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手動テストケースをそのまま実行するVLMテスト実行エージェント / VLM Test Exe...

手動テストケースをそのまま実行するVLMテスト実行エージェント / VLM Test Execution Agent for Running Manual Test Cases As-Is

E2E(UI)自動テストは、ロケーター取得やUI変更追従、ゲーム画面はUI要素がロケーターで取れずテストが壊れやすいなど、実装・運用コストが高くなりがちです。そこで本セッションでは、手元にある人が実行するために作った手動用のテストケースを、自然言語のままかつ表示された画面を用いてテスト実行できる汎用テスト実行AIエージェントの設計と検証結果を紹介します。

・テスト実行エージェントの設計および技術
開発したテスト実行エージェントの思想と設計、技術、精度向上の工夫を紹介します。

・手動テストケースでどこまで自動テスト実行ができたのか?
手動テスト用に記載されたテストケースをどれくらい実行できたのか検証結果を報告します。

・発見した不具合例、人とエージェントの棲み分け
どういったテストケースの実行でどういった不具合を発見できたかの実例を紹介します。
またこの結果からエージェントと人でどのような戦略を取ってテストを行えば良いかの知見をお伝えします。

***

End-to-end (E2E) UI test automation often comes with high implementation and maintenance costs. Locators must be identified and maintained, UI changes frequently break test scripts, and game screens are particularly challenging because UI elements cannot always be identified through conventional locators.

In this session, we introduce the design and evaluation of a general-purpose AI test execution agent that can execute existing manual test cases written in natural language, using only the displayed screen—without converting them into automated test scripts.

**• Design and Technology Behind the Test Execution Agent**
We will present the design philosophy, architecture, core technologies, and techniques used to improve the accuracy and reliability of the AI test execution agent.

**• How Far Can Existing Manual Test Cases Be Automated?**
We will share evaluation results demonstrating how effectively the agent was able to execute test cases originally written for manual testing.

**• Defects Discovered and the Division of Responsibilities Between Humans and AI Agents**
We will showcase real examples of defects detected by the agent and discuss which types of test cases are well suited for AI-driven execution. Based on these findings, we will share practical insights into how human testers and AI agents can work together effectively by leveraging their respective strengths.

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Matsu

July 22, 2026

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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 株式会社MIXI 開発本部 たんぽぽ室 QAG SDETチーム / QAEチームマネージャー 松谷 峰生

    (まつや みねお) 趣味 : ロボット開発、小説執筆、マンガ執筆 ペット : フクロモモンガ 僕が描いている商業マンガが出ていたりします。 今連載マンガ2本を持っています。 • あなたの知らないテストの言葉 • マンガではじめるMagicPod入門 ©MIXI 2
  2. デモ では、ウェルカムクエストのはじめ「ギミックを学ぼう!その1」のテスト実行を行 います。 テスト項目は以下です。 (本当のテストは細かく確認しています。デモ用です ) • 前提条件 ◦ ウェルカムクエスト出現中

    • テスト手順 ◦ ウェルカムクエスト「ギミックを学ぼう!その 1」を選択する。 ◦ 戦闘をクリアし、報酬をもらい、最後にホーム画面まで移動する • 期待結果 ◦ ギミックを学ぼう!その 1をクリアでき、報酬をもらえること、最後に ホーム画面まで移動できること ©MIXI 9
  3. 最初に簡単に全体の構成の説明(後ほど補⾜) Driver用行動計画 1. 2. 3. Driver (操作部) Assertion スレッド (検証部)

    map 作成・更新 4. 5. 6. 最終検証 7. ©MIXI (以降同じテスト項目は リプレイ機能で実行可能 ) 1テスト項目読み込み後、行動計画を立てる ゲーム操作のみを行うDriverと、Driverの行動結果 を検証するAssertionスレッドに別れ並列実行される Driverはtool callでゲーム操作やデバッグツール操 作を適宜行う Assertionは「過去のテストケース」から抽出した「ど うなれば正しいか」を使い検証を行う Stepを進めながら「どこで」「何を」「どうしたら」「どう なった」という地図を作る(map) 最終検証は期待結果を満たしたか検証する。また 必要に応じてAPIでUser dataを読み、確かに経験 値やアイテムが更新されたか確認する (同じテスト項目は以降リプレイ機能で実行可) 12
  4. Assertion (検証部) AssertionはDriverと並列に走り、Driverの各ステップでの行動結果(あくまで stepの妥当性。遷移やUI等)を検証します。 過去に作られたテストケースをまとめて入れている DBと接続し、その行動と マッチするテストがあったら、その期待結果と比較されます (≠今やっているテ スト項目 )

