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西陣織からウェアラブルIoTへの変革〜バイタルデータを活用した新事業と展望〜【SORACOM Discovery 2022】

西陣織からウェアラブルIoTへの変革〜バイタルデータを活用した新事業と展望〜【SORACOM Discovery 2022】

京都で西陣帯工場として事業をスタートし、独自開発した高機能銀素材を軸に現在は連続した正確なバイタルデータとアルゴリズム解析をコア技術とし、従業員の安全管理、幼児や高齢者の見守り、自治体の健康促進事業など次世代のヘルスケアニーズに対応した製品開発を手がけています。その一つが暑熱リスクと体調管理が事前に可視化できるSORACOMの通信機能が搭載されたスマートウォッチ型ウェアラブルデバイス。本セッションでは社長の三寺氏をお迎えし、数々の新規事業に挑み続けてきたミツフジのスピリットや今後の展望について伺います。

ミツフジ株式会社 代表取締役社長 三寺 歩
株式会社ソラコム ソリューションアーキテクト 松本 悠輔

SORACOM
PRO

July 07, 2022
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Transcript

  1. 西陣織からウェアラブルIoTへの変革
    〜バイタルデータを活用した新事業と展望〜
    ミツフジ株式会社
    代表取締役社長
    三寺 歩 様
    株式会社ソラコム
    ソリューションアーキテクト
    松本悠輔

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  2. 本日のハッシュタグ
    #Discovery2022
    @SORACOM_PR
    fb.com/soracom.jp
    youtube.com/c/SORACOM_Japan

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  3. 自己紹介
    松本悠輔(Yusuke Matsumoto)
    ソリューションアーキテクト
    経歴:
    • インフラエンジニア
    • Webエンジニア
    • IoTエンジニア
    好きなサービス:SORACOM Junction
    SORACOM本の一部執筆を
    担当しています!

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  4. 本セッションの概要
    京都で西陣帯工場として事業をスタートし、独自開発した高機能銀
    素材を軸に現在は連続した正確なバイタルデータとアルゴリズム解
    析をコア技術とし、従業員の安全管理、幼児や高齢者の見守り、自
    治体の健康促進事業など次世代のヘルスケアニーズに対応した製品
    開発を手がけています。
    その一つが暑熱リスクと体調管理が事前に可視化できるSORACOM
    の通信機能が搭載されたスマートウォッチ型ウェアラブルデバイス。
    本セッションでは社長の三寺氏をお迎えし、数々の新規事業に挑み
    続けてきたミツフジのスピリットや今後の展望について伺います。

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  5. 三寺 歩 様
    ミツフジ株式会社
    代表取締役社長

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  6. 西陣織からウェアラブルIoTへの変革
    〜バイタルデータを活用した新事業と展望〜
    2022年7月7日
    ミツフジ株式会社
    代表取締役社長
    三寺 歩

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  7. 会社名 ミツフジ株式会社(Mitsufuji Corp.)
    事業開始 1956年5月
    京都本社 京都府相楽郡精華町光台1-7
    けいはんなプラザ ラボ棟13階
    東京オフィス 東京都千代田区大手町2-2-1
    福島工場 福島県伊達郡川俣町鶴沢雁ヶ作91
    代表者 代表取締役社長 三寺歩
    資本金 9,900万円
    事業内容 銀メッキ導電性繊維AGposs®製品の開発・製造・販売
    ウェアラブルIoT hamon®製品の開発・製造・販売
    主要取引先 自動車メーカー各社、電機メーカー各社、豊島株式会社
    倉敷紡績株式会社など
    京都本社(けいはんなプラザ内)
    福島工場(福島県川俣町)
    東京オフィス(新大手町ビル内)
    会社概要
    ©MITSUFUJI Corporation. All Rights Reserved.

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  8. 2017&2018
    CES展示
    2016
    ウェアラブルIoTソリューション
    hamon発表
    1980~2000
    銀メッキ繊維「AGposs」販売開始
    1956
    西陣織帯工場として創業
    2021
    暑熱リスクが事前に可視化できる
    hamon band発表
    2020
    アジア太平洋地域急成長企業ランキング
    91位ランクイン
    2019
    G20大阪サミット展示
    2018
    Forbes JAPAN第一回
    Small Giantsグランプリ受賞
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  9. 「生体情報で、人間の未知を編みとく」
    銀めっき導電繊維 スマートウェア アルゴリズム アラート
    企業理念
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  10. ©MITSUFUJI Corporation. All Rights Reserved.
    「着る」という日常行動のなかに生体情報マネジメントを組み込む
    ことで、着用者の見守りや、体調や感情の可視化・予知を行う
    心拍波形の揺らぎから、アルゴリズムを通じてストレス、
    熱ストレス、眠気、睡眠など様々な情報を可視化します
    hamonでわかること

