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NPOと取り組むスモールスタートな業務IT化 | TRACK C8

NPOと取り組むスモールスタートな業務IT化 | TRACK C8

2021年5月末、使える支援制度が簡単に探せるWEBアプリ「支援検索ナビ」、生活保護申請書作成システム「パス(PASS)」が同時リリースされました。その後約半年の試験的運用を経て、COMPASSプロジェクトと命名され新たなロゴとともに本格的に始動しています。

このトークでは、このプロジェクトを通じてNPOとの接点が生まれ、社会の課題に対して共同して取り組む過程で自分が得たこと・感じたことをお話しします。そこから、自身とチームが見出して適用できた、スモールながらある面では大きな、業務IT化の一歩の現在と、これからの世の中を少しでも改善するのに向けてITをどのように広げていけそうか、考えている可能性をご紹介できればと思います。

Hisashi SOGA

January 21, 2023
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Transcript

  1. About Me 5 社と個人事業主を経て、2022/3 〜 設立 業務委託で複数社に参画 テクノロジーネットワーク事業 IT インフラ運用技術支援

    教育/ 育成関連事業システム開発 クラウドインフラの構築・運用・保守を軸に従事 AWS も Google Cloud も、EC2 も ECS も GCE も Cloud Run も IAM の奥深さに悩む一方感心する日々 Hisashi SOGA ant-in-giant G.K. 2
  2. Advertisement 自社メディアはじめました URL : 発想の転換を促したいときなどに 覗いてみていただけると 珍しい/ お役立ちなIT サービスが 見つかるかもしれないサイトです

    技術検証の場を兼ねており、 確認できたことやサイト運営における 学びを「管理室」のようなカテゴリで 記事にするかも(?) SNS 公式アカウントあり: https://tyotto-rurou.tips/ 4
  3. AGENDA はじまりはSTO 今は NPTech 、今後 Code for NPO COMPASS プロジェクト

    NAVI と PASS と Chat 工夫や乗り越えたこと コスト抑制や予期せぬ問題 自分に起きた変化 資料は公開してあります -> ※1. 履歴が増殖するため、シークレットウィンドウでご覧ください(Chrome を推奨) ※2. ところどころの青の文字や一部の画像はリンクになっています ※3. スペースで次のページに進みます([o] でOverview が見れます)) ( はダウンロードしたPDF ならリンクに飛べるのでご利用ください) https://pres.ant-in-giant.llc/slide/20230121 SpeakerDeck 版 5
  4. key takeaways 1. NPO との「接点の持ち方」 2. NPO 主導で実現したIT 活用事例 3.

    Web サイトにおけるドメインの重要さ 4. 社会課題に触れて広がった視野 6
  5. はじまりはSTO 今は NPTech 、今後 Code for NPO COMPASS プロジェクト NAVI

    と PASS と Chat 工夫や乗り越えたこと コスト抑制や予期せぬ問題 自分に起きた変化 7
  6. STO STO (Social Technology Officer ) とは、 社会課題に取り組むNPO の現場に テクノロジーやIT

    で貢献することを目指した 発のプロジェクト(Pj) 2018.04 ?(自分はまだ知らず) 2019.05 に参加 “GovTech” を知った 2020.10 に参加 の案件へ Code for Japan Pj 立ち上げ 経産省でのイベント 運命の(?) 案件説明会 自立生活サポートセンター・もやい 8
  7. 現在は NPTech ? 一度、総括されたように( 自分には) 見えた: (2022/07) Landing Page であった

    は に遷移する (2022/12/30 時点) Peatix に ができていた(一方で、 も健在) 「STO 創出プロジェ クトレポート 3年間の歩み2019-2021 」を制作しました https://sto.code4japan.org/ https://www.code4japan.org/activity/nptech NPTech 個別のグループページ STO の Facebook グループ 11
  8. はじまりはSTO 今は NPTech 、今後 Code for NPO COMPASS プロジェクト NAVI

    と PASS と Chat 工夫や乗り越えたこと コスト抑制や予期せぬ問題 自分に起きた変化 13
  9. Project “first” Overview 「IT 化3 本柱」構想 (2020/12) 制度ナビ( 経由の制度紹介) 生活保護申請書作成

    有人チャット 2021/02 〜開発 4 月末リリース 5 〜6 月で利用評価 14
  10. COMPASS 2021/12 リリース 〈もやい〉の手がとどかないところ でも人びとが自分の望む生き方を実 現するためのCOMPASS =羅針盤と なるような仕組み 自分の路を探り出すためのツール NAVI

    : PASS : Chat : から 〈もやい〉COMPASS プロジェクト 支援制度をより使いやすくするため のオンラインツール https://navi.com-pass.site https://pass.com-pass.site https://www.npomoyai.or.jp/ 17
  11. NAVI ・PASS ⾃⾝が置かれている状況をチェックリスト形式で ⼊⼒すると、⽣活保護制度や緊急⼩⼝資⾦貸付、 住居確保給付⾦など、関連する⽀援情報にアクセス できる。 まだ網羅的ではないが、経済的な困りごとだけ でなく、虐待やDV 、性暴力といった被害に遭って しまった人びとが利用できる支援制度についても

