Webアプリケーション周りのいろいろなアップグレード戦記

拙者、いわゆるマイクロ法人。複数の現場に片手片足から突っ込みまして、主にクラウドインフラ関連箇所を手伝っております。
そんな自分が、比較的最近で遭遇してきた難局、それらをどう切り抜けてきたのか、はたまた妥協してきたのか、といった事例をお話しします。

Transcript

1. Web アプリケーション周りの いろいろなアップグレード戦記 2024/01/12 @sogaoh https://phpcon.hokkaido.jp/ 1
2. About Me 5 社と個人事業主を経て、2022/3 〜 マイクロ法人 代表社員 法人成りの契機は 2022/1 〜 の法人化で得た知見（ ） 業務委託で複数社に参画し、“ 小人( こびと) さん” 的に 主にクラウドインフラの構築・運用・保守に従事しています Hisashi SOGA ant-in-giant G.K. 一般社団法人SRE NEXT 2
3. 自社メディアPR ひっそりと運営してます URL : 珍しい/ お役立ちなIT サービス/ アプリが 見つかるかもしれないサイトです WordPress ベースのサイト運営における 学びを で 記事にしていくぞ2024 は SNS 公式アカウントあり: 今回の札幌滞在に向けた旅券購入は ↑のサイトで紹介されてたサービスを利用 https://tyotto-rurou.tips https://zenn.dev/tyotto_rurou 3
4. AGENDA PHP 5 on EC2 -> 8 on Fargate Aurora 2 (MySQL 5.7) -> 3 (8) Laravel 7 -> 9 (lighthouse-php) Node.js 14 -> 20 (Vue.js) 資料は公開してあります -> ※1. 履歴が増殖するため、シークレットウィンドウでご覧ください（Chrome を推奨） ※2. ところどころの青の文字はリンクになっています ※3. スペースで次のページに進みます（[o] でOverview が見れます）) ( はダウンロードしたPDF ならリンクに飛べるのでご利用ください) https://bit.ly/3H2UwPQ SpeakerDeck 版 4
5. PHP 5 on EC2 -> 8 on Fargate Aurora 2 (MySQL 5.7) -> 3 (8) Laravel 7 -> 9 (lighthouse-php) Node.js 14 -> 20 (Vue.js) 5
6. ローカル開発環境の調整 「全部入り」CentOS Dockerfile の「解体」 php:8.0-apache と mysql:5.7 に ログ出力をファイルから標準出力に変更 永続化対象の精査 自己証明書準備（mkcert と nss を利用） ローカルでもHTTPS 6
7. Docker on EC2 でデバッグ 大文字小文字問題 ファイル名の命名が無秩序 秘技「var_dump デバッグ」 どこで突然止まるのかを特定 次々と見つかる「落し穴」 地獄 0000-00-00 00:00:00 ( データの) 文字コード・タイムゾーン 7
8. CI 整備・負荷試験準備 案件単位の移行検証 => 失敗 ALB の限界に挑む振り分け カバレッジ100% への積み上げ 地道に Bitbucket Pipelines たまに CircleCI (for SSH デバッグ) AWS Distributed Load Testing 過去のJMeter 資産を活用 8
9. PHP 5 on EC2 -> 8 on Fargate Aurora 2 (MySQL 5.7) -> 3 (8) Laravel 7 -> 9 (lighthouse-php) Node.js 14 -> 20 (Vue.js) 9
10. 3 月ラウンド： Aurora 2.10 -> 2.11 フェールオーバーを駆使して binlog_format 有効化 ( 今はもうない) 例外申請：「進まない… 」 全Web/App の接続先切替スクリプトも準備 ( 手動Blue/Green) RDS 強制アップグレードを乗り越える Blue/Green Deployments - Zenn 10
11. 8 月ラウンド： Aurora 2 -> 3 運用チームに移行前検証を託す 検証環境でBug の噂の精査や非互換への対応 ( ↓※1 〜3) 移行Week は関係者協働 Blue/Green 作成で制限事項に抵触した( ↓※4) 当日、夜間バッチの負荷が高く１回タイムアウト（↓※5 ） 集計処理が回りきらなくなった問題を翌日中に処置（↓※6 ） ※1. ※2. ※3. ※4. ※5. ※6. MySQL Shell の checkForServerUpgrade MySQL 8.0.32 にはUNION ALL をするとWHERE 句で日本語が使えなくなるバグが存在します | DevelopersIO Aurora MySQL をMySQL8.0 へ移行した話 - inSmartBank MySQL のぺージャー部で使用してたFOUND_ROWS() が非推奨になっていた | やってみルカ ブルー/ グリーンデプロイの制限事項 ブルー/ グリーンデプロイの切り替え > 切り替えガードレール Aurora MySQL で大量データ取得クエリ実行時、一時領域不足エラー #MySQL8.0 - Qiita 11
12. PHP 5 on EC2 -> 8 on Fargate Aurora 2 (MySQL 5.7) -> 3 (8) Laravel 7 -> 9 (lighthouse-php) Node.js 14 -> 20 (Vue.js) 12
13. 定石を捨て、肉付けし直す PHP 8.1, Laravel 9.0 の「骨」をゼロベース作成 migration 周りを大幅調整 Login 成功を皮切りに、順次 Query, Mutation を移植 「jwt, laravel/passport を上げていく」を断念 Laravel 8 でモデルファクトリが激変 13
14. うごかないな？を潰していく maatwebsite/excel ライブラリ投入時に前提不足 gd を enable （インストールして php.ini 変更） phpoffice/phpspreadsheet を入れる ValidatorDirective -> Validator に要変更、だった（↓※7 ） 他にも lighthouse-php v4 -> v5 対応いくつか（↓※8 〜9 ） ※7. ※8. ※9. REST API の route の書き方が v7 と v9 で変わってた Replace custom validation directives with validator classes Replace @bcrypt with @hash @orderBy argument renamed to column 14
15. PHP 5 on EC2 -> 8 on Fargate Aurora 2 (MySQL 5.7) -> 3 (8) Laravel 7 -> 9 (lighthouse-php) Node.js 14 -> 20 (Vue.js) 15
16. Vue.js 2 の EOL たちはだかる “GLIBC_2.27 not found” 開発サーバー： Ubuntu 18 ビルドコンテナ： Amazon Linux 2 ベース Webpack -> Vite 移行の試行 Ubuntu 22 OK… AL2023 OK… 16
17. 全部載せビルドコンテナ変更と amazon-linux-extras install docker もう使えない dnf install docker へ golang.org / go get はもうない go.dev / go install へ Graviton に行きたかった・・・ arm64 に対応できてないライブラリがあって断念 Fargate Spot が Graviton 未対応 17
18. まとめ コンテナ化にも DB バージョンアップにも フレームワーク更新にも OS アップグレードにも 課題も壁もあるが きっと道は切り開ける 18
19. End お気づきの点あれば まで @sogaoh 19