Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
CTO 3度目の正直 / My 3rd CTO Career
Search
Sotaro Karasawa
April 11, 2023
Technology
21
10k
CTO 3度目の正直 / My 3rd CTO Career
CTO Meetup #1 in P2B Haus.
ビールxCTO といえば P2B Haus
https://kichijoji.p2b.haus/
Sotaro Karasawa
April 11, 2023
Tweet
Share
More Decks by Sotaro Karasawa
See All by Sotaro Karasawa
大「個人開発サービス」時代に僕たちはどう生きるか
sotarok
20
10k
P2B Haus法人サポータープランのご提案
sotarok
2
1.5k
ソフトウェアxスタートアップから見た飲食と配送の世界 / The World of Food Deliverlies and Restaurant Businesses from a Software and Startup Perspective
sotarok
2
1.3k
Introduction to the Corporate Solutions Engineering at MTC2018
sotarok
1
36k
Mercari meetup for Corporate Engineering #1 / What is "Corporate Engineering"?
sotarok
2
2.4k
Markdown and WYSIWYG
sotarok
1
6.2k
20 Jan 2017 / Moving Beyond Borders - Mercari DAY
sotarok
8
15k
PHPBLT の心得 / PHPBLT #5 @ペパボ
sotarok
5
3.6k
Wiki についての今昔物語 / Crowi
sotarok
5
15k
Other Decks in Technology
See All in Technology
KotlinConf 2025_イベントレポート
sony
1
140
人工衛星のファームウェアをRustで書く理由
koba789
15
8.3k
Generative AI Japan 第一回生成AI実践研究会「AI駆動開発の現在地──ブレイクスルーの鍵を握るのはデータ領域」
shisyu_gaku
0
330
Bedrock で検索エージェントを再現しようとした話
ny7760
2
110
Android Audio: Beyond Winning On It
atsushieno
0
3.4k
COVESA VSSによる車両データモデルの標準化とAWS IoT FleetWiseの活用
osawa
1
400
プラットフォーム転換期におけるGitHub Copilot活用〜Coding agentがそれを加速するか〜 / Leveraging GitHub Copilot During Platform Transition Periods
aeonpeople
1
240
Rustから学ぶ 非同期処理の仕組み
skanehira
1
150
Apache Spark もくもく会
taka_aki
0
140
これでもう迷わない!Jetpack Composeの書き方実践ガイド
zozotech
PRO
0
1.1k
dbt開発 with Claude Codeのためのガードレール設計
10xinc
2
1.3k
「どこから読む?」コードとカルチャーに最速で馴染むための実践ガイド
zozotech
PRO
0
570
Featured
See All Featured
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
How GitHub (no longer) Works
holman
315
140k
Code Review Best Practice
trishagee
71
19k
Bash Introduction
62gerente
615
210k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
352
21k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
272
27k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
33
8.8k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.5k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
131
19k
A better future with KSS
kneath
239
17k
Transcript
CTO 3度目の正直 CTO Meetup #1 (!?) at P2B Haus @sotarok
• 最近、CTOの集まる場でもなんかついビールの話 をしちゃう!!! (自分の問題) • でも実は結構ちゃんとCTOやってる • のでそういうアウトプットをしようかと なんでLTやるんだっけ?
@sotarok • 3度目の CTO • 1回目 クロコス (2011-2015 25~29歳くらい) •
2回目 メルカリ (2015-2019 29~33歳くらい) • 3回目 スタフェス (2020-2023 34歳~)
だんだん上手くなってきた
だんだん上手くなってきた →何が?
前できなくて今できるようになったこと 「時間を作る」 (まじでこれに尽きる)
CTO の仕事って? • 開発リーダー ◦ モリモリ開発するぜ • 組織作り ◦ 採用・評価
• 技術経営 ◦ 技術戦略 ◦ プロダクトロードマップ ◦ PL/BS ◦ CEOをなだめたり
CTO の仕事って? • 開発リーダー ◦ モリモリ開発するぜ • 組織作り ◦ 採用・評価
• 技術経営 ◦ 技術戦略 ◦ プロダクトロードマップ ◦ PL/BS ◦ CEOをなだめたり フェーズ
CTO の仕事って? • 開発リーダー ◦ モリモリ開発するぜ • 組織作り ◦ 採用・評価
• 技術経営 ◦ 技術戦略 ◦ プロダクトロードマップ ◦ PL/BS ◦ CEOをなだめたり フェーズ 時間の必要な作業 時間というか マインドシェア
CTO の仕事って? • 開発リーダー ◦ モリモリ開発するぜ • 組織作り ◦ 採用・評価
• 技術経営 ◦ 技術戦略 ◦ プロダクトロードマップ ◦ PL/BS ◦ CEOをなだめたり フェーズ 時間の必要な作業 時間というか マインドシェア YAPCの @ar_tama さんの話良かったよ https://speakerdeck.com/ar_tama/anori-hatukanichong-retazi-fen-ga -hatukanozhou-fu-karajie-kifang-tarerumade?slide=16
時間がなかった頃
むちゃくちゃ「今目の前のこと」に追われまくる!! • あれのリリース間に合わない!!うおーコード書くぞう! • 昨日面接した人のフィードバック書かなきゃ • あ、この後の面接のレジュメ確認しなきゃ • あのチームでトラブルが...! いやこないだそれで時間とって
ようやくまとまったね!ってなったばっかりじゃん • 何?辞めたい奴がいる? 面談面談...! • つか評価今日までじゃん、やべえあと10人分フィードバッ クが... • ってCEOから言われてた〇〇の計画出してってやつ1ミリも かけてねえわ • え?半年後にキャッシュアウト?聞いてねえよ
むちゃくちゃ「今目の前のこと」に追われまくる!! • あれのリリース間に合わない!!うおーコード書くぞう! • 昨日面接した人のフィードバック書かなきゃ • あ、この後の面接のレジュメ確認しなきゃ • あのチームでトラブルが...! いやこないだそれで時間とって
ようやくまとまったね!ってなったばっかりじゃん • 何?辞めたい奴がいる? 面談面談...! • つか評価今日までじゃん、やべえあと10人分フィードバッ クが... • ってCEOから言われてた〇〇の計画出してってやつ1ミリも かけてねえわ • え?半年後にキャッシュアウト?聞いてねえよ 3ヶ月後、1年後に起こることを想定する? そんなことできるわけねーだろ
時間を作ると...
