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OCI技術資料 : 仮想クラウド・ネットワーク (VCN) 概要

OCI技術資料 : 仮想クラウド・ネットワーク (VCN) 概要

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) の技術説明資料、仮想クラウド・ネットワーク (VCN) 概要編 (Level 100) です。

クラウド内に構成する仮想クラウド・ネットワークと、その構成コンポーネント (サブネット、仮想NIC、ゲートウェイ、ルート表、セキュリティ・リスト) と、ネットワークの結合(ピアリング)に関して解説しています。

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  1. このレッスンを修了すると、次のことができるようになります • 主要な仮想クラウド・ネットワーク (VCN) の概念についての理解 • 次のようなクラウド・ネットワーク・コンポーネントの管理 • サブネット、ルート表、セキュリティ・リスト、プライベートIP、パブリックIP •

    さまざまな OCI 接続オプションの詳細 • インターネット・ゲートウェイ、NAT ゲートウェイ、サービス・ゲートウェイ、ローカルおよびリモート・ピ アリング • VPN、FastConnect 目標 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 2
  2. Oracle Cloud Infrastructure内に作成する プライベート・ネットワーク • 最大5個のCIDRが設定可能 • 各CIDRは /30(4 IP)

    〜 /16(65,536 IP) • CIDRの変更可 • 追加、拡大 • 中のIPの利用がない場合は削除、縮小も可 • RFC1918のアドレス範囲を推奨、ただ し以下のアドレス範囲はOCIサービス が使用するためユーザー利用不可 • 全般 : 169.254.0.0/16 • DBCS : 192.168.16.16/28 (出典) • Exadata CS : 192.168.128.0/20 (出典) • リソース有効範囲はリージョン 仮想クラウド・ネットワーク (VCN) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 4 リージョン 可用性ドメイン2 可用性ドメイン1 VCN 10.0.0.0/16
  3. CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 記法 • xxx.xxx.xxx.xxx/n、n はサブネットマスクに使用されるビット数 例) /24

    の場合 サブネットマスク = 255.255.255.0 • 192.168.1.0/24 は IPアドレス範囲 : 192.168.1.0-192.168.1.255 • 128 64 32 16 8 4 2 1 →27 26 25 24 23 22 21 20 • 192は 1 1 0 0 0 0 0 0 として表される • 192.168.1.0/27 は IP 範囲:192.168.1.0-192.168.1.31 • ネットワークは8つのサブネットに分割され、32ホストは /27 マスク (255.255.255.224) • Subnets – 2 x 2 x 2 = 8. Hosts – 2 x 2 x 2 x 2 x 2 = 32 • Subnetworks – 192.168.1.0/27, 192.168.1.32/27, 192.168.1.64/27… CIDR の基本 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 5 192.168.1.0 –192.168.1.255
  4. VCNを分割する小さなネットワーク 他と重複しない連続したCIDRで構成 2種類の有効範囲 • 可用性ドメイン固有サブネット – 特定の可用性ド メイン(AD)に所属するサブネット • リージョナル・サブネット

    – 全ての可用性ドメイ ンを跨るサブネット 2種類のインターネットアクセス制御 • パブリック・サブネット – 所属するインスタンス の仮想NICがパブリックIPを持ち、インターネッ トと直接通信できる • プライベート・サブネット – 所属するインスタン スの仮想NICはプライベートIPしか持てず、イン ターネットと直接通信不可 IPアドレスのうち、最初の2つと最後の1 つは予約済みで使用不可 (例 10.0.0.0/24 の場合 .0, .1, .255は予約済) サブネット Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 6 リージョン 可用性ドメイン2 可用性ドメイン1 VCN 10.0.0.0/16 可用性ドメイン 固有サブネット 10.0.0.0/24 可用性ドメイン 固有サブネット 10.0.1.0/24 プライベート・ サブネット パブリック・ サブネット リージョナル・サブネット 10.0.2.0/24
  5. 各インスタンスは、必ず 1つのプライマリ仮想NIC と、その仮想NICにアタッチされた 1つのプライマ リ・プライベートIPアドレス を持つ インスタンスには、少なくとも1つ以上の セカンダリ仮想NIC を追加できる (最大数はコンピュート・

