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モブとソロを織り交ぜてハイアウトプットなチーム開発 / High output with swarming and solo work

99ebf95333ffebee3c063240fad1a76a?s=47 Naoya.i
June 18, 2022

モブとソロを織り交ぜてハイアウトプットなチーム開発 / High output with swarming and solo work

スクラムフェス大阪 2022

複数人で1つのプログラムを作るチーム開発のテクニックとしてモブプログラミングという手法があります。これをプログラミング以外の作業もみんなでやろう、という発想にしたのがモブワークです。

私のチームではモブワークを基本としつつも状況次第であえて1人(ソロ)での作業を混ぜることで、チームの開発を安定させつつタスク完了までのリードタイムを短くする状態を実現しています。

「チーム開発って結局何をすればいいんだろう」とお悩みの方へ事例の1つとして参考になれば幸いです。

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Naoya.i

June 18, 2022
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Transcript

  1. モブとソロを織り交ぜて ハイアウトプットなチーム開発

  2. 池田 直弥(いけだ なおや) 自己紹介 Nao_Mk2 2019年 Retty入社 技術的にはサーバーサイド寄りが好き 仕事ではフロントエンドもインフラもやります モブワーク

    / ふりかえり好き
  3. とある日のお悩み

  4. 1人1担当制にしていたころ…… A B C Todo Doing Done D スプリント開始時 A

    B C Todo Doing Done D スプリント終了付近 優先度が高いのに何故か終わっていないA😇
  5. 自分の仕事に集中しがち問題 1人1担当だと 自分のタスク > 他人のタスク になりやすい 自分のタスクを完遂したい気持ちにおされる ↓ ヘルプの声が上がるまで他人の状況を気にかけにくい ↓

    チームが取り組むべき作業の優先順位が意識されない
  6. チームの仕事はチームのもの 最初からみんなでやればいい! モブプログラミングならぬモブワークだ! クリティカルパスをチームで意識したい なるべく早く優先順位の高いPBIをリリースしたい ※PBI: プロダクトバックログアイテム

  7. 今回のテーマ • モブワークとは • モブとソロを組み合わせる • モブ&ソロがもたらしたもの

  8. 今回のテーマ • モブワークとは • モブとソロを組み合わせる • モブ&ソロがもたらしたもの

  9. モブワーク = スウォーミング PBIを完成させるための作業をみんなで集まってやる! • 業務知識の共有 • ペアプログラミング、モブプログラミング • テスト

    など チームの最大限の努力を1つのPBIに集中し、わかっている仕事を極力早く終わらせる Focus maximum team effort on one item in the Product Backlog and complete all known work as soon as possible. 引用元 :https://sites.google.com/a/scrumplop.org/published-patterns/product-organization-pattern-language/development-team/swarming- -one-piece-continuous-flow
  10. モブワークはフロー効率重視 リソース効率 リソースの稼働率を重視 総アウトプット量が多い リードタイムが増える フロー効率 価値のリードタイムを重視 総アウトプット量が少ない リードタイムが減る モブワークはこっち

  11. モブは長距離向き、ソロは短距離向き モブワーク:集合知で不確実性に対処 ソロワーク:手戻りしにくい小さなアウトプットに集中

  12. 今回のテーマ • モブワークとは • モブとソロを組み合わせる • モブ&ソロがもたらしたもの

  13. まずはモブ前提でプランニング スプリント バックログアイテム プロダクト バックログアイテム C A B A1 B1

    B2 A3 C2 C3 モブ ソロ どれがモブ向きかではなくどれがソロ向きかを探すのがポイント C1 A2
  14. モブとソロそれぞれの長所を生かす モブワーク向き • 業務知識の共有 • 不確実性が高い ◦ 新技術への挑戦など • 議論を伴う(設計など)

    ソロワーク向き • サイズが小さい • 定型業務 • 全員が熟知している
  15. • 音声通話ツール ◦ Zoom ◦ Discord いざモブワーク! オフライン • ホワイトボード

    オンライン • ホワイトボードツール ◦ Miro ◦ MURAL あると便利なもの
  16. モブで始めてもソロ向きの瞬間を見逃さない 作業が進むにつれてソロ向きの瞬間がやってくることも • 議論が十分に済み全員のイメージが固まった • 全員の作業イメージがしっかりと揃った • 残りは手戻りしないサイズまで作業が進んだ ソロ向きを1人に託すことで残りのメンバーが次のモブへ

  17. 進め方のイメージ A1 B1 B2 A3 最優先アイテムをモブ A1 B2 A3 ソロ向きになったら託

    して別アイテムへ A1 B2 A3 また次の最優先へ B1 B1 C1 C2 C3 C1 C2 C3 C1 C2 C3 A2 A2 A2
  18. プランニングの予定と異なっても臨機応変に ソロ予定だったけどモブ向きに気がついた 優先順位が高いならもちろん、状況次第ではそれ以外でも集まる (終えれば仕掛かり中のPBIを減らせそうなど) モブ予定だったけどソロ向きに気がついた チームの認識がソロ向きで揃えば潔く解散 大事なのはチームで対話すること

  19. 「トラベラー」として他のチームに混ざりモブワーク • 特定業務/技術に詳しいメンバーが他のチームに混ざる 他のチームともモブワーク! あるチームにとって未知の情報が既知になり 円滑に開発できる

  20. ふりかえりをして見直し実験する ソロ、ときどきモブ期 チーム編成初期 とにかくモブ期 モブ、ときどきソロ期 現在 最初からモブでやれば もっと早く終わったかも? 途中でソロに切り替えれば もっと早く終わったかも?

  21. 今回のテーマ • モブワークとは • モブとソロを組み合わせる • モブ&ソロがもたらしたもの

  22. モブを中心にすることで開発が安定する • 集合知で不確実性に対処しやすい • 業務知識や技術スキルのバラつきを吸収しやすい • メンバーのお休みに左右されにくい ベロシティの安定につながる

  23. モブを中心にすることで開発が安定する スプリント毎の振れ幅が小さくなり スプリント開始時の予測とも合いやすくなっている チーム編成初期 最近

  24. 今どうすべきかに意識が向くように • ソロ向きだけど知見共有のためにあえてモブ • モブでやるけど全員じゃなくて人数を絞る • ソロとしたけど順調じゃなさそうだし様子見にいこう 決まったやり方に固執しないことで どう進めるのが最適かチームでよく考える癖がついた

  25. 一番大事なのは「何を達成したいのか」 "文化は価値の表現"であり、"実践するプラクティスは文化の発現"である “a culture is an expression of values” and

    “the practices you follow identify your culture” 引用元:https://www.infoq.com/jp/news/2014/11/technical-practices-agile/ プラクティスにとらわれすぎない チームの価値:少しでも早くユーザーさんへ価値を届けたい 試行錯誤の結果がモブ&ソロ
  26. まとめ • チームのパワーを1つに集めるのがモブワーク • モブとソロそれぞれの長所を意識して生かす • モブワーク中心の文化が開発の安定をサポートする • 「何を達成したいか」に目を向ける ◦

    ふりかえって新しい実験や改善に繋げる