Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

iPaaSとデスクトップオートメーションを繋ぐ「WinAutomation」が面白い 

maekawa
August 29, 2020

 iPaaSとデスクトップオートメーションを繋ぐ「WinAutomation」が面白い 

LogicFlow-ja online #3のLT登壇の資料です

maekawa

August 29, 2020
Tweet

More Decks by maekawa

Other Decks in Technology

Transcript

  1. iPaaSとデスクトップオートメーションを繋ぐ
    「WinAutomation」が面白い
    おもしろい!

    View Slide

  2. 自己紹介
    • 名 前:前川
    • 居住地:新潟県
    • 仕 事:Microsoft 365、RPA、kintoneの提案・導入を
    主に担当しています。
    • blog:
    2

    View Slide

  3. こんな活動しています
    3
    LTでは、Chatwork APIとWinAutomationの連携、ホームデバイスと
    WinAutomationの連携などなど楽しいユーザ事例が盛りだくさんの会でした。

    View Slide

  4. アジェンダ
    • WinAutomationとは
    • Power Automate→WinAutomation連携を考えてみました
    4

    View Slide

  5. WinAutomationとは
    5

    View Slide

  6. Power Automateの「Per user plan with attended RPA」ライセンスにて利用可能です。
    2020年4月から提供されているライセンス形態で、こちらに新たにMicrosoftが
    Softmotive社を買収したことにより「WinAutomation」が利用できるようになっています。
    6
    https://flow.microsoft.com/ja-jp/pricing/?currency=JPY
    WinAutomationとは

    View Slide

  7. ・デスクトップ・・・UI Automation
    ・Web ・・・Selemium
    7
    Power AutomateのRPA機能
    WinAutomatin
    UI Flows
    WinAutomation はデスクトップとWebの自動
    化が両方行える。
    よろしく!

    View Slide

  8. 調査会社ガートナーにおけるRPA製品のマジッククアドラント
    https://it.impress.co.jp/articles/-/19168
    8
    ←こちらは2019年版
    以前から高い評価を受けている。

    View Slide

  9. 調査会社ガートナーにおけるRPA製品のマジッククアドラント
    https://flow.microsoft.com/en-
    us/blog/microsoft-named-a-visionary-for-
    its-power-automate-solution-in-the-2020-
    magic-quadrant-for-robotic-process-
    automation/
    9
    ←こちらは2020年版
    MicrosoftはVisionaryのNo.1

    View Slide

  10. 10
    WinAutomationの開発画面

    View Slide

  11. 11
    Process作成画面(自動化処理を記述する画面)
    コマンド型の開発画面、まだ英語。

    View Slide

  12. 12
    Process作成画面(自動化処理を記述する画面)
    Action欄から自動化操作のアクションをD&Dし、アクションをつなげていく。
    (AzureのText Analyticsサービスを使った言語解析のプロセスを4アクションで作成)

    View Slide

  13. 13
    代表的なアクション
    Webブラウザ操作の自動化 デスクトップアプリ操作の自動化 Excel操作の自動化

    View Slide

  14. 14
    個人的に面白いと思ったアクション
    Azure、AWSのインスタンスの起動・停止アクション
    GCP、IBM Watson、AzureのCognitiveサービスの利用
    Active Directoryのアクション

    View Slide

  15. 15
    WinAutomationのProcessの作成方法についての記事
    WebとExcelの操作を自動化したQiitaの記事
    (変数の説明や機能の説明)
    AzureとGCPの画像OCRを行ったQiitaの記事
    (ZeroSysさん(@SysZero)の記事)
    初めての方
    向け!
    すごい!

    View Slide

  16. 16
    WinAutomationの管理機能

    View Slide

  17. 17
    自動実行用の様々なトリガーがあります
    ←ファイルモニタートリガー
    ←ホットキートリガー
    ←Idleモニタートリガー
    ←Eメールモニタートリガー
    ←Exchange Eメールモニタートリガー
    ←イベントログモニタートリガー
    ←Pingモニタートリガー
    ←Serviceモニタートリガー
    ←Processモニタートリガー
    ←パーフォマンスモニタートリガー
    ←データベースモニタートリガー
    常駐して監視
    してまーす。

    View Slide

  18. Power Automateからの
    WinAutomationの連携について
    18

    View Slide

  19. 19
    Power AutomateからWinAutomationの連携について
    UI Flowsの中にWinAutomation Process実行用のアクションがあります。
    2020年8月時点でPreview。ハマるのはOnPremissDataGetewayの設定。

    View Slide

  20. 20
    WinAutomationからのPower Automateへの連携について
    Invoke Web ServiceというアクションからWebサービスが呼び出しできるため、PA側エ
    ンドポイントを叩いてあげれば実行できるはず!(未検証)

