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急成長する開発組織を支える人事制度とその変遷_PKSHA Technology

PKSHA Technology
February 16, 2023

急成長する開発組織を支える人事制度とその変遷_PKSHA Technology

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February 16, 2023
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  1. 2 © PKSHA Technology All rights reserved. 自己紹介 • PKSHA

    Technology 執行役員 VPoE • 職歴 • 楽天 • 不動産系スタートアップ • PKSHA Technology • エンジニア: 1.5年 • エンジニアリングマネージャー(EM): 1年 • VPoE: 2.5年 • 趣味など • サウナ(ラクーアが好きです) • 子供と遊ぶ
  2. 5 © PKSHA Technology All rights reserved. 複数の事業領域・プロダクトから構成 • AI

    SaaSは10個以上のプロダクト群で構成、複数の領域でシェ アNo.1 • PKSHA Chatbot • PKSHA Voicebot • PKSHA FAQ • PKSHA RPA • … • AI Solutionを含め2354社以上に対してソフトウエアを提供
  3. 7 © PKSHA Technology All rights reserved. 沿革(社員数) 7期 2019年

    200億調達&ITEC 社M&A 6期 2018年 先端技術分 野の期待が 集まる 1期 2期 3期 4期 5期 6期 7期 8期 9期 4期 2016年 子会社設立 350人 社員数 263人 社員数 9期 2021 PRAZNA社/ Asirrera社M&A 200億円 調達 上場 初正社員 5期 2017年 マザーズ 2021年 10期 2022年 11期 2023年 443人 社員数
  4. 8 © PKSHA Technology All rights reserved. 制度や人数の変遷 • …

    • 2018(約50名) • 2019(約150名、M&A1社) ◦ EM制度の導入 • 2020(約250名) ◦ グレード定義の詳細化、VPoE制度導入 • 2021(約350名、M&A2社) ◦ テックリード等の役割を定義 • 2022(約450名) ◦ 給与・賞与の評価を分離
  5. 9 © PKSHA Technology All rights reserved. 制度や人数の変遷 • …

    • 2018(約50名) • 2019(約150名、M&A1社) ◦ EM制度の導入 • 2020(約250名) ◦ グレード定義の詳細化、VPoE制度導入 • 2021(約350名、M&A2社) ◦ テックリード等の役割を定義 • 2022(約450名) ◦ 給与・賞与の評価を分離
  6. 11 © PKSHA Technology All rights reserved. サポートを適切な粒度・頻度で行うべくEM制度の導入 CTO Eng

    Eng Eng ・・・ CTO1: Eng30 before EM Eng Eng Eng ・・・ CTO1:EM5:Eng25 after CTO EM
  7. 12 © PKSHA Technology All rights reserved. EM導入のタイミングでやったこと • EMの役割を定義

    ◦ 「アウトプットの最大化を、エンゲージメント改善等を通じて行う」(概要) • マネージャーへの手当を導入 ◦ エンジニアの「マネージャーなりたくない」ことへの対処 ◦ 後に廃止
  8. 13 © PKSHA Technology All rights reserved. マネージャー手当の廃止 • 「マネージャーだけが給与上がる方法」という構図を避けるため

    • 役職で給与が上がるのではなく機会を通じて成果を出すことで評価 ◦ もともとPKSHAの評価は絶対評価(≠相対評価) • 代わりに気をつけていること ◦ “マネージャー”に抱くイメージは様々、機会や面白さをきちんと伝える ◦ 「プロダクトを伸ばしたいのでマネージャーはやりません」 という声に 「チーム で目指すことで早く大きくできるのでは」を伝える等 ◦ 自己理解を深め、本当に求めているものたどり着けるようにする • 廃止タイミングでエンジニア横断組織(cross tech team)を設置
  9. 14 © PKSHA Technology All rights reserved. エンジニア横断組織(cross tech team)