    シェイプによる) 各仮想NICには、セカンダリIPアドレスとして追加のプライベートIPアドレスを31個まで追加できる(IPエ イリアス) パブリック・サブネットに存在するプライベートIPアドレスには、それぞれに対してパブリックIPアド レスを1つずつ割り当てすることができる 仮想NICとプライベートIPアドレス Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 8 インスタンス プライマリ vNIC • プライマリ・プライベートIP アドレス • セカンダリ・プライベートIP、#1、#2… #31 セカンダリ vNIC • プライマリ・プライベートIP アドレス • セカンダリ・プライベートIP、#1、#2… #31 SUBNET A, 10.0.1.0/24
  6. vNIC1 仮想マシン(VM)インスタンスは、1つのプライマリ仮想 NICと、OS上にイーサネットデバイスが設定されて起動 される セカンダリ仮想NICを追加すると、OSで新しいイーサ ネットデバイスが認識される • VM1 : 仮想NIC1つ

    • VM2 : 仮想NICを2つ持ち、それぞれが同じVCN内の別 のサブネットに接続 • ユースケース : UTMなどのネットワークアプライアンスを 2ホーム構成で構築する場合 • VM3 : 仮想NICを2つ持ち、それぞれが別のVCNに接続 • ユースケース : サービス用のネットワークと管理用のネッ トワークを分離する場合 仮想マシンインスタンスの複数仮想NIC Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 9 リージョン 可用性ドメイン1 サブネット A 10.0.0.0/24 VCN サブネット X 172.16.0.0/24 VM1 VM2 サブネット B 10.0.1.0/24 vNIC2 vNIC3 vNIC5 VM3 vNIC4 プライマ リ プライマ リ プライマ リ
  7. 両方の仮想NICが同じサブネットに属している場 合、あるインスタンスの 仮想NICから別のイン スタンスの仮想NIC にセカンダリ・プライベー トIPを移動することが可能 • ユースケース : インスタンスのフェールオー

    バー 仮想NICのセカンダリIPアドレス Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 10 リージョン 可用性ドメイン1 サブネット A 10.0.0.0/24 VM1 VM2 Ip1 IP2 IP3 vNIC1 プライマ リ IP4 vNIC1 プライマ リ サブネット B 10.0.1.0/24 IP5 IP6 IP7 vNIC3 プライ マリ プライマリ プライマリ
  8. パブリックIP アドレスは、インターネットから到達可能な IPv4 アドレス インスタンスのプライベートIPに割り当て 仮想NICに複数のセカンダリIPが割り当てている場合、それぞれに対しパブリックIPを割り当て可能 インスタンス以外のパブリックIP の割り当て先 • OracleがパブリックIPを提供し、選択や変更は不可だがIPアドレスを接続などに使用できるもの

    • パブリック・ロードバランサー • NATゲートウェイ • DRG - IPsecトンネル • OKE マスターおよびワーカーノード • OracleがパブリックIPを提供し、アドレスの選択、変更、閲覧が不可なもの • インターネット・ゲートウェイ • Autonomous Database パブリックIP Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 11
  9. 2種類のパブリックIP • エフェメラルIP • インスタンスにアタッチしている間だけユーザーが保持できる、一時的なパブリックIP • インスタンスからデタッチすると削除され、再利用はできない • プライマリ・プライベートIP にのみ割り当てが可能

    • 予約済みIP • インスタンスの存続期間を超えてユーザーが保持できる、永続的なパブリックIP • インスタンスからデタッチし、別のインスタンスに再アタッチすることが可能 • 仮想NICあたり最大32個割り当て可能 いずれのタイプも、全てのパブリックIPは無料 パブリックIP Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 12
  10. リージョン 可用性ドメイン VCN 10.0.0.0/16 サブネットB 10.0.2.0/24 VCN内 とインターネットの間の通信パス を提供するのためのゲートウェイ インターネット・ゲートウェイはVCN毎

    に1つだけ設定可能(物理回線は冗長化さ れているためインターネット・ゲート ウェイを複数設定する必要はない) インターネット・ゲートウェイ作成後、 VCN のルート表にゲートウェイへのルー トを追加して、通信フローを有効にする 必要がある インターネット・ゲートウェイ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 14 インターネット パブリックIP を 使用したインス タンス パブリックサブネット インターネット ・ゲートウェイ
  11. リージョン 可用性ドメイン VCN 10.0.0.0/16 サブネットB 10.0.2.0/24 VCN から外部のネットワークにトラ フィックを送信する際に使用される ルート表は複数のルールで構成

