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【Oracle Cloud ウェビナー】Oracle Cloud VMware Solution 最新の事例から読み解くVMwareクラウド移行のトレンド

【Oracle Cloud ウェビナー】Oracle Cloud VMware Solution 最新の事例から読み解くVMwareクラウド移行のトレンド

Oracle Cloud ウェビナーシリーズ情報: https://oracle.com/goto/ocws-jp
セッション動画: https://go.oracle.com/ocws-jp-ondemand

oracle4engineer

December 15, 2023
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  1. 1. おさらい – Oracle Cloud VMware Solution (OCVS) とは? 2.

    2023年12月OCVSのトレンドと最新リリース 3. 採用/提案ケースからみる、OCVSの使いどころ 4. 最新ケースからみえるOCVS構成の傾向 Agenda Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 3
  2. 3-64 x Bare Metal サーバー ORACLE CLOUD INFRASTRUCTURE オンプレミス・サーバー 10’s

    to 1,000’s of VMs 10’s to 1,000’s of VMs Hybrid Cloud Expansion データ・センター移行 Disaster Recovery ORACLE CLOUD VMWARE SOLUTION 80+ Oracle Cloud Services VMwareライセンス を含む従量課金 OCI上でvSphere Cloud Foundationを稼働するマネージドサービス Oracle Cloud VMware Solution Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 5 • VMware Cloud Foundation (vSphere,vSAN,NSX-T,HCX) • 柔軟な課金形態 (時間/月/1年/3年課金) スケーラブル 全てのOCIリージョンで 利用可能 完全な制御 • 32 – 8,192 コア • 2.3TB - 131TB メモリー • 154TB – 3.48PB NVMe SSD • 2つの日本リージョン(東京、大 阪)、Dedicated Region Cloud at Customer を含む全 OCIリージョン • root/admin権限 • VMwareバージョン、パッチ • Layer 2 ネットワーク
  3. 日本では東京と大阪の2リージョンで使用可能 Oracle Cloud VMware Solution が使用可能なリージョン Copyright © 2023, Oracle

    and/or its affiliates 6 2023年12月時点 47 リージョン提供中; 5 予定; 12 Azure 相互接続リージョン 全てのリージョンでOracle Cloud VMware Solutionを使用可能 Santiago San Jose Toronto Phoenix Chicago Montreal Ashburn Sao Paulo London Milan Saudi Arabia 2 Jeddah Amsterdam Stockholm Zurich Johannesburg Israel 2 Abu Dhabi Dubai Mumbai Hyderabad Singapore Seoul Chuncheon Osaka Tokyo Melbourne Sydney Vinhedo Frankfurt Newport Marseille Jerusalem Paris Madrid Chile 2 Bogota Monterrey Queretaro Serbia Saudi Arabia 3 Singapore 2 Canberra
  4. ワークロードに応じてインフラを拡張・縮小し、コストを最適化 高い柔軟性と拡張性 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 7

    • 簡単なWebコンソール操作により、約2.5時間でVMware環境の構築が完了 • 本番環境用は最小3台のESXiホストから開始、64台まで拡張可能、ホストの追加/削除は約1時間 • テスト等の用途に、ESXiホスト1台構成のクラスタを提供 • 追加ESXiホストごとに課金単位(時間/月/1年/3年)を選択、クラスタ内での混合も可能 • Oracle Cloudが提供する専用線/VPNと組み合わせたオンプレミスDCとのハイブリッド構成 VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM VM お客様DC Oracle Cloud Infrastructure ......... VM VM VM ......... 拡張・縮小 • レイヤ2延伸 FastConnect(専用線)
  5. Oracle Cloud Infrastructure が備える堅牢なファシリティを活用 高可用性 Copyright © 2023, Oracle and/or

    its affiliates 8 • 3つのフォルト・ドメインにESXiホストを分散する機器障害に強い配置 • リージョン間を低遅延* で接続するバックボーン回線を活用し、さらに堅牢なDR構成も実現可能 *東京-大阪間で実測約8ms程度(ベストエフォート、性能をお約束するものではありません) • Hybrid Cloud Extension • 拡張リンクモード • Site Recovery Manager VM VM VM VM VM VM VM VM Oracle Cloud Infrastructure 東京リージョン 大阪リージョン VM FD1 FD2 FD3 VM VM VM VM VM VM VM VM Oracle Cloud Infrastructure VM FD1 FD2 FD3 バックボーン DR構成
  6. Oracle Cloud 多拠点構成の例 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates

    9 オンプレミス VM VM VM VM VM ... VLAN VM VM VM VM VM ... VLAN 東京リージョン 仮想クラウド・ネットワーク 仮想クラウド・ネットワーク Oracle Cloud VM VM VM VM VM ... VLAN 大阪リージョン 仮想クラウド・ネットワーク 仮想クラウド・ネットワーク DRG DRG 専用線 専用線 バックボーン
  7. アウトバウンド・データ転送コスト Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 10 10

    s to 1,000 s of VMs 10 s to 1,000 s of VMs VM VM VM VM VM インターネット経由で 月10TBを超えても、 3.5円/GBで単価が安価 (他社の1/3 ~ 1/4) 閉域網接続では、 データ転送料が無料 (接続ポート料金のみ : 1Gbps – 22,134 /月) Oracle Cloudの利点 1 Oracle Cloudの利点 2 Oracle Cloudの利点 3 データ転送料金 インターネット経由の場合、 月10TBまでデータ転送料 が無料 予測しづらいデータ転送料金を分かりやすく低コストで提供
  8. 11 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 閉域網のネットワーク転送費用が無料 見落とされがちな、クラウドから外部へのデータ転送コスト

    0 50 100 150 200 250 300 0 5 10 15 20 千円/月 送信データ(TB/月) Oracle 他社 ポイント1 : 毎月最初の10TBまで無償 (他社では100GBまで) ポイント2 : 単価が安価 (3.5円/GB) (他社の1/3-1/4) ポイント3 : 閉域網接続では課金なし (接続ポート料金のみ) 100GBまで無償 10TBまで無償 ¥10-14/GB ¥3.5/GB 外部へ(アウトバウンド通信)のデータ転送コスト
  9. 12 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates VMware環境とOCIのNative環境間の通信がシームレスかつ追加費用ゼロ OCVSはお客様VCN内にプロビジョニング、OCIのサービスと低遅延でネットワーク接続

