$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »

Salesforceを最大限活用しているfreeeの秘密

nakochi
June 16, 2020

 Salesforceを最大限活用しているfreeeの秘密

2020年6月16日の2020年度Salesforce全国活用チャンピオン大会予選会の登壇資料です。タイトルは「Salesforceを最大限活用しているfreeeの秘密」。営業管理ツールとしてだけでなく、バックオフィスでもSalesforceをガンガン活用している事例を紹介しています。

nakochi

June 16, 2020
Tweet

More Decks by nakochi

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 1

    freee 株式会社

    Salesforceを最大限活用しているfreeeの秘密

    2020.06.16


    View Slide

  2. 2

    2

    tanaka naoko
    田中 奈穂子

    freee株式会社 GYOMUハックエンジニア

    @nakochi_t
    早稲田大学基幹理工学部表現工学科メディアデザイン研究室卒業。


    2019年4月にfreee株式会社に入社。GYOMUハックチームに配属され、ノンエ
    ンジニアであるセールス、マーケティング、サポートなどの業務をエンジニアリ
    ングでサポートしている。


    所有資格

    ● Salesforce 認定アドミニストレーター

    ● Salesforce 認定上級アドミニストレーター

    ● Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー


    趣味はビリヤード。


    View Slide

  3. Agenda

     04 これからもSalesforceをプラットフォームとして

     03 freeeでSalesforce活用が進んだ秘密

     02 freeeのSalesforce活用

     01 会社紹介

     05 これからSalesforce活用を目指す皆さんへ


    View Slide

  4. 4

    4

    会社紹介

    01
    Section

    View Slide

  5. 5

    アイデアやパッションやスキルがあればだれでも、

    ビジネスを強くスマートに育てられるプラットフォーム
    スモールビジネスを、世界の主役に。

    161億603万円 (資本準備金等含む)
    従業員数
    事業内容
    クラウド型バックオフィスサービスの開発・販売
    資本金
    設立年月日
    2012年7月
    506名(2019年6月末時点)

    View Slide

  6. 6


    PRODUCTS

    View Slide

  7. 7

    利用事業所数累計


    100万



    2014.3 2015.3 2016.3 2017.3 2018.3
    800,000
    600,000
    300,000
    65,000
    1,000,000
    1,000,000

    View Slide

  8. 8

    大企業から成長企業まで導入が加速


    View Slide

  9. 9

    9

    freeeのSalesforce活用

    02
    Section

    View Slide

  10. 10

    ビジネスチームでの活用

    バックオフィスでの活用

    freeeのSalesforce活用


    View Slide

  11. 11

    freeeでのビジネスチームの活用

    マーケティング
    フィールド
    セールス
    カスタマーサ
    クセス
    サポート
    インサイド
    セールス
    電話

    メール

    Web会議

    広告

    セミナー

    名刺

    営業訪問

    サービスの提案

    クロージング活動

    活用支援

    導入支援

    電話

    メール

    チャット


    View Slide

  12. 12

    リードや商談、取引先や取引先責任者はもちろん活用しています。営業フローは全て
    Salesforceでできていて、コミュニケーションはChatterを使っている。

    freeeでのビジネスチームの活用


    View Slide

  13. 13

    ● 採用管理、人事評価、労務管理、マーケ、セールス、CSM、サポートという幅広い範囲でSalesforceを
    活用しています。

    ● 採用管理、人事評価、労務管理、サポートが今年から使えるようになりました!

    ○ 今年採用管理と人事評価と労務管理、サポートを別のSaaSからSalesforceに移行した

    バックオフィス業務でのさらなるSalesforce活用

    マーケ

    労務管理

    人事評価

    採用管理

    サポート

    CSM

    セールス


    View Slide

  14. 14

    ● 採用管理、人事評価、労務管理、マーケ、セールス、CSM、サポートという幅広い範囲でSalesforceを
    活用しています。

    ● 採用管理、人事評価、労務管理、サポートが今年から使えるようになりました!

    ○ 今年採用管理と人事評価と労務管理、サポートを別のSaaSからSalesforceに移行した

    バックオフィス業務でのさらなるSalesforce活用

    マーケ

    労務管理

    人事評価

    採用管理

    サポート

    CSM

    セールス


    View Slide

  15. 15

    ● 採用管理、人事評価、労務管理、マーケ、セールス、CSM、サポートという幅広い範囲でSalesforceを
    活用しています。

    ● 採用管理、人事評価、労務管理、サポートが今年から使えるようになりました!

