「プロダクトは分かったことしか作れない!?」 YOW(やったこと/起きたこと/分かったこと)から始める分かったことの積み上げと、プラクティス・エフェクトを軸にした知識創造と仕事の全体設計
■目次
・なぜこの話をしているの?
・前回のおさらい
・プロダクトは分かったことしか作れない
https://speakerdeck.com/moriyuya/yow-practice-effect-sf-mikawa2022?slide=28
・YOW入門
https://speakerdeck.com/moriyuya/yow-practice-effect-sf-mikawa2022?slide=77
・YOW中級
https://speakerdeck.com/moriyuya/yow-practice-effect-sf-mikawa2022?slide=139
・YOW上級
https://speakerdeck.com/moriyuya/yow-practice-effect-sf-mikawa2022?slide=390
・プラクティス・エフェクトを軸にした仕事の全体設計
https://speakerdeck.com/moriyuya/yow-practice-effect-sf-mikawa2022?slide=568
■概要
Scrum Fest Osaka 2021で『シン・仮説検証 70,000枚の付箋で分かった仮説検証のエッセンス』という発表をし、そのなかでYOWというやり方を紹介しました。
https://speakerdeck.com/moriyuya/shin-hypothesis-testing
YOWとは簡単にいえば下記の頭文字です。
Y:やったこと
O:起きたこと
W:分かったこと
行動と、行動によって起きた結果と、行動が結果を引き起こしたメカニズムに焦点を当てることで、自分達の身のまわりに起きている出来事の理解を深めます。その深まった理解を元に、次の行動を効果的なものに変えていくフィードバックループの方法です。
Scrum Fest Osaka 2021では簡単な紹介だったにも関わらず、多くの方に使っていただき、Scrum FestやRSGTで活用事例を紹介していただきました。日常的に使われている方やチームも現れてきています。
プロダクトは分かったことしか作れない
私たちはなにかしらのプロダクトを作っています。直接的にプロダクトを作る人もいれば、プロダクトをユーザーが購入できるように流通を確保する人もいますし、困ったユーザーをサポートする人もいます。
これらの仕事は、はじめての人ができるような単純なものではなく、知識や経験といった「分かっていること」を積み重ねて、ユーザーを助けられるだけの能力を持ったプロフェッショナルによってプロダクトは実現されています。
この分かっていることの質と程度はプロダクトに反映され、性能や、価格、ものの使いやすさに繋がります。よりよく分かっていけばプロダクトはより手間無く、簡単に、安全に変化しています。
この分かったことを積み上げるための方法として、YOW(やったこと/起きたこと/分かったこと)を紹介します。
毎月登場するフレームワーク、振り回される私たち
さて、さまざまな専門家が毎月のように新しいフレームワークを発表しています。みなさんも仕事をよりよくするために新しいフレームワークを採用して試してみたり、自分達で作ったり組みあわせたりして、仕事の流れをより良くできないかと工夫されていると思います。
ところがフレームワークを試してみたものの、確かな効果を実感したり、使いつづけているものは少ないのではないでしょうか。
・使ってみたもののピンとこなくてやめてしまった
・効果はあったけど時間がかかりすぎて、またやる時間がとれず放置してしている
・次から次へと出てくるフレームワークに振り回されている気がする
改めて思い返してみれば、私たちはそもそもフレームワークとはなんなのかを教えられていなかったり、どのように仕事を組み立てればいいのかはっきりしないまま、試行錯誤しているのではないでしょうか。
YOWはこのような状況を変え、フレームワークに振り回されるのではなく自分達の手中に収め、仕事そのものの設計を自由自在にできるようにするために作った3分から始められる方法です。
本セッションでは、はじめてでもできるYOWの入門に加えて、私たちの仕事を組み立てる方法を紹介します。
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-mikawa-2022/proposal/17177/yow