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正解が消えた開発現場で、どう後輩を育てればいいのか?~ AI時代における「若手のストレス」と「...

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正解が消えた開発現場で、どう後輩を育てればいいのか?~ AI時代における「若手のストレス」と「メンターの限界」に向き合う ~

2026-08-27
エンジニア育成に向き合う ~先輩たちの悩みと知見共有会~ @ファインディ株式会社
https://findy.connpass.com/event/402630/ #techbaton_findy

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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 みきてぃ / きたはら (mkitahara) @mikity01985 所属 役割 Fintech 企業

    (約 3年) • 元モバイルアプリチーム責任者 • 現新規事業開発チーム責任者 ◦ ◦ • Androidアプリエンジニア • PjM / PdM • EM • テックリード / PM • 採⽤‧広報⾒習い (⾮公式) EM テックリード 経歴 学⽣時代 • 理学部化学科 → 化学系⼤学院 → 新卒IT未経験でIT業界へ SES‧受託 (約6年) • • ソフトウェア開発全般 10名未満の会社の社内環境整備 EdTech (約6年) • • 成⻑組織でのAndroid開発 CRE‧PM‧PO 等も経験 2
  2. 【現場の苦悩】「暗黙知の補正」の消滅 ⼈間同⼠の対話による仕様補正が効かず、指⽰者の解像度がそのまま成果物の質へ • ⼈間 to ⼈間 ◦ ◦ • 上流の検討が⽢くても、実装段階の対話や忖度で仕様の不備を補正できた

    後⼯程が前⼯程の粗さをカバーするクッションとして機能していた ⼈間 to AI ◦ ◦ AIは (基本的に) 渡された「認知‧⽂脈‧⾔語化の解像度」通りにしか出⼒しない 初⼼者に、最初から「⾼度な⽂脈⾔語化⼒」が求められるパラドックスが発⽣ 7
  3. 【現場の苦悩】若⼿を襲う「3つのストレス」 正解を解く楽しさを失い、階段を踏む猶予もないまま正解のない霧の中に 放り出されている • 原初的成功体験の喪失 ◦ • 正解のない霧の中への放流 ◦ ◦

    • 「⾃⼒でコードを書いて動かした!」という⼿触り感や達成感を得にくい 「正解のあるパズル(How)」から「正解を創る仕事(What/Why)」への急激なシフト 段階的な成⻑ステップを踏めないまま、答えのない事業課題の翻訳に向き合う不安 理想のエンジニア像とのギャップ ◦ 「技術を極めたい」想いと、「仕様調整やドメイン理解ばかり」の現実の乖離 8
  4. 【現場の苦悩】メンターを襲う「指導‧評価の限界と疲弊」 模範解答と育成ロードマップを失い、答えのない壁打ちで指導コストが激増している • 評価基準の喪失 ◦ • 育成ロードマップの崩壊 ◦ • 上流の問いには客観的な正解がなく、メンター⾃⾝も確信を持って評価‧指導しにくい

    抽象的な課題解決⼒は成⻑が⾮線形であり、再現性のある階段を設計できない 認知的疲労と診断の困難化 ◦ ◦ AI⽣成コードにより若⼿の思考がブラックボックス化し、躓きポイントが⾒えない 技術指導ではなく「答えのない事業壁打ち」が続き、指導側の脳のスタミナが枯渇 9
  5. 【これからのアプローチ】「教える」から「共に探究する」へ メンターが正解を教える先⽣を降り、AIを挟んで設計妥当性を⼀緒に検証する 伴⾛者になる • 指導スタンスの転換 ◦ • 現場で実践できる伴⾛アプローチ ◦ ◦

    • メンターも正解を持たなくていい。「なぜその設計にしたか」を⼀緒に探究する コンテキストレビュー:PRではなく「AIに渡す前の指⽰⽂‧設計⽅針」を壁打ち AI出⼒の論評会:「なぜこのコードを採⽤したか」「事業‧技術リスクは何か」を⾔語化 痛みの疑似体験 ◦ 壊れた環境のトラブルシューティングやカオス演習を意図的に実施し基礎体⼒を養う 11
  6. 【まとめ】AI時代のエンジニア育成の全体像 下流のAI化がもたらした構造変化を捉え、指導スタンスと組織の仕組みを アップデートする • 開発現場の構造変化 ◦ ◦ ◦ • 現場への影響

    ◦ ◦ • かつては、正解がある下流(実装‧テスト)の泥臭い経験から、上流の勘所を逆算して学べた 現在は、下流がAI化され、初⼿から「正解のない上流(要件‧基本設計)」が主戦場へ強制シフ ト ⼈間同⼠の対話による仕様補正が効かず、指⽰者の「⽂脈の解像度」に結果が直結 若⼿:⾃⼒で動かす達成感を失い、段階を踏めないまま正解のない霧の中で⽴ちすくむ メンター: 模範解答や育成計画を失い、答えのない壁打ち対応で認知的疲労が限界に達する これからの対応案 ◦ ◦ 伴⾛型へ: 先⽣を降りてAIを挟む「共同探究者」となり、プロンプト前の設計意図を壁打ちする 組織インフラと評価: ADRや障害記録で⽂脈を追体験させ、「問いとリスクの⾔語化」を評価する 13