    紹介している。 インターネット上で⽣活保護申請書を簡単に 作成することができる。 一部の自治体で申請書自体をすぐに手に取れる ところにないような場合でも、挫折せずに ウェブ上で自分で申請書を作り、それを 自宅やコンビニのプリンターで印刷して提出 できる。 18
  12. はじまりはSTO 今は NPTech 、今後 Code for NPO COMPASS プロジェクト NAVI

    と PASS と Chat 工夫や乗り越えたこと コスト抑制や予期せぬ問題 自分に起きた変化 20
  13. コストを極力抑える 2021 年のアドベントカレンダー 記事に行った施策を書きました 検証環境に (EC2 より費用かからず 定額な) Amazon Lightsail

    を採用 $28/month NAVI API に AWS App Runner を 採用(たぶん国内first 事例) $15/month EC2 Instance Savings Plans と RDS Reserved Instance 年間購入 ( との併用のため Partial Upfront) $29/month ( 前払い: $258/year) $39/month ( 前払い: $406/year) EC2 その他・ELB 、Cloud Watch… $150/month ( だいたい) techsoup Credits 21
  14. NGINX の駆使 ( 検証環境) 1台の Lightsail サーバーのみで 検証環境を実現するのに実に いろいろな手を用いました NGINX

    でリクエストを受けて server_name 毎の設定ファイルで振 り分けるようにした navi / pass の conf 、ほかに default, log の conf log の conf は ELB からの healthcheck を記録しないよ うに設定 アクセスログが内部IP でなく 接続元IP となるように調整 /admin のようなパスに対して接続 許可設定 Lightsail でも管理画面への接続 元IP 制限を実現に成功 22
  15. PrefixList で許可IP 管理 ( 運用環境) を利用することで、 それらを個別に参照するのではなく、セキュリティグループの ルールでセットとして参照できる 本Web サービスではセキュリティグループへの適用という

    標準的な使い方にとどまったが、規模が大きいサービスでの 利用時は に注意が必要 他に Cloudfront や ルートテーブル・Firewall Manager からの参 照も可能で、 もある( refs ) マネージドプレフィックスリスト クォータ CloudFront のAWS マネージドプレフィックスリス ト “Amazon CloudFront 用のAWS マネージドプレフ ィックスリストを使用したオリジンへのアクセス制限” 23
  16. Facebook シェアできない問題 解除申請、個人からの連絡では 何も返事がなく・・・ つぶやきも無駄に残るばかり・・・ その後も解決できず8 月、情報収集して 企業アカウント(広告アカウントではない) からFacebook コンシェルジュサポート

    へ 連絡するも進展なし・・・( 日本語の対応) とある 11/24 夜間にリトライする連絡を 送ったところ、素早く英語で回答があり、 " 対応した" と。確認したらなんと・・・ シェアできるようになってた 24
  17. 突然の DNS 障害 3/20( 日) 18:52 から発生 3/21( 月祝) 7:41

    DNS ベンダーに連絡を試み始める 8:37 フォームから問合せ 16:00 頃に (DNS ベンダーからはこの日結局連絡なし) 3/22( 火) 10:00 過ぎにDNS ベンダーへ電話もつながらず 11:13 問合せへの返信を受信 「レジストリによる利用制限」が原因とのこと 解消には複数サイトのブラックリストから除外 確認が必要とのことで対応を開始 11:48 Spamhaus というサイトに制限解除申請 12:04 Spamhaus から制限解除したとメール通知 12:28 DNS ベンダーに制限解除対応を依頼 14:54 PASS の復旧を確認 19:51 NAVI の復旧を確認 Twitter で障害告知 25
  18. はじまりはSTO 今は NPTech 、今後 Code for NPO COMPASS プロジェクト NAVI

    と PASS と Chat 工夫や乗り越えたこと コスト抑制や予期せぬ問題 自分に起きた変化 26
  19. これから自身がどうしていくか マイクロ法人として10 ヶ月程度経過した今思うのは、 今のままで良さそう、と思う制度・文化・仕組みと 変わる必要がありそう、と思うそれらがそれぞれある、 ということ。 NPO との接点を経て、社会課題に触れたことで、 IT 利用で変えられそうなこと/IT

    以外で変えていかないと 動かなさそうな課題とが山ほどあると感じた。 この経験と現在持っている自身の「パワー」を元手に、 できるだけ視野を広げて、世の中を良くしていく活動を 続けていきたい。 30
  20. まとめ 1. NPO との「接点の持ち方」 => たとえば、( 旧)STO のようなプロジェクトに参加してみる 2. NPO

    主導で実現したIT 活用事例 => COMPASS プロジェクトをご紹介しました 3. Web サイトにおけるドメインの重要さ => 自チームが採用した選択に対して「覚悟」が必要 4. 社会課題に触れて広がった視野 => IT 利用は1つの手段。本質的な課題解決に向けて地道に活動したい 31