    つまり、各ステップにおいての妥当性は過去のテストの期待結果に求めてい ます。 マッチするテストがなければ、大きなUI崩れがないか、遷移が不自然(これまで の文脈から大きく外れる)といったことが検証されます。 Driverからのstepの データ ©MIXI Assertion スレッド (検証部) で比較 過去のテストから抽出し た「どう動くべきか」の データ 15
  5. ⼿順が曖昧‧伝達不⾜ テスト手順を確認すると「任意のシングルガチャを引く」と書いてあったりします。 これが本当に「任意」だったら AIは実行できます。 なのですが実は(ただし12周年ガチャは除く)という暗黙の例外がある場合 で す。 ゲームの場合、例外はそのときのキャンペーンなどで、ファーストビューにある ことが多く 、それでAIが人の意図とは異なる動作をしてしまうことがありました。

    他にも、実は一回別の場所に移動してからもう一度戻って確認して欲しかった、 みたいな場所ももちろん記載してなければAIはそのままその場所でPassを出し てしまいます。「人なら当然そうやって見るでしょ?」みたいな部分は明文化 し ておくのが良さそうです。 ©MIXI 23
  6. 表⽰されているものが確かに意図した画像か 例えば「ログインボーナスのダイアログに真獣神玉が表示されていること 」など です。 AIは「真獣神玉が表示されているためPass」としていましたが、本当にテスト ケースが意図したモノと表示画像が一致しているかを AIだけで判定できてい るか疑問 です。 (User

    dataとしてはアイテム付与がされているから、「付与されていること」はわ かるとは思われる) ここはAI任せにせず、テンプレートマッチングなどの機械的な比較ツール を作 りtool callし判定するのが良さそうです。 ©MIXI 25
  7. 不具合発⾒例 (※モンスト以外) 実際に人のテストで見逃されており、この ツールで発見できた問題です X画面からY画面に遷移し、再度 X画面に戻ると、 X 画面のタイトルが Y画面のタイトルになっている 実機

    話しかけ設定追加画面のUIが表示され ている一方で、ヘッダーのタイトルが「繰 り返し設定」のままになっており画面状 態が矛盾している。 ©MIXI 30
  8. テスト実⾏の戦略例 (リスクベースド) 問題発生時のダメージが大きく (リ スクが高い )、周辺を含めた詳細 なテスト実行が必要 人によるテスト実行 問題発生時のダメージが大きく (リスクが高い

    )、明確な手順と期 待結果に沿った繰り返しテスト実 行が必要 スクリプトを用いた自動テ スト実行 問題発生時のダメージが大きくな く、リスク受容できる範囲でのテス ト実行 AIを用いた自動テスト実行 ©MIXI 36
  9. まとめ 🟩結論 • 手動テストケースを資産のまま、VLMでそのまま実行できる。実際のテスト 102件で 85.2%が意図通りに動作した。 • ただしAIは万能ではなく、「人・スクリプト・ AI」をリスクに応じて使い分けるハイブ リッドが現実解。

    🟩実践する人への Tips(失敗分析より) • 前提条件は暗黙知になりがち。整える手順を明文化する(または知識として与える) • 「任意のガチャ」「人なら当然こう見る」など、暗黙の例外・意図も書き下す 🟩運用上の注意 • AI実行では判定理由が出るレポートが最重要。結果はAI任せにせず人が確認する • チェックの労力と、最初から人が実行する労力を天秤にかけて採用範囲を決める ©MIXI 38