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チームの力を高めるモブワークを始めよう! / How To Mob Work

Naoya.i
October 01, 2021

チームの力を高めるモブワークを始めよう! / How To Mob Work

2021/10/03 スクラムフェス三河

チームのタスクをチームで対応するため、最初からみんなで一緒に進めるモブプログラミングならぬモブワークを導入しました。
プログラミングに限らず様々な内容をチームで進めるモブワークについて導入~活用までのポイントをご紹介します。

Naoya.i

October 01, 2021
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Transcript

  1. みんなでやればいいじゃん!
    チームの力を高めるモブワークを始めよう!

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  2. 池田 直弥(いけだ なおや)
    自己紹介
    Nao_Mk2
    2019年 Retty入社
    技術的にはバックエンド寄りが好き
    仕事ではフロントエンドもインフラもやります
    ふりかえりは大好き

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  3. とあるスプリントの光景
    スプリントプランニングにて
    A
    B
    C
    「上から順番にメンバー割り当てようかー」
    「「 はーい 」」
    Todo Doing Done

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  4. スプリントの途中
    A
    B
    C
    「B終わったんですけどAかCって分担できます?」
    「うーん、並列してできるのはなさそう」
    「なるほど、じゃあ新しいDを取っちゃいます!」
    D
    Todo Doing Done
    とあるスプリントの光景

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  5. スプリントの最終日
    A
    B
    C
    Todo Doing Done
    「ふー、Dも何とか今日終わった」
    「Cは昨日終わったしAも今日終わりそう」
    「全部スプリント内に終わるね、良かった!」
    D
    とあるスプリントの光景

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  6. とあるスプリントの光景
    スプリントの最終日
    A
    B
    C
    Todo Doing Done
    「ふー、Dも何とか今日終わった」
    「Cは昨日終わったしAも今日終わりそう」
    「全部スプリント内に終わるね、良かった!」
    D
    ふと生まれた疑問
    「これって本当に順調……なのか?」

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  7. 自分の仕事に集中しがち問題
    PBIの並びは優先順位の高い順
    PBI(プロダクトバックログアイテム)を1人1つ持つと
    自分のPBI > 他人のPBI になりやすい
    ● 割り当てられた仕事を完遂したい気持ちにおされる
    ● 本来のPBIの優先順位が意識されない
    その順に早く価値を届けたい
    (≠ 必ず最初に終わらせる)

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  8. チームの仕事はチームのもの
    ● 自分の進捗ばかり気にする
    ● ヘルプの声が挙がるまで優先順位の高いPBIを気にかけない
    ● 「分担できないので新しいPBIやります」問題
    最初からみんなでやればいい!
    モブプログラミングならぬモブワークだ!
    PBIは担当したチームが責任を持つもの

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  9. ● モブワークとは
    ● モブワークの目的・メリット
    ● モブワークのポイント
    ● 導入する時のポイント
    これからお話しすること

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  10. PBIを完成させるための作業をみんなで集まってやる!
    モブワークとは
    ● コード設計議論
    ● テスト
    ● 業務知識の共有
    ● 実装
    などなど
    みんなで同じもの・画面を見ながら
    やるのがポイント!

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  11. PBIを進めるために必要な業務知識の共有
    ● 詳しいメンバーを中心に共有する
    ● 参加メンバーでドキュメントを作成・更新する
    たとえば
    コード設計議論・コーディング
    ● ペアプログラミング・モブプログラミング
    ● プロダクションコードとテストコードで分担
    ● 雑談や作業に必要な会話をする

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  12. モブワークの目的・メリット

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  13. モブワークはフロー効率重視
    目的
    ● チームのコミュニケーションによる課題解決
    ● リードタイムの短縮
    メリット
    ● 情報共有する機会が増えて早く解決に導ける
    ● 特定業務に詳しいメンバーへの依存度を下げられる
    ○ チームがこなす開発の安定度を上げる

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  14. リソース効率とフロー効率はトレードオフ
    リソース効率
    リソースの稼働率を重視
    総アウトプット量が多い
    リードタイムが増える
    フロー効率
    リードタイムの短縮を重視
    総アウトプット量が少ない
    リードタイムが減る
    モブワークはこっち

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  15. モブワークのポイント

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  16. ● 音声通話ツール
    ○ Zoom
    ○ Discord
    モブワークに便利なもの
    オフライン
    ● ホワイトボード
    オンライン
    ● ホワイトボードツール
    ○ Miro
    ○ MURAL

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  17. ● クリエイティブな作業(大抵のPBI)
    ● メンバー間で知識に差がある作業
    ○ 情報共有しつつ作業が進む
    ● メンバー全員に知見がない作業
    ○ 技術的に新しい挑戦
    ○ レガシーコードと向き合う改修
    モブワーク向きの作業を見極める
    ● 単純作業
    ● 手順が定型化された作業
    向いてる
    適した作業でやるのが大切(モブワークは手段の1つ)
    向かない

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  18. 何となく集まって流れでやる
    モブワークを生かすポイント
    やってみるのは簡単だけど意外とつまずく部分もある
    BAD GOOD
    何をどこまでやるか最初に決める
    とりあえず何人も集まる 最適だと思う人数に絞る
    その場にいるだけの人がいる
    作業に入れるようにフォローする
    難しいなら抜けてもらうのもアリ

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  19. 導入する時のポイント

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  20. なぜモブワークをやるのかをまず対話
    目的が揃わないままやっても失敗してしまう
    優先順位の高いPBIからなるべく早く価値を届けたい
    スプリント内に終わるなら問題ないのではと
    考える人もいる(過去の自分)
    フロー効率を重視しリードタイムを短くしたい
    みんなでやるのは効率悪いのでは?という意見は
    大抵リソース効率の観点
    まずは話そう!


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  21. 最初はイベント的にやってみるのもアリ
    定期スケジュールでチームのイベント的にやってみる
    使い所を知ればチーム文化になる
    試しに何でもモブワークでやってみる
    自分たちにとっての向き・不向きが明らかになる
    モブワーク自体のふりかえりがとても有効
    良かったこと・悪かったことがわかれば使い所もわかってくる
    やり方の改善が進めば手段の1つとしてより選びやすくなる

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  22. ● 少しでも早く価値あるものを届けるための「モブワーク」
    ● 知見共有が自然とできるのでチームの成長に役立つ
    ● モブワークのやり方に正解・不正解はない
    ○ 自分たちでレベルアップさせていくのがベスト!
    まとめ

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