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Bet AI Day 2026丨LayerXの採用を支える組織AIの現在地と、Agentに任せる未来

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September 03, 2026

Bet AI Day 2026丨LayerXの採用を支える組織AIの現在地と、Agentに任せる未来

2026年9月3日に開催されたイベント「Bet AI Day 2026」における登壇資料です。

■ 概要
LayerXはこの数年で多くの仲間を迎え入れてきました。その裏側には、膨大な数の採用プロセスが存在しています。一方で、採用という業務の特性上、一足飛びに全てをAIに任せることはできません。
本セッションでは、LayerX全社の採用を支える組織AIの設計や運用についてお話します。

■ 登壇者情報
コーポレート本部 HR Enabling部 部長 宮本 純弥
X: https://x.com/juny1031

株式会社マイクロアドへ新卒入社し、インターネット広告事業にてセールスリーダーを経験後、人事部へ異動。2021年に大分県のスタートアップへ入社し、地方企業向けのHR Tech SaaSの事業責任者に従事。2023年に株式会社LayerXに入社し、開発組織のHRBPグループのマネージャーを経たのち、HR Enabling部を立ち上げ、AIネイティブな組織づくりをリードしている。

■ 関連リンク
・イベント特設サイト: https://layerx.co.jp/events/2026/bet-ai-day/
・コーポレートサイト: https://layerx.co.jp/
・X Tech 公式アカウント:https://x.com/LayerX_tech

#BetAIDay

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Transcript

  1. Bet AI Day 2026 AI Agents at Work HR 17:20-17:40

    LayerXの採⽤を⽀える組織AIの現在地と、 Agentに任せる未来 宮本 純弥 Junya Miyamoto
  2. Speaker Information 宮本 純弥 Junya Miyamoto 株式会社マイクロアドへ新卒⼊社し、 インターネット広告事業にてセールスリーダーを経験後、⼈事部へ異動。 2021年に⼤分県のスタートアップへ⼊社し、 地⽅企業向けのHR

    Tech SaaSの事業責任者に従事。 2023年に株式会社LayerXに⼊社し、 開発組織のHRBPグループのマネージャーを経たのち、 HR Enabling部を⽴ち上げ、AIネイティブな組織づくりをリードしている。
  3. Agenda Chapter 1 採⽤はAIに任せづらい Chapter 2 ⾯接議事録‧評価ドラフト⽣成エージェントの 取り組み Chapter 3

    採⽤オペレーションエージェントの取り組み Chapter 4 HR x AI Agentの未来
  4. 採⽤領域で動く、2つのエージェント ① ⾯接議事録‧評価ドラフト⽣成エージェント ② 採⽤オペレーションエージェント 💻 ⾯接終了(Google Meet) 📥 採⽤管理ツール:メンションでの依頼

    🤖 議事録と評価ドラフトを⽣成 🧠 依頼を分類 → カテゴリ別ワークフロー 📂 採⽤管理ツールに下書き保存 📝 採⽤管理ツールの操作‧ドラフト格納 (⽇程調整‧連絡⽂⾯) 性質の異なる2つの業務。 共通する境界線は、1番最後は⼈が判断‧接点を作るということ。
  5. アーキテクチャイメージ 採用管理ツール 下書きとして保存 オーケストレーション層( n8n) Webhook Driveイベント 受信 ワークフローエンジン 分岐・整形・

    エラー処理 候補者情報・評価項目 完了・エラー通知 文字起こし本文 評価「下書き」 API Google Workspace • Slack 面接官へ通知 LLM(OpenAI) ▰ Google Docs API 本文取得 ▣ Google Calendar 面接予定 評価ドラフト生成 議事録生成 ◩ Google Drive 文字起こし Doc Tool ATS URL特定 (カレンダー検索) ◉ Google Meet文字起こし 予定を検索 Doc自動生成 ファイル作成イベント 処理に⼈の介⼊はゼロ。ただしポリシーに則り、 ドラフトの格納は "提出" ではなく "下書き" で⽌める。
  6. 3段構えの設計 📈 変化:⾯接のたびに増える 🔍 個別最適化層 求⼈ごとの⽂脈 ベクトルDB: 過去1年の⾯接議事録×確定評価 🔍 類似⾯接を検索→確定評価を参

    照 ⚙ 汎⽤層 どの求⼈でも通⽤する評価の型 ◔ 変化:⽉次 汎⽤評価⽣成プロンプト (共通1本) 🧭 価値基準層 会社として何を評価するか 羅針盤 ( カルチャー指針‧外部公開 ) 🗓 変化:四半期 ⼈事制度ドキュメント 価値基準+汎⽤プロンプトで及第点を出し、 過去の確定評価の参照で求⼈ごとの最適化まで⾃動化する。
  7. どのような成果‧効果をもたらしているか 1 議事録‧評価⼊⼒作業が 15~20分 → 3~5分へ短縮。 時間短縮以上に、評価提出着⼿ハードルが 下。 2 事実に基づいたバイアスのないドラフトを参照できる。