    • ルールには以下を設定 • 宛先ネットワークの CIDR ブロック • その CIDR に一致するトラフィックの ルート・ターゲット (次ホップ) VCN内は暗黙的にルーティングされるた め明示的な設定不要、宛先アドレスが VCN内にない場合のみルート表が参照 各ゲートウェイを作成した場合は必ず セットでルート表の設定が必要 ルート表 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 15 ルート表 パブリックサブネット 宛先CIDR ルート ターゲット 0.0.0.0/0 インターネッ ト・ゲート ウェイ インターネット インターネット ・ゲートウェイ ルール例 : (VCN以外の)全てのト ラフィックはインターネット・ ゲートウェイに転送
  12. リージョン 可用性ドメイン VCN 10.0.0.0/16 サブネットB 10.0.2.0/24 パブリックIPを持たないインスタンスに インターネットへのアクセスを提供する ゲートウェイ インターネットへのアウトバウンド通信

    とその応答の受信はできるが、インター ネットからのインバウンド通信の受信は 不可 VCNに複数のNATゲートウェイを紐づけ ることができるが、特定のサブネットは1 つのNATゲートウェイにのみルーティン グできる NAT ゲートウェイ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 16 宛先CIDR ルート ターゲット 0.0.0.0/0 NAT ゲートウ ェイ プライベートIP を使用したイン スタンス プライベートサブネッ ト NAT ゲートウェイ インターネット
  13. リージョン 可用性ドメイン VCN 10.0.0.0/16 サブネットB 10.0.2.0/24 VCNからOCIのリージョン内のサービスに アクセスできるゲートウェイ • 特徴

    • 同一のOCIリージョン内にのみ到達でき る • インターネットを経由しない • 他テナンシに属するリソースにもアクセ ス可能 • メリット • インターネット・ゲートウェイや NAT ゲートウェイ不要 • 外部との予期せぬ通信を防止できる • ユースケース • DBシステムのバックアップをオブジェク トストレージに取得 • VCN内のアプリからAutonomous Databaseに接続 サービス・ゲートウェイ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 17 オブジェクト・ ストレージ サービス・ ゲートウェイ 宛先サービス ルート ターゲット オブジェクトスト レージサービス サービス・ ゲートウェ イ プライベートサブネッ ト
  14. Oracle Cloud Infrastructure (Tokyo) Oracle Cloud Infrastructure (Osaka) ※ 2021年5月にDRGの機能が拡張されました(DRGv2)

    → 赤下線部分がv2新機能 DRG = OCIリージョンにおいて、ネットワーク間の接続 を提供する仮想ルーター • 以下のネットワークの接続に対応 • VCN(複数) • 別リージョンのVCN(接続先リージョンのDRG経由) • IPsec VPN または FastConnect 経由での他クラウドやオ ンプレミス・ネットワーク • Azure InterConnect • 「アタッチメント」を介して複数のVCN、 FastConnect仮想回線、VPN接続、リモートピアリ ング接続などのリソースと関係を持つ • DRGルート表により関係するネットワーク間のルー ティングを一括制御 • アタッチメント毎に異なるルート表を紐付けた経路制御 • 接続先のネットワークとの間でルーティング情報を動的 に交換(インポート/エクスポート) • インポートした動的な経路情報を基に優先経路を選択さ せるためのポリシーの作成 • 静的ルーティングによる制御も可能 動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 18 VCN VCN Dynamic Routing Gateway Dynamic Routing Gateway VCN Remote Peering Connection Remote Peering Connection FastConnect VPN On-premise Data Center
  15. リージョン ※ 2021年5月のDRG機能拡張で利用できるようになりました。今後の推奨構成です。 動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)を、同じ リージョンの複数のVCNにアタッチすることで、 DRGを介してVCNの間を接続することができる 後述のLPGを用いたピアリングと違い、1つのDRGを 介して多数のVCNを同時に接続できる CIDRブロックが重複するVCN同士はピアリングはで きるが、ルーティングはできない

