マネーフォワード クラウド会計の過去～現在～未来

新年という節目、また、マザーズ市場に上場してから1年が経過したこのタイミングで、①マネーフォワード クラウドシリーズの成長の振り返り、②マネーフォワード クラウド会計が現在取り組んでいること、③マネーフォワード クラウド会計の今後の方向性、の3点についてお話させて頂きます。

Transcript

1. マネーフォワード クラウド会計の 過去～現在～未来 2019年1月25日 株式会社マネーフォワード　 李 春幸
2. はじめに
3. 新年という節目、また、 マザーズ市場に上場してから1年が経過したこのタイミングで マネーフォワード クラウドシリーズの成長の振り返り マネーフォワード クラウド会計が現在取り組んでいること マネーフォワード クラウド会計の今後の方向性 についてお話させて頂きます。
4. 自己紹介 Moneyforward Business　 事業戦略部 副部長 兼 経理財務領域事業責任者 李 春幸（リ チュンヘン) 2017/08にマネーフォワードにジョイン。 MoneyForwardクラウドの経理財務領域における 事業責任者として、事業・プロダクト戦略の 立案・実行を担う。 最近の趣味は、東京の下町を探索してレトロな 世界観に浸り、マインドフルネスを行うこと (おススメの場所があれば教えてください！)
5. 成長の振り返り
6. サービス売上高 マネーフォワード クラウドシリーズ販売収入が 前年同期比+91%と 大きく成長
7. WAmazing 株式会社 従業員数：50名超 業種：ITサービス 一般企業様への導入実績 上場企業様を含め、多くの企業様に導入いただいております。 ウォンテッドリー株式会社 東証マザーズ上場 従業員数：80名超 業種：ITサービス 株式会社ドーム 従業員数：1,100名超 業種：スポーツ用品の製造・販売 株式会社ビズリーチ 従業員数：1,200名超 業種：ITサービス 株式会社ユーザベース 東証マザーズ上場 従業員数：240名超 業種：ITサービス ChatWork株式会社 従業員数：80名超 業種：ITサービス
8. 会計事務所が活用しているクラウド会計ソフトNo.1 （出所）2017年6月 株式会社実務経営サービス「クラウド会計ソフトの導入状況に関するアンケート調査」をもとに当社作成 現在事務所で使っている クラウド会計ソフト 34.9% 顧問先に導入済み または導入予定の クラウド会計ソフト 新規の顧問先に 一番勧めたい クラウド会計ソフト 58.8% 44.3% freee 22.7% 弥生 11.6% FX4 その他 freee 10.7% A-SaaS 7.7% その他 弥生 freee 12.4% 弥生 12.4% FX4 その他 No.1 No.1 No.1
9. 会計事務所様へのご導入実績 全国各地の3,000を超える会計事務所様にご利用いただいております。 北海道／東北 関東 甲信越 東海／北陸 関西 中国／四国 九州
10. 事業者向けSaaS型サービスプラットフォームの拡大 ①バックオフィス業務の自動化や大幅な効率化 会計・財務領域 人事・労務領域 ②資金繰り不安解消 ③データに基づく経営判断サポート
11. マネーフォワードグループの拡大 中小企業様向けバックオフィス業務の 自動化・効率化サービス 領収書・通帳・現金出納帳等の紙証憑を 1営業日でデータ化する自動記帳サービス 月次監査業務効率化・経営分析サービス 2013年11月～ 2017年11月～ 2018年7月～
12. ユーザーの皆様の 多大なるご支援の元、 マネーフォワード クラウドは 成長してきました！
13. 現在の取組み
14. 急成長の裏側で様々な問題が発生… ユーザー規模拡大に伴いデータ量が増加し、数値集計処理、 画面描画処理、などのサービス速度が低下 コードが複雑化し開発速度が低下、メンテコストも増加