    Oracle Cloud リージョン Private Subnet Private Subnet コンピュート Public Subnet ログイン・ サーバー Private Subnet データベース Virtual Cloud Network Service Gateway NAT/IG Gateway ベアメタル・サーバー 10’s to 1,000’s of VMs ORACLE CLOUD VMWARE SOLUTION Autonomous Database Exadata Cloud Virtual Machine Bare Metal Compute Load Balancer OCVSとOCIサービス間の通信に特別なGatewayは必要ありません Object Storage Logging Auditing DDoS Protection 安定・広帯域・低遅延なフラット・ネットワーク
  10. Oracle Databaseはもちろん、IaaS/PaaS、SaaSまで幅広いサービスとの連携が可能 クラウド・サービスとの連携 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates

    13 Enterprise Resource Planning Advertising and Customer Experience Human Capital Management Supply Chain Management Industry Applications ERP SCM HCM ACX IA ISV Applications Oracle Cloud Applications Security | Governance | Compliance 開発 / DevOps インテグレーション コンテナ/サーバーレス 管理 / 監視 / 自動化 AI / 機械学習 データ・サイエンス ネイティブ VMware コンピュート ストレージ ネットワーク リレーショナル・データベース 非リレーショナル・データベース アナリティクス / BI Oracle Cloud Infrastructure Global Cloud Datacenter Infrastructure
  11. Oracle Cloud VMware Solution VMware Cloud on AWS Google Cloud

    VMware Engine Azure VMware Solution VMware関連ソリューションの違い 提供ライセンス VMware License NSX-T, vSphere, vSAN, vCenter, HCX (全ベンダー共通) セキュリティ Root パスワード ユーザーが保持 AWSが保持 GCPが保持 Azureが保持 メタデータ ユーザーが保持 AWSが保持 GCPが保持 Azureが保持 配置されるネットワーク ユーザーの仮想ネットワーク内 別ネットワーク 別ネットワーク 別ネットワーク 管理 / 制御 管理 / 制御形態 お客様による制御 VMware が管理 GCP が管理 Azure が管理 vCenterアクセス 管理者権限によるアクセス 制限アクセス 制限アクセス 制限アクセス ESXiホストへのアクセス あり なし なし なし パッチ/アップグレード ユーザーが決定/実施 AWS が決定/実施 GCP が決定/実施 Azure が決定/実施 サポート & 課金 一次サポート提供者 Oracle VMware および AWS Google Microsoft 課金 クラウドと統合 クラウドとVMwareで別課金 クラウドと統合 クラウドと統合 その他 使用可能リージョン 36 リージョン + Dedicated Region 日本 : 東京、大阪 17 リージョン 日本 : 東京、大阪 8 リージョン 日本 : 東京 6 リージョン 日本 : 東京、大阪 Oracle DB - PaaS あり あり(AWS) なし なし 構成 BM.DenseIO2.52 i3en.metal ve1-standard-7 av36 Configuration per ESXi Host • 52 Core (2.0GHz >> 2.4GHz) • 768 GB RAM • 6.4 TB NVMe Cache • 44.8 TB NVMe Data (raw) • >3 million IOPS • 2x 25 Gbps • 48 Core (>> 3.1GHz) • 768 GB RAM • 45.84 TB NVMe (raw) • <2 million IOPS • Total 100 Gbps • 36 Core (2.6GHz >> 3.9GHz) • 768 GB RAM • 3.2 TB NVMe Cache • 19.2 TB NVMe Data (raw) • 100 Gbps • 36 Core (2.3GHz) • 576 GB RAM • 3.2 TB NVMe Cache (2x1.6) • 15.36 TB SSD Data (8x1.9) • 4x 25Gbps Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 14
  12. Oracle Cloud VMware Solution VMware Cloud on AWS Google Cloud

    VMware Engine Azure VMware Solution Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 15 提供ライセンス VMware License NSX-T, vSphere, vSAN, vCenter, HCX (全ベンダー共通) セキュリティ Root パスワード ユーザーが保持 AWSが保持 GCPが保持 Azureが保持 メタデータ ユーザーが保持 AWSが保持 GCPが保持 Azureが保持 配置されるネットワーク ユーザーの仮想ネットワーク内 別ネットワーク 別ネットワーク 別ネットワーク 管理 / 制御 管理 / 制御形態 お客様による制御 VMware が管理 GCP が管理 Azure が管理 vCenterアクセス 管理者権限によるアクセス 制限アクセス 制限アクセス 制限アクセス ESXiホストへのアクセス あり なし なし なし パッチ/アップグレード ユーザーが決定/実施 AWS が決定/実施 GCP が決定/実施 Azure が決定/実施 サポート & 課金 一次サポート提供者 Oracle VMware および AWS Google Microsoft 課金 クラウドと統合 クラウドとVMwareで別課金 クラウドと統合 クラウドと統合 その他 使用可能リージョン 36 リージョン + Dedicated Region 日本 : 東京、大阪 17 リージョン 日本 : 東京、大阪 8 リージョン 日本 : 東京 6 リージョン 日本 : 東京、大阪 Oracle DB - PaaS あり あり(AWS) なし なし 構成 BM.DenseIO2.52 i3en.metal ve1-standard-7 av36 Configuration per ESXi Host • 52 Core (2.0GHz >> 2.4GHz) • 768 GB RAM • 6.4 TB NVMe Cache • 44.8 TB NVMe Data (raw) • >3 million IOPS • 2x 25 Gbps • 48 Core (>> 3.1GHz) • 768 GB RAM • 45.84 TB NVMe (raw) • <2 million IOPS • Total 100 Gbps • 36 Core (2.6GHz >> 3.9GHz) • 768 GB RAM • 3.2 TB NVMe Cache • 19.2 TB NVMe Data (raw) • 100 Gbps • 36 Core (2.3GHz) • 576 GB RAM • 3.2 TB NVMe Cache (2x1.6) • 15.36 TB SSD Data (8x1.9) • 4x 25Gbps OCVSはユーザーが制限のない管理者アクセスを保持
  13. Number of ESXi Hosts OCVSのトレンド(日本) Copyright © 2023, Oracle and/or

    its affiliates 17 54% 12% 12% 22% Commitment Type - October 2023 3年コミット 1年コミット 月次コミット 時間
  14. • DenseIO(内蔵SSDあり)シェイプに加え、3種類のStandard(内蔵 SSDなし)シェイプがESXiホストとして新たに利用可能に →シェイプの 詳細Link • Intel : BM.Standard2.52 •