    • 全エンジニアを対象として改善を行うパブリックな会議体 ◦ 人事系などのプライベートな情報は扱わない ◦ Trellonのボードに社員全員が自由に起票してもらう形 ▪ 「Figmaのプラン変えたいです」といったカードが切られたりする • EMという役割の有無に関わらず組織改善に関われるよう発足 ◦ 組織ビジョンの「個の才能の発現装置」の場になってほしい ◦ 横のつながりを強めたい ◦ EMにならなくても、EMやめても、組織貢献に薄く関われるようにしたい ◦ …
  10. 16 © PKSHA Technology All rights reserved. 制度や人数の変遷 • …

    • 2018(約50名) • 2019(約150名、M&A1社) ◦ EM制度の導入 • 2020(約250名) ◦ グレード定義の詳細化、VPoE制度導入 • 2021(約350名、M&A2社) ◦ テックリード等の役割を定義 • 2022(約450名) ◦ 給与・賞与の評価を分離
  11. 17 © PKSHA Technology All rights reserved. エンジニアのグレード定義の詳細化 • 評価の公平性や納得感の向上のために定義

    • グレード毎に期待される職能や職務を定義 • 技術、コミュニケーション、マネジメント、バリュー体現、...といった軸 • EMにて初期案を作成し、内容を全社公開しレビューを受けた後に公開 • 詳細定義はGitHub上で管理(当初はGoogleスプレッドシート) • 公開の場でIssueやPull Requestの作成、議論が可能 • エンジニア内で2職種を定義 • 職種を必要以上に分けず個人に合わせて説明・サポートできることを重視(EMの期待役割) • グレード定義以外の公平性や納得感を支える仕組みも重要(後述)
  12. 18 © PKSHA Technology All rights reserved. 制度の公平性や納得感を支えるための仕組み • 1on1

    • 継続的に目標状況についてのフィードフォワード • eNPS(匿名)の定期実施 • 「空・雨・傘」で振り返りとアクション • バリュー体現についての360フィードフォワード • マネージャー間で評価キャリブレーション • EMからの評価フィードフォワードへの納得感調査 • 「評価理由がよく分からなかった」を検知・対応 • …
  13. 20 © PKSHA Technology All rights reserved. 制度や人数の変遷 • …

    • 2018(約50名) • 2019(約150名、M&A1社) ◦ EM制度の導入 • 2020(約250名) ◦ グレード定義の詳細化、VPoE制度導入 • 2021(約350名、M&A2社) ◦ テックリード等の役割を定義 • 2022(約450名) ◦ 給与・賞与の評価を分離
  14. 21 © PKSHA Technology All rights reserved. テックリード等の役割を定義 • EM以外のキャリアパスの明示によって、個々人が目指したい方向性につい

    て考えやすくなることが目的 • テックリード、アルゴリズムリード、ソリューションデザインリード、プロ ダクトリード、EMの5つ • 役割は横断可能、個々人が描くことを後押し • 「チームで事業に貢献するテックリード」 • 「適切な企画のためにセールスにも同行して事業を伸ばすテックリード」 • 「メンバーを持たないスペシャリスト性質の強いテックリード」
  15. 23 © PKSHA Technology All rights reserved. 制度や人数の変遷 • …

    • 2018(約50名) • 2019(約150名、M&A1社) ◦ EM制度の導入 • 2020(約250名) ◦ グレード定義の詳細化、VPoE制度導入 • 2021(約350名、M&A2社) ◦ テックリード等の役割を定義 • 2022(約450名) ◦ 給与・賞与の評価を分離
  16. 24 © PKSHA Technology All rights reserved. M&Aに関連したポイントや取り組み • 独立性やシナジー等の強度の設計などドライな部分

    • 制度 • ブランディング • … • 文化・メッセージなどウェットな部分 • 早期にeNPS等で満足度や声が集まり応えられるサイクルの構築は大事 • 全体傾向がわかることで仮説や対話すべきポイントが見えやすくなる • とはいえ対話による相互理解や相互進化が最も重要
  17. 26 © PKSHA Technology All rights reserved. 制度や人数の変遷 • …

    • 2018(約50名) • 2019(約150名、M&A1社) ◦ EM制度の導入 • 2020(約250名) ◦ グレード定義の詳細化、VPoE制度導入 • 2021(約350名、M&A2社) ◦ テックリード等の役割を定義 • 2022(約450名) ◦ 給与・賞与の評価を分離