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PMスキル・評価制度を導入し、アウトカムを生み出すプロダクトマネジメント集団へ進化する道のりの共有 / How we introduced the PM skills and evaluation system and evolved into a product management group that produces outcomes

PMスキル・評価制度を導入し、アウトカムを生み出すプロダクトマネジメント集団へ進化する道のりの共有 / How we introduced the PM skills and evaluation system and evolved into a product management group that produces outcomes

pmconf2021登壇スライド。

Rettyがプロジェクトマネジメント一辺倒な組織から、アウトカムドリブンな開発ができるプロダクトマネジメントが根付いた組織に至るまでの成長の経過について。

具体的な取り組みの一例を挙げると、私たちは力のあるプロダクトマネージャーを育てるために、PMのスキル定義や評価制度を導入しました。

この試みによって浮き彫りになった課題、チームに不足していたロードマップ作成、UXリサーチ、データ分析などのスキルをどの様に向上していったのか具体的な取り組みもご紹介します。

Rettyが組織としてユーザーさんと飲食店さんにアウトカムを届けるために日々悪戦苦闘してきたストーリーが、皆さんのプロダクト組織の「非連続な」成長の参考になれば幸いです。

Hiroki Noguchi

October 26, 2021
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Transcript

  1. 2 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. PM組織設計を考える

    マネジメント・経営層 ・(中〜大規模組織)現メンバーのスキルのすり合わせ・育成・評価の実践的な参考 事例に ・(小規模組織)今後PMを採用し、増やしていくために何からやるべきかの ヒントに 自身の成長や キャリアイメージの 解像度を上げたい ・1組織のスキル評価制度やその裏側にある PM育成方針を学ぶことで、 自身のスキルアップやキャリアの参考に 開発組織をもっと 良くしたいあなた ・組織変革事例の参考、そして応援歌に!! 📣 本セッションでのTake Away ※プロダクトマネージャー= PMとして略
  2. 3 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 自己紹介

    野口 大貴 のぐち ひろき Retty株式会社 Webマーケティングのコンサルタントやチケットアプリの プロモーション担当、ディレクターを経て、 Rettyに転職7年目 2019年10月からプロダクト部門執行役員 VPoPとして、 大規模スクラムLarge Scale Scrum(LeSS)のプロダクトオーナー Retty料理担当は粉もん。そして、サウナー 󰩶 Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2021:「全社でLeSS移行して1年」Retty執行役員が全て答えます PO祭り2021Spring:プロダクトマネジメントを Rettyの開発組織にインストールした話 @roki_n_
  3. 5 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 食を通じて

    世界中の人々を Happyに。 世界に誇る日本の文化であり、世界中の人々の 暮らしの中心でもある、「食」という分野で、お店を探 す人とお店の人の双方がHappyに なれる、そんな世界を実現したい。その為に、 お店をオススメするというポジティブな感情で 人をつなぐ事がRettyの目標です。 コーポレートビジョン
  4. 6 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. あなたにBESTな

    お店が見つかる プロダクトビジョン
  5. 10 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 開発系企画職=PM・プランナー合計10名程の組織

    開発以外 69名 開発 75名 正社員構成 145名 PM 7名(マーケティング、分析、営業、 ゲームプロデューサー、新卒等出身様々) プランナー 5名 PM・プランナー志望 2名 (分析チーム所属)
  6. 11 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 〜2019年

    PM不在の組織 Rettyでは従来「プランナー」という職種が開発企画・ディレクションを担当していた。 グロースのスピードと高いKPI達成が求められる中、Whyを考えられる仕組みと人が不足し、一部を除 いた大半がプロジェクトマネージャー役割に終始。 過去職種名・役割の見直しが叫ばれたこともあったが、何度か頓挫していた。 Planner 役割 ・スケジュール・数値目標管理が主 ・HowとWhenに終始 ・WhyとWhatを考える時間を確保できず  →人物も不在 ・ウェイター型プロジェクトマネージャー
  7. 12 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 2019年頭

    ManagerをProduct Managerにしちゃう!? 社内職種名がプロダクトマネージャーでないため、社内のプロダクトマネージャーに関する 情報キャッチアップが遅れているのではないか!?という危機感からとりあえず名前を 変えちゃえ!!と提案した。
  8. 13 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 2019年頭

