を ,/ ff-、 �一、 、 努/ が f[f.\ \, 掛 争 時一J i ー \ 、 てしd:〆 ,'/ c ',,、、?ヂペ:一’ 図 3.2 地滋気の喝 地球よでは磁針の白 い方が南在、 ま た唱 黒い方 は, 南 か ら 北の方を 向いている. し た が っ て 唱 地球の磁場の場合, N 近にあ る . 地球を磁石 と し た と き の南北 と地理上の南北は反対だか ら 注 4 / 磁束密度が⾼い=磁場が強い 磁束密度が低い=磁場が弱い
  33. 円形コイルが作る磁場 • 導線を円形にしたものをコイルという. • コイルに電流を流すと,図のような磁場が発⽣する. • 右ねじの法則を適⽤することで,磁場の様⼦は想像できる. • 半径𝑟の円形コイルの中⼼磁場の⼤きさは𝐻 =

    ' $- である. 図 7 (a)の直線状導体を 円形 に し た場合 コ イ ルの 内側では左か ら 右 に 向か う 磁力 (c)に示す よ う に, 右ね じ を 回す向 き を電 き , ね じ が進む向 き は磁界の向 き と 一致 ア の右ね じ の法則 は, 「電流」 と 「磁界」 電流のiitEれ る 辺 、 ,.. - d三2 - ) 電流 (b) ( (a)
  34. ソレノイドが作る磁場 • 筒状に巻いた細⻑いコイルをソレノイドという. • ソレノイドが作る磁場は図のようになる. • これも,右ねじの法則を適⽤することで,⽤意に想像できる. • 巻数を増やすほど,流す電流を⼤きくするほどソレノイドが作る磁場は強くな る.

    • ⼗分に⻑いソレノイド • 外部磁場は0 • 内部磁場は⼀様 • 内部磁場の向きはソレノイドに対し並⾏ • コイルの作る磁場 • 𝐻 = 𝑛𝐼 . 図 3.14 大き忽回路を流れる電流と小さt J,回路 り合 う 網 目 と共有す る部分 を流れる ものは向きが そ れ ぞれ泌気モ メ ン 卜 と 等価で あ る �-日:;:;:; | 〆-t •P �r� /
  35. 問題 • 図のように真空中で r離れた無限に⻑い平⾏導線1,2に,⼤きさが等しい電 流I1 ,I2 が同じ⽅向に流れている時正しいのはどれか.ただし,I1 が導線2につ くる磁束密度をB1 ,I2

    が導線1に作る磁束密度をB2 ,導線2の単位⻑さにかか る⼒をF2とする.(32回) 1. 磁束密度B1 は電流I1 に反⽐例する. 2. 電流I1 と磁束密度B1 との向きは逆⽅向となる. 3. 導線1と導線2の間には引⼒が働く. 4. ⼒F2 は導線間の距離rに⽐例する. 5. 磁束密度B1 と磁束密度B2 の向きは同⽅向となる. ໰୊ɹûýɹਤͷΑ͏ʹਅۭதͰɺr ཭Εͨແݶʹ௕͍ฏߦಋઢ ø ɺ ù ʹ ͍͠ిྲྀ Iø ɺIù ͕ಉ͡ํ޲ʹྲྀΕ͍ͯΔͱ͖ɺਖ਼͍͠ͷ͸ͲΕ͔ɻ ͨͩ͠ɺIø ͕ಋઢ ù ʹͭ͘Δ࣓ଋີ౓Λ Bø ɺIù ͕ಋઢ ø ʹͭ͘ B ù ɺಋઢ ù ͷ୯Ґ௕͞ʹ͔͔ΔྗΛ Fù ͱ͢Δɻ ిྲྀ Iø ಋઢ ø ಋઢ ù ୯Ґ௕͞ r ిྲྀ Iù øɽ࣓ଋີ౓ Bø ͸ిྲྀ Iø ʹ൓ൺྫ͢Δɻ ùɽిྲྀ Iø ͱ࣓ଋີ౓ Bø ͱͷ޲͖͸ٯํ޲ͱͳΔɻ úɽಋઢ ø ͱಋઢ ù ͷؒʹ͸Ҿྗ͕ಇ͘ɻ
  36. 問題 • 図のように真空中で r離れた無限に⻑い平⾏導線1,2に,⼤きさが等しい電流I1 ,I2 が同じ⽅向に流れている時正しいのはどれか.た だし,I1 が導線2につくる磁束密度をB1 ,I2 が導線1に作る磁束密度をB2

