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LINEとStripeではじめる サブスクリプションビジネス入門/line-revup2022

LINEとStripeではじめる サブスクリプションビジネス入門/line-revup2022

Hidetaka Okamoto (Stripe)

October 22, 2022
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  1. 岡本 秀高 ( @hidetaka_dev ) • Stripe Developer Advocate (ex-developer

    in Digitalcube) • JavaScript / TypeScript developer ◦ AWS Lambda / CDK ◦ Next.js / React ◦ WordPress / Alexa / etc • AWS Samurai 2017 / AWS Community Day APAC 2017 • QiitaでStripeに関する Dev blogを週2/3本で更新中 ◦ https://qiita.com/hideoka moto ◦ 年間120記事ペース 3 REVUP 2022 #jawsdays2022
  2. 商品・サービス注文フォーム ダッシュボードから 商品 / 料金 / 決済方法などを 設定してリンクを取得 アップセルやクロスセル、 配送方法の設定なども可能

    顧客マスタが複数作成され、 複数のサブスクリプション を契 約する場合には不向き 6 REVUP 2022 Stripe Payment Linksで、ノーコードに申し込みを受付
  3. • 応答メッセージでURLを指定 • Stripeが発行するURLを登録 ◦ 商品の注文 or サブスクリプション申込 -> Payment

    Links ◦ 契約内容マイページ -> Customer Portal • AI応答メッセージで、複数のケースに対応 8 REVUP 2022 LINEの応答メッセージで、申込やマイページURLを案内
  4. リダイレクト型決済フォーム → Stripe Checkout APIの引数で、 幅広いユースケースに対応 • 1度注文した顧客の 新しいサブスク契約 •

    有効期限付きURL • コードでの 決済方法の制御 10 REVUP 2022 コードが書ければ、より柔軟な申し込みフォームも
  5. サブスクリプションは、「契約してからが本番」 • サブスクリプションは、「契約し続けてもらう」必要がある ◦ 使わないサブスクサービスは、解約される ▪ 競合他社への乗り換え: 「もっと安いor便利なサービスにしよう」 ▪ 需要の消失:

    「子どもが成長したので、もう使わない」 ◦ 物理的に「解約させない」のは、特商法違反になる恐れ ▪ 令和4年6月1日施行 ▪ トライアルから有料への移行に関する情報や、 キャンセル・解約フローに関する条項の事前告知が必須に ▪ https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/specified_commercial_t ransactions/assets/consumer_transaction_cms202_220601_05.pdf 13 REVUP 2022 #linedc_revup
  6. LINEでのチャットが、顧客との窓口に • LINE Message API ◦ API呼び出しで、 任意のユーザーまたはグループにメッセージ送信 ◦ ユーザーから送られたメッセージ処理も可能

    • サブスクリプションにおける「変化」を、LINEでコミュニケートする ◦ 契約内容に関する案内(契約更新の予告・決済エラーのお知らせ) ◦ サービスの利用状況に基づく提案(上位プラン・休会などの案内) 14 REVUP 2022 #linedc_revup
  7. Webhookが、「顧客・契約の状態変化」をお知らせする • Stripeでは、150を超えるWebhookイベントをサポート ◦ 支払いの成功: payment_intent.succeeded ◦ サブスクの次回請求書を作成: invoice.upcoming ◦

    トライアル終了3日前: customer.subscription.trial_will_end ◦ More: https://stripe.com/docs/api/events/types • Stripeがサブスクリプションの契約内容を管理し、 「状態変化」をWebhookイベントでシステムに通知する • 通知された「状態変化」に応じて、LINEで顧客とコミュニケーション 15 REVUP 2022 #linedc_revup
  8. Webhook活用例1: フリートライアルのフォローアップ • 「customer.subscription.trial_will_end」イベントを利用 ◦ 3日前または手動でトライアルを終了させた場合に発火 • サブスクリプションデータを確認し、手動終了でないことを確認 • LINE

    Message APIで、顧客にトライアル終了3日前をお知らせ ◦ LINEのユーザーIDは、StripeのCustomer metadataなどに事前保存 ◦ Flexやテンプレートメッセージを使えば、 会話の中でそのまま有料プランへの切り替えや解約操作も 16 REVUP 2022 #linedc_revup
  9. Webhook活用例2: 長期利用顧客のアップグレード提案 • シナリオに応じてイベントを変更 ◦ 次回請求の前に案内したい場合: invoice.upcoming ◦ 今回の請求で条件を満たしたら連絡: customer.subscription.updated

    ◦ etc.. • サブスクリプションの開始日と現在を比較 ◦ 休会期間を除外したい場合は、請求履歴をカウントする方法も • より長期のプランを取得 or その顧客用にプランを作成 • LINE Message APIで顧客にアップグレード提案 17 REVUP 2022 #linedc_revup
  10. Webhook活用例3: Chat botによる顧客サポート • LINEからのWebhookイベントで、Stripe APIを呼び出すパターン ◦ 顧客からの問い合わせ ◦ リッチメニューやFlex

    Messageなどのタップ操作 • Stripe APIから取得したデータを元に、ユーザーが操作しやすい返答を ◦ プラン変更や追加購入: カルーセル + Stripe API呼び出しリンク ◦ 商品の決済・配送ステータス確認: Flex Message • カスタマーポータルへのリンクを、リッチメニューにそのまま追加なども 18 REVUP 2022 #linedc_revup
  11. Webhook APIは、 署名検証などの実装が必要 Amazon EventBridgeの クイックスタートで、 Webhookの受信部分を ノーコード実装が可能 Step Functionsと併用で、

    ローコードな 業務処理WFの構築も 19 REVUP 2022 AWS(Amazon EventBridge)でWebhook連携を効率化 https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-n ew/2022/08/amazon-eventbridge-supports-rec eiving-events-github-stripe-twilio-using-webho oks/
  12. Stripe Appsで、自動化・効率化の「横展開」 • Webhookを利用した「仕組み化」に成功すると、 成功施策の横展開やパッケージ化が可能になることも • Stripe Appsで、 StripeとWebhookの処理システムとの連携や配布が簡単に ◦

    必要なもの ▪ Webhookを処理するAPIシステム(AWSやGCP・Vercelで構築) ▪ React + TypeScript + 専用UI FWでダッシュボードウィジェット 22 REVUP 2022 #linedc_revup
  13. Stripe + LINEではじめる「決済OPS」 • LINEアプリもStripeの決済システムも、 「リリースしてからどう使うか」が本番 • 顧客の状態変化への対応や関係性構築を、 どのように仕組み化し、「なにを仕組み化しない」か •

    決済に紐づく運用(OPS)を、 StripeのデータとLINEのUIを使って、 「ユーザー」も「社内運用チーム」も快適に利用できる仕組みを作ろう 25 REVUP 2022 #linedc_revup