    ManagerをProduct Managerにしちゃう!? 社内職種名がプロダクトマネージャーでないため、社内のプロダクトマネージャーに関する 情報キャッチアップが遅れているのではないか!?という危機感からとりあえず名前を 変えちゃえ!!と提案した。
  9. 14 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 行動や体制が伴ってない

    のに名前だけ変えても 意味ないのでは? by VPoE 小迫
  10. 16 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 実のないPMを生み出していた恐れ

    当時理想のPM像もなければ、プロダクトのWhyを考える時間も開発プロセスも なかった。あのままPM職種を設置すると、失敗していた可能性大。 あの時 PM職種導 入 したら󰢃 ・仮説がないのに、権限だけある強権的PM ・声が大きいPMに頼りきりな属人的なプロ ダクト開発 ・アイデアベースで再現性がない ・Whyに説得力がないので、空中分解 していたかも!?
  11. 17 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. プロダクトマネージャー職種導入はOutputに過ぎない

    PM職種を置くことが目的になりかけていたが、あくまでOutput 最終目的Outcome=ユーザー・クライアントに提供するプロダクト価値の向上 PM職種導入 ユーザー・クライアントに 提供するプロダクト価値の 向上!!!
  12. 19 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 段階を踏んで組織改善を行うことに

    四半期単位で改善を行い、四半期〜半年で効果インパクトさせることを主眼に 課題に対して順を追ってアプローチしていくことにした。 当時は改善の手順や成果が明確にイメージできていたわけではなかったが、この流れに。 開発プロセス・体制の 変更 PM理想像・スキル 言語化 評価組み込み・ PMロール爆誕 アウトカム創出 組織に進化する ための打ち手 1 2 3 4
  13. 20 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. ①開発プロセス・体制の変更


    開発プロセス・体制の変更 PM理想像・スキル言語化 アウトカム創出組織に 進化するための打ち手 1 2 3 4 評価組み込み・PMロール爆誕
  14. 21 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. Large

    Scale Scrum(LeSS)の導入:詳細はnoteで LeSS=大規模スクラム。一つのプロダクトバックログを複数のスクラムチームで開発。
  15. 22 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. Before開発体制:プランナーはWhen・How中心の役割

    App MGR Planner DesignerEngineer Web MGR Planner DesignerEngineer BackLog BackLog 検索 MGR Planner DesignerEngineer BackLog お店向け MGR Planner DesignerEngineer BackLog Bad󰢃 ・目標は数字とリリース、理想の体験は 後回し ・プロダクトのWhy・Whatを思考する余裕がな く、スキルが備わる人材も少なかった ・Whyの説明が不十分で、チームが 自走しない ・プランナーが進捗管理 ・リリース・KPIで精一杯
  16. 23 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. After開発体制:総勢64名、大規模スクラムに関わるのは40名

    BackLog SM Engineer Engineer めいじ SM Engineer Engineer きりん SM Engineer Engineer ももてん SM Engineer Engineer はらみ PO 野口 PM Planner Designer 集客・SEO PM Planner Designer 投稿体験 PM Planner Designer ネット予約 PM Planner Designer お店向け プロダクト部門 エンジニアリング部門 WhatとWhyに責任を持つ Howに責任を持つ 全員で ユーザーに価値を届ける プロダクトバックログを作る Feature Team User Story(KPI) Team
  17. 24 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. LeSS導入を機に、チームが自走→プランナーがよりWhyを求められる

    開発チームが自走したため、プランナーによるスケジュール管理が不要に。 Good󰢏 ・プランナーがWhyを求められるように ・プランナーの役割見直しの機運が 高まった ・開発フローを統一し、それに合わせて ユーザーストーリーフォーマットを導入
  18. 25 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. ②PM理想像・スキル言語化


    開発プロセス・体制の変更 PM理想像・スキル言語化 アウトカム創出組織に 進化するための打ち手 1 2 3 4 評価組み込み・PMロール爆誕
  19. 27 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. •