    Intel : BM.Standard3.x (16/32/48/64からコア数選択可) • AMD : BM.Standard.E4.x (32/64/96/128からコア数選択可) • vSANデータストアは不使用、代わりにOCIブロックボリュームを VMFSデータストアとして標準利用 • 別途有償のブロック・ボリュームが必要 • SDDC作成時にウィザードでデータストア構成可能 • 管理VM用に最初の8TB(VPU=10)の1ボリュームが必ず構成される • クラスタあたり最大ESXi 8ノードまで(ブロック・ボリューム側の制約) • Standardシェイプ利用時の制約、特記事項 • クラスタあたりESXi 8ノードまで • 月次価格設定コミットメントが利用不可(時間、年、3年は可能) • 単一ノードSDDCが利用不可(必ず3ノード以上) • HCX Enterpriseライセンスが付属(別途購入不要) [OCVS] ブロック・ボリュームを利用したStandardシェイプのサポート Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 18 2023/5/9 ▼OCVSのESXiホストのシェイプで新たにStandardが追加 ▼SDDC作成ウィザードでブロック・ボリュームをデータストアとして構成可能に
  15. [OCVS] 請求コミットメントとHCXコミットメントのセットがESXiホスト間で交換可能に Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 19

    2023/6/13 • OCVS(Oracle Cloud VMware Solution)において、 ESXiホストと HCX Enterpriseライセンスはコミットメントベースで請求される(前者は毎時、 月次、1年、3年のいずれかから、後者は月次から) • 請求コミットメントを、削除されたESXiホストも含めて交換できるようになった • 削除されたホストの請求をもとに新しいホストを作成、あるいは既存ホストとの請求を交換 • アクティブなホスト間での請求を交換(ESXiホストの置換機能の使用時、ESXiホストのアップデート時など) →やむを得ず新しくホストを作成し直す場合や、より期限が長い請求コミットメントが削除済みホストに割り当てられている場合、それを既存のホストに引き 当てることが可能に(下図は例) • 注意点 • 転送先と転送元のホストのシェイプは同じである必要がある点 • 請求コミットメントを交換して削除済みホストに割り当てたとしても、終了日までコミットが失効はしない点 • 請求コミットメントのタイプによって交換できない点(特に毎時コミットメント、詳しくはこちら) ESXiホスト ESXiホスト 請求コミットメント 請求コミットメント 24時間以上残っている 月次コミットメント 24時間以上残っている3 年コミットメント https://docs.oracle.com/en-us/iaas/releasenotes/changes/214bfe0a-7b63-4a63-ad45-38fc18e6f0ee/
  16. [Block Volume, Compute] ブロック・ボリュームを共有できるインスタンス数が拡張 Copyright © 2023, Oracle and/or its

    affiliates 20 • ブロック・ボリュームは、共有可能オプションで複数インスタンスにアタッチすることができる • これまで、ブロック・ボリュームにつき、最大で8インスタンスにアタッチ可能であったがその上限が大きく拡張された • OCVSのStandardシェイプクラスタのサイズ制約が緩和 • DenseIOシェイプクラスタでも拡張データストアとしてより利用しやすく • ブロック・ボリュームの性能タイプがUltra High Performance (UHP) か否かによって最大数が異なる • UHP性能タイプの最大数は、マルチパス・アタッチできるインスタンスの最大数 • ブロック・ボリュームあたりのIOPS、スループット上限値に注意 https://docs.oracle.com/en-us/iaas/releasenotes/changes/51a2e085-ec58-46e0-b3d4-f5fcc2b1a60a/ 2023/8/11 ・・・ ブロック・ボリューム インスタンス アタッチ可能 最大インスタンス数 UHP未満 32 UHP 25 性能タイプ
  17. • 現在、サポートされているvSphere 7.0のバンドルに加え、vSphere 8.0バンドルが提供開始 • ただし、version 7からのアップデートはサポートされず、version 8のSDDCを作成後、移行する必要あり • この際、請求コミットメントの転送(2023/6/13

    リリース)を行い、元ホストの契約を継続可能(Link) [OCVS] vSphere version 8.0がサポート Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 21 vSphere 7 vSphere 8 ESXi 7.0 U3k 8.0 NSX-T 3.2.2 4.0.1.1 vSAN 7.0 U3k 8.0 vCenter 7.0 U3k 8.0 HCX 4.5.2 4.6.3 https://docs.oracle.com/en-us/iaas/releasenotes/changes/24341d35-4111-4a0d-be51-697c8c7a9a8b/ ESXi 7.0ホスト 請求コミットメント 請求コミットメント 24時間以上残っている 月次コミットメント 24時間以上残っている3 年コミットメント 2023/8/21 ESXi 8.0ホスト
  18. https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/post/ja-oracle-cloud-vmware-solution-summer-release https://www.oracle.com/news/announcement/oracle-cloud-infrastructure-joins-vmware-cloud-universal-program-2023-08-22/ • 顧客がVMwareから購入したクレジットであるVMCUを、OCVSのサブスクリプションに適用可能になる予定 • VMCUを利用する顧客メリット • コスト管理が簡素化 • オンプレミスSDDCのperpetualライセンスを活用し、VMCUサブスクリプションを購入する際にインセンティブを得られるCloud

    Acceleration Benefits (CAB)が利用可能 • OCVSのメリットはこれまで通り • vCenterやNSX Managerへのアクセスをはじめとした完全なVMware環境の制御権(オンプレミスに近い運用性) • FedRAMP Highなど認定済み最高レベルのコンプライアンス • データ転送料金をはじめとした低価格で分かりやすいOCIの料金体系 [OCVS] VMware Cloud Universal (VMCU) の予定を発表 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 22 2023/8/22
  19. 株式会社インテリジェント ウェイブ(以下IWI)様は、クレジット カード会社や証券会社向けの金融サービスを幅広く展開して います。 IWIが開発するクレジットカード加盟店契約業務の機関サービ ス「IOASIS」において、コロナ禍の急速なキャッシュレス需要拡 大によって、スケールアップが容易かつ高セキュリティを維持でき る環境が課題になっていました。そのため、短期間での移行が 可能であり、24時間365日稼働可能な可用性や高いセキュ リ

    ティが実現できることからOCIの活用を決定しました。 • Oracle Cloud VMware Solutionを活用して、短期間でのシス テム構築を可能に。 • オンプレミスと比較して最大2.6倍性能向上。 Real Application Clustersにより、システムの高い可用性を確保。 • OCIの高度なセキュリティ機能。PCI DSSなどの業界標準の準拠。 • Oracle Cloud Lift Serviceによる、短期間での導入。 株式会社インテリジェント ウェイブ様 高いセキュリティと性能が求められる金融サービスで Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を活用し、短期 間でのサービス提供開始を実現。 「OCIを選択することで、新規顧客企業へのサービス提供までの 期 間が大幅に短縮できました。これまで提供してきたサービスを、 性能 や使い勝手を大きく変更することなく、オンプレミス環境同等 の可用 性やセキュリティを維持したまま、クラウド上で提供できま す。OCIで 提供されるサービスや機能を活用し、金融サービス提 供基盤のモダ ナイゼーションを進めていきます。また、今後の既存 環境の移行にお いても、日本オラクルからのサポートに期待してい ます。」 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal 23 株式会社インテリジェント ウェイブ 第二システム本部 第一部 部長 徳田 充利氏
  20. Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal

    24 大日本印刷(DNP)は、オンプレミス環境にある販売管理、購買管理、人事、給与、在庫、原価、会計、経理業務などミッションクリティ カルな大規模基幹システムの移行先にパブリッククラウド「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用した。移行は11月に完了の 予定。日本オラクルが5月10日に発表した。 DNPは現在、VMware環境にある700以上の仮想サーバーで稼動するアプリケーションをOCIの「Oracle Cloud VMware Solution」へ移行し、オンプレミス環境と同じアーキテクチャーや管理性を維持しながら、拡張性や経済性の向上を図る。 また、統合データベース基盤を「Oracle Exadata Cloud Service」に移行し、オンプレミス環境より高い性能、可用性、データセ キュリティ構成を実現しながら、コスト最適化を図る。さらに、東京と大阪の各リージョンを活用した災害復旧(DR)構成を構築することで、 より低コストで基幹システムに不可欠な高いレベルの可用性とデータ保護を実現し、事業継続性を強化していく。 DNPでは、「Oracle Cloud Lift Services」のフィジビリティースタディーと概念実証(PoC)の支援により、移行の課題や懸念を整理・ 解消し、Oracle Cloud VMware SolutionやOracle Exadata Cloud Serviceなどのスキルを習得した。また日本オラクルのコンサ ルティングサービス部門と緊密に連携し、本番環境の構築に取り組んでおり、現在はOracle Cloud VMware SolutionとOracle Exadata Cloud Serviceへの移行を段階的に開始している。 DNPでは、基幹業務システムの多くが「Oracle Database」上で稼動していることから、レガシーモダナイゼーションの第1ステップとして 今回の移行を決定した。これによりITコストの最適化、セキュリティ、事業継続性の強化に加え、運用効率を向上させることができ、ITリ ソースを攻めのITにシフトさせることを見込んでいる。 https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168811_1587.html 大日本印刷株式会社 様
  21. ケースから見える、OCVSが特に採用されやすい3つの傾向 1. できる限りクラウド移行の負荷(スケジュール、コスト)を削減したい • アプリケーションの改修やOS/ミドルウェアの更新は最低限で、そのままクラウドに移行したい • 移行にあたり、ネットワーク構成(VLAN、IPアドレス)などの変更を最低限にしたい • 現行の運用手法、ツール、体制などへの変更を最低限にしたい 2.

    Oracle + VMwareで稼働するシステムをクラウド化したい • 既存のOracleライセンスを有効活用したい • 負荷の大きいOracle Databaseを利用するアプリケーションが稼働している 3. 多数のWindows仮想マシンを低コストでクラウド移行したい • 既存のWindowsライセンスを有効活用したい • 新規購入の場合に、SPLA以外の安価なライセンスを調達したい ヒアリングから - なぜ、Oracle Cloud VMware Solution を検討するのか? Copyright © 2021, Oracle and/or its affiliates 26
  22. OCVSが採用に至ることが多いケース • 現行の運用手法、ツール、体制などへの変更を最低 限にしたい • 移行にあたり、ネットワーク構成(VLAN、IPアドレス) などの変更を最低限にしたい • アプリケーションの改修やOS/ミドルウェアの更新は最 低限で、そのままクラウドに移行したい

    → 大規模な改修は置いておいて、一旦クラウド化の完了 を目的とする (改修はクラウド化の後) OCVSが不採用となることが多いケース • クラウド化を機にVMwareの管理をやめてしまいたい • vSphereのバージョンアップ作業をクラウドに任せたい (パッ チ適用タイミングが選べないことは許容) • VMwareの最新の技術を今後もどんどん使っていきた い • vSphere 8.0、vSAN、NSX • HCXを使ったマイグレーションが可能 → 今後も中〜長期にわたりクラウド上でVmwareを使い 続けていく OCVSを検討する理由その1 できる限りクラウド移行の負荷(スケジュール、コスト)を削減したい Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 27
  23. Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 28 移行ツール利用上の制約の例(OCVS) Veeam

    Backup&Replicationの例 https://www.veeam.com/kb4007 Veeamソフトウェアは、Oracle Cloud VMware Solutionでサポートされています。OCVSではすべてのVMwareコ ンポーネントへのルート・アクセスが許可されるため、Veeamソフトウェアでの操作に制限はありません。
  24. Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 29 移行ツール利用上の制約の例(他社ソリューション) Veeamナレッジベースより抜粋

    VMware Cloud on AWS and VMware Cloud on Dell EMC Support. Considerations and Limitations https://www.veeam.com/kb2414 Veeam Backup & Replication制限事項の例: AWS/DellEMC上のVMware Cloudが自動的に更新されると、Veeamバックアップおよびレプリケーションは機能しなくなります。 VMC on AWSのその他の制限事項 (標準のvSphere環境との比較): • Instant VM Recovery : Currently, VMware Cloud on AWS (VMC) does not allow for NFS usage • Other OS File Level Recovery : Other OS File Level Recovery • SureBackup, Sure Replica, OnDemand Labs, Virtual Lab : Currently, VMC does not allow NFS and network manipulation • VM Replication RELP(Reliable Event Logging Protocol) : RELP is not available on VMC • Replication (where EC2-based repository is used to store replica metadata): Due to lack of permissions, the repository Data Mover is not able to connect to the Veeam Server • Continuous Data Protection (CDP) : Currently, VMware Cloud on AWS (VMC) does not allow for CDP
  25. OCIの仮想クラウドネットワーク(VCN)は、レイヤー3通信 だけでなくレイヤー2通信(VLAN)をサポート • サブネット : OCIネイティブサービス用、レイヤー3サポー ト • VLAN :

