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WEB+DB PRESS休刊に寄せて

WEB+DB PRESS休刊に寄せて

WEB+DB PRESS創刊22.9周年パーティの発表資料(最終版)です

資料中のURLは以下です:

https://ja.wikipedia.org/wiki/I/O_(%E9%9B%91%E8%AA%8C)
https://www.amazon.co.jp/dp/B000PMFZ58/
http://www.jmsi.co.jp/
https://blogs.itmedia.co.jp/sunada/2005/11/it_7926.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Tabulating_machine
https://en.wikipedia.org/wiki/Punched_card
https://image.honto.jp/store_floormap/1/70019.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/TK-80
https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_95
https://gihyo.jp/magazine/umlpress/archive/2004/vol03
https://gihyo.jp/magazine/javapress/archive/2006/vol47
https://gihyo.jp/magazine/kumikomi/archive/2010/vol19
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774114668
https://gihyo.jp/book/2010/978-4-7741-4341-5
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774117140
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774133744
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774109862
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774110608
https://gihyo.jp/book/2008/978-4-7741-3463-5
https://hon.jp/news/1.0/0/39390
https://hon.jp/news/1.0/0/39390
https://hon.jp/news/1.0/0/38832
https://twitter.com/numabooks/status/1103852914143981572
https://note.com/numa/n/neb16a8f0b016

『Computer』1(1),総合生産技術研究所,1959-09. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1743393 (参照 2023-09-07)
コンピュータ・エージ社 [編]『コンピュートピア』1(1),コンピュータ・エージ社,1967-04. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/3249870 (参照 2023-09-07)
大和銀総合研究所 編『経済調査』(12)(596),大和銀行,1997-12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2667660 (参照 2023-08-27)

Masayoshi Takahashi

September 07, 2023
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Transcript

  1. WEB+DB PRESS休刊に寄せて
    2023/09/07
    株式会社達人出版会/一般社団法人日本Rubyの会
    高橋征義(@takahashim)

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  2. 自己紹介
    ❏ 株式会社達人出版会
    ❏ ITエンジニア向け電子書籍の制作と販売
    ❏ 一般社団法人日本Rubyの会
    ❏ Ruby開発者・利用者支援
    ❏ Webアプリケーション開発黎明期からの生き残り
    ❏ CGI/ASP→PHP→Rails
    ❏ 技術書典運営

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  3. 突然の宣伝(技術書典15)
    スポンサーと


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  4. 私とWEB+DB
    ● WEB+DB PRESSは創刊号からの読者
    ● 主にRailsについての記事や連載を執筆
    ● 他には海外カンファレンスやMarkdownの記事などなど

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  5. 本⽇のお題

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  6. WEB+DB PRESS
    休刊に寄せて

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  7. 何も⾔ってない
    タイトル

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  8. inaoさんや錚々たる
    著者や関係者の
    みなさんの前座

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  9. うまいこと
    煙に巻きたい

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  10. WEB+DB PRESSの
    背景を眺める話

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  11. ❏ WEB+DB PRESSに⾄る
    コンピュータ雑誌の歴史を
    振り返る
    ❏ WEB+DB PRESSなき時代の
    サバイブを考える

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  12. コンピュータ
    雑誌の黎明期
    1959〜1969

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  13. ⽇本最初の
    コンピュータ雑誌

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  14. https://ja.wikipedia.org/wiki/I/O_(%E9%9B%91%E8%AA%8C)

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  15. マイコン専⾨雑誌
    (後のパソコン雑誌)

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  16. コンピュータ雑誌は
    もう少し昔からある

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  17. 季刊Computer
    総合生産技術研究所, 1959年9月〜

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  18. 『Computer』1(1),総合生産技術研究所 ,1959-09. 国立国会図書館デジタルコレクション
    https://dl.ndl.go.jp/pid/1743393 (参照 2023-09-07)

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  19. Computer Report
    日本経営科学研究所, 1960年4月〜

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  20. https://www.amazon.co.jp/dp/B000PMFZ58/

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  21. http://www.jmsi.co.jp/