    事業 ◦ 2019年12月、XXの戦略を立てていく段 階 ◦ 飲食店集客支援・モバイルオーダー中 心に事業展開 • 組織 ◦ 全社120名 ▪ うちプランナー16名PM相当6名 ▪ 採用:PMは急激に増やさない • 中途1名/年、 • 新卒2〜3名/年 ◦ 開発 ▪ 自走するアジャイルな開発組織を 標榜しているため・・・ 事業・組織フェイズを整理しながらディスカッション 当時の議事録から抜粋 参考にした文献 LayerX社福島氏 「なんとかする」力 エン・ジャパン社岡田氏 PM SkillChart HEX PMロール導入後にPMの役割を担うであろうミドル〜シニアメンバー 5名で議論。
  20. 28 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 食を通じて世界中の人々をHappyに

    そのために「なんとかする」力が求められる Photo by Wil Stewart on Unsplash
  21. 29 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. プロダクトマネージャーの理想を言語化

    Rettyの未来に向かって、突破できる人 食というドメインに精通し、 Rettyのビジョン『食を通じて世界中の人々を Happyに』を 自分事化できている。 Rettyの未来を描いた上で、現状との差分を埋めるために、当事者意識を持って突破できる人物。 背景 Rettyのビジョン共感と課題を自分事化し、解決に動くことが最初のステップ その上で、エンジニアやデザイナーと協働して未来に向けて、課題を突破し、 現状との差分を埋めていける人、プロダクトを前進させられる人が理想。
  22. 30 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 理想のPM像を踏まえ、PMの必要スキルを定義

    5つのPMスキル 課題発見 意思決定 推進力 最後の砦 英知 課題を的確に発見し、周りを巻き込むことができる 課題を突破するための意思決定 信頼を受けながら、周りを巻き込み、推進する プロダクトを守る最後の砦 プロダクトの課題を突破するために必要なノウハウ 5大要素を定義し、各要素の下に 2〜3の小スキル要素が紐づく形式。 各スキル要素(横)×グレード(高さ)を作り、評価に組み込む。
  23. 31 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 課題発見:分析出身者が得意

    RettyはUser Happy実現のために、元来定量データ分析と定性的なユーザーインタビューを 重視してきたこともあり、大要素に。現状の PMはこの要素が強いメンバーが多い。 解説 メンバーの成長イメージ 課題を的確に発見し、周りを巻き込むことができる (背景理解力 / 分析・仮説構築力 / 論理的思考・説明能力) 課題発見 ・元来プランナーは経営陣や営業・開発と 分析データや仮説をベースに議論しながら、プロ ダクト開発を進めてきた ・プロダクトのWhyを研ぎ澄ます上でも 重要な要素 ・分析→PMルートのメンバーは分析チームで鍛 えてから異動する ・推進力中心に鍛えたメンバーは徐々に 担当領域を広げながら、課題発見の機会を 増やしていく
  24. 32 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 意思決定:PMにとって重要だが、習熟の順番は後

    メンバー習熟度では最難関だが、非常に重要な要素である。 解説 メンバーの成長イメージ ・課題を突破するための意思決定 (判断材料の準備力 / 優先度判断力 / ロードマップ構築力) 意思決定 ・担当領域プロダクトのゴール、ロード マップ、優先度を決めていく力 ・個々のストーリーの Whyだけでなく、 プロダクトの理想の全体像を描き、優先度や今 後のロードマップを決定し推進していく ためのスキル ・判断材料の準備力 →優先度判断力→ロード マップ構築力の順に鍛えていく。習熟度に 応じて機会をアサインしていく ・分析出身で経営陣・ MGRと議論する 機会が多いメンバーは習熟しやすい
  25. 33 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 推進力:このスキルから習熟していくのがスタンダード

    いわゆるディレクション能力に近い。 プランナー・PMを始めた場合、まずはここから鍛えていく。 解説 メンバーの成長イメージ ・信頼を受けながら、周りを巻き込み、推進する (Ready力 / リリースマネジメント力 / 合意形成力) 推進力 ・Ready力:プロダクトバックログで 実装着手できる状態までプロダクト バックログアイテムを準備する力 ・リリースマネジメント力:実装検証作業含め、リリースまで 他職種と伴走する力 ・合意形成力:ユーザーストーリーを実装していく上で、巻 き込んで合意形成する力 ・プランナー・PMがファーストキャリア、他職種か ら異動、いずれのケースでもまず鍛えることにな る基本的なスキル要素
  26. 34 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 最後の砦:抜けがちだが、事業を進める上で肝要

