深圳グローバル投資促進プロモーション大会2021 11月16日
高須正和/TAKASU Masakazu スイッチサイエンス国際事業開発 深圳大公坊創客基地 開源社KaiYuenShe Nico-Tech Shenzhen
中国オープンソースに関するリポジトリ https://github.com/Nico-Tech-Shenzhen/ChinaOpensourceResearch
オープンソースを背景に世界に出ていく深圳のスタートアップ高須正和/TAKASU Masakazuスイッチサイエンス国際事業開発深圳大公坊創客基地開源社KaiYuenSheNico-Tech Shenzhen深圳グローバル投資促進プロモーション大会202111月16日
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高須正和 事業&研究&Community深圳ほか世界各地のpartnerを開拓し、IoT開発ツールを輸出入・共同開発、投資,企業間提携などを行う。深圳大公坊国家级創客基地(iMakerBase),深圳MakerNet 国際事業開発事業:日本Switch Science, Global Business Development研究:早稲田大学Research Innovation Centre招聘研究員ニコ技深圳コミュニティ 共同創業者中国最大のOpen Source Alliance「開源社」唯一の国際(非中国語ネイティブ)メンバー美国MIT Media Lab Shenzhen 2019 Menterガレージスミダ研究所 主任研究員著書5冊「プロトタイプシティ」「ハードウェアハッカー」(翻訳)などCommunity:开源社、Nico-Tech Shenzhen
Next Shenzhenオープンソースを背景に世界に出ていく深圳のスタートアップ
クローズアップ現代 「ものづくりxAI」特集 2021年10月20日放送これらの開発ボードは深圳M5Stack社(社員50名)の製品ソリューションを販売しているのが日本の高専発startup
NTT研究所のIbuki 山口大の密回避システムNHK研の触覚デバイス全日本学生児童発明くふう展で特許庁長官賞(11歳)企業の研究所から小学生の発明まで、2018年の発売開始からわずか3年で、深圳M5Stackは多くの発明家に使われている
M5Stack(2018年日本発売開始)・Arduino IDEが利用可能で、IoT開発に必要なwifi/BTをあらかじめ備えたESP32シリーズのCPUを採用した開発ボード。日本でもArduinoを置き換える勢いで普及が進んでいる・画面、バッテリ、ボタン、Grove,GPIOなどを備え、安価(1500-5000円程度)・毎週1つ以上の新ハードウェア/センサー類を発表し、拡張性が高い・社長ジミー・ライは、もと中国南方電網のエンジニア・しょっちゅうスマートメーターを開発している間に、「多くのメーターに共通する機能を製品にしよう」と思いついて起業・社長室に専用の部品ボックスと作業台を起き、プロトタイプを自分で作る。いつも身の回りには試作品が転がっているオープンソースハードウェア(部品リスト,ピン番号などの開発に必要な情報があらかじめ公開されているハードウェア)買ってくれば使える。ソリューションを開発する上でM5Stack社の取引開始稟議書、審査や許可が要らない。必要な情報はオンラインで公開されている
オープンソースにすることにより、1つの製品が別の製品を生み出すM5Stackシリーズを制御用マイコンに使用しているROS対応ロボットアーム「myCobot」シリーズは産業用ロボを開発する深圳Elephant Roboticsの協働ロボ制御用マイコンにm5Stackシリーズを2つ(底部とグリッパー制御)に使用
M5Stack成功の秘訣は、オープンソースにより、異なるエコシステムをつないだこと1.天时:高端科技+科技大众化天の時:ハイテクノロジーが大衆化し、誰でも手が届くように云计算,IoT,ROS, 人工智能…2.地利:深圳要进步从便宜山寨到高科技国际产品地の利:深圳が安価なコピー品製造から国際的な製品の街へ供应链,生产生态园,投资情况,VC,创业情况…3.人和:内部外部开源硬件生态园人の和:オープンソースにより、異なるエコシステムをつないだArduino和ESP生态园,ROS生态园,IoT生态园…
Next Shenzhen社会/産業/技術の関係が変わる
インターネット時代のハードウェアの重要性インターネットクラウド(情報)物理的な社会、モノ、人間、工場IoT,カメラ、センサーIoT,ロボットコンピュータ(クラウド)の力が、現実社会を動かすようになった。センサーとロボットは、どちらも現実世界とコンピュータを繋げるものほとんどの産業がこの周りで起こる
Source:[Guerilla Production Tactics] by ‘bunnie’ Huang1社がすべての技術開発をし、下請けに大量生産させる時代からどの製品も複数の発明・製造を統合して製品にする時代へ現代は「下請け」という概念がなくなった世界半導体製造のTSMCやバッテリのBYDを「下請け」と呼ぶ人はいない川上・川下といった概念から、それぞれ強みのある会社のopenな協業へかつての深圳と21世紀の深圳深圳には小規模でも独自性のある製品をつくりあげるstartupが多く存在する
Next Shenzhen成功へのKeyである、オープンソースによるエコシステムの構築
Businessとしてのオープンソースの利点1.信頼性確保検証可能性、透明性、保守容易性2. flexibility他社製品の一部に使える、既存の知財,資産と組み合わせられる3.Communityオープンな製品にはオープンな人々や協力会社が寄ってくるこれらは世界が今の中国製品に求めているもので、中国政府が第14次5カ年計画で「オープンソース推進」と追加した理由でもある
現在の中国は、「日本みたいな製造業」と別の製造大国を目指している第14