Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
運用しているアプリケーションのDBのリプレイスをやってみた
Search
KMiura
February 17, 2025
Technology
1
1.1k
運用しているアプリケーションのDBのリプレイスをやってみた
2025/02/19「私の個人開発自慢LT Night」
KMiura
February 17, 2025
Tweet
Share
More Decks by KMiura
See All by KMiura
Amazon Rekognitionを使ったインターホンハック
miura55
0
77
Pythonでルンバをハックしてみた
miura55
0
150
あなたの知らないクラフトビールの世界
miura55
0
340
Storage Browser for Amazon S3を触ってみた + α
miura55
0
220
Cloudflare R2をトリガーにCloudflare Workersを動かしてみた
miura55
0
210
あのボタンでつながるSORACOM
miura55
0
130
Postman Flowsで作るAPI連携LINE Bot
miura55
0
380
Lambdaと共に歩んだAWS
miura55
3
840
Bedrock Knowledge baseを使って今年の上半期のニュースを聞いてみた(リベンジ編)
miura55
0
260
Other Decks in Technology
See All in Technology
多野優介
tanoyusuke
1
450
about #74462 go/token#FileSet
tomtwinkle
1
360
社内お問い合わせBotの仕組みと学び
nish01
0
410
Modern_Data_Stack最新動向クイズ_買収_AI_激動の2025年_.pdf
sagara
0
220
KMP の Swift export
kokihirokawa
0
330
綺麗なデータマートをつくろう_データ整備を前向きに考える会 / Let's create clean data mart
brainpadpr
2
170
GopherCon Tour 概略
logica0419
2
190
自作LLM Native GORM Pluginで実現する AI Agentバックテスト基盤構築
po3rin
2
260
20250929_QaaS_vol20
mura_shin
0
110
KAGのLT会 #8 - 東京リージョンでGAしたAmazon Q in QuickSightを使って、報告用の資料を作ってみた
0air
0
200
AI Agentと MCP Serverで実現する iOSアプリの 自動テスト作成の効率化
spiderplus_cb
0
500
SoccerNet GSRの紹介と技術応用:選手視点映像を提供するサッカー作戦盤ツール
mixi_engineers
PRO
1
180
Featured
See All Featured
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.2k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
114
20k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
9.9k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
352
21k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.6k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3.1k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
331
21k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.8k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
27
2k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.6k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
657
61k
Transcript
運用しているアプリケーションのDBの リプレイスをやってみた KMiura(@k_miura_io)
自己紹介 • 三浦 耕生(こうき) • Acallのバックエンドエンジニア • JAWS UG名古屋&神戸 運営
• 鯱.py 運営 @k_miura_io koki.miura05
今年もお守り当てました!
• 3年ぐらい前にDjangoの初学者向けに教材 を作成した • Techpitで公開中 (https://www.techpit.jp/courses/189) • 今回はこの教材用に公開しているサンプルア プリの話 今回の話のきっかけ&ちょっと宣伝
Jobpit • ジョブカン風の勤怠管理アプリ • 打刻以外にも、打刻修正申請、 申請承認(管理者向け)の機能 がある • 唯一個人開発で公開している アプリケーション
DEMO https://www.jobpit.kmiura.org/
システム構成 (初代)
特徴 • すべてLightsailで完結 • AWSでまともに触った ことがあるのが Lambdaしかなかった ので手軽に動かせる ように構成 •
途中でSSHで手動デ プロイするのが面倒に なってコンテナに移行
問題点 • DBで月15ドル払うのは微妙(Containerと合わせると23ドル程度) • 頻繁にアクセスされるわけでも無いので40GBもいらない
リニューア ル構成
特徴 • コンセプトは「脱・AWS 初心者」w • ECSは高すぎるので AppRunnerを採用 • DBはTiDBを採用
TiDBとは? • MySQL互換の分散型データベース • 柔軟でスケーラビリティを備えた分散アー キテクチャ • TiDB Serverlessならメールアドレス一つで 無料ではじめられる
https://docs.pingcap.com/ja/tidb/stable/tidb- architecture
TiDB Serverless無料枠 クラスタ数 5つまで 行ストレージ 25GB 列ストレージ 25GB リクエストユニット 250MB
https://pingcap.co.jp/tidb-serverless-pricing-details/
インポート • mysqldumpを使用したDB移行に対応 • データはローカルやS3にあるCSVをインポート してテーブル作成することもできる • Djangoだと複数のテーブルを使用するため、 今回はSQLクライアントを使用してdumpを 行った
• 念の為、DB移行作業中はメンテナンスモード にしておいた
詰まったところ • Djangoで使っていたMySQLクライアントの バージョンにズレがあったことで移行元のDB で使ってた文字コードが使えずエラーになった • mysqlclientのバージョンを調整したら問題な く接続できた
使用量
TiDB Serverlessに移行して良かったこと その1 • DBに一度でもアクセスがあった週には Weeklyレポートがメールで送られてその週に 実行されたSQLを確認できる • レポートが送られる=誰かに使ってもらってい ることがわかって一人ニッコリ(^^)
• 最近は大体一人でデバッグでアクセスしてい るだけのことが多いw
TiDB Serverlessに移行して良かったこと その2 • 定期的なバックアップをサポート • 無料版は1日1回決まった時間の定期バックアップに対応しているが、従量課金プランに するとバックアップの設定もカスタムできる
TiDB Serverlessに移行して良かったこと その3 • ブラウザ上でSQLを叩けるエディタを提供している • Chat2QueryでAIが目的に沿ったSQLを生成してくれる • エラーが出たSQLの修正もAIがやってくれる
おまけ • LightSailの時と比べてランニングコストが上 がったw • App Runnerのスペックを上げたのと、Route 53 やSecrets Mangerを導入したのが原因
• AWS Community Builderのクレジットを使って いるので実質無料(今のところは)
まとめ • TiDBにリプレイスしてランニングコストを下げて安定稼働を実現できた • MySQL互換でMySQLのアダプターが問題なく機能した • Weekly ReportなどDBの運用にあると便利な機能が充実している
END