２ 農耕社会の成立

田中隆志オリジナル

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1. ２ －農耕社会の成立 (弥生時代の社会変化)
2. Ⅰ 弥生時代（前期）
3. •階級社会の成立 ・貧富・身分差の発生 • 首長の出現 権限強化 • 集落の対立・抗争
4. Ⅱ 小国の分立（中期～後期）
5. 1 原始社会の崩壊 (1)背景・・・む クニ(＝ ) 国と支配者(首長)の出現 (集落)の闘争・連合 (2) 共同体 小国 A Ｂ Ｃ
6. 人を殺傷しうる (3)戦闘用 武器 の出現、多用 石鏃・鉄族(弓矢) 石槍 殺傷痕人骨の体内に残った武器は石剣と石鏃 が多い。
7. 殺傷痕のある頭蓋骨 １５～１８歳の成人女性の頭蓋骨 鳥取市青谷町 青谷上寺地遺跡（あおやかみじちいせき）
8. 2 中国史書に現れた 倭国 (1)『 』宋書倭国伝 「漢書」地理志 前漢の正史,班固の編さん,１Cに 成立。 頃の様子を伝える。 B.C.1Ｃ 日本は倭（ワ）と呼ばれ１００以 上の小国に分かれていた。
9. 訳文 「楽浪郡の海の向こうに倭 人がいて，百余りの小国に分 れている。彼らは毎年定期的 に貢ぎ物をもってあいさつに 来るということだ。」 原文 未れ 海中倭人有り。 分かれて 余国と為る。 歳時を以って来たり献見す と云ふ。 楽浪 百
10. (2)『 』 「後漢書」東夷伝 後漢の正史,范曄(はんよう)の編さん,５Ｃに 成立。 頃の様子を伝える。 A.D.1～2Ｃ ２世紀中頃～倭国大乱
11. 原文 建武中元二年（57年）、倭の奴国、貢 を奉じて朝賀す。使人自ら大夫と称す。 倭国の極南界なり。 、賜ふに印綬 を以ってす。 安帝の永初元年（107年）、倭国王帥升 等、 百六十人を献じ、請 見を願ふ。桓霊の間、倭国大いに乱れ、 更相（こもごも）攻伐し歴年主なし。 光武 生口（せいこう） 大使 奴隷
12. 訳文 建武中元２年，倭の奴国が朝貢してき た。使者は自分のことを大夫と称した。 奴国は倭の中でも最も南の地域にある。 光武帝は金印を授けた。 安帝の永初元年，倭の国王帥升（すい しょう）らが，生口160人を献上して， 皇帝への拝謁を願い出た。 桓帝と霊帝の時代，倭国は大いに乱れ ，代わる代わる互いに攻め合い，長い間 これを統一する者がいなかった。
13. ・奴国(福岡)王,後漢より を受領 金印 『漢委奴国王』 (1784年福岡県 で発見) 志賀島 107年 ・奴隷160人献上。 2C後半 “ ”・・・小国間の主導権争い。 57年 倭国大乱
14. Ⅲ 邪馬台国（3Ｃの日本）
15. １ 『魏志』倭人伝 魏の正史で,陳寿が編さん,３Cに 成立した『三国志』の中の一部分 「魏書」東夷伝 倭人の条一 A.D.3C頃の邪馬台国の様子を 伝える。 ３世紀～邪馬台国登場
16. 原文1 倭人は の東南大海の中にあり、 山島に依りて國邑をなす。旧（もと） 百余國。漢の時朝見する者あり、今、 使訳通ずる所 國。郡より倭に 至るには、海岸に循（したが）って水 行し・・・・ に至る。 帯方 三十 使者を通わせているところ 邪馬台国 現在のソウル付近 「漢書」地理志の記載
17. 訳文1 倭人は帯方郡の東南の大海の中にあって ､山に囲まれ島を連ねて国を造っていま す。倭(わ)国はかって百余国に分かれ､ 漢(後漢)王朝の時に朝見する者もありま した。魏(ぎ)の時代の今､使いが行き来 したり言葉を通訳できるのは30国程度で す。帯方郡から倭国に至るには、海岸沿 いに水行し、……、邪馬台国に到着する 。
18. 原文2 女王の都とする所なり。其の国，本亦男 子を以て王と為す。住まること七，八十 年。倭国乱れ，相攻伐して年を歴たり。 乃ち共に一女子を立てて王と為す。名づ けて と曰ふ。鬼道を事とし， 能く衆を惑はす。年已（すで）に長大な るも夫壻（ふせい）無し。男弟有り，佐 （たす）けて国を治む。 卑弥呼 シャーマニズム
19. 訳文2 倭国では、もともと男子を王としていた 。その統治が70～80年。倭国は乱れ、互 いに戦うことで年を経た(＝時間を費やし た)。そこで国々は共にひとりの女子を立 てて王とした。その名を卑弥呼という。 鬼道をおこない、民をみごとに導いた。 年はすでに長大であるが、夫や婿はいな い。弟がいて、(卑弥呼を)助けて国を治 めている。
20. 原文3 景初(けいしょ)二年六月、倭の女王、大 夫難升米(なんしょうまい)等を遣して郡 に詣(いた)り、天子に詣りて朝献せんこ とを求む。・・・・・其の年十二月、詔 書(しょうしょ)して倭の女王に報じて曰 く、 となし、 を仮(か)し、装封して帯 方の太守に付し仮授せしむと。 親魏倭王(しんぎわおう) 金印紫綬(しじゅ) 間違いで239年
21. 訳文3 景初二年六月、倭の女王は、大夫(役職名 )難升米らを派遣し魏の都に至り、天子( 魏の皇帝)に拝謁して朝献することを求め た。……その年十二月、詔書して倭の女 王に伝えた。「……今おまえ(＝卑弥呼) を親魏倭王に任じ、金印紫綬を預け、袋 に封印して帯方郡の太守に託し授けさせ る。……」と。……
22. 原文4 ……卑弥呼以て死す。大いに冢を作る。 径百余歩、殉葬する者。奴婢百余人。更 に男王を立てしも、国中服せず、更々相 誅殺し、当時千余人を殺す。復た卑弥呼 の宗女 の年三十なるを立 てて王と為す。国中遂に定まる。 壹与（いよ；とよ） しかし使者が戻ってきたときには・・
23. 訳文3 ……卑弥呼はすでに死んでいた。大きな 墓を作った。大きさは百余歩、殉葬され た奴婢は百余人であった。改めて男の王 を立てたが、国中が納得せず、互いに殺 し合い、そのとき千余人が殺された。再 び卑弥呼の一族の娘である壹与、三十歳 を王とした。すると、国中がとうとう収 まった。
24. 100 → 余国連合の盟主として 邪馬台国が誕生。 呪術的権威をもつ首長（ ） ２ 魏志倭人伝からかわることのまとめ ①倭国大乱の結果 ②女王 ③帯方郡を通じて，魏に使者（239年）。 30 鬼道政治 親魏倭王 の称号と金印を受領 卑弥呼
25. 再び争乱状態→宗女 の擁立。 ④卑弥呼の死後 ⑤邪馬台国論争 近畿説 壱与 九州説 ＶＳ