    4,000万超ユーザーのプロダクトを伸ばすだけでなく、盤石に運営する力として重視。 解説 メンバーの成長イメージ プロダクトを守る最後の砦 (リスク管理力 / 障害対応力) 最後の砦 ・リスク管理力:ユーザー・ビジネス・法的リスクを 明確化し、適切な判断・対応ができること ・障害のような有事での対応力も重視 ・担当領域が限られる場合でもリスクや バグに遭遇すること十分に起こりうるため、そこ で経験を積んでいく ・成長のために経験する順番は後の方だが、 不正対策やFAQ・規約作成アサインで 伸びるケースも
  27. 35 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 英知:プロダクト開発における基本要素をひとまとめ

    デザイナー・エンジニア出身PMが少ないため、現状ひとまとめにしている。 今後メンバー構成に応じて、見直し可能性が高い。 解説 メンバーの成長イメージ プロダクトの課題を突破するために必要なノウハウ (ユーザー・マーケット理解・ Rettyに関する知識 / 開発知識 / 設計・デザイン力) 英知 ・開発知識 / 設計・デザイン力:各々他職種と共 通理解・言語を持って協働できるかを 基準としている ・他大要素を鍛えていけば自ずと上がって くる要素 ・この要素を上げるよりも、現状の立ち位置確認 バロメーターとしての活用シーンが多い
  28. 36 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. メンバーの特性に合わせて成長ロードマップを考えていく

    課題発見 意思決定 推進力 最後の砦 英知 課題発見 意思決定 推進力 最後の砦 英知 時間軸 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ディレクター出身 プランナー Aさん 分析出身 PM Bさん
  29. 37 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. ③評価組み込み・PMロール爆誕


    開発プロセス・体制の変更 PM理想像・スキル言語化 評価組み込み・PMロール爆誕 アウトカム創出組織に 進化するための打ち手 1 2 3 4
  30. 38 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. スキル要素が整い、PM職種爆誕

    全員をプロダクトマネージャーと呼称する案もあったが、経営層に近い高い目線で意思決定・ 事業推進ができる人物=PMとしたいという意志を持って、担当領域のロードマップ・優先順位 決定の権限を持つミドルレイヤーグレード以上を PMと称すこととした。 プロダクト マネージャー (PM) プランナー 今回作ったスキル要素で一定グレード以上。プロダクトのある べき理想を描く。プロダクトのロードマップや優先順位を決定・実行す る。PMになった後の評価はスキル横幅はなく、グレード高さのみで 評価。 プロダクトの理想を実現するための具体策を企画・実行。 デザインやエンジニアの実装を伴走する。 今回作ったスキル要素横幅 ×グレード高さを元に成長 ロードマップを立て、フィードバック評価を受ける。
  31. 39 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 半年間の試験運用を経て、評価制度に組み込み

    リリースから2年経過した全社グレード評価制度リリースの見直しに合わせて組み込み。 エンジニア・デザイナー・セールス・ PM・その他総合職(企画職全般)の 5種類に。 職種毎に評価制度が誕生
  32. 40 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 評価制度組み込みにあたって、相談したこと

    人事や経営陣への相談は最低限で 5名程のPMメンバー中心に骨子を2ヶ月程で作り込んだ。 全社グレード制度を設計していた 人事のフォーマットに乗せられるよう PMメンバーで作っていった。 相談したのは3つだけ:①PMグレード 作るよ②PMグレードほぼできました ③全社に組み込みたいが具体的に どう運用に乗せますか 経営陣に対しては、 VPoE:エンジニアグレードを先に 作っていたので、細かくフィード バックもらった 営業など他部門役員:グレードの 目盛りの高さが横部門で合うかは摺合せ
  33. 41 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. プランナーメンバー評価に活用し、半期に1回スキル評価

    半期評価終了後、制度やスキル要素の見直しを行い、継続的に改善。 年間評価スケジュール 目標設計 Q1 Q2 Q3 Q4 目標設計 目標設計 目標設計 フィードバック 面談 PM評価付 フィードバック面談 フィードバック 面談 PM評価付 フィードバック面談 PMスキル 評価シート記入 PMスキル 評価シート記入 前半期踏まえて 制度修正 PMスキル 評価委員会 前半期踏まえて 制度修正 PMスキル 評価委員会 全社 評価 プランナー メンバー PM 委員会
  34. 42 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 人員が少なく、まだ不明瞭な領域は抽象的粒度に留める