    OCVS用、レイヤー2サポート (MACアドレス、IP/GARP/ARP、ブロードキャスト/マ ルチキャストなど) OCI側で構成したVLANを、vSphereの仮想マシンが利 用するセグメントとしてそのまま利用することが可能 vSphere上の仮想マシンとOCIネイティブのインスタンス (Compute, Base-DB, ExaDBなど)が、同一のネットワー ク内で低レイテンシー通信が可能 OCIはレイヤー2通信 (VLAN) をネイティブサポート Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 30 VCN vSphere VLAN Subnet Virtual Machine Database Exadata Cloud Service Load Balancer vSphere 7.0 分散スイッチ(vDS) + VLAN構成で、 vSphere-OCI間のping応答約0.3ms程度 (社内環境での実測値)
  26. SDDCにVLANを追加する際には、デフォルトの VCNとは異なるVCNのVLANを追加することもでき る これを応用し、ワークロード・セグメントを異なるVCN のVLANに対して接続すると、独立したネットワーク を複数構成することができる セキュリティやコンプライアンス上の理由によりVLAN によるネットワークの完全分離が必要なケースでは、 OCVS以外のクラウドでは実現が難しいケースがあっ た

    ネットワーク構成上OCVS以外のクラウド移行が難しかったケース 異なるVCNのVLANを利用した独立ネットワークの構成 App Web DB ワークロード3 192.168.1.0/24 ワークロード2 ワークロード1 OCVS App Web DB App Web DB 192.168.1.0/24 192.168.1.0/24 NSX VR1 NSX VR2 NSX VRx DRG2 (Tenant2) DRG1 (Tenant1) 10.0.0.0/24 10.0.0.0/24 10.1.1.0/24 FastConnect2 FastConnect3 FastConnect1 顧客NW1 顧客NW2 顧客NW3 VLAN1 VLAN2 VLAN3 VCN1 VCN2 VCNx Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 31
  27. OCVSが採用に至ることが多いケース • 既存のVMware環境で動くアプリケーションが、 Oracle製品を使っており、今後も使い続けていく • 既存のOracleライセンスを有効活用したい • 特にStandard EditionのOracle DatabaseをVmware

    上で使っている場合(ソケットライセンス) • 特に性能要求が厳しいデータベース・アプリケーション がある OCVSが不採用となることが多いケース • 既存のVMware環境で動くアプリケーションが、 Oracle製品を使っていない • Oracle製品を使っているが、クラウド化を機にアプリ ケーションを廃止、または大規模改修によりOracleを 廃止する予定である • PULAなどのOracle製品「使い放題」契約がある OCVSを検討する理由 その2 Oracle + VMwareで稼働するシステムをクラウド化したい Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 32
  28. Oracle DBがvSphereで稼働している場合 → OCVSにアプリ-DBをそのまま移行 • Oracle Database SE 利用の場合が典型 •

    Oracle DatabaseのライセンスはBYOL • OCVS 3ノード最小構成の場合、Oracle SE 6プロセッサ ライセンスで充足 • アプリとDBでクラスタ分離構成も可能 Oracle DBがvSphere外で稼働している場合 → アプリはOCVSに、DBはOCIのPaaSまたは Compute上に移行 • Oracle Database EE 利用の場合が典型 • Oracle DatabaseのライセンスはBYOL(to PaaS)ま たはサブスクリプションに移行 • プロセッサ・ライセンスBYOL時は基本的に1対1移行(オプ ションの優遇措置あり) • Exadata Cloud Service や Autonomous Databaseへのアップスケール可能 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 33 VMware App DB OCVS App DB VMware App DB OCVS App DB App App Oracle Databaseの移行における典型的な2つのパターン
  29. • OCVSの場合も、Oracle製品を稼働させる場合にはライセンス持ち込み(BYOL)が必要 • OCVSの場合も、“仮想化例外” 規定の適用が必要 • 仮想化例外 : Oracle製品をVMware等の仮想化環境で稼働する際、ライセンス数確定のため稼働する物理サーバー範囲を都 度申請し確定する必要がある

    • 仮想マシンが意図しない物理ホストに移動しないことを示す構成図の提出が必要 • この規定は、オンプレミス、OCVSを含むクラウド上のVMwareサービス全てに等しく適用 • OCVSではVLAN、サブネット、ESXiホストがユーザー管理なので構成のハードルが低く、実績あり 仮想化環境上でOracle製品を利用するには稼働範囲の確定が必要 = “仮想化例外” 規定 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 34 DB クラスタ ESXi #1 ESXi #N ESXi #2 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
  30. Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 35 OCVSの中でAPサーバー、DBサーバー用のクラスタを分離し、仮想化例外規定をクリ アした構成の例

    (AP x 3ホスト、DB x 3ホスト) Oracle Cloud Infrastructure (Region) VCN Fault Domain-1 Fault Domain-2 Fault Domain-3 ロード・バランサ(オプション) アプリケーション - OCVS Load Balancer vSphere Cluster (OCVS) アプリ アプリ アプリ アプリ アプリ Dynamic Routing Gateway オンプレミス アプリ アプリ アプリ FastConnect Virtual Cloud Network データベース - OCVS vSphere Cluster (OCVS) DBSE DBSE DBSE DBSE DBSE バックアップ用 ストレージ Object Storage VMware SDDC (OCVS) クラスタが完全分離し、 vMotion/Storage vMotion範囲が制 限されている ワークロードセグメントはAP、DB共通で、 低レイテンシを確保 (同一VLAN上も可) 2023年12月からは2 x 2構成も可能
  31. OCIにOracle製品を持ち込み(BYOL)する場合、並行稼働期間として100日間ライセンスが不要 • Oracle will allow you up to 100 days

    from the activation of Your BYOL Cloud Service to transition from the applicable on premise Program licenses to that BYOL version of the Cloud Service(s) • Oracle Platform as a Service and Infrastructure as a Service – Public Cloud Service DescriptionsMetered & Non-Metered P25 https://www.oracle.com/content/published/api/v1.1/assets/CONTBAF379C792A74D3A9D6BD0D5962A34EA/native/Oracle%20 PaaS%20and%20IaaS%20Public%20Cloud%20Services%20- %20Service%20Descriptions.pdf?cb=_cache_c177&channelToken=117bec9b3b4e4e90a1c4c9069d210baf&downl この規定は、 OCI上のPaaSサービス (Base Database、ExaDB、Autonomous Database)や、OCI Computeへの持 ち込みだけでなく、OCVSにも適用される Oracle製品のOCIへのライセンス移行期間100日特典はOCVSにも適用される Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 36
  32. 性能要求が厳しいデータベース・アプリケーションは、OCVSと併せてPaaSサービスが利 用されるケースが多い Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 37

    Bare Metalサーバー アプリケーション ORACLE CLOUD VMWARE SOLUTION Autonomous Database Exadata Cloud Database System 要件に応じて最適なOracle Database 管理不要な 自律型データベース オンプレ同様のデプロイ 自動管理ツール 高パフォーマンス アプリケーション 高速・低遅延フラット・ネットワーク
  33. アプリケーションをOCVS、データベースをOCIのPaaSで稼働させた構成の例 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 38 Oracle

