Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
オープンソースのロボットソフトウェア「ROS」で地図作成を試してみた
Search
KMiura
May 25, 2024
Technology
0
570
オープンソースのロボットソフトウェア「ROS」で地図作成を試してみた
2024/5/25 [現地開催]オープンソースカンファレンス2024 Nagoya
https://ospn.connpass.com/event/315363/
KMiura
May 25, 2024
Tweet
Share
More Decks by KMiura
See All by KMiura
運用しているアプリケーションのDBのリプレイスをやってみた
miura55
1
1.1k
Amazon Rekognitionを使ったインターホンハック
miura55
0
72
Pythonでルンバをハックしてみた
miura55
0
150
あなたの知らないクラフトビールの世界
miura55
0
330
Storage Browser for Amazon S3を触ってみた + α
miura55
0
200
Cloudflare R2をトリガーにCloudflare Workersを動かしてみた
miura55
0
210
あのボタンでつながるSORACOM
miura55
0
130
Postman Flowsで作るAPI連携LINE Bot
miura55
0
380
Lambdaと共に歩んだAWS
miura55
3
830
Other Decks in Technology
See All in Technology
MCPで変わる Amebaデザインシステム「Spindle」の開発
spindle
PRO
3
3.1k
Firestore → Spanner 移行 を成功させた段階的移行プロセス
athug
1
400
Webアプリケーションにオブザーバビリティを実装するRust入門ガイド
nwiizo
3
580
機械学習を扱うプラットフォーム開発と運用事例
lycorptech_jp
PRO
0
210
ガチな登山用デバイスからこんにちは
halka
1
230
人工衛星のファームウェアをRustで書く理由
koba789
8
4.6k
サラリーマンの小遣いで作るtoCサービス - Cloudflare Workersでスケールする開発戦略
shinaps
1
240
Snowflakeの生成AI機能を活用したデータ分析アプリの作成 〜Cortex AnalystとCortex Searchの活用とStreamlitアプリでの利用〜
nayuts
1
440
DevIO2025_継続的なサービス開発のための技術的意思決定のポイント / how-to-tech-decision-makaing-devio2025
nologyance
1
350
Kiroと学ぶコンテキストエンジニアリング
oikon48
6
9.6k
2025年になってもまだMySQLが好き
yoku0825
8
4.3k
複数サービスを支えるマルチテナント型Batch MLプラットフォーム
lycorptech_jp
PRO
0
230
Featured
See All Featured
Visualization
eitanlees
148
16k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
37
2.8k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.1k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
39k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
910
How GitHub (no longer) Works
holman
315
140k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
30
9.6k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
33
8.8k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Transcript
オープンソースのロボットソフトウェ ア「ROS」で地図作成を試してみた KMiura(@k_miura_io)
自己紹介 • 三浦 耕生(こうき) • オフィスDXのSaaSのバックエンド エンジニア • JAWS UG名古屋運営
• 好きなOSS:Go, Python, Docker @k_miura_io koki.miura05
祝・完全オフライン&OSC20周年
ROSって何?
学生時代の話 • 大学時代に授業でROSを知って触るようになった • 当時は日本語のドキュメントが少なくて挫折してた(先輩の知見がない) • 当時はC++でだましだましコーディング(中身はよく分かってない)
あれから8年
またROSやりたくなった • 最近なにかと話題になりつつある • ROSでロボット動かしたいけど結構高 い… • どうせならRaspberry Piを使って動か したい
というわけで作ってみた • Raspberry Piで実装してとにかくシンプルに低 価格なロボットを作ってみた • Lidarセンサー、超音波センサー、カメラを実装 • 目指すはROSがチョットデキル
ロボットを自律移動 させたい • ロボットの自律走行において位置情 報を推定するための情報が必要 • その手がかりとして地図を用意する 必要がある →SLAM
SLAMとは? • 位置推定と地図作成を同時に行う仕組み • 自動運転やロボットの自律移動で重要になる 技術 • Lidarセンサーがよく使われている
Lidarとは? • 離れた場所にある物体の形状や距離をレー ザー光を使って測定するセンサー技術 • 無数のレーザー光から生成される点群データ から物の形、大きさ、距離感を取れる • 画像はYDLiDAR社製のLidarセンサーで360 度の点群データを取れる(このロボットで
使うセンサー)
軽く動作の仕組み ロボットカー コントローラ (Pythonコード) scan cmd_vel ノード トピック 地図作成 (Hector
SLAM)
実際に地図を作ってみた • ゆっくり少しずつ走行させることでそれなりの 地図が作成される • Lidarだけだと精度にどうしても限界があるの で、IMUなどのセンサーも組み合わせることで より高精度な地図ができる
データ収録の 仕組み • Rosbagをつかうとロボットアプリケーションで行われたト ピック通信の内容を収録することができる • データとして残すことで後から解析がやりやすくなる • 収録したデータからより精度の高い地図を作成するとい う手法もある
ロボットカー コントローラ (Pythonコード) scan cmd_vel ノード 地図作成 (Hector SLAM) rosbag
自律移動は…? • パラメータ調整などで手こずり思い通りの挙動 ができず… • 急旋回とかが多くて結構地図が汚い • モーターエンコーダーで移動距離をとったりす るのも検討中
というわけでだれかうまいや り方教えてくださいw
所感 • ROSを使うことでハードウェアに依存しないロボットアプリケーションができる • リアルタイムの通信だけではなくその通信を再現するための仕組みも充実してい る • 自動運転も気合があれば実装できる
END