    あくまで組織のプロダクトマネジメント力向上が目的。現状人員が少なく増員見込が低い 要素に関しては、スキル定義が難しいため抽象的粒度に留めた。 必要なタイミングで再検討予定。 エンジニア・ デザイナー出身 ハイスキルPM 多くおらず、各専門領域の具体スキル・知識が現状の PMロールに大 きく影響するわけではないため、各 1小要素に留める。 現状ハイスキルなシニア PMは多くないため、グレードの 目盛り高さのみ定義し、スキル幅での具体定義は行わない。
  35. 43 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 人数規模や組織課題によって評価制度の作り込みは異なる

    Rettyでは分析力起因の仮説発見や意思決定に特徴を持たせながら、 推進力をベースとして作る手法がフィットした。 組織課題における論点 Rettyの場合 • スキルすり合わせ ◦ 職種内 or 他職種と • PMスキル向上 ◦ 高さ目盛り or スキル横幅 ◦ ハイスキル or ジュニア • 採用・育成 ◦ エンジニア・営業・デザイナー出身 等どんなバックグラウンドの人材が 多い or 増やしたい • スキル定義による他職種連携強化 • 新卒・若手育成促進 • 分析出身PM増やしたい • ユーザーストーリーの質の向上
  36. 44 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. ④アウトカム創出組織に進化するための打ち手


    開発プロセス・体制の変更 PM理想像・スキル言語化 アウトカム創出組織に 進化するための打ち手 1 2 3 4 評価組み込み・PMロール爆誕
  37. 45 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. スキル・評価制度は導入するだけでは意味がない

    スキル・評価制度導入を踏まえて、プロダクト価値をいかに向上させるか。ここからが本番。 PM職種導入 スキル・評価制度 ユーザー・クライアントに 提供するプロダクト価値の 向上!!!
  38. 46 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 「プロダクトマネジメント

    ― ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける」の 読み合せ会。PM・アナリスト・エンジニアマネージャーら有志で週 1の ランチ時間に2ヶ月間行った。 https://www.amazon.co.jp/dp/4873119251 読書会で言語化した良い PM Good󰢏 ・良いPM、悪いPMなど大事にしたいことの 言語化や今はやれてないが今後変えていき たい組織方向性の摺合せができた ・輪読会を踏まえて、プロダクト 検証の型化、プロダクトの理想の状態を描 いた上でのロードマップ作りなど 新たなアクションに繋がっている ビルドトラップ本輪読会
  39. 47 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. スプリントイベントへのアウトカムの組み込み

    スキルとして目指すべき状態を定義したので、改めて行動習慣を変えに行く。 普段の行動習慣・開発プロセスへのアウトカム組込み • スプリント・四半期単位のゴールでアウトプット・アウトカム両方を明記 ◦ ゴールをアウトカム化したかったが、どうしてもアウトプットで記載してしま うので、両枠共設けることに • 全社会議で前週の代表的なアウトカムを 2例発表 • 四半期毎に開発のベストアウトカムを表彰
  40. 48 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. より良いユーザーストーリーのために:課題発見力の強化

    アウトカムをスキルとして意識して、開発プロセスを実践できるようになったが、 肝心のユーザーストーリーがより良いものにならないと、プロダクトの提供価値が上がらないのではな いかという壁にぶち当たる。分析チーム・ PM組織協働で改善に取り組む。 定量分析の強化 定性分析の強化
  41. 49 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. Google

    BigQuery Expert 元来分析チーム新卒研修向けだった BigQuery力向上プログラムをプランナー向けに開放 (現在は経営企画、営業企画、新卒営業メンバー等幅広く受講)。課題発見力の向上を図る。
  42. 50 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. LeSS導入で開発の生産性は改善され、より

    Outcomeを高めるために、従来一部で行われて いたユーザーインタビューを分析チーム主導で PMと協力して、組織全体に展開。 Good󰢏 ・外部有識者のコンサルを受ける ・仮説発見・検証でPMと分析チームで ユーザーインタビューを行い、定性データも開発に活 用 ・ロイヤルユーザーを明確化する動き ・徐々にだが、リリース前の ユーザーテストやアンケートによる プロトタイプ検証も増えてきた UXリサーチの組織展開
  43. 51 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. スキル・評価制度導入と

    組織改善施策によるOutcomeは? Photo by Warren Wong on Unsplash
  44. 52 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. ぶっちゃけスキル評価導入どうだった?