    ○ 今年採用管理と人事評価と労務管理、サポートを別のSaaSからSalesforceに移行した

    バックオフィス業務でのさらなるSalesforce活用

    マーケ

    労務管理

    人事評価

    採用管理

    サポート

    CSM

    セールス

    移行は全て内製!

    View Slide

  16. 16


    バックオフィスの主要な3つの課題

          採用管理      労務管理      人事評価

    怒涛のSalesforce導入


    View Slide

  17. 17

    課題


    採用管理でのSalesforce活用

    分析が難しい

    採用チームと労務チームのやりとりが煩雑

    採用HC枠の把握をQ毎に各船長(部長)にヒアリングして回っており、

    それぞれのチームが独自のスプレッドシートを作成


    View Slide

  18. 18

    Salesforceを導入することによって

    採用管理でのSalesforce活用

    Salesforceのレポート機能での分析が可能になる

    Salesforceを見れば採用のステータスがわかる

    HC計画の一元化ができる


    View Slide

  19. 19

    全体の流れイメージ

    応募前 採用選考中 入社
    候補者

    サポーター

    リクルーター

    面接官

    スカウト担当

    紹介担当

    内定
    スカウト

    スカウト

    スカウト
    受領

    案内

    紹介

    応募
 応募

    候補者に

    選考作成

    サポーター
    に割り振り

    日程調整

    面接作成

    日程調整
 面接

    面接
 面接結果
    反映

    次回アク
    ション決定

    面接の

    連絡受領

    候補者に
    連絡

    内定受諾

    入社案内

    必要書類
    提出

    書類受領

    労務に連絡

    Candidateを作成

    Entryを

    作成

    Interviewを作成


    View Slide

  20. 20

    導入効果

    採用管理でのSalesforce活用

    レポート、ダッシュボードでリアルタイムに数字が見れるようになった!

    分析しようとした時に自分自身でレポートを作成出来るようになった!

    リファラル機能をリリースできた!

    タスクの管理と候補者情報が紐づくことで効率化、整理されるようになった!


    View Slide

  21. 21

    課題


    労務管理でのSalesforce活用

    大量のスプレッドシートで情報を補完

    様々なツール間の転記作業が必要

    最新のデータがどれかわからない

    情報の履歴管理、タレントマネジメントができない。

    2015~2016: xx部所属
    2017~: yy部所属

    View Slide

  22. 22

    大変な転記作業の例

    メールで入社につ
    いて連絡する

    採用チームが入社
    対応管理シートを作
    成

    労務チーム用の入
    社対応管理シート
    やツールに転記


    View Slide

  23. 23

    大変な転記作業の例

    メールで入社につ
    いて連絡する

    採用チームが入社
    対応管理シートを作
    成

    労務チーム用の入
    社対応管理シート
    やツールに転記

    社員は500人を超えている!

    View Slide

  24. 24

    労務管理でのSalesforce活用

    履歴を自動で残す仕組みを作っ
    たのでQごとにスプレッドシート
    を書き換えたり、バックアップを
    残したりする必要が減った。

    View Slide

  25. 25

    Salesforceを導入することで


    労務管理でのSalesforce活用

    スプレッドシートを利用しないで管理できるようになった!

    転記作業がなくなった!

    タレントマネジメントができるようになった!

    2015~2016: xx部所属
    2017~: yy部所属

    View Slide

  26. 26

    導入効果


    労務管理でのSalesforce活用

    Salesforceを見れば最新の情報がわかるようになった

    人の異動履歴を残せるようになった

    今まで2人日かかっていた人事評価レコードの作成作業が自動化された


    View Slide

  27. 27

    導入効果


    労務管理でのSalesforce活用

    Salesforceを見れば最新の情報がわかるようになった

    人の異動履歴を残せるようになった

    今まで2人日かかっていた人事評価レコードの作成作業が自動化された

    現在開発中のプロジェクトなので、
    これからもっと使いやすくなる予定です。

    View Slide

  28. 28

    課題


    人事評価でのSalesforce活用

    使用していた評価ツールの中で完結したキャリブレーションができなかった

    ○ スプレッドシート x GAS で頑張っている

    ○ JMレビューとキャリブレーションを経てどんどんスプレッドシートが増加

    ■ データの整理と集計、可視化だけで現場にかなりの負荷

    ■ 3ヶ月毎に大量のスプレッドシートができる

    利用していたパッケージソフトがどうしようもなく使いづらい

    キャリブレ1
 キャリブレ4

    キャリブレ2
 キャリブレ3
 キャリブレ5
 フィードバック


    View Slide

  29. 29

    キャリブレーションや目標設定レコードのサンプル。

    人事評価でのSalesforce活用


    View Slide

  30. 30

    人事評価でのSalesforce活用

    Salesforceのグループ機能を使うこ
    とで誰に見せていい、見せてはいけ
    ないをSalesforceに任せることがで
    きるようになった
    オブジェクトが見えていい人、見
    えてだめな人が入り組んでいる
    ので他のツールでは対応するこ
    とができなかった