    DRGとVCNの間でルーティング情報を動的に交換し、 それぞれのルート表に反映してくれる(静的ルーティ ング設定も可能) ローカル VCN ピアリング (DRGを利用する方法) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 20 VCN1 10.0.0.0/16 VCN2 192.168.0.0/16 宛先CIDR ルート ターゲット 192.168.0.0/16 DRG 172.16.0.0/16 DRG 宛先CIDR ルート ターゲット 10.0.0.0/16 DRG 172.16.0.0/16 DRG Route Table Route Table VCN3 172.16.0.0/16 Dynamic Routing Gateway Route Table 宛先CIDR ルートターゲット 10.0.0.0/16 DRG 172.16.0.0/16 DRG
  16. ※ 2021年5月以前はこの方法のみでした ※ 2021年5月のDRGv2リリース以降は、前ページ のDRGを使用する方法がより簡単に設定できます。 このページのLPGを利用する方法はより低遅延で 接続することが可能なため、要件に応じてこちら を選択してください。 ローカル VCN

    ピアリングは、 同じリージョン内 にある2つのVCNを接続し、 プライベートIP アド レスを使用して通信できるようにするもの ピアリング先の VCN には、ローカル・ピアリン グ・ゲートウェイ (LPG) を通してトラフィックが ルーティングされる CIDRが重複する VCN 同士には ピアリングを設定 できない 別のテナンシーにある VCN との間でもローカル VCN ピアリングが可能 ローカル VCN ピアリング (LPGを利用する方法) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 21 リージョン VCN1 10.0.0.0/16 VCN2 192.168.0.0/16 LPG-1 LPG-2 宛先CIDR ルート ターゲット 192.168.0.0/16 LPG-1 宛先CIDR ルート ターゲット 10.0.0.0/16 LPG-2
  17. リージョン2 リモート VCN ピアリングは、異なるリー ジョンの2つの VCN を接続して、プライ ベートIP アドレスを使用して通信できる ようにする仕組み

    ピアリング先の VCN には、動的ルーティ ング・ゲートウェイ (DRG) を通してトラ フィックがルーティングされる リージョン間の通信は OCI が持つバック ボーン回線を経由 ピアリングの確立には、DRG でリモート ピアリング接続 (RPC) を作成する CIDRが重複する VCN 同士には ピアリン グを設定できない リモート VCN ピアリング Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 22 オラクルの バックボーン リージョン1 VCN1 10.0.0.0/16 宛先 ターゲット 192.168.0.0/16 DRG1 宛先 ターゲット 10.0.0.0/16 DRG2 Dynamic Routing Gateway 1 Dynamic Routing Gateway 2 RPC1 RPC2 Route Table Route Table 宛先 ターゲット 10.0.0.0/16 VCN1 192.168.0.0/16 RPC1 宛先 ターゲット 10.0.0.0/16 RPC2 192.168.0.0/16 VCN2 Route Table Route Table VCN2 192.168.0.0/16
  18. シナリオ ソリューション インターネットに公開するWebサーバーの設置 インターネット・ゲートウェイ インバウンド通信は許可せず、インスタンスから のアウトバウンド通信のみを許可 NAT ゲートウェイ インスタンスがプライベートにオブジェクト・ス トレージに接続

    サービス・ゲートウェイ オンプレミスネットワークをクラウドに拡張 IPsec VPN (動的ルーティング・ゲートウェイ) FastConnect (動的ルーティング・ゲートウェイ) 同じリージョンの2つの VCN を接続 ローカルVCNピアリング (ローカル・ピアリング・ ゲートウェイ) 別リージョンの2つの VCN を接続 リモートVCNピアリング (動的ルーティング・ゲー トウェイ) シナリオ別の OCI ネットワーク接続オプション Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 23
  19. 1. FastConnect/VPN接続の 複数VCNでの共有 • 1つのFastConnectのプライ ベート仮想回線またはVPN接 続を共有して、オンプレミス ネットワークと同リージョン の複数のVCN間の直接通信す る

    2. 外部ネットワークから Oracleサービスへのプライ ベート接続 • オンプレミスからVCN外の Oracleサービス (Object Storage/SaaSサービス)のパブ リックエンドポイント に、 FastConnectやVPN経由でアク セスする 3. リージョン間のリモート・ ピアリング接続を複数 VCNで共有 • 2つのハブVCNの間を結ぶリー ジョン間のリモート・ピアリ ング接続を、それぞれのハブ VCNとローカル・ピアリング 接続されているスポークVCN から利用する VCNトランジット・ルーティング 3つのユースケース Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 26 OCIリージョン Service Gateway 外部 ネット ワーク VCN ORACLE SERVICES NETWORK Object Storage
  20. • サブネットに所属する仮想NICに適用される ファイアウォールのルール • 各セキュリティ・リストには、インバウンド 方向(イングレス)とアウトバウンド方向(エグ レス) のルールを定義する • ルールには通信の許可リストのみが定義可能