    View Slide

  21. 今回は、WinAutomation勉強会で出てきたアイデアを実現する。
    タイトル:社内イントラにある勤怠管理システムへ外から入力を自動化する
    現状
    現在社内のシステムはイントラネット上からしか利用できない。
    現在は、テレワークを行っているため勤怠入力時にVPNに接続して利用している。
    課題
    VPNが遅く打刻時間=出勤時間となっていない。ネットワークエラーも発生するため、正し
    い勤怠情報が入力できない。退勤も同様。
    スムーズに勤怠打刻をする仕組みを作るが、給与計算の関係上、現行勤怠システムにもデー
    タを登録する必要がある。
    21
    WinAutomationからのPower Automateへの連携について

    View Slide

  22. As-Is
    22
    WinAutomationからのPower Automateへの連携について
    勤怠管理システム
    へいしゃー
    VPN遅いし繋がらない~
    なんかエラーになる~

    View Slide

  23. To-Be
    23
    WinAutomationからのPower Automateへの連携について
    へいしゃー
    勤怠管理システム
    スマホ・PCから快適に入力
    1日1回まとめて入力

    View Slide

  24. MicrosoftのWinAutomationについてのDocsより
    24
    所感
    ガーン!

    View Slide

  25. しかし、現状としては・・・。
    • まだ日本のクラウドサービスはAPIの提供が不足している。
    • 今までの業務や社内環境を急には変えることはできないが、テレワークや在
    宅勤務への変換を行う必要に迫られている。
    今すぐできる業務改善や自動化の手段の1つとして「Power Platform」ができることは多く
    あると考えていて、その中の1つに「WinAutomation」が加わり、より業務改善に向けたア
    プローチにつながると思っています。
    25
    所感
    がんばるぞー!

    View Slide

  26. • WinAutomation製品単体でも自動化の範囲は広い!
    デスクトップとWebの自動化以外にもAI利用やシステム運用に使えるアク
    ションも多数。
    • Power Automateと連携することで、Power Automate自身やそのフロン
    トに展開するサービスとWinAutomationが連携することで自動化の範囲を
    とても広くなる。
    26
    まとめ
    おもしろい!

    View Slide

  27. ありがとうございました
    27

    View Slide

  28. 28
    WinAutomationの管理機能
    おまけ

    View Slide

  29. 29
    自動実行用の様々なトリガーがあります
    常駐して監視
    してまーす。

    View Slide

  30. 30
    File Moniterトリガー
    指定フォルダ内にファイルが「出来たら・削除されたら・変更が
    あったら・名前が変わったら」といった条件でProcessを開始す
    ることができます。
    ファイルの拡張子を指定して対象とするファイルを探すことがで
    きますし、監視間隔も指定できます。
    ローカルのフォルダだけでなく、マウントすれば共有フォルダや
    OneDrive、SherePointのフォルダも参照することができます。

    View Slide

  31. 31
    Pingトリガー
    このトリガーは、設定した間隔でホスト(通常はIPアド
    レスまたはURL)に「ping」を通信を行います。
    設定したタイムアウト内にホストが応答しない場合、失
    敗したPing試行として登録され、プロセスをトリガーし
    ます。

    View Slide

  32. 32
    データベーストリガー
    個人的に一番気になるトリガーで、SQL Serverや
    Oracleのテーブルに対して、Insert,Update,Deleteそ
    して、AlterやDropまで、変更検知して、それをきっか
    けに実行します。
    GUIを介さずデータが登録されたらという条件で実行が
    可能となるため、安定した処理が実現できると思います。
    パッケージ製品で直接データベースまでアクセスできる
    という条件は多くないと思いますが、自社開発のシステ
    ムとの連携で使い所も出てくるのではないかなと思いま
    した。

    View Slide

  33. 33
    スケジューラ画面
    WinAutomationではこの画面上でProcessの自動実行の管理を行うことができます。すごい。

    View Slide

  34. 34
    スケジューラ画面
    スケジュールのタイプを選択することができます。
    日時を指定するタイプのスケジュールと何分間隔で実行するといったスケジュールの2種類のス
    ケジュール設定が可能です。
    日時を指定するタイプ
    何分・何時間間隔で実行するタイプ

    View Slide

  35. 35
    スケジューラ画面
    例えば日時設定のスケジュールであれば、以下のような設定項目があります。
    項目名 設定内容
    Daily
    毎日実行します。実行する時間の設定
    が可能。
    On Specific
    Dates
    指定した日時で実行します。日付は複
    数日指定が可能。
    Weekly
    毎週実行します。曜日を指定すること
    ができ、月曜日と水曜日に実行すると
    いった指定も可能。
    Monthly
    毎月実行します。1日に実行すると
    いった指定は勿論、月の最終日といっ
    た指定も可能です。これは特に嬉しい。

    View Slide

  36. 36
    スケジューラ画面
    例えば何分・何時間間隔で実行するタイプのスケジュールであれば、以下のような設定項目があ
    ります。
    項目名 設定内容
    Seconds 秒間隔
    Minutes 分間隔
    Hours 時間間隔

    View Slide