    Cloud Infrastructure (Region) VCN Fault Domain-1 Fault Domain-2 Fault Domain-3 ロード・バランサ(オプション) アプリケーション - OCVS データベース Load Balancer VMware (OCVS) アプリ アプリ アプリ アプリ アプリ Dynamic Routing Gateway オンプレミス アプリ アプリ アプリ FastConnect Virtual Cloud Network バックアップ用 ストレージ Object Storage Autonomous Database Exadata Cloud Database System
  34. • 販売管理、在庫、原価、会計などミッション・クリティカルな大 規模基幹システムをOCIに移行 • Oracle Cloud VMware Solutionを活用して、700以上の 仮想サーバーをオンプレミス環境と同じアーキテクチャや管理性 を維持しながら、クラウドへ移行

    • 統合データベース基盤をOracle Exadata Database Serviceに移行し、オンプレミス環境より高い性能、可用性、 データセキュリティ構成を実現しながら、コスト最適化 • 東京、大阪リージョンを活用したDR構成を構築することで、よ り低コストで基幹システムに不可欠な高いレベルの可用性と データ保護を実現 大日本印刷株式会社 様 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 39 700以上の仮想サーバーと統合データベースか らなる大規模基幹システムをクラウドへ移行 Oracle Cloud Infrastructure (大阪リージョン) Oracle Cloud Infrastructure (東京リージョン) Private Private Object Storage バックアップ Private Private Exadata Cloud VCN Object Storage バックアップ Exadata Cloud VM VM VM VM VM ... VM VM VM VM VM ... OCVS OCVS VMware VMware DR構成による高い可用性 VCN SGW SGW DRG DRG https : //www.oracle.com/jp/news/announcement/dnp-adopts-oci-for-digital-transformation-2022-05-10/
  35. Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 40 Oracle Cloud

    (東京リージョン) VCN Subnet Oracle Cloud VMware Solution Bare Metal Compute Subnet Base Database Real Application Clusters VM VM VM VM VM OLTP性能(TPS) バッチ性能(件/秒) PoC結果:オンプレミスを1とした場合の性能比 オンプレミス OCI 他社クラウド 2.6倍 0.6倍 1.2倍 1.1倍 株式会社インテリジェント ウェイブ様 • Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)を活用して、オンプ レミスの構成をそのまま移行することで、導入期間の約30%削減 を実現 • データベースにはPaaS(Base Database)を使用。Real Application Clusters(RAC)構成により可用性を担保 • OCVSおよびPaaSのデータベースを使用することで、インフラ運用コ ストを無くし、ミドルウェアの運用コストも削減 • PCI DSSを取得済み、ISMAP登録済みで、様々なセキュリティ標 準を取得しているOCIで稼働することで、セキュリティを確保 • PoCにおいて、オンプレミスおよび他クラウドと比較して、高い性能 を実現 OCVSとRAC構成のデータベースにより、高い性能と可用 性を実現しながら、運用負荷を大きく削減 https://www.oracle.com/jp/news/announcement/intelligent-wave-selects-oracle-cloud-infrastructure-2023-07-04/
  36. OCVSが採用に至ることが多いケース • ボリュームライセンスで動いているWindowsサーバー がたくさんある • BYOLにより、既存のWindowsのボリュームライセンスを OCIに移行できる • 新規購入の場合も、SPLA以外のライセンスも選択可能 •

    サードパーティSPLAを利用している • 古いWindows Serverがある • 実際にあった例 : Windows 2000 (+ Oracle8i)の構成を そのまま持ち込みたいが、ライセンス管理されていないので 買い直しが必要、その際SPLAではなくSAなしの Windows Server 2022のボリュームライセンスを買い直し てダウングレード権を行使した OCVSが不採用となることが多いケース • WindowsサーバーがVMware上で稼働していない、 または稼働していても少数 • マイクロソフト社とのコーポレート契約により、特別に 有利な条件で特定クラウドにWindowsを持ち込むこ とができる OCVSを検討する理由 その3 多数のWindows仮想マシンを低コストでクラウド移行したい Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 41
  37. Oracleはマイクロソフト社の 認定モビリティ・パートナー*1 かつ Listed Provider*2 対象外のため、 2019年10月1日以降に購入した ボリューム・ライセンス*3 も OCIの専用ホスト*4

    にBYOL(Bring Your Own License = ライセンス持ち込み) が可能 • *1 認定モビリティ・パートナー(Link) • *2 Listed Provider : Microsoft, Alibaba, Amazon, Google (Link) • *3 Microsoft Exchange Server、Microsoft SharePoint Server、Microsoft SQL Serverなどのソフトウェア アシュアランス(SA) によるライセンス モビリティの対象アプリケーション サーバー製品は、SAも併せて必要 • *4 専用ホスト : OCIではベアメタルインスタンス(BM)、仮想マシン専用ホスト(DVH)、Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)が 対象 • ※OCVS上の仮想マシンに対し OracleからSPLAによるMicrosoftライセンスを発行することはできません https : //docs.cloud.oracle.com/en-us/iaas/Content/Compute/References/bring-your-own- license.htm#microsoftlicensing_topic-bring-your-own-license クラウド移行のユースケース : Windows仮想マシンのクラウド移行 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 42
  38. VMware Solution単体ではなく、MS製品ライセンスの費用まで考慮するとOCVSが安価な場合がある • Ex. 1: Windows Serverを利用したい場合 • OCVSにはボリュームライセンスを持ち込み可能 •

    Listed Providerにはボリュームライセンスを持ち込めず、SPLAでライセンスを持ち込み • SPLAはMS社から認定された事業者がエンドユーザーにラインセンスを販売する方式(ボリュームライセンスより高価) • Ex. 2: Horizon上でOffice製品を利用したい場合 • OCVSにはOffice Professional Plus、M365 appsライセンスも持ち込み可能 • Listed ProviderではクラウドプロバイダからSPLA購入必須 https://jp.cloudknowledge.vmware.com/resource/resource-1392/ OCVSにはMSボリュームライセンスをBYOL可能 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 43 マイクロソフトライセンスの持ち込みに関する個別のお問い合わせは、マイクロソフト社または購入代理店へお問い合わせください
  39. ⚫ VMware NSX-T を使ったオーバーレイレイヤー2延伸 ※ NSX-T とは VMware 社が提供するネットワーク仮想化ソフトウェア製品 •