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  22. コンピュートピア
    コンピュータ・エージ社, 1967年〜

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  23. https://blogs.itmedia.co.jp/sunada/2005/11/it_7926.html

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  24. コンピュータ・エージ社 [編]『コンピュートピア』1(1),コンピュータ・エージ社 ,1967-04. 国立国会図書館デジタルコレクショ
    ン https://dl.ndl.go.jp/pid/3249870 (参照 2023-09-07)

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  25. あまり馴染みがない
    雑誌が多い

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  26. 科学技術計算
    の世界
    事務処理
    の世界
    理工学寄り 経営情報学寄り

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  27. PCSとEDPS
    (Punched Card System、
    英語ではTabulating System)
    (Electronic Data Processing System)

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  28. https://en.wikipedia.org/wiki/Tabulating_machine

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  29. https://en.wikipedia.org/wiki/Punched_card

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  30. PCSの電⼦版として
    のコンピュータ

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  31. パンチカードの⼭≒
    100年前のDB

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  32. 当時の理⼯寄りの⽂章
    ● 学会(誌)が主戦場だったのでは?
    ○ 電子通信情報学会: 1917年〜(発足時
    は電信電話学会)
    ○ 情報処理学会: 1960〜

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  33. bit
    共立出版, 1969年〜

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  34. 個人的に印象深い雑誌
    ● 1980年代後半の「bit」
    ● 1990年代の「UNIX MAGAZINE」
    ● 2000〜2010年代の「WEB+DB PRESS」
    ● なんとなく似ている雰囲気を感じる
    ○ いい意味で専門的・マニアック
    ○ だけど読者の間口は広く、ジャンルを牽引する
    ○ 書き手と読み手の距離が近そう・コミュニティ感
    ■ 「現場の人が書いてプロが編集する〈同人〉誌」

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  35. コンピュータ雑誌の
    変化と興隆
    1976〜1996

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  36. コンピュータ書の位置づけ
    https://image.honto.jp/store_floormap/1/70019.jpg

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  37. 1970年代後半

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  38. マイコンブーム
    https://ja.wikipedia.org/wiki/TK-80

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  39. 個⼈向けの
    コンピュータが
    普及し始める

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  40. Windows 95
    https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_95

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  41. コンピュータが
    みんなが使う
    道具になる

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  42. コンピュータ書が
    理⼯書とホビー書と
    ビジネス書とに
    またがるジャンルに

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  43. コンピュータは
    本を読まないと
    使いこなせなかった

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  44. コンピュータ書が
    急成⻑を遂げる

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  45. 大和銀総合研究所 編『経済調査』(12)(596),大和銀行,1997-12. 国立国会図書館デジタルコレクション
    https://dl.ndl.go.jp/pid/2667660 (参照 2023-08-27)
     コンピュータ関連書をみると、新刊点数
    は3,100点あまりで前年より770点弱多
    く、増加の割合は32%となっている。(略)
    しかし、類似分野に同種の書籍が殺到し
    たため、部数は伸びず前年比17%増にと
    どまっている。
     コンピュータ誌をみると、パソコン本体
    の出荷台数の伸びである30%増が予想
    されていたが、推定販売部数は8,700万
    冊で前年比23%増で、推定販売金額は
    660億円、前年の540億円に比べて22%
    にとどまっている。ただし、一冊当りの単
    価が高いこともあって、部数ベースでは及
    ばないが、金額ベースでは500億円強の
    市場である自動車関連誌を超えた。

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  46. WEB+DB PRESSと
    その時代
    1997〜2023

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  47. なんとかプレス
    シリーズ
    技術評論社、1997年〜

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  48. 「なんとかプレス」シリーズ(勝手に命名)
    ❏ 1997年「Mobile PRESS」創刊
    ❏ 1998年「Windows NT PRESS」「Windows DTP PRESS」
    「JAVA PRESS」相次いで創刊
    ❏ 少し遅れて2000年に「WED+DB PRESS」と「XML PRESS」が
    創刊
    ❏ 「〜PRESS」表記と「〜プレス」表記がある
    ❏ 2006年「LifeHacks PRESS」が最後発

