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GOOLF!のデザイン⛳️ / Design of GOOLF!

GOOLF!のデザイン⛳️ / Design of GOOLF!

unity1week online共有会 #5
https://youtu.be/7qeqimK0h2s

lycoris102

May 29, 2021
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Transcript

  1. 青木とと@lycoris102
    unity1week online 共有会 #5
    GOOLF!
    のデザイン!⛳

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  2. GOOLF!というゲームの
    デザインについて
    お話しします

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  3. GOOLF!
    お題「2」= 2つのボールを同時にショットするゴルフゲーム
    片方がもう片方を邪魔したり、片方が片方を助ける

    複数のボールを制御する理不尽さ、それをうまくできた時の達成感
    今回のunity1weekで作ったゲーム

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  4. ゴルフゲーム
    ボールとステージ = 基本的には単純の図形で成り立つゲーム
    キャラクターが登場しないので、絵が苦手な自分でも作りやすいのでは

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  5. ゴルフはステージをデザインして成り立つゲーム
    いかに魅力的なレベルデザインやギミックを作れるか
    いかに魅力的なステージを複数個用意できるか
    ハードルが高い!

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  6. フリー素材を使おう!
    そうだ……!!

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  7. 「KENNEY」
    ポップでフラットな2D/3D素材
    無償の素材もあれば、有償のバンドルパッケージもある
    パブリックドメインCC0ライセンスで提供されています
    ケニー

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  8. 「Abstract Platformer」
    2Dプラットフォーマーを作る上での良い感じの素材
    飾り付けの素材や鍵/スイッチなどのギミックのための素材も含まれている
    https://www.kenney.nl/assets/abstract-platformer

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  9. 試しに作ってみる
    UnityのTilemapの機能を使って配置していく
    Atlas化素材をSpriteEditorでSlice > TilemapのPaletteに配置 > SceneにTilemapを設置
    今回はTilemapの詳細な使い方は割愛 / 3D素材を使う際はProGridsを使うと配置しやすい

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  10. 良い感じ!
    レパートリーを作るビジョンが湧いてくるのが大事!

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  11. Tilemapの素材から色のバランスを取る
    素材のメインカラーを見て、バランスを取るようにボール/予測線の色を決定

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  12. 差別化する絵作りの話
    フリー素材を使っても自分の作品らしさを残すために

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  13. 背景を変更する
    作品の解像度(リアルかシンプルか)に合わせることを前提にする
    今回はポップ/フラットな背景に合わせパターン素材を使用し
    「死んだ画面にしない」ためにShaderGraphでUVスクロール
    Bg-patterns 背景パターン配布&作成サイト: http://bg-patterns.com/

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  14. ちなみにレベルデザイン後に背景設定しました
    最終ステージは情報量が多く、鍵など見つけてもらいたいパーツがある
    背景をにぎやかにしすぎるとステージの存在感が薄れるので、暗くシンプルに

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  15. 色のテイストを変更する
    Before
    After
    気持ち明るく、温かみのある色調に

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  16. 色のテイストを変更する
    PostProcessのColorLookupを使用する
    ルックアップテーブル画像(LUT)を用いて入力色と対応色を置き換えて雰囲気を作る
    アセットストアからLUT画像をインポートして使用 (既に配信停止してるやつでした……)

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  17. ライティングを工夫する
    今回はURPの2DLightを使用して、ボールをほんのちょっと光らせるように

    これによりボールに目が行きやすくなったりならなかったり
    実際のゲームよりも露骨に設定しています

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  18. UIと演出の話

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  19. 1周目は打数を気にせずにプレイしてほしい
    難しいステージも多く、思うように行かないので
    打数が増えることをネガティブに捉えられたくない
    世界観への没入/アート感の尊重
    ポップかつシンプルな見た目が出来たので

    システムによってそれを崩したくない
    コンセプトの策定
    ×
    必要最低限の情報開示
    極力シンプルに!!

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  20. 打数をプレイ画面には表示しないゴルフゲーム
    暗黙的な「何回打っても大丈夫だよ」のメッセージ

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  21. 結果画面にて表示する
    ランキングと共に表示することで「次はもっとやれるのでは?」
    →2回目プレイを訴求を狙う
    (狙ったけど、正直そこまでリピートされなかった気がするので、ホール毎のハイスコアは推しても良かったかも)

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  22. ホールクリアはとにかく褒める紙吹雪🎉
    少ない打数でも、多い打数でも褒める
    ステージの情報量も多いので文字情報は重ねず、派手に褒めるためにカラフルな紙吹雪を採択
    ちなみにParticleSystemと正方形画像の素材で作ってます

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  23. ここまで来たら操作にも文字は使わない(意地)
    ドラッグの起点や方向が分かる / キャンセルできる / ドロップ時に戻して弾いてる感

    表示非表示でショットの可不可を判断 / ステージにも使われている◉の模様を使用
    (誰も褒めてくれなかったけど) 実は個人的に一番のこだわりポイント

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  24. ボールの軌跡もさりげなく
    アクションに対する賑やかし(すごいことしてる感)として機能する
    ステージ素材の花モチーフを利用し、ParticleSystemを使って実装
    オブジェクトが移動したら出す系は「Emission」の「Rate over Distance」を使うと楽に実装できる

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  25. トランジションは基本カラーを使って統一感を出す
    時間がなかったので、4つの矩形を順番に引き延ばし / 戻しただけ
    黒フェードアウトは気分が沈むかも?と思って、今回はポップでカジュアルで勢いを尊重した

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  26. まとめ

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  27. GOOLF!のデザインは
    「フリー素材を使いながら」も
    「特徴付けにより差別化」し
    ポップでシンプルな素材デザインを活かすために
    「UIや演出もシンプルにし統一感を持つ」
    そんなことを目指しました
    何か参考になりそうな部分が1つでもあったなら嬉しいです〜!

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  28. 青木とと@lycoris102
    unity1week online 共有会 #5
    GOOLF!
    のデザイン⛳

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