    NSX 上での設定実施可能 • その他のサービスライセンスの購入が不要 • 接続両方とも NSX-T が利用している必要がある ⚫ HCX を利用したレイヤー2延伸 ※ HCX とは VMware のオンプレミス環境と VMware vSphere ベースのクラウド間をシームレスに接続し、相互 運用やアプリケーション・モビリティを実現する技術 • 大量な仮想マシンが一気に移行したい場合や切替のタイミングを自由に設定したい 場合は、 Bulk Migration や Replication Assisted vMotion (RAV)などのオプ ションを利用できる • 移行以外にもその他の便利な運用機能を持つ • 一部のオプション (例、RAV) は HCX Enterprise ライセンスが必要なため、別途料 金がかかる • FastConnect 接続が必要 (※1) ⚫ 仮想アプライアンスを介した レイヤー2VPN • レイヤー2VPN を利用する為、インターネット経由で利用可能 • 別途オンプレミス環境には仮想アプライアンスのインストールが必要 ※ 1. Internet/IPSec などでも MTU のサイズが 1150 以上であれば対応可能 レイヤー2延伸に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 45 OCVS におけるレイヤー2延伸の利用方法
  40. OCVSで本番稼働中のSDDCにおけるオンプレミスとのレイヤー2延伸の状況 13% 6% 6% 75% HCXを利用してL2延伸 NSX Autonomous Edgeを利用してL2延伸 NSX

    Standalone Edgeを利用してL2延伸 L2延伸なし レイヤー2延伸に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 46
  41. HCXを利用した移行は意外に多くない • POC(実機検証)でHCXを検討するも、最終的に他の手法での移行になるケースもある • HCXの制約による断念のケース • オンプレミス側のバージョン、スイッチ(標準スイッチ不可)、ライセンスの制約、余剰リソースの制約 • 同時移行できる仮想マシン数の制限(300) •

    HCXライセンスの追加コスト • vMotionでクラウド移行できる現実的なソリューション→フィットする場合は非常に有効なツール 根強いOVFのExport/Importの人気 • シンプル、確実 バックアップ・ツールを利用した移行は、最近ではほぼVeeam一択の状況 • オンプレミスで既にVeeamを利用中のケースも多い • ライセンスの流用がやりやすい(らしい) • OCVSはクラウド特有の利用制限がない • 仮想マシンにエージェントなどの導入が不要 仮想マシン移行に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 49
  42. https://docs.oracle.com/ja/solutions/deploy-veeam-for-ocvs/ リファレンス • 3つのサブネット • SDDC: OCVS • Veeam用Private Subnet

    • File用Private Subnet 対応リポジトリ • File • Block • Object 参考 : OCIアーキテクチャセンター Solution Playbook Deploy Veeam to protect your VMware SDDC in the cloud against disasters Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 51
  43. Standardシェイプ提供開始後(2023/5)以降の状況 ESXi ホストの種類(シェイプ)とストレージの選択に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates

    52 55% 45% Standardシェイプ+VMFS DenseIOシェイプ+vSAN ※ 提案中の構成を含むため、 数は正確でない場合があります
  44. 標準(Standard)、内蔵SSDディスク搭載(DenseIO)、GPU搭載(GPU)から選択 Standardシェイプ • Intel : BM.Standard2.52 • CPU : Intel

    Xeon Platinum 8167M 2.0GHz 52コア) (12/26/38/52からコア有 効化数選択可) • メインメモリ : 768GB • ネットワーク : 25Gbps x 2 • 最大VNIC数 : 200 • Intel : BM.Standard3.x • CPU : Intel Xeon Platinum 8358 processor 2.6GHz (16/32/48/64からコア 有効化数選択可) • メインメモリ : 1024GB • ネットワーク : 50Gbps x 2 • 最大VNIC数 : 256 • AMD : BM.Standard.E4.x • CPU : AMD EPYC 7J13 2.55GHz (Turbo 3.5GHz) (32/64/96/128からコア有効化数 選択可) • メインメモリ : 2048GB • ネットワーク : 50Gbps x 2 • 最大VNIC数 : 256 DenseIOシェイプ • Intel : BM.DenseIO2.52 • CPU : Intel Xeon Platinum 8167M 2.0GHz 52コア • メインメモリ : 768GB • 内蔵ストレージ : 51.2TB NVMe SSD • ネットワーク : 25Gbps x 2 • 最大VNIC数 : 52 • AMD : BM.DenseIO.E4.x • CPU : AMD EPYC 7J13 2.55GHz (Turbo 3.5GHz) (32/64/128からコア有効化数選 択可) • メインメモリ : 2048GB • 内蔵ストレージ : 54.4TB NVMe SSD • ネットワーク : 50Gbps x 2 • 最大VNIC数 : 256 GPUシェイプ(beta) • Intel : BM.GPU.GU1.4 • CPU : Intel Xeon Platinum 8358 processor 2.6GHz 64コア • メインメモリ : 1TB • GPU : NVIDIA A10 Tensor Core GPU x4 • 内蔵ストレージ : 7.68TB NVMe SSD • ネットワーク : 100Gbps x 2 • 最大VNIC数 : 物理NIC毎に64 ※GPUシェイプを利用したい場合はOracle営業まで お問い合わせください ESXi ホストの種類(シェイプ)とストレージの選択に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 53 * CPUコア有効化数が選択できる場合も、メインメモリ、内蔵ストレージ、ネットワーク帯域などはコア数 によらず同じです * サービス制限は、SDDCの数の他に該当のベアメタル・コンピュート・シェイプに対しても適用されます
  45. DenseIO選択時は、VMware vSANの機能でESXiホストの内蔵SSDをデータストアとして構成 • DenseIOシェイプの場合は、VMware vSANで全ESXiホス トの内蔵ディスクを束ねて、1つのvSANデータストアが構成 済 • ホストに8台あるNVMe内蔵SSDディスクのうち1台をキャッシュ、残 り7台に実データを格納

    • vSANクラスターは最低3ノード以上必要 • クォーラム(Quorum)よる生存メンバーの監視 • 2つ以上のデータコピー + 監視ノード • ESXiホストが1ノード完全にダウンしても、必ず1つのデータコピーが 生き残りアクセス可能 • ストレージポリシーの初期設定(変更化) • RAID-1、FTT=1 • FTT(failures to tolerate : 許容できる障害数) = 1 • 重複排除、圧縮、vSAN暗号化は未有効化(有効化可) ESXi ホストの種類(シェイプ)とストレージの選択に関する傾向 SSD x8 SSD x8 SSD x8 vmdk vmdk Witness Replica-1 Replica-2 Witness vSphere vSAN RAI D Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 54
  46. Standardシェイプ選択時は、OCIブロック・ボリュームをVMFSデータストアとして利用 OCIブロック・ボリュームをデータストアとして利用 • ブロック・ボリュームを同時に複数ESXiホスト(~32台)にiSCSI でアタッチ • ボリューム1本あたり • サイズ :

