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Tatsuro Shibamura
June 09, 2017
Programming
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Application Insights Preview
Tatsuro Shibamura
June 09, 2017
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Transcript
Application Insights Preview @shibayan Microsoft MVP for ASP.NET/IIS http://shibayan.jp/
はじめに • 今日は Azure と Visual Studio の間をフラフラしている Application Insights
について話します • Visual Studio 2015 リリース記念なので、Visual Studio から扱 える範囲に絞ることにします
注意点 • Application Insights はまだ Preview です • 必要なものはデータが遅延しても泣かない気持ち
Application Insights とは • アプリケーションのパフォーマンスの解析、クラッシュの診断、 使用状況の追跡が行えるサービス • 先行する New Relic
に近いサービス • データ量に基づく課金体系、無料で使用可能 • 月間 500 万データポイント、生データ保存 7 日の制限のみ • 有料版だと Blob へのデータエクスポート機能も
Application Insights で出来ること • Web アプリケーション • パフォーマンス、クラッシュ監視、使用状況の追跡、パフォーマンス カウンタの確認 •
Web アプリケーション実行環境 • 外部サービスの呼び出し追跡、パフォーマンスカウンタの確認 • クライアントアプリケーション • クラッシュ監視、使用状況の追跡
対応するプラットフォーム • Web アプリケーション • ASP.NET / ASP.NET 5 /
Java / JavaScript / Python / Ruby / PHP • Web アプリケーション実行環境 • Windows Server (IIS) / Azure Web Apps • クライアントアプリケーション • Android / iOS / OS X / Windows Store App / デスクトップアプリ
Web アプリケーション
Application Insights SDK • 基本的なイベントのハンドリング • アプリケーションの起動、終了など • キャッチされていない例外のハンドリング •
スタックトレースなどをテレメトリとして送信 • カスタムメトリック、トレースログの送信 • TraceListener / NLog を使っている場合には、対応するパッケージを インストールするだけで対応可能
ASP.NET アプリケーションに組み込む • Visual Studio から簡単に SDK をインストール可能 • ASP.NET
アプリケーションの作成時 • 作成済みアプリケーションへ追加 • Application Insights 自体は Web App の追加時に作られる • ポータルから単体で作成することも可能
ASP.NET アプリケーションの作成時 チェックを入れるだけ
作成済みアプリケーションへ追加 テレメトリの追加を選ぶ 右クリックして
対象の App Insights を選択して完了 送信先を選択して クリックすれば完了
Web Apps で使う場合の注意 • パフォーマンスカウンタは Web Apps では参照できないので、 Application Insights
の設定から外しておく • 放置しておくとテレメトリがおかしくなる • ApplicationInsights.config の TelemetryModules に存在する PerformanceCollectorModule を削除
パフォーマンスカウンタを使わない コメントアウトする
クライアント用 JavaScript を追加 • Azure ポータルからスクリプトをコピー&ペースト </head> の直前に貼り付ける
ローカル環境で動作確認 • Visual Studio でデバッグ実行を行う • 最初にテレメトリが送信されたタイミングでメッセージ表示 • 診断ツールでもテレメトリの確認が可能
デプロイしてポータルから確認 クライアント側の情報 アプリケーション側の情報
エラー画面を表示している場合 • ASP.NET MVC の場合は HandleError を変更 • http://blogs.msdn.com/b/visualstudioalm/archive/2014/12/12/appl ication-insights-exception-telemetry.aspx
• 任意のタイミングで例外を通知することもできる try { // 例外を投げるかもしれない new WebClient().DownloadString("..."); } catch (WebException ex) { // App Insights に例外が投げられたことだけは伝える var ai = new TelemetryClient(); ai.TrackException(ex); }
アプリケーションのエラーを確認 500 エラーの原因に なった例外 例外が発生した環境 の詳細情報 スタックトレースと メッセージを確認
Web アプリケーション 実行環境
Application Insights Status Monitor • 仮想マシンへのインストール向けモニタリングサービス • Windows の管理者権限があれば利用可能 •
既存のアプリに変更を加えることなく Application Insights を 使ったパフォーマンスの監視が行える • 既に運用中のアプリケーションの監視に最適 • .NET Framework 4.5 と ASP.NET 4.5 が必須
Status Monitor のインストール Web PI でインストール Application Insights を追加 対象のアプリケーションを選ぶ
Application Insights Site Extension • Status Monitor のインストールが出来ない Azure Web
Apps 用 に追加されたモニタリングサービス • Azure ポータルから 30 秒でインストール可能 • App Insights SDK を組み込んだアプリとセットで動作 • 単体での動作は想定していない
Site Extension のインストール Application Insights を選ぶ インストールが完了すると 表示される
外部サービスの呼び出し確認 SQL DB へのアクセス が表示される 実行されたクエリが 確認可能
Application Insights の活用
Web test で可用性の確認 • Azure ポータルから ping テストを作成 テストを行う リージョンを選択
テスト結果が表示される
テストシナリオを作成 • Visual Studio で Web パフォーマンスプロジェクトを作成 プロジェクトを作成して シナリオをレコーディング
作成したシナリオを使ってテスト • 作成した webtest ファイルをアップロード Multi-step を選んで 作成した webtest ファイル
を選択 テスト結果が表示される
Stream Analytics との連携 (1) • Application Insights から継続的に Blob へイベントを書き出す
必要なイベントのみを 選択可能
Stream Analytics との連携 (2) • Stream Analytics でイベントをストリームデータとして処理 • 結果を
SQL Database / Storage / Power BI へ出力 Azure Stream Analytics イベント単位で書き出される
まとめ • Application Insights はプレビューだけど使えるレベルに • データの遅延は頻繁に起こっているので注意 • 当然ながら Azure
との親和性は抜群に良い • Azure ポータルを使えば GUI だけで、ほとんど設定できる • Visual Studio との連携でさらに便利に