    View Slide

  31. 31

    Salesforceを導入することで

    人事評価でのSalesforce活用

    Salesforceだけで人事評価ができるようになった!

    複数のスプレッドシートを作成せずにキャリブレーションができるようになった

    フィードバック


    View Slide

  32. 32

    導入効果


    人事評価でのSalesforce活用

    自分の目標を定期的に確認できるようになった!

    役割別に必要な情報だけにアクセスできる仕組みができた!

    全社員がSalesforceを使うことになったので、Salesforceで実現できることが多いことを実感
    した社員が増加。Salesforceでこんな機能もやりたいという声が広がってきている。


    View Slide

  33. 33


    バックオフィスの主要な3つの課題

          採用管理      労務管理      人事評価

    怒涛のSalesforce導入


    View Slide

  34. 34


    取り組む主要な3つの課題

          採用管理      労務管理      人事評価

    怒涛のSalesforce導入

    開発期間はそれぞれ1ヶ月半!

    View Slide

  35. 35

    導入背景

    さらにサポートのService Cloud導入

    もっといいカスタマーサポートの形があるのではないかと検討

    Sales Cloudを使っている他事業部との連携が取れない

    理想ドリブンのカスタマーサポートについて検討

    View Slide

  36. 36

    理想ドリブンとは

    ● 現状の制約などはとりあえず抜きにして、「どんな状態になっていると理想的か」をまず
    考えてみる。それと現実とのギャップをいかにうめられるかというところを考えていくこと
    で、いろいろな可能性を広げる。多くの場合は、現状のスキルやリソースにとらわれて考
    えてしまいがちだが、一旦その壁を超えて考えたり、挑戦したりする。



    理想ドリブンなカスタマーサクセス


    View Slide

  37. 37

    改善点

    さらにサポートのService Cloud導入

    Salesとサクセス、Supportが連携を取れるようになった

    理想のカスタマーサポートの実現


    View Slide

  38. 38

    導入効果

    さらにサポートのService Cloud導入

    チケット対応時のエージェントの対応工数削減!

    チャット対応中にケースの更新が同一画面で行えるようになった

    ダッシュボードでエージェントの対応状況をリアルタイムで見える化できた


    View Slide

  39. 39

    39

    freeeでSalesforce活用が

    進んだ秘密

    03
    Section

    View Slide

  40. 40

    効果を出すまで1ヶ月半という短い期間でしたが、なぜこんなに導入が進んだのか

    ここまで活用できた秘密

    もともとマーケ、セールス、カスタマーサクセスでのSalesforceの活用実績で信頼性が
    あった

    Salesforceという製品自体にフレキシブルに活用できる機能があった

    会社の中にGYOMUハックチームという社内システム基盤を一手に担う専任チームが
    あり、Salesforceに精通していた


    View Slide

  41. Salesforceの開発の柔軟性

    短い期間で成果を出せた理由はSalesforceの高い拡張性。

    freeeではSalesforceの標準機能を使ったカスタマイズが基本!