    ,導線2の単位⻑さにかかる⼒をF2とする.(32回) 1. 磁束密度B1 は電流I1 に反⽐例する. 2. 電流I1 と磁束密度B1 との向きは逆⽅向となる. 3. 導線1と導線2の間には引⼒が働く. 4. ⼒F2 は導線間の距離rに⽐例する. 5. 磁束密度B1 と磁束密度B2 の向きは同⽅向となる. ໰୊ɹûýɹਤͷΑ͏ʹਅۭதͰɺr ཭Εͨແݶʹ௕͍ฏߦಋઢ ø ɺ ù ʹ ͍͠ిྲྀ Iø ɺIù ͕ಉ͡ํ޲ʹྲྀΕ͍ͯΔͱ͖ɺਖ਼͍͠ͷ͸ͲΕ͔ɻ ͨͩ͠ɺIø ͕ಋઢ ù ʹͭ͘Δ࣓ଋີ౓Λ Bø ɺIù ͕ಋઢ ø ʹͭ͘ B ù ɺಋઢ ù ͷ୯Ґ௕͞ʹ͔͔ΔྗΛ Fù ͱ͢Δɻ ిྲྀ Iø ಋઢ ø ಋઢ ù ୯Ґ௕͞ r ిྲྀ Iù øɽ࣓ଋີ౓ Bø ͸ిྲྀ Iø ʹ൓ൺྫ͢Δɻ ùɽిྲྀ Iø ͱ࣓ଋີ౓ Bø ͱͷ޲͖͸ٯํ޲ͱͳΔɻ úɽಋઢ ø ͱಋઢ ù ͷؒʹ͸Ҿྗ͕ಇ͘ɻ ûɽྗ Fù ͸ಋઢؒͷڑ཭ r ʹൺྫ͢Δɻ üɽ࣓ଋີ౓ Bø ͱ࣓ଋີ౓ Bù ͷ޲͖͸ಉํ޲ͱͳΔɻ 1. 電流が作る磁束密度は𝐵 𝑟 = <! ($ = ' なので⽐例する.公式を知らなくて も,電流が強ければ磁束密度も⼤きくなるはずなので反⽐例しないこ とは分かる. 2. 磁場は右ねじ⽅向である. 3. フレミングの左⼿の法則から引⼒が働く事がわかる. 4. 磁束密度は距離に対し反⽐例する.磁場による⼒は磁束密度に⽐例す るので,距離には反⽐例する. 5. 右ねじの法則から内側は同⽅向だが,外側は反対⽅向となる. 磁場 F (力 ) B(磁場) 電 抑 力 基刀ノ、 磁 南 一 ふtド 句。ふみ か に 図 流 流 - 崎 よ う な場合に も , 電流が流れる針金の上の位置 r に 長 さ L1s の 微小部分 を
  37. 問題 • 磁気の性質について正しいのはどれか.(臨床⼯学技⼠国家試験34) 1. 無限に⻑いソレノイドでは内部の磁束密度は⼀様である. 2. 有限⻑のソレノイドでは外部に⼀様な磁場が存在する. 3. 1回巻き円形コイルの中⼼における磁場の⼤きさは,円形コイルの半径の2乗に反⽐例する. 4.

    直線電流によって⽣じる磁場の⼤きさは,電流からの距離の2乗に反⽐例する. 5. 永久磁⽯に使⽤する磁性体の⽐透磁率は約1である. 1. 無限に⻑いソレノイドの内部磁場は⼀様であるので正しい. 2. 有限⻑のソレノイドには外部磁場が存在する.外部磁場はソレノイドから遠ければ多いほど弱い.よ って間違い. 3. 半径𝑟円形コイルの中⼼磁場の⼤きさは𝐻 = = (' なので半径に反⽐例する. よって間違い. 4. 直線電流によって⽣じる距離𝑟の磁場の⼤きさは𝐻 = = ($' なので半径に反⽐例する. よって間違い. 5. 永久磁⽯かどうかと透磁率に関係はない.
  38. ⾃⼰インダクタンス • 電流が変化すると磁場も変化するため,その磁場の変化のため回路に誘導起電 ⼒が発⽣する.誘導起電⼒は • 𝑉 = − #/ #0

