2021年11月4〜6日に開催されたScrum Fest Sapporo2021にて。
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-sapporo-2021/proposal/16041/-
アジャイル開発をはじめるときにどのプラクティスからはじめますか?
この問いに、「ふりかえり」と答える実践者の方はとても多いです。
企業活動では一定期間を区切って評価する習慣があるため、プロジェクトのふりかえりや個人のフィードバック面談のようにふりかえりと似た活動を既に経験している方が多いです。そのため、ふりかえりというプラクティスをはじめる理由を説明しやすく、受け入れる方も必要性が理解しやすいため、ふりかえりからはじめることは比較的容易です。最近では、ふりかえりの実践についてさまざまな書籍や情報が手に入るようになったことも後押しをして、既に実践している方も多いでしょう。
一方で同じような現場で同じようにふりかえりをはじめてても、誰がやるのかによって効果が大きく異なるのもふりかえりです。
つまり、ふりかえりは方法や形式ではないところに成果を左右する大きな理由があるように感じています。
はじめてふりかえりをすることになったがどうやって場をつくればよいかわからない
ふりかえりを続けてはいるんだけど、ただ続けているだけになっている気がする
一部の人が中心になって進めているだけで、チームの全体感が生まれていない
リーダー(ファシリテーター)への報告会になってしまっている
こういった悩みにどうやって立ち向かっていけばいいのか。
必要とされているのは、チームの状況に合わせてふりかえりのゴールをどのように設定するのか、そのときに最適な方法はなんなのか、ふりかえりの中で起こる問題をどのように解釈してどうやって解決するのか、などの実践知ではないでしょうか。
チームや組織の中でさまざまなふりかえりを実践し続けてきた経験と、アジャイルコーチとしてチームの外からふりかえりを支援してきた経験を合わせて、今の自分に見えているふりかえりという世界についてお話してみます。
いまこそ俺たちの本当のふりかえりをはじめましょう!