    ノンコーディングプログラミング(GUI)できることはたくさんある

    ● フロー

    ● プロセスビルダー 

    本当に必要な場合のみ開発する

    ● Lightning Web Component

    ● Apex


    View Slide

  42. ノンコーディングエンジニアリングの恩恵

    プロセスビルダーやフローが開発スピードを早めている

    プロセスビルダー
 フロー


    View Slide

  43. 自動化設定でできること

    フローやプロセスビルダーで実現できること

    自動化設定

    例 : 目標設定を提出したらJMに通知を飛ばす。

        フィードバック準備完了フラグがONになったら

    自動でレコードを作成。


    View Slide

  44. 44

    社内システム基盤を一手に担う専任チームの存在


    freeeのSalesforce開発体制

    エンジニア
 admin

    GYOMUハックチーム

    ○ 社内システム基盤を一手に担う専任チーム

    ○ メンバーのバックグランドはエンジニアとadmin

    ○ エンジニアが主体となって設計実装を行なっている


    View Slide

  45. 45

    社内システム基盤を一手に担う専任チームの存在


    freeeのSalesforce開発体制

    エンジニア
 admin

    GYOMUハックチーム

    ○ 社内システム基盤を一手に担う専任チーム

    ○ メンバーのバックグランドはエンジニアとadmin

    ○ エンジニアが主体となって設計実装を行なっている

    リソースなどにとらわれず、
    理想ドリブンでやっています。

    View Slide

  46. 46

    採用管理freeeではLightnin Web Componentを使っています。

    開発の具体例


    View Slide

  47. 47

    47

    これからもSalesforceを

    プラットフォームとして

    04
    Section

    View Slide

  48. 48

    これからもfreeeはSalesforceをガンガン使っていきます。

    Salesforceを基幹システムに

    Salesforceを見れば自分が何をしたらいいのかわかる世界ができる

    ○ 自分の成長のためのアクション

    ○ 結婚・出産などのイベント

    Salesforceを使い倒すぞ!という意識が広まっている


    View Slide

  49. 49

    49

    これからSalesforce活用を

    目指す皆さんへ

    05
    Section

    View Slide

  50. 50

    もっとSalesforce活用するために

    業務要件

    システム開発

     エンジニアリングノウハウ

    業務知識

    オンプレ時代の社内システム開発

    業務オーナーからの業務要件に基づいて、システム開発をオーダーメイドで開発す
    るのがメイン。要件に対してシステム開発を合わせていくイメージ。業務知識ももちろ
    ん必要だが、エンジニアリングノウハウがメインで求められる。

    SaaS

     エンジニアリング

    ノウハウ

    業務知識

    フルクラウド時代の社内システム開発

    業務要件とSaaSとをマッチングさせていくイメージ。より業務知識が求められる上に、
    SaaSへのシステム的理解や、その背景にある標準的な業務知識も求められるように
    なる

    業務要件

    標準知識
 SaaSへの理解


    View Slide

  51. いろいろな改善をしても、定着化は難しい

    せっかく良い仕組みを作っても、使ってもらえなければ意味がありません。

    そのため、定着化ということを意識して日々業務を回しています。

    専任のメンバーを決める

    勉強会の実施

    マネージャーの牽引

    データの見える化


    View Slide

  52. チームに広めるための見識者を育てる

    Salesforceの利用効率化のためのプロジェクト立ち上げの際、かならず専任のメンバーを立て
    るようにします。

    スムーズなコミュニケーションの実現

    GYOMUハック
 事業部

    事業部メンバー


    View Slide

  53. 勉強会の実施

    社内向けサイトを作成し、教育コンテンツを掲載。

    また、月1回勉強会を実施している。

    困ったときに誰に聞けば良いのかの啓蒙


    View Slide

  54. データドリブンの世界最先端のセールスを目指す

    営業マネージャーによる啓蒙

    世界最先端のセールスを実現する、という動機づけ


    ● 世界最先端のセールスは、データを活用したセールス

    ● データがないと実現しない

    ● つまり、Salesforceでお客様の情報を一元管理できないと、世界最先端のセールス組織にはなれない!

    ● そのデータベースを作っているのが、まさに君たちだ!


    View Slide

  55. データの見える化

    メンバーが目標への進捗やKPIを見えるようなダッシュボード

    Quarter目標

    達成率

    記入漏れ

    チェック

    メンバーごと

    商談完了率

    個人目標

    達成率


    View Slide

  56. 地道な活動の結果定着化する

    日々みんなで協力してSalesforceを作り、ともに成長しています。

    専任のメンバーを決める

    勉強会の実施

    マネージャーの牽引

    データの見える化

    Salesforceは一日にしてならず


    View Slide

  57. GYOMUハックも日々格闘

    Salesforceを支えるために、GYOMUハックメンバーも日々格闘しています。

    Trailheadの実施

    ユーザ会やコミュニティへの参加

    Salesforce認定資格試験


    View Slide

  58. 58

    スモールビジネスを、世界の主役に。

    アイデアやパッションやスキルがあればだれでも、

    ビジネスを強くスマートに育てられるプラットフォーム
    161億603万円 (資本準備金等含む)
    従業員数
    事業内容
    クラウド型バックオフィスサービスの開発・販売
    資本金
    設立年月日
    2012年7月
    505名(2019年1月末時点)


    View Slide