    • ステートフル・ルールとステートレス・ルー ルを両方サポート • 作成したセキュリティ・リストはサブネット に対してのみ紐づけ可能で、サブネット内の すべてのインスタンスの仮想NICにルールが一 括適用される セキュリティ・リスト Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 28 SUBNET A, 10.0.1.0/24 SUBNET B, 10.0.2.0/24 VCN, 10.0.0.0/16 Security List Security List SUBNET C, 10.0.2.0/24 Security List Direction CIDR Protocol Source Port Dest Port Stateful Ingress 0.0.0.0/0 TCP All 80 Stateful Egress 10.0.2.0/24 TCP All 1521
  21. SUBNET A, 10.0.1.0/24 VCN, 10.0.0.0/16 SUBNET B, 10.0.1.0/24 NSG-A NSG-B

    NSG-A Directio n CIDR Protocol Source Port Dest Port NSG-A Stateful Ingress 0.0.0.0/0 TCP All 80 NSG-B Stateful Ingress 0.0.0.0/0 TCP All 22 • 任意の仮想NICの集まりに適用されるセキュ リティ・ルールの設定 • NSGを使うと、セキュリティ・ルールの設定 をサブネットと分離できる (セキュリティ・リ ストの場合はサブネット単位でのみ適用可能) • NSG自身をソースまたは宛先としてルールに 指定できる (セキュリティ・リストではCIDR のみが指定可能) ネットワーク・セキュリティ・グループ (NSG) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 29
  22. ステートフル・ルールとステートレス・ルール Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 31 ステートフル・ルール

    • ルールに基づいて許可され、確立したTCP接続の中 のトラフィックは、全て通過が許可される • 往きのトラフィックに対応する許可ルールのみを設 定すればOK、対応する戻りトラフィックは暗黙的 に許可されるためルール設定は不要 • 確立したTCP接続に関する情報が、仮想NICが持つ 接続トラッキング表に格納され、通過の可否判定に 使用される ステートレス・ルール • トラフィックの通過の可否は、設定されたルールに 基づいてパケット毎に判断される • 往き/戻り双方のトラフィックに対して、それぞれ 明示的な許可ルールの設定が必要 • UDPなどそもそも接続ソケットを持たないプロトコ ルや、接続数が多く負荷のかかるWebサイトでよく 利用される
  23. リージョン 可用性ドメイン2 可用性ドメイン1 VCN 10.0.0.0/16 サブネット A、 10.0.1.0/24 サブネット B、

    10.0.2.0/24 パブリックサブネット プライベート・サブネット デフォルト・ルート表 カスタム RT デフォル ト SL カスタム SL VCN作成時には、初期状態でいくつかのコ ンポーネントが付属 • デフォルト・ルート・テーブル • デフォルト・セキュリティ・リスト • DHCP オプションのデフォルトセット これらの既定のコンポーネントは削除不可、 ただし内容は変更可能 • ルート・ルール、セキュリテイ・ルールの 追加/変更 • 新規ルート・テーブル、セキュリティ・リ ストの追加 デフォルト VCN コンポーネント Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 33
  24. VCN内部では プライベート・ドメインネーム・システム (DNS) により、インスタンスは IP アドレスの 代わりにホスト名を使用して相互に通信できる 各インスタンスは、仮想NICの初期化時に VCN 内に設置された

