Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
議論を進めるファシリテーション
Search
しいたけ@shitake4
May 15, 2020
Business
1
950
議論を進めるファシリテーション
参考書籍
ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ
しいたけ@shitake4
May 15, 2020
Tweet
Share
More Decks by しいたけ@shitake4
See All by しいたけ@shitake4
うまくいくドキュメント運用の視点
shitake4
0
740
Other Decks in Business
See All in Business
anveil_companydeck_2025
anveilpr
0
280
SHIFT ASIA 会社説明資料 V2.1
shiftasiarec
0
160
ACES_エンジニア向け採用資料.pdf
aces
0
330
ホラクラシー組織の比較
hashiyaman
0
200
運営という選択〜参加者から運営への変容と運営を経験して得られた学び〜 / The Choice of Being an Organizer
aki_moon
0
350
粉末食品のOEM:三求化学工業
sankyu_chemical_industry
0
120
ヒューマンスターチャイルド株式会社採用資料
starchild
0
3.8k
新規投資家向け資料20250214
junkiogawa
0
1k
fk_pitch202411
formalklein_recruit
0
670
Perfect Enterprise Security Practice?
okdt
PRO
1
220
見積りと提案の力を競う見積りソン/ an estimation-thon to compete on the quality of estimates and proposals
bpstudy
0
130
因果推論が浸透した組織の現状と未来 / The Present and Future of Organizations Embracing Causal Inference
yusukekayahara
0
380
Featured
See All Featured
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
46
2.3k
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
83
5.4k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
45
9.4k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
91
5.8k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.2k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
120k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
2.1k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
34
3.1k
Transcript
議論を進めるファシリテーション 1
2 しいたけ(すずきたけし) @shitake4
今日のゴール 1 議論をファシリテーターの関係性の理解 2 ファシリテーターがやることの理解 3
議論とは何でしょうか? 4
自分の解釈の「議論」 5 意見の一致していない事柄を 自分の考えを述べたり 他人の考えを批評したりすることで 意見の一致を図る行為
自分の解釈の「議論」 6 合意出来ていない 合意出来ている 議論の実施
自分の解釈の「議論」 7 意見の一致を図る(合意形成する)ための手段
ファシリテーターの役割とは 何でしょうか? 8
ファシリテーターの役割 9 参加者の合意形成へ向けて議論を導く人
議論とファシリテーターの関係性 1 議論:合意形成の手段 2 ファシリテーター:参加者の合意形成へ向けて導く人 10
合意形成に向けてファシリテーターが やること 11
合意形成の4プロセス 1 場の目的の合意 2 アクション理由の合意 3 アクション選択の合意 4 実行プラン・コミットの合意 12
①場の目的の合意 13 何の話をなぜここでするのか? の合意を得ること
②アクション理由の合意 14 なぜそうするのか? の合意を得ること
③アクション選択の合意 15 どうするのか? の合意を得ること
④実行プラン・コミットの合意 16 どうやってやるのか? の合意を得ること
合意形成の4プロセス 1 場の目的の合意(何の話をなぜここでするのか?) 2 アクション理由の合意(なぜそうするのか?) 3 アクションの選択の合意(どうするのか?) 4 実行プラン・コミットの合意(どうやってやるのか?) 17
各プロセスで合意を得ることが、合意形成
合意を得るために必要なこと 18
合意を得るために必要な2つのこと 1 議論のスタート地点を設定すること 2 必要な論点を把握し、議論すること 19
議論のスタート地点 20 合意形成のプロセスの中で、合意が取れていないところを 議論のスタート地点に設定する
C氏の合意を取る(場の目的の合意)がスタート地点 議論のスタート地点 21 A氏 理解度 なぜこのメンバーで話すのか 分からない なぜそうするのか分からない B氏 C氏
なぜそうするのか分かる
スタート地点設定に必要なこと 22 参加者が合意形成のプロセスの どこまで合意出来ているか を把握すること
合意するために必要な論点は どう把握するか? 23
論点の把握方法は大きく2つ 1 事前準備で論点になりそうなことを洗い出す 2 参加者の発言から論点を見つける 24
論点とは何か? 25 判断するための問いのこと
例えば 新規開発するシステムAは どんなフレームワークを使用すべきか? 26 学習コストは高いか? メンテナンスされているか? 問い(論点)は複数あり、大小もある
例題:論点は何でしょうか 新規システムAを開発する際の、バックエンドで使用するフレームワークを決め る会議で、参加者A氏の発言の論点は何か? A氏の発言 「他のフレームワークよりもコードがシンプルで短い記述で済むからRailsを採用 したほうがいい」 27
意見が2つ隠れています A氏の発言 「他言語よりもコードがシンプルで短い記述で済むからRailsを採用すべき」 28 2 意見:コードがシンプルの為、メンテナンス性が高い 意見:短い記述で済む為、開発工数を短縮できる 1
隠れていた論点 1 論点:開発工数の削減できるか? 意見:短い記述で済む為、開発工数を短縮できる 2 論点:メンテナンス性が高いコードが書けるか? 意見:コードがシンプルの為、メンテナンス性が高い 29
ポイント 発言の裏に論点が隠れていることがある為、論点を探る 必要がある 30
合意を得るためにやること 1 参加者が合意形成プロセスのどこまで合意出来ているかを把握する 2 事前準備で論点になりそうなことを洗い出す 3 参加者の発言から論点を見つける 31
まとめ 1 議論は合意形成の手段 2 ファシリテーターは参加者の合意形成へ向けて議論を導く人 3 ファシリテーターは参加者が合意形成プロセスのどこまで合意出来ているかを 把握すること 4 ファシリテーターは必要な論点を把握し議論を促す
32
参考文献 33 ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリー ダーシップ グロービス著/吉田 素文執筆 ※リンクは概要欄に記載しています