    新卒3年目プランナー Cさん 推進力中心に成長中 営業出身PM Dさん 課題発見力が向上 営業支援開発の責任者に 被フィードバック者としては、評価されている点が 具体的にわかり、必要なスキルを客観的に理解できるように。 フィードバック時は、成長の地図を共有できるため、 伸ばすべきスキルを明確に会話しやすくなった。今後はプロダクト ディスカバリー要素やハイスキル評価も組み込みたい スキルの期待値がわかりやすくなり、どのスキルを伸ばそうか逆算 して考えられるようになった。フィードバックを受ける時も共通言語が でき、振り返りやすくなった ミドル〜ジュニアメンバーのスキルがアップし、自走して Whyから考えられる PM・プランナーを増やすことができた。
  45. 53 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. リリース物やアウトプットでなく、徐々にアウトカムを主眼に開発ができるように

    プロダクトの理想・アウトカムを目指すPM組織へ Before 󰢄 After 󰢐 ・営業の要望通り一先ず実装してもらおう ・とりあえずリリースしてテストしよう ・絶対に作った方が良いから 0から良いものを 作ろう ・少ないが使っているユーザーさんがいるので、 あまり効果がなさそうだけど、機能を 残そう ・課題を深堀り、より良い解決策があれば、提 案しよう ・まず仮説をインタビューで検証し、筋が 良ければプロトタイプでリリース前に試そう ・外部のツールやSaaSも活用しながら 小さく始めよう ・価値が届いていないなら機能を削除して 体験を整理しよう
  46. 54 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 外食を取り巻く環境、ユーザー動向が激しく揺れ動く

    1年半だったが、 その時々の課題に対して積極的かつ適切に対応することができた。 コロナ禍の変化に対応しながらプロダクト成果を創出 コロナ自粛始まってすぐにオンライン ユーザー・飲食店インタビューを 実施し、得たインサイトを元に テイクアウト情報掲載・検索を開始。その 後も継続的に定量・定性調査。 当時ポイント機能がなかったにもかかわらず、 参画を決定。創りたい体験・ビジネスゴールを 踏まえ、自社で0から作るのではなく(1年かかる 想定)、外部SaaSを組み込む判断を行い、 4ヶ月で設計・開発し、リリースした。
  47. 55 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 改めて振り返ると...

    開発プロセス・体制の 変更 PM理想像・スキル 言語化 評価組み込み・ PMロール爆誕 アウトカム創出 組織に進化する ための打ち手 1 2 3 4
  48. 56 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 課題感に合わせて、段階を踏んで改善していく

    まず習慣・仕組みを 変える 評価・目標に反映 言語化→共通理解 開発プロセス・体制の 変更 PM理想像・スキル 言語化 評価組み込み・ PMロール爆誕 アウトカム創出 組織に進化する ための打ち手 1 2 3 4 整った基盤に対して 施策を打つ
  49. 57 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. アウトカムを生み出す

    プロダクトマネジメント集団への 道のりはまだ道半ば Photo by Krisjanis Mezulis on Unsplash
  50. 58 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. 事業面

    ・Rettyならではお店探し体験の構築 ・Rettyネット予約のPMF ・飲食DX!新規事業モバイルオーダーの飲食業界への浸透 開発 プロセス面 ・プロダクトディスカバリーの強化 組織面 ・育成強化:若手・分析出身に加え、営業・エンジニアからの PM転身を受け入れられる 体制へ 今後に向けてやっていきたいこと
  51. 60 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. プロダクトマネージャー、エンジニアリング

    マネージャー、サーバーサイドエンジニア、 フロントエンドエンジニア、 アプリエンジニアなど様々な職種で採用強化中です!! TwitterDM・Meetyも大歓迎です!! オンラインでお茶しましょう!🍵 Retty 採用 Photo by Elevate on Unsplash
  52. 61 Copyright © 2021 Retty, Inc. All Rights Reserved. ご清聴ありがとうございました!!

    Discordでなんでもご質問ください! Photo by Camylla Battani on Unsplash