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  11. 管理者は遠隔モニタリング
    個人はアラートで確認
    生体データを取得
    作業者はスマホを携帯
    システム例
    目的:従業員の体調変化を”見える化”することで、労災事故発生を未然に対策
    Bluetooth
    作業者
    ストレス、眠気等
    個人アラート
    フォローアクション
    hamon Cloud Service
    専用アプリ
    hamon
    サーバ
    管理者
    ダッシュボード
    アラート受信
    アラート一覧
    リアルタイムモニタリング
    個人バイタル情報を
    クラウドへ送信
    作業開始前に
    ウェアを着用
    アラート発生
    監督者
    メンバー
    見守り
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  12. 通信 データ量と通信の選択の制限
    コスト ネガティブ投資の限界
    リテラシー 「誰でも」使えるわけではない
    使い勝手 毎日、簡単に、手軽に、意識せずに
    ウェアラブルが持つ課題
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  13. 暑熱対策バンド
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  14. 学校法人産業医科大学と前田建設工業株式会社の共同研究により開発した、
    心拍情報から深部体温上昇変化の推定ができるアルゴリズムを応用し、
    手首につけるだけで脈波から暑熱リスクが可視化できるデバイスを新たに開発
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  15. 暑熱対策
    バンド
    手首から深部体温上昇の
    変化を予測し、
    猛暑リスクを捉える
    希望小売価格
    9,900円(税込)
    昨今のコロナ対策においては、施設入場の際に温度を計測する事が当たり前となりました。
    しかしながらそれらは、一時的な対応に過ぎない上、今までにない不要な混雑を招きます。
    毎日の生活における温度を常時把握し深部体温の上昇を捉え、
    バイタルサインとしてアラートが発信されることで、
    よりスマートで正確な”猛暑対策”を実現する事が出来ます。
    ※本製品は医療機器ではありません。※画像は製品と異なる可能性があります。
    暑熱対策バンド(hamon band)の概要
    POINT 02
    独自開発のアルゴリズム
    ミツフジ株式会社が独自に開発した、心拍情報から深部
    体温の上昇変化の推定を可能とするアルゴリズムにより
    暑熱環境下でのリスクを可視化します。
    POINT 01
    常時温度の計測が可能
    バンドに内蔵された温度センサーにより、常時装着者の
    皮膚温度を計測する事が可能です。
    POINT 03
    パーソナルリスクでアラート
    環境全体の猛暑リスクではなく、個人にフォーカス
    した猛暑リスクを算出するためパーソナライズされ
    た指標でアラートを出します。
    スポーツ観戦
    クリーンスタジアム
    例えば、バンドを入場チケットとして使う事で
    入場時の感染症対策(体温計測)をスムーズに
    行うことができます。また、観戦中における
    暑熱対策にも活用できるため、バイタルサインを
    用いたクリーンスタジアムの運用を実現します。
    24
    臨時スタッフのみまもり
    (1Dayレンタル)
    例えば、イベントの際に一時的に仲間になる
    スタッフの猛暑対策に。1日単位のレンタルで
    利用する事が出来ます。
    従業員の見守り
    例えば、夏場に働く従業員をとても手軽な
    装備でしっかり守る。手首につけるだけで
    夏のワークの安全性を高めます。
    こんな時に活用いただけます
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  16. ✓ 深部体温上昇の変化を
    産業医科大学との
    アルゴリズムで
    推定
    手首から猛暑リスクを可視化
    11
    ミツフジのアルゴリズムで
    脈拍情報から
    深部体温上昇の変化をとらえる
    ※特許技術
    ✓ 腕にまくだけ
    ✓ 猛暑リスクレベルは
    LEDと振動で事前通知
    ✓ 暑熱下でのリスクを
    事前に可視化
    大手製造業・建設業を中心に、280社以上 1万8千本が導入
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  17. hamon bandでわかった課題 = 法人向けウェアラブルの課題
    ・経営層と現場の意識の違い = 「利用してほしい」と「使いたい」
    ・管理レベルの違い = スタンドアロンとネットワーク対応
    ・スマートフォンへの要望
    ・スマートウェアと、スマートバンドの使い分け
    =自社単独アルゴリズムへの強いニーズ
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  18. ©MITSUFUJI Corporation. All Rights Reserved.