    50GB~32,768GB(32TB) • VPU : 10 (Balanced)~50(UHP) • 性能上限 : 125,000 IOPS or 1,280GB/s (VPU,サイズ依存) • マルチパス・アタッチ不可 • 1本~32本のボリュームでVMFSを構成しデータストアとして 利用 (計50GB~992TB) ユースケース • Standardシェイプで構成されるvSphereのプライマリデータ ストアとしての利用 • DenseIOシェイプで構成されるvSphereの拡張データストア としての利用(プライマリはvSAN) ESXi ホストの種類(シェイプ)とストレージの選択に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 55 OCI Block VolumesをOracle Cloud VMware Solutionと統合(https : //docs.oracle.com/ja/learn/integrate-oci-block-volumes-ocvs/) ESXi 1 Block Volume 1 ESXi 2 ESXi 3 ESXi 32 ・・・ vSphere Block Volume 2 Block Volume 3 Block Volume 4 Up to x32 Block Volume 32 ・・・ ・・・ ブロックボリューム利用時はクラスタ サイズは最大32ホストまで Standardシェイプの場合は管 理VM用途に最初の1本(8TB, VPU10)が構成済 合計32ボリュームまでアタッ チ可能
  47. DenseIO、Standardシェイプ選択の条件 DenseIOシェイプ Standardシェイプ プライマリのストレージ vSAN VMFS 利用するディスク ESXiホスト内蔵SSD (NVMe) OCI

    Block Volume (iSCSI) 利用できるESXiホストタイプ DenseIOのみ DenseIO & Standard ストレージ料金 ESXiホスト料金に含む OCI Block Volumeが別途課金 実効容量 3ホスト構成時で約50TB程度(FTT1、圧縮なし、 重複排除なし) ホスト追加毎に増加 ボリュームあたり50GB~32TB 容量不足時の追加方法 ESXiホストを追加 ブロック・ボリュームの追加(最大32TB x 32) WSFCの利用 可能 不可 クラスタの最低ESXiホスト数 3 2 ※ただし本番環境はSDDCあたり3ホスト以上必 要 ESXi ホストの種類(シェイプ)とストレージの選択に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 56
  48. 参考 : 内蔵NVMe(vSAN)とブロック・ボリューム(VMFS)での全負荷テスト 内蔵NVMe vSAN BM.DenseIO.E4 x 4ホスト • 4K

    Random Read70%-Write30% • IOPS : 約280,000 IOPS • Throughput : 約1,100MB/s • 256K Sequential Write100% • IOPS : 約73,000 IOPS • Throughput : 約18,000MB/s ブロック・ボリューム VMFS + DS Cluster BM.Stanard3.64 x 8ホスト + 16TB Block Volume(VPU:50) x10, 10 datastores • 4K Random Read70%-Write30% • IOPS : 約1,200,000 IOPS • Throughput : 約5,000MB/s • 256K Sequential Write100% • IOPS : 約52,000 IOPS • Throughput : 約10,000MB/s ※値は全て8つのデータストアの総計 ※VPU50のブロックボリューム1本あたりの理論性能上限値 : 125,000 IOPS, 1,280MB/s ESXi ホストの種類(シェイプ)とストレージの選択に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates 57 ←理論上限値の80% ←ほぼ理論上限値 テストはベンチマークツール(VDBENCH)を用い理想的な全負荷条件下で計測した参考値です。実環境での性能を保証するものではありません。一般的 にストレージの実用負荷は全負荷性能の80%以下が理想とされています。
  49. OCVS導入の検討の際のOCLSのサービスの利用状況 Oracle Cloud Lift Service 利用に関する傾向 Copyright © 2023, Oracle

    and/or its affiliates 58 57% 43% 検討時にOCLSを利用 検討時にOCLSを利用せず
  50. Oracle Cloud Lift Services クラウド移行に向けた “フィジビリティスタディ支援” 現行システムの評価を検証し、クラウド移行の課題とロードマップを可視化 クラウド移行に向けた “実機検証 (PoC)

    の支援” PoCを通じて、クラウド移行の問題やリスクに対するソリューションを検証 プロジェクト初期フェーズの “早期立ち上げ支援” クラウドサービスを利用して、検証・開発環境の導入、立ち上げをご支援 主なサービス内容 • お客様のクラウド移行をご支援する無償サービス • 現行システムのクラウドへの移行検討で妨げとなる課題 に直面しているお客様をご支援 サービス概要 1. クラウド移行に精通したオラクルの専任エンジニアが、 移行のご支援をいたします 2. OCIのノウハウがないお客様でも、環境を迅速に構築 し、ご利用頂くことができます 3. お客様がクラウド環境の準備に伴う初期費用や時間 を抑えることができます 4. 併せてお客様プロジェクトメンバーに対して、クラウド環 境の利用・運用するための知識を持てるよう、スキル トランスファーのご支援をさせていただきます お客様のベネフィット 主なワークロード High Performance Computing applications on Cloud Oracle Database On Exadata Cloud VMware on Cloud ※その他ワークロードに関しましては、担当営業にご相談ください クラウド移行に向けた “ケーススタディ支援” クラウドへの移行事例を共有し、新たな観点でのクラウドメリットを可視化 59 Copyright © 2023, Oracle and/or its affiliates Oracle DBを OCI の ExaCS に移行する VMware環境を OCI の OCVS に移行する HPC アプリケーションを OCI の HPC環境に移行する • OCI … Oracle Cloud Infrastructure • ExaCS … Oracle Exadata Cloud Service • OCVS … Oracle Cloud VMware Solution
  51. OCVSの稼働ケース、採用ケースを検討したところ、OCVSが採用されやすい (=OCVSの価値が出やすい) 領域として は以下の3つのケースが多かった • Vmware環境のクラウド移行の容易性を重要視するケース(コスト、工数、スケジュール) • Oracle + Vmwareのクラウド移行

    • Windowsライセンスのクラウド移行 OCVSの最新の提案ケースからみるトレンド • 移行ソリューションとしてのVeeamの採用件数は多い • L2延伸はケースバイケース、決して数は多くない • Standardシェイプ + VMFSの提案が増えてきている • Oracle Cloud Lift Serviceは活用すべし 今後ともOracle Cloud VMware Solutionをよろしくお願いします。 まとめ – OCVS の現在地 Copyright © 2021, Oracle and/or its affiliates 60