15. マネーフォワード特有の問題 マネーフォワード MEのシステム基盤の上に、 MoneyForwardクラウドが構築された歴史的背景から、 マネーフォワード MEで障害が起きた場合、 MoneyForwardクラウドも影響を受けるようになりました。 障害の 連鎖
16. その結果として… サービス内部がジェンガの様に積み上がってしまった データ量が増大し、既存のデータ基盤では マネーフォワード クラウドサービスの持続的な成長を 維持するのに影響が出始めた
17. ジェンガの様な状態とは？
18. 結果として… •サービス速度の低下 •新規開発速度の低下 •障害発生確率の増加 放置すると更に悪化してしまう状況に
19. このままサービス開発を 続けていけるのか…
20. マネーフォワードが大事にする ユーザーフォーカスの原点に立ち戻る 中小企業のバックオフィスに新しい技術を用いて 革新的なサービスを安定した状態で持続的に提供すること。
21. 2017/09に上場し、社会の公器として、 ユーザー様へのさらなる価値提供と、その大前提として、 ユーザー様の業務を止めないために、 サービスの持続的成長と安定したサービス提供を両立させる、 技術的課題の解決と基盤改修に全力で取り組む事を決意。
22. 問題の原因と対策 　(1/2) 問題：レスポンス性能の低下 原因：増え続けるデータ量 対策： - DB基盤の増築 問題：新規開発速度の低下 原因：ソースコード可読性の難化 対策： - リファクタリング 1 2
23. 問題の原因と対策 　(2/2) 問題：障害影響範囲拡大リスク 　　　の増加 原因：密結合なデータソース 　　　により障害影響範囲が拡大 対策： - 他サービスとの疎結合化 問題：改修に対する不具合発生 　　　リスクの増加 原因：機能増加による改修影響 　　　範囲の複雑化 対策： - 自動テストのカバレッジ強化 - QAチーム立ち上げ 3 4
24. これらの対策は正直まだ道半ばです。 完了している対策もあれば、50%ほどの進捗の対策もあります。 ただ、未来を見据えると必要な対策ですので、 しっかり対処していきます。
25. 今後の方向性 ～さらなる価値提供に向けて～
26. マネーフォワードは日本でもトップレベルで急成長を続けている会社です。 成長する企業にとって、技術的な課題は向き合い続けなければいけないものです。 ここまでマネーフォワードは基礎体力を付けるため 技術的課題の解決や基盤改修に取り組んできました。 今後は、昨年末増資した資金をマネーフォワード クラウド事業に集中投下 することで、ユーザーにさらなる価値提供ができるよう取り組んでいきます。
27. MoneyForwardクラウド会計が目指す世界観 データ収集・入力・集計/確認・分析までの 業務工数削減＆提供価値向上をワンストップで実現可能な世界を目指します。 紙証憑の データ化 自動入力 自動仕訳 仕訳 チェック 経営分析 予実管理・業績予測
28. 今後の主な取組み • 継続 ◦ 過去より多くのユーザーから頂戴している、仕訳・総勘定元帳・集計機能を中心とし たマネーフォワード クラウド会計の コア機能の改善 ◦ 操作スピードの高速化 ◦ 中長期的にスピーディーなサービス開発と、安定的なサービス提供を実現・継続す るための基盤強化 • 新たな取り組み ◦ マネーフォワード クラウド会計の Open APIを今夏リリース予定 ◦ 個人事業主の確定申告を便利にする モバイルアプリを今秋リリース予定 ◦ IPOに必要な機能として仕訳承認機能、ログ機能 を今冬リリース予定
29. 最後に
30. 今まで多くのユーザー様より、各種ご要望を頂きながらも、 ご期待に沿えておらず、申し訳ございません。 今後もユーザー様に継続してご満足いただけるサービスを目指し 本日お話した内容を、全社一丸となって実行し、 MoneyForwardクラウドの 「ビジネスの成長を加速させる」ミッションの推進に向けて、 全力で取組んでいきます。 今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いします！
31. ご清聴ありがとうございました！