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生成AI時代に身につけるべき力を学ぶ/opcam2026

 生成AI時代に身につけるべき力を学ぶ/opcam2026

生成AIに言葉で指示するだけで、アイデアをアプリとして形にできる時代になりました。この授業では、アプリ制作の実演を通して、AI時代に人間に必要な力を考えます。大切なのは、AIを使うだけでなく、解くべき問題を見つけ、答えを判断し、さらに問いを深めること。エコノデータサイエンス学科で学ぶ「AIと考える力」を体験しましょう。

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Oka Natsuki

July 08, 2026

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Transcript

  1. きょうの30分で、やること 皆さんの目の前で、アプリを 1本、完成 させます。プログラムは書き ません。AIに日本語で頼みます。 でも、きょういちばん伝えたいのは「AIすごい」ではなく—— ① 問題を見つける 何を解くべきか、決めるのは人間 ②

    判断する AIの答えの良し悪しを見抜くのは人間 ③ 深掘りする 「本当に?」と問い直すのは人間 AIが数分でアプリを作る時代に、人間は何をする人になればいいのか。
  2. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする 本当の問題は、どこにある? 「勉強アプリを作って」 → 時間の記録、予定の管理…

    ありきたりなアプリが返ってくる 問題:「勉強量が足りない」? 一番つらいのは、いつ? 勉強している最中ではなく、 「さあ始めるか」の直前。 本当の問題は 「始められない」 こと AIは、聞かれたことには見事に答える。でも「何を聞くべきか」は決めてくれない。
  3. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする 武器は「ナッジ」― さっきの授業とつながります ナッジ =

    命令や禁止ではなく、選び方をちょっと工夫して、つい良い行動をとってしまうよ うに後押しする仕掛け(行動経済学) デフォルト効果 最初から「良い選択」が 選ばれた状態にしておく 例:ボタンは「まず5分だけ」の1つ フット・イン・ザ・ドア 小さなYESが、 次のYESを呼ぶ 例:5分できたら「あと5分やる?」 損失回避 失いたくない気持ちは、 得したい気持ちより強い 例:連続記録 が途切れそう… この3つを、これからAIへの「指示」に使います。 社会心理学 ナッジ ナッジ
  4. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする 「問題を見つける」は、技術として学べる 本学での実践例 「デザイン思考×AI」演習 ―

    インタビューで問題を発見し、インサイト(本 人も気づいていない本音)の抽出をAIが支援します。 学生によるインサイト抽出の実例 (演習資料のスライド・写真をここに差し替え) インタビュー → インサイト抽出 → 解決アイデア → プロトタイプ。今日のデモはこの流れの縮図です。
  5. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする AIへの頼み方が、すべてを決める 高校生向けの勉強アプリを作ってください。ただし、本当の問題は「勉強 を始められないこと」です。行動経済学のナッジで着手のハードルを下げ てください。

    ・ボタンは「まず5分だけやる」の1つだけ(デフォルト効果) ・達成したら「あと5分やる?」(フット・イン・ザ・ドア) ・連続日数を で表示(損失回避) ・データは端末内に保存、登録不要、スマホ対応 指示のポイント ① 問題の定義から書く ② 行動経済学や社会心 理学の用語で設計を指定 する 知識が指示の質を決める ここからライブデモ(AIの画面に切り替え)
  6. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする (AIが作業中…)学生は、ここまで作ります 学生によるAIプロトタイピングの実例 (演習の学生作品スクリーンショットに差し替え) 入学して3ヶ月

    プログラミング経験ゼロか らスタートした学生の作例 です 見る側 → 使う側 → 作る側へ 今、私が皆さんの前でやっているのと同じことを、入学した皆さんが「やる側」になります。
  7. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする AIの提案を、鵜呑みにしない AIの最初の案 1日サボると記録が全部消える →

    部活の大会で1日休んだら…? 「やめる」ボタンがない → 逃げ道のない仕掛けは「強制」 スラッジ(悪い仕掛け)の危険 人間の判断で修正 リカバリーチケット(月2枚) → 1日の穴は自動でつなぐ 「やめる」を小さく残す → 選ぶ自由こそナッジの大原則 判断の根拠は、専門知識(ここでは行動経済学) 専門知識が、AIの出力の良し悪しを見抜く力になる
  8. できました。今すぐ、持ち帰れます。 ゴフンダケ まず 5分だけ やる 7日連続! 目標:英単語1000語 「ゴフンダケ」 スマホで読み取り ✓

    無料・登録・アプリストア不要 ✓ データは端末内のみ・外部送信なし 保護者の皆様もご安心ください。 夏休みの勉強に、さっそく今日からどうぞ。 その場でホーム画面に追加 ― アイコンから、アプリみたいに使えます iPhone(Safariで開く) ① 画面下の共有ボタン( ) ② 「ホーム画面に追加」 → ③ 「追加」 Android(Chromeで開く) ① 右上の「⋮」メニュー ② 「ホーム画面に追加」 → ③ 「追加」 ホーム画面での見え方
  9. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする このアプリ、本当に効くと思いますか? ゴフンダケ まず 5分だけ

    やる 7日連続! 目標:英単語1000語 A:「5分だけ」版 勉強管理 記録する 予定を見る 設定 B:ふつうの版 確かめ方の例: A/Bテスト 半分の人にA、半分の人にBを配って、1か月 後の継続率を比べる。 気分データ からは「自分がはかどる パターン」も見えてくる。 作るのはAIが15分。効いたかを確かめ、データで改善するのは人間 ― それがデータサイエンス
  10. ① 問題を見つける ② 判断する ③ 深掘りする ふりかえり ― アプリはAIが作った。でも… 3つの力

    きょうの授業では… 支える学問 ① 問題を見つける 「勉強できない」ではなく「始められない」が本当の問 題だ、と定義し直した デザイン思考 ② 判断する 「1日休むと全部消える」はやりすぎ、とAIの提案を修 正させた 行動経済学 ③ 深掘りする 「本当に効くの?」と問い、A/Bテストとデータで確か める方法を考えた データサイエンス この3つは、ぜんぶ人間がやりました。
  11. AI時代に求められる「学際スペシャリスト」 これから求められるのは、専門知識を「従来のやり方」で使う人ではなく—— 専門知識 経営学・経済学・法学… × AI 指示し、出力を判断する力 × データ 効果を確かめ、改善する力

    = 仕事そのものを、つくり変えられる人 法学部でも経営学科でも、この掛け算は武器になる。そして、この掛け算そのものを主戦場にしているのが——