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第1回 AWS勉強会

第1回 AWS勉強会

Hiroto Sasagawa

July 09, 2023
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  1. 責任共有モデル • AWSが責任を負う部分とAWSの顧客が責任を負う部分を分ける考え⽅ • AWS • ハードウェアやデータセンターを管理する責任を負う • AWSの顧客 •

    OSのパッチ適⽤、アクセス制御、システムの顧客のデータ保護などの責任を負う https://aws.amazon.com/jp/compliance/shared-responsibility-model/
  2. オンプレミスとクラウド • オンプレミス • 物理サーバなどを⾃社で保有して運⽤ • ハードウェアの導⼊・管理コストが⾼い • ハードウェアの導⼊までに数週間掛かる •

    クラウド • クラウドサービスを利⽤して物理サーバなどを使⽤ • ハードウェアの導⼊・管理コストが低い • ハードウェアをわずか数分で導⼊できる
  3. AWSの歴史 - 登場したサービス - • 2004年 • Amazon SQS(Simple Queue

    Service)を発表 • 2006年 • Amazon S3(Simple Storage Service)を発表 • Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)を発表 • 2008年 • Amazon CloudFrontを発表 https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/aws-blog-the-first-five-years/
  4. AWSの歴史 - AmazonとAWS - • 2000年 • Amazon.comのインフラストラクチャをSun MicrosystemsサーバからLinux サーバへ移⾏するプロジェクトを開始

    • およそ1年間掛けてLinuxサーバへの移⾏を完了 • 組織の柔軟性を確保するためにアーキテクチャの疎結合化を進める • サーバの余剰リソースが⼤量に存在することに気付く https://www.publickey1.jp/blog/21/awsamazonsunhplinux.html
  5. AWS Well-Architected Frameworkの誕⽣ • 2015年にAWS Well-Architected Frameworkを公開 • AWSのベストプラクティスをまとめたもの •

    現在は6つの柱で構成される • オペレーショナルエクセレンス(運⽤上の優秀性)の柱 • セキュリティの柱 • 信頼性の柱 • パフォーマンス効率の柱 • コスト最適化の柱 • サステナビリティ(持続可能性)の柱 https://aws.amazon.com/jp/architecture/well-architected/
  6. セキュリティの柱 • 強⼒なアイデンティティ基盤を実装 • 最⼩権限の原則を導⼊して 適切な権限を与える • アクセスキーを定期的にローテーション(更新)する • トレーサビリティ(追跡可能性)を実現する

    • ログとメトリクスをリアルタイムで⾃動的に収集 • 脅威があるかどうかを⾃動的に調査 • 調査結果に基づいて⾃動的にアクションを実⾏ • 全てのレイヤーでセキュリティ対策を⾏う • VPC, インスタンス, OS, アプリケーションなど
  7. 信頼性の柱 • 障害から⾃動的に復旧する • Auto ScalingやRoute 53などを利⽤ • ⽔平⽅向にスケールして可⽤性を⾼める •

    単⼀の⼤規模なリソースを複数の⼩規模なリソースに置き換える • キャパシティの推測をやめる • 需要に応じて⾃動的にキャパシティを調整する仕組みを導⼊する
  8. パフォーマンス効率の柱 • テクノロジーをサービスとして利⽤する • 例) EC2インスタンス上にDBサーバを配置して⾃分で管理するよりも RDSなどのマネージドサービスを利⽤して管理コストを削減 • 数分でグローバルにデプロイ •

    現在27あるAWSリージョンを活⽤ • 世界中の顧客に最⼩限のコストでシステムを提供 • サーバーレスアーキテクチャを使⽤ • 物理サーバの運⽤コストを無くす • スケーラブルなシステムに
  9. サーバーレスアーキテクチャ • AWS Lambda • HTTP経由でAPIにアクセス • 代表例) AWS LambdaとAmazon

    API Gatewayを利⽤した REST APIアプリケーション • Amazon API Gateway • APIの作成・管理
  10. コスト最適化の柱 • クラウドで財務管理を⾏う • ビジネス価値の実現のために必要な投資を⾏い、コスト効率を向上させる • 必要な分だけコンピューティングリソースを使う • オンデマンドインスタンスなどは1秒単位で課⾦される •

    インスタンスは使うときだけ開始し、不要なときは停⽌する • ビジネス価値の差別化に繋がらない作業のコストを無くす • ハードウェアの保守は責任共有モデルに基づいてAWSが実施 • マネージドサービスを利⽤して運⽤上の負担を解消
  11. サステナビリティの柱 • リソースの利⽤率を最⼤化する • 需要に応じて動的なスケーリングを⾏うアーキテクチャを設計 • 余剰リソースが発⽣しないようにする • 例) CPU使⽤率が10%になるインスタンスよりも、

    CPU使⽤率が50%になるインスタンスを使う • より効率的な製品を採⽤する • 例) t2.microよりもt3.microやt4g.microを採⽤する • マネージドサービスを利⽤する • サステナビリティのベストプラクティスを⾃動化