Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

お客様から大量の質問は Slackで"真打エージェント"がお答えいたしましょう

Avatar for Teppei Kosaki Teppei Kosaki
November 27, 2025

お客様から大量の質問は Slackで"真打エージェント"がお答えいたしましょう

2025/11/27 AI Ops Community Vol.1 ~私の考えた最強AI-Agentを見てくれ!~ 発表資料(デモ動画は割愛します)

https://ai-ops.connpass.com/event/373647/

Avatar for Teppei Kosaki

Teppei Kosaki

November 27, 2025
Tweet

More Decks by Teppei Kosaki

Other Decks in Business

Transcript

  1. © LayerX Inc. 3 ⾃⼰紹介 ⼩﨑 鉄平 (こさき てっぺい) 株式会社LayerX バクラク事業部

    Bizops部 セールスサポートチーム 略歴 KDDI株式会社 (2013〜2021) ‧愛知県にてauショップ/量販店の営業 ‧東京本社にて店頭接客を受けたお客様へ送付するアンケート関連業務 株式会社オープンエイト(2022〜2023) ‧CSopsとしてカスタマーサクセスの裏側の業務、Salesforceのアドミンとして契約周りを整備 株式会社LayerX(2024〜) ‧CSops→Bizops 営業活動の最適化を促進  :kosafe  :kt_feee   お話したい⽅はこちら 開発経験はありません!
  2. © LayerX Inc. 5 会社紹介 すべての経済活動を、 デジタル化する。 Mission ⼈類の未来をより良くする。 そのために私たちは、テクノロジーの可能性を探求し、

    経済活動における複雑で⼤きな課題に挑む。 仕事や暮らしの中にある摩擦が解消され、 それぞれの創造⼒が発揮されている。 そんな希望あふれる優しいデジタル社会を、 未来に残していくために。
  3. © LayerX Inc. 15 「私の考えた最強AI - Agent」について 特徴 • お客様からの質問表/RFI(Request

    For Information)に、AIが回答を⾃動⽣成 • 社内コミュニケーションの中⼼のSlackから、1メンションで呼び出せる • お客様から届いたExcelファイルを解析し、依頼者にExcelファイル(回答記載済み)で戻す Shinuchi_Agent
  4. © LayerX Inc. 16 「私の考えた最強AI - Agent」について ※補⾜ • 今回はデモのために数問だけにしています

    ◦ 10⽉後半の1質問表あたりの問題数は平均38.3問でした(外れ値除く) デモ(動画)
  5. © LayerX Inc. 18 実装の裏側 • RAG Retrieval-Augmented Generation(検索拡張⽣成) ◦ 参照先

    ▪ バクラクのサポートページ(ヘルプページ) ▪ バクラクの規約 ▪ バクラクの運⽤DB(CSオンボーディングで得られた知⾒を貯めるNotionDB) • n8n ◦ 次ページ参照 利⽤している技術 RAGについては、弊社Tomoaki Kitaokaの以下の資料などをご確認ください ‧バクラクの AI-BPO を⽀える AI エージェント  〜とそれを⽀える Bet AI Guild〜 ‧Amazon Bedrock Knowledge Basesで実現する"元のリンクとセット"で検 索できるRAG
  6. © LayerX Inc. 19 実装の裏側 利⽤している技術 1. Slackでbotメンション a. 起動呪⽂+解析ファイルを添える

    b. 起動呪⽂で後続の表⽰を変更 2. モーダルから必要情報を⼊⼒ a. ⼊⼒情報を保有してSubフローへ 1. 解析ファイルを⼀時的にGoogleドライブへ a. スプレッドシートへ変換して編集 2. 解析+⼊⼒情報をRAGに渡して回答⽣成→書込 3. 再度Excel形式に戻してSlackメンション 【本ページ】 【次ページ】
  7. © LayerX Inc. 22 実装の裏側 ユーザーは「お客様から質問表を受け取った忙しいフィールドセールス」 常に以下が悩みの種 • 膨⼤な量の質問表を対応しながら、他の商談のハンドリング ◦ 1つの質問表への回答だけで0.5-1営業⽇