    3 ⾯接中の議事録‧評価メモ作業がなくなり、 ⾯接での対話に100%集中できるようになった。 効率化のその先で、公平な選考と、 候補者⼀⼈ひとりへのより深い理解の促進につながっている。
  8. 採⽤オペレーションは、暗黙知による無限の組み合わせだった 候補者との接点 を整える 書類回収‧⽇程調整‧合否連絡‧質問対応‧中⻑期フォロー 社内の意思決定 をつなぐ ポジション変更‧⾯接官やリクルーターとの回答⽅針の調整‧ 条件提⽰に向けた関係者連携 例外を拾い、 前に進める

    ⼿動での⽇程調整‧個別連絡対応‧抜け漏れのフォロー 業務マニュアルをベースにしつつも、250を超えるメールテンプレート、 1400を超える⽇程調整URL、100を超える求⼈ごとの選考フローの組み合わせ。 全ては、より良い候補者体験をお届けするため。
  9. 依頼カテゴリを厳密に分類し、カテゴリごとのワークフローを作り込む お⾒送り依頼 ⽇程調整依頼 📄メンション依頼 @ ⾯接官‧リクルーターが オペレーション宛にメンション 依頼カテゴリを 厳密に分類 分類プロンプトを⽇次で

    チューニング ⼿調整の⽇程調整依頼 技術課題依頼 オファー依頼 その他連絡依頼 該当なし 依頼を7カテゴリに厳密に分類し、カテゴリ別にワークフローを作り込む。 これがAIが⾃律的かつ安定的にタスクを完遂するために効果的だった。
  10. ⽇程調整のアーキテクチャイメージ LLM カテゴリ分岐の結果 ⽇程調整 ワークフロー (調整URL型) ① ⾯接官は誰か? ② 選考フォームはどれか?

    ③メールテンプレはどれか? ④ ⽇程調整URLはどれか? Tools 選考ガイドラインと ⽇程調整URLリストから 取得 採⽤管理ツール 選考タブをAPIで ⾃動作成 選考フォームリスト から取得 メールテンプレ⼀覧から 取得 ⽇程調整URLリストから、 該当メンバー‧該当時間の URLを取得 Notion メール⽂のAI ドラフトを格納 ⽇程調整を "4つのどれ?" の選択問題に分解し、問題ごとに必要な Tool を提供。 適切なガードレールと AI が判断するための情報を渡すことが重要。
  11. 最後の届け⽅だけは、まだ任せることができない カジュアル⾯談 AIで定型化 書類選考 ⽇程調整 ⾯接 最終⾯接 ⼈の判断ポイント 候補者とのメール履歴 社内のSlackや⼝頭でのやりとり

    候補者ごとの温度感 届ける内容は同じでも、届け⽅は候補者ごとに違う。 ラストワンマイルは、(まだ) ⼈が仕上げる。 オファー ⼈が最終調整
  12. 2つのエージェントから⾒えた設計パターン ⾯接評価⽣成エージェント 採⽤Opsエージェント 業務の性質 ⾮定型。⾯接ごとに⽂脈が異なり、判断の質が問 われる ⼿順は定型。ただし⼊⼒(依頼⽂)は曖昧で、解釈と遂⾏ の確実性が問われる 課題 求⼈が100以上あり、求⼈ごとのプロンプト作り込

    みはスケールしない 完全⾃律型では動かない。どこで誤ったか特定できず、 改善が回らない アーキテクチャ 三層構造:価値基準層+汎⽤層+個別最適化層。 下の層ほど変化が遅く、上の層だけが求⼈ごとに 育つ 分類ファースト。7カテゴリに厳密分類し、カテゴリ別 ワークフローへ。⽇程調整は「4つのどれ?」の選択問題 に分解 改善ループ設計 AIドラフトと確定評価の差分をシートに⾃動転記 →差分率と改善案をAI⾃⾝が出し、⼈がレビュー してプロンプトへ反映 分類結果を毎回書き戻しし、誤分類を毎⽇拾ってプロンプ トを固める ⼈との役割分担 ATS下書き保存まで。⾯接での候補者に向き合う密 度を⾼め、最終評価‧判定は⼈(ポリシーによる 意思) ドラフト格納まで。定型処理はほぼ100%AIが完遂する が、最終⾯接フェーズ以降のラストワンマイル=「届け ⽅」のカスタマイズは⼈(候補者体験への意思) モデルの性能や設計によって AI に任せられる業務範囲は変わる。 ⼀⽅でHR領域において、⼈と⼈が向き合い意思決定をする営みは普遍。
  13. 次の挑戦は、マネジメント領域 ⽇々の業務活動データ Slack 1on1 の⽀援 Salesforce GitHub Linear Notion Google

    Calendar 活動データを統合‧構造化 散らばった事実を、意味のある⽂脈へ 振り返りの ドラフト⽣成 ⼈事評価の 材料を揃える 社内に存在するあらゆる活動ログやコンテキストを集約し、 マネジメント領域で活⽤する取り組みを開始している。