    DHCP サーバーからリゾルバとサーチド メインの情報を受け取る DHCPサーバーのリゾルバ設定のオプション: • インターネットおよびVCN:VCN 内部のDNSを利用し VCN 内とグローバルの名前解決を行う(デフォルト) • カスタムリゾルバ : VCN内や IPsec VPN / FastConnect で接続されたオンプレミス・ネットワーク内に独自に設置したDNSを利用 し名前解決を行う(プライベートDNSサーバーのIPアドレスを指定) VNC内のリゾルバを利用する場合は、VCN、サブネットの作成時にDNSラベルを指定できる • インスタンスの FQDN : <hostname>.<サブネットのDNSラベル>.<VCNのDNSラベル>.oraclevcn.com インスタンスの ホスト名およびFQDN は、インスタンスのプライベートIP アドレスに解決される パブリックIP アドレスの FQDN の自動作成はありません • 例: <hostname>.<サブネット DNS ラベル >.<VCN DNS ラベル >.oraclevcn.com は、インターネットからの接続では使用不可 VCN内の名前解決 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 34
  25. 各サブネットは、1つのルート・テーブルと、複数の セキュリティ・リストを設定することが可能 ルート・テーブルは、VCN からルーティングできるものを定義 プライベート・サブネットは、VCN 外部のトラフィックフローを制御するために個別のルート表を持つ ことが推奨 VCN 内のすべてのホストは、VCN 内の他のすべてのホストにルーティング可能

    (ルート・テーブル不要)。 セキュリティ・リストは、 着信/発信 VCN トラフィック と複数のサブネット間の内部 VCN トラフィッ クの接続を管理 OCIはホワイト・リスト・モデルに従います(ホワイト・リストに含まれるトラフィック・フローを手動 で指定する必要があります)デフォルトでは、すべてロックされています セキュリティ・リストで許可しなければ、同じサブネット内であっても他のインスタンスと通信するこ とはできません。 VCN レビュー Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 35
  26. 宛先CIDR ルートターゲット 0.0.0.0/0 インターネット・ゲートウェイ タイプ CIDR プロトコル 送信元 ポート Dest

    ポート ステートフル Ingres s 0.0.0.0/0 Tcp すべて 80 ステートフル Egres s 10.0.2.0/24 Tcp すべて 1521 型 CIDR プロトコル 送信元 ポート Dest ポート ステートフル Ingress 10.0.1.0/24 Tcp すべて 1521 ステートフル Egress すべて すべて OCI リージョン 可用性ドメイン-1 VCN 10.0.0.0/16 バックエンド、 10.0.2.0/24 インターネット フロントエンド、 10.0.1.0/24 SL-フロントエ ンド SL-バックエ ンド RT-フロントエ ンド RT-バックエ ンド 宛先CIDR ルートターゲット 0.0.0.0/0 NAT/サービス・ゲートウェイ/DRG インター ネット・ ゲート ウェイ VCN レビュー Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 36
  27. このレッスンでは、次のことを学習しました • 主要な仮想クラウド・ネットワーク (VCN) の概念についての理解 • 次のようなクラウド・ネットワーク・コンポーネントの管理 • サブネット、ルート表、セキュリティ・リスト、プライベートIP、パブリックIP •

    さまざまな OCI 接続オプションの詳細 • インターネット・ゲートウェイ、NAT ゲートウェイ、サービス・ゲートウェイ、ローカルおよびリモート・ピ アリング • VPN、FastConnect まとめ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 37
  28. Oracle Cloud Infrastructure マニュアル (日本語 / 英語) • https://docs.cloud.oracle.com/iaas/api/ -

    APIリファレンス • https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/General/Reference/aqswhitepapers.htm - テクニ カル・ホワイト・ペーパー • https://docs.cloud.oracle.com/iaas/releasenotes/ - リリースノート • https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/knownissues.htm - 既知の問題(Known Issues) • https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/General/Reference/graphicsfordiagrams.htm - OCIアイコン・ダイアグラム集(PPT、SVG、Visio用) ※ 日本語版は翻訳のタイムラグのため情報が古い場合があります。最新情報は英語版をご確認ください Oracle Cloud Infrastructure マニュアル・ドキュメント Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 39
  29. Oracle Cloud Infrastructure 活用資料集 • https://oracle-japan.github.io/ocidocs/ チュートリアル - Oracle Cloud

    Infrastructureを使ってみよう • https://oracle-japan.github.io/ocitutorials/ Oracle Cloud ウェビナーシリーズ • https://www.oracle.com/goto/ocws-jp Oracle 主催 セミナー、ハンズオン・ワークショップ • https://www.oracle.com/search/events/_/N-2bu/ Oracle Cloud Infrastructure – General Forum (英語) • https://cloudcustomerconnect.oracle.com/resources/9c8fa8f96f/summary Oracle Cloud Infrastructure トレーニング・技術フォーラム Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates. 40
  30. Our mission is to help people see data in new

    ways, discover insights, unlock endless possibilities.