    ◦ さらに新しい商談+検討中のお客様との終わりなき対応(⽉末はさらに過酷) 設計思想 • 社内のチャットbotも優秀だけど… ◦ どうしても1質問1回答なので、1つ1つ対応するとめちゃめちゃ時間がかかる ◦ でもサポートページを回遊して答えを⾃分で作る⽅がもっと苦しい →結果、商談がない時間でせっせと1問ずつ回答を作成… (本当は追客や新規商談の準備もっとしたい…)
  8. © LayerX Inc. 23 実装の裏側 全ページの苦しみの裏は、以下の3つでは? • 受け取った質問表(基本Excel)だけでなんとかしたい ◦ 加⼯や変換はいらない、とにかく⼿元の質問の⼭を少しでも切り崩したい

    ◦ ExcelはExcelのままでAI回答が欲しい csv変換なんてやってる暇ない 設計思想 • AIが回答を⽣成した後、ファクトチェックの⼿間も限界まで減らしたい a. 責任を持つために⼈間がチェック+修正するとしても、 正しい参照元(サポートサイト)に簡単にアクセスできるようにしたい • 普段触るツール以外は使⽤したくない ◦ そもそも新しいツール覚える時間を取りたくない ◦ 必要最低限のインプットで使いたい
  9. © LayerX Inc. 24 実装の裏側 • 受け取った質問表(基本Excel)だけでなんとかしたい ◦ 加⼯や変換はいらない、とにかく⼿元の質問の⼭を少しでも切り崩したい ◦

    ExcelはExcelのままでAI回答が欲しい csv変換なんてやってる暇ない 設計思想 ユーザーの⼿離れの良さを追及し、「Excelを⼊れたらExcelが返ってくる」体験を重視
  10. © LayerX Inc. 25 実装の裏側 • 普段触るツール以外は使⽤したくない ◦ そもそも新しいツール覚える時間を取りたくない ◦

    必要最低限のインプットで使いたい 設計思想 モーダルをHTTPリクエストで構築し、⼊⼒の迷いを省略する形で実装 ※シート名⼊⼒はプルダウン式、⼊⼒ミスを軽減して使いやすい設計へ ※頻繁な利⽤例を記載 (個別調整する場合がない なら固定値でもいいかも)
  11. © LayerX Inc. 28 効果 • 10/17-10/30のデータをとったところ、⽉90hの削減 ◦ 回答を⽣成した質問:1091問 ◦

    削減された時間:45h/14⽇間 → 1ヶ⽉だとだいたい90h 実際の業務最適化の効果 修正難易度 Shinuchi開始後 これまで 1から作成(全直し) 5分 x 25問 = 125分(2h) 5分 x 100問 = 500分(8.3h) 少し修正 3分 x 25問 = 75分 (1.25h) - 修正なし 1分 x 50問 = 50分 - 合計 250分(4.1h) 500分(8.3h)
  12. © LayerX Inc. 30 まとめ • 理想とするAIエージェントは「アンビエント AIエージェント」 ◦ 今のShinuchiはワークフロー+AIの要素が強い ▪

    ユーザーは(ほぼ)努⼒なしでもAI利⽤はできるが、さらに気づかれない「溶け込み ⽅」が必要 ◦ アンビエント AIエージェントは「チャットではない、受動的なトリガー(ボタンクリッ ク、申請でsubmit、メール受信やカレンダー登録...etc)から起動するAgent 」 ◦ ユーザーに最⾼のタイミングでパスを出せるAIエージェントカッコよくないですか? 今後⽬指したいAIエージェント LayerXは、お客様向けのバクラクはもちろんのこと、営業⽣産性でもAIをフル動員して 「AI時代に最⾼のパフォーマンスを発揮できる」会社を⽬指します
  13. © LayerX Inc. 31 • LayerXでは、⼀緒にAIを使って「すべての経済活動を、デジタル化する」仲間を⼤募集中!!! • 興味を持たれた⽅は是⾮ jobs.layerx.co.jp へアクセスしてください!!!

    • とりあえずおしゃべりして話を聞きたいよ、という⽅はこちらまで!!! 【バクラク】ビジネスオペレーションスペシャリスト 【バクラク】経営企画‧事業企画 We are hiring!!! おわりに