将来起こることを想定して動ける • 事業計画がコレで開発進捗がコウだからテコ入れするなら ココだな? • ここの開発が済んだらこっちに手をつけられるはずだから 半年後こういう人材が必要になるな、それなら今JD書かな いとだな • このチーム今は良い状態だな、コイツのモチベーションが
こうなるとこういうムーブしそうだからあらかじめマネー ジャーと握っておかないとだな みたいな... (めっちゃいいジャン🥰
「今」にひた すら追われる 次々問題が起 こる 後手に回った結果さ らにタスクが増える 時間がどんど ん削られる 時間のないCTO
将来起こるこ とを考える 問題を想定してあ らかじめ準備する 問題が発生したら 速やかに解決する 時間に余裕が できる 時間のあるCTO
言うのはカンタンだよなぁ?🤯💢
どのように?
このような状態で「社」がちゃんと回る状態にするには?
今の自己認識 (感覚値) 将来のことを調べたり 考えたり 書き出したりする 自ら手を動かす ミーティングに入って 意思決定 指示出し トラブル対応
人・システム 採用 4 : 3 : 2 : 2 くらい? (いや110%稼働かよ👊) トラブルの度合いや手を動かすものにより「4」が Elastic に...
時間作り • 時間がある状態になる • ↑ 任せられる人が増える • ↑ 適切な体制と適切な任せられる人 •
↑ 文化作りによる自律した組織 • ↑ CEOとのすり合わせを常にできる
• ミッション・ビジョン、変わるもの、変わらない もの • 何をどの時間軸でどれくらいコストかけてやるん だっけ? • キャッシュフロー、バーンレート CEOとのすり合わせ
文化作りによる自律した組織 • 自ら考え動ける状態 • 期待する動きを伝え、できていなかったらフィードバック • 「なぜ」を伝え続ける • Why/WhatがわかればHowは大体みんなわかる •
(いやたまにHowがすごいズレることもある...軌道修正軌道修正...😥) • 経営/メンバー間の期待値調整 • できること、できないことをはっきり伝える • 全員参加、全員が自分がやらなきゃ、という文化 • 経営が、マネージャーが、やってくれる、という期待を打ち砕く
適切な体制と適切な任せられる人 • CEO とのすり合わせの結果... • 適切な開発体制、どういう人がどれくらい必 要? • あとで変わっても良い、今の認識で書き出す出 す
• 将来の組織図 • → これがそのまま採用計画
• マネージャー先攻採用 • EM専任ではない。PJリーダーやTechPMやってもらいながら EMできる人 • → メンバーを増やしすぎないことも大事 適切な体制と適切な任せられる人
• マネージャー先攻採用 • EM専任ではない。PJリーダーやTechPMやってもらいながら EMできる人 • → メンバーを増やしすぎないことも大事 適切な体制と適切な任せられる人 増やせそう
増やせそう 増やせそう 増やせそう 組織拡大の 上限値を イメージす る!
• スカウト・カジュアル面談をメンバーで打つ • 書類、1次面接~n次: EM陣 • 最終: CTO • イベントの企画もメンバーでやる
採用
• 何を任せるか? ◦ 特に What & How の部分 • リーダーとWhyを握る・経営と握ったことを握る
• 任せる領域を明確にし「意思決定させる」ことに 慣れさせる (相談を減らす) • 任せる人のシニア度による介入範囲の調整 • まあ、んなことはわかってる、よな... プロダクト開発を任せる
• 結果、増えたね • 良かったね、時間が増えたね 任せられる人が増える
さあ始めよう、将来のことを考えるCTOを 時間が増える
🔚