    = −𝐿 #' 12 • と表せる. • Lを⾃⼰インダクタンスという.単位はH(ヘンリー)=Vs/A 電流 回路 磁場Φ発⽣ 発⽣した磁場を打 ち消す⽅向に誘導 電流が発⽣ 磁場Φを打ち消そうとする磁場
  39. 相互インダクタンス • 図のようにコイルを並べ,回路1に電流𝐼) を流すと磁束Φ) ができる.その磁束 は回路2の内部を貫く. • 磁束 Φ) は電流𝐼)

    に⽐例するので,回路2内部の磁束Φ$ も電流𝐼) に⽐例するだろ う.つまり磁束Φ$ は次のように書ける. • Φ$ = 𝐿$) 𝐼) 電流 𝐼D 回路1 磁場ΦD 発⽣ 回路2 磁束ΦG 貫く
  40. 相互インダクタンス • 磁束Φ$ が時間変化すると回路2に誘導起電⼒𝑉$ が⽣じる. 𝑉$ は次のように書け る. • 𝑉$

    = − #36 #0 = −𝐿$) #'7 #0 • 逆の場合も同様に • 𝑉) = − #37 #0 = −𝐿)$ #'6 #0 • 実は, 𝐿)$ = 𝐿$) であり,これを相互インダクタンスという. 電流 𝐼D 回路1 磁場ΦD 発⽣ 回路2 誘導起電⼒発⽣ 磁束ΦG 貫く 磁束ΦG に逆らう磁場が発⽣
  41. 問題 • 図のように,巻数nの中空コイルに周波数𝑓の交流電圧Vを加え,電流Iを流したとき,正しい のはどれか.(臨床⼯学技⼠国家試験32回) 1. 巻数nを増加させると,電流Iは減少する. 𝐿 = 𝜇! 𝑛(𝑙𝑆,

    ̇ 𝑉 = 𝑗𝜔𝐿 ̇ 𝐼より ̇ 𝑉 = 𝑗𝜔𝜇! 𝑛(𝑙𝑆 ̇ 𝐼, ̇ 𝐼 = ̇ ? @A<!B#C9 なので巻数を増加させると電流は減少する .よって正しい. 2. コイル径を⼤きくすると,電流Iは増加する. 径を⼤きくすると𝑆が⼤きくなるので,径を⼤きくすると電流は⼩さくなる.よって間違い. 3. コイルに鉄⼼を⼊れると,電流Iは増加する. 鉄⼼を⼊れると透磁率が増えるので電流は⼩さくなる.よって間違い. 4. 周波数𝑓を⾼くすると,電流Iは増加する. 周波数が⾼くなると𝜔が⼤きくなるので,電流は⼩さくなる.よって間違い. 5. 電圧Vを⾼くすると,電流Iは減少する. ̇ 𝑉 = 𝑗𝜔𝐿 ̇ 𝐼より電圧を⾼くすると電流は増加する.よって間違い.
  42. 問題 • 2 つのコイル間の相互インダクタンスが 0.5H のとき、⼀⽅のコイルの電流が 1ms の間に 10mA か

    ら 12mA に変化すると、他⽅のコイルに⽣じる誘導起電 ⼒の⼤きさ[mV]はどれか。(臨床⼯学技⼠国家試験29回) 1. 50 2. 100 3. 250 4. 500 5. 1000
  43. 問題 • 2 つのコイル間の相互インダクタンスが 0.5H のとき、⼀⽅のコイルの電流が 1ms の間に 10mA か

    ら 12mA に変化すると、他⽅のコイルに⽣じる誘導起電 ⼒の⼤きさ[mV]はどれか。(臨床⼯学技⼠国家試験29回) 1. 50 2. 100 3. 250 4. 500 5. 1000 𝜙( 𝑡 = −𝑀 :=+ D :D だから 𝜙( 𝑡 = −0.5× 12 − 10 ×10EF 1×10EF = −1V