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  19. 『MITSUFUjI 03』 2022年8月発売
    集中センターや各署、現場での一括見守りの実現
    時計1つで、各人の暑熱リスク、体調、心拍等を集中管理し、安心・安全な職場づくりの実現へ。
    <集中管理イメージ>
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  20. 管理者は遠隔モニタリング
    個人はアラートで確認
    生体データを取得
    作業者はバンドを着用
    新たなネットワーク
    作業者
    暑熱、ストレス、眠気
    等 個人アラート
    フォローアクション
    クラウド
    管理者
    ダッシュボード
    アラート受信
    アラート一覧
    リアルタイムモニタリング
    個人バイタル情報を
    クラウドへ送信
    アラート発生
    監督者
    メンバー
    見守り
    シンプルに、身に着けるだけで、「つながる」ソリューションとするために、ソラコムを採用
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  21. MITSUFUjI 03 のポイント
    スマートフォンを持ち込めない環境でも
    機器の使い方のリテラシーに左右されず
    誰でも、どこでも、ただ、腕につけるだけで見守りができる
    それを、実現する日がソラコムにより、やってきた
    私たちは
    ついに世界中で働く顧客への技術や通信の課題で見守れませんという
    言い訳をなくした。
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  22. 世界初、体動ノイズを大幅に減少させるウェアラブルセンサーを開発
    ミツフジが開発した高機能性銀めっき導電性繊維 AGposs®を使用した導電布と
    住友ベークライト株式会社が開発した高引裂き耐性シリコーンゴム DuraQ ®を結合し新センターを開発
    ▼ 新センサー
    ▼ 今までのセンサー
    < 特 徴 >
    ① 伸縮性に優れ、生地へのとりつけが簡単で使いやすい高機能センサー。
    ② リネン洗濯耐性、耐薬品性にも対応。
    ③ 皮膚に対する生体適合性試験での安全性も確認。
    そして、次の挑戦:新センサー
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  23. P派(心房波形)とR派(心室波形)の取得精度が +25p 向上
    心拍波形の取得精度
    74 %
    従来のAGposs 導電布を使用した
    着衣型ウェアラブルデバイス
    AGposs導電布とDuraQを組み合わせた
    ベルト型ウェアラブルデバイス
    心拍波形の取得精度
    99 %
    そして、次の挑戦:新センサー
    これまで不可能とされてきた「運動時」の正確なバイタルデータを
    ソラコムを利用して通信する。
    ついに世界中の医療・スポーツは正確な情報と分析をリアルタイムに手に入れる。
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  24. 様々な協業パートナー様と
    共に、
    ソラコムのネットワークだから
    実現できる
    つながることでわかる
    新しい可能性をご一緒に
    開発していきたいと
    考えております
    本日はありがとうございました
    ©MITSUFUJI Corporation. All Rights Reserved.

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  25. Q&A

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  26. DXの取り組みを推進する
    組織作りとIT人材の育成

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  27. hamon bandのセルラー対応
    開発のすすめ方

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  28. 今後のパートナーさんとの
    協業への展望

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  29. IoT新規事業を支援する
    ソラコムのサービスご紹介

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  30. SPSパートナー数 (2022/3)
    デバイス
    パートナー
    テクノロジー
    パートナー
    ソリューション
    パートナー
    申請パートナー
    780社超(Total)
    認定済パートナー
    136社(Total)
    インテグレーション
    パートナー
    SELECTEDパートナー
    3社

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  31. インテグレーション
    (14社)
    デバイス(43社) ソリューション(47社)
    テクノロジー(32社)
    SPS認定済パートナー 136社 (2022/3)
    SELECTED

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  32. SPSプログラム構成
    • 3つのレベル
    • SELECTED(イングレーションのみ対象)
    • 認定済パートナー
    • 申請パートナー
    • 4つのカテゴリー
    • デバイス
    • テクノロジー
    • ソリューション
    • インテグレーション
    780社超のパートナーが参加
    SELECTEDパートナー3社を加え
    136社の認定済パートナーまで拡大

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  33. SORACOM Professional Services
    サービス活用支援 IoTシステム設計開発支援 プロジェクト推進支援
    ソラコムサービスの効果的な活用及び
    システムへの導入をご支援します
    アーキテクチャ設計やプロトタイピングを
    通じたシステム設計開発をご支援します
    SORACOM Professional Services(以下PS)はソラコムサービス及びパートナーエコシス
    テムを最大限に活用し、エンタープライズでのIoT活用をご支援するサービスです。
    技術的な課題やタスクの整理によりお客様の
    プロジェクト推進をバックアップ致します

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  34. SORACOM の願い
    クラウド ⇒ 多くの Web サービス
    SORACOM ⇒ 多くの IoT システム
    日本から、世界から、たくさんの
    IoT プレイヤーが生まれますように

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  35. IoTの「つなぐ」を簡単に
    You Create. We Connect.

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