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  49. ソフトウェア開発寄りの「なんとかプレス」シリーズ
    https://gihyo.jp/magazine/umlpress/archive/2004/vol03
    https://gihyo.jp/magazine/javapress/archive/2006/vol47
    https://gihyo.jp/magazine/kumikomi/archive/2010/vol19
    https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774114668
    https://gihyo.jp/book/2010/978-4-7741-4341-5

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  50. https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774117140
    https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774133744
    https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774109862
    https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784774110608
    https://gihyo.jp/book/2008/978-4-7741-3463-5
    それ以外の「なんとかプレス」シリーズ

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  51. 「なんとかプレス」発⾏年表

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  52. 個別ジャンルごとの
    雑誌を出すことが
    流⾏っていた時期に
    刊⾏されたものの⼀つ

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  53. WEB+DB PRESS
    休刊後、私たちは
    どう⽣きるか
    2023〜

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  54. Q. 2020年代に
    ジャンルを牽引する
    新雑誌はどうなる?

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  55. A.たぶん現れない

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  56. 紙+電子出版市場(2002-2022) https://hon.jp/news/1.0/0/39390

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  57. https://hon.jp/news/1.0/0/39390

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  58. https://hon.jp/news/1.0/0/38832

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  59. 出版全体を
    俯瞰してみる

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  60. https://twitter.com/numabooks/status/1103852914143981572

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  61. https://note.com/numa/n/neb16a8f0b016

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  62. 「大きな出版業界」
    伝統的な出版・流通システム
    ❏ 書店
    ❏ 大規模書店
    ❏ チェーン書店
    ❏ 出版社
    ❏ 取次

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  63. 「小さな出版界隈」
    伝統的な「出版業界」ではない出版・流通システム
    ❏ 独立系書店(independent bookstores)
    ❏ 古書・新刊両方を含む←新刊書店は初期投資が大きい&
    裁量が小さいので困難なため
    ❏ ひとり出版社
    ❏ 小規模取次、直取引
    ❏ 同人誌・個人誌/リトルプレス/ZINE
    ❏ 一箱古本市に出品するひと
    ❏ 読書系インフルエンサー

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  64. 大きな出版業界 小さな出版界隈
    ● 重なり合っている
    ● 境界は混ざっていて
    はっきりしない ※韓国・台湾では全体のパイが小さい
    ため日本より分断されているそう

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  65. 業界と界隈の対比
    大きな出版業界 小さな出版界隈
    売上・規模 巨大 小さい
    関わる人数 減っている 増えて続けている

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  66. 業界と界隈の今後
    ❏ 両者は対立するものではなく、どちらも残るはず
    ❏ 言い換えると、「界隈」がそのまま「業界」にとって変わるこ
    とはない
    ❏ もちろんWeb技術は両者の大きな支えになっている
    ❏ 書き手側の選択肢はこれからも変わっていく
    ❏ 何より大事なのは「書く」「発信する」こと
    ❏ 記事そのもの+記事の評価

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  67. まとめ
    ❏ 雑誌は一つのジャンルを育てて支えることがある
    ❏ WEB+DB PRESSは日本のWebアプリケーションを支えてきた
    雑誌
    ❏ WEB+DB PRESS休刊後も、いろんな場所でいろんなことを発
    信していきましょう
    ❏ inaoさんや編集部のみなさま、執筆者のみなさま、読者のみな
    さまに心からの感謝を👏👏👏👏👏

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  68. もう一度宣伝(技術書典15)
    スポンサーと


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  69. 『電子書籍を支える技術(仮)』
    ❏ WEB+DB PRESS plusシリーズ(たぶん)
    ❏ WEB+DB PRESS plusシリーズは今後も出るらしいです
    (という理解でいいんですね…???)
    ❏ いま書いています
    ❏ 来年のどこかで出るといいですね…
    ❏ 電子書籍サービスを作ってる会社さんにはお話を聞きたいで

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