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WISS2017 大部分の空間的一貫性を保つアイコン整列手法の提案

solt9029
December 06, 2017

WISS2017 大部分の空間的一貫性を保つアイコン整列手法の提案

ファイルエクスプローラを代表とした多くのインタフェースでは,アイコンの整列手法としてReflowが用いられている.しかし,Reflowではウィンドウサイズの変化に伴い多くのアイコンが大きく移動してしまうため,空間的一貫性が保たれておらず,ユーザのアイコン探索時間を長くする要因となる.本研究では,大部分の空間的一貫性を保つアイコン整列手法を提案する.本整列手法によって,ユーザは空間的記憶を活かすことができ,アイコン探索時間の短縮が期待される.

- 論文データベース https://research.miyashita.com/papers/D191

solt9029

December 06, 2017
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  1. 幅を広げる 幅を狭める 大部分の空間的一貫性を保つ アイコン整列手法の提案 塩出 研史 宮下 芳明 (明治大) 研究背景

    Reflow:横書きの文章の読む順に並べる整列手法 提案手法 可逆性 移動アイコンが少ない [1] Uddin, S., Gutwin, C. and Cockburn, A.: The Effects of Artificial Landmarks on Learning and Performance in Spatial-Memory Interfaces, In Proc. Of CHI ‘17, pp.3843-3855, 2017. [2] Scarr, J., Cockburn, A., Gutwin, C. and Bunt, A.: Improving Command Selection with CommandMaps, In Proc. Of CHI ’12, pp.257-266, 2012. [3] Scarr, J., Cockburn, A. and Gutwin, C.: Testing the Robustness and Performance of Spatially Consistent Interfaces, In Proc. Of CHI ’13, pp.3139-3148, 2013. 関連研究 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 1 2 3 4 6 7 8 9 11 12 13 14 16 17 18 19 5 10 15 20 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 幅を広げる 幅を狭める 空間的一貫性を崩すReflow 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 4 8 12 16 20 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 17 18 19 20 幅を広げる 幅を狭める 幅を広げる 大部分の空間的一貫性を保つアイコン整列手法 ファイルエクスプローラ 設定メニュー 提案手法:横幅が広がる時,読む順で最後のアイコンが新しい列へ移動 横幅が狭まる時,消える列のアイコンが読む順で最後へ移動 空間的記憶を失いアイコン探索時間を長くする 表示幅の変更に伴い多くのアイコンが移動 横幅が一気にアイコン数個分変化する時, アイコン1個分変化する時の動作を繰り返す 大部分の空間的一貫性を保つ アイコン探索時間を短縮する スケーリング[3] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 表示幅に合わせて拡大縮小 ポインティング難易度が高くなる場合あり Reflowよりも空間的一貫性を保つ 空間的記憶力に関する研究 目印アイコンを配置したインタフェース[1] 目印はユーザの空間的記憶を補助する メニューを画面全体表示するCommandMaps[2] 熟練者はリボンメニューに比べて空間的記憶を活かせ, メニュー選択時間が短くなる 17個も 移動 幅を広げる 幅を狭める 幅を狭める 5個だけ 移動 16個も 移動 4個だけ 移動 アイコンが見えづらい場合あり Reflowとデザイン互換性 アイコンの大きさ変化なし スケーリングの過縮小によるポインティング 難易度問題,見えづらさの問題を解決 デザイン的にReflowから提案手法へ移行が容易 •提案手法は名前順・時系列順の状況で適用が難しい •アイコンの大きさに最小値を設けたスケーリングと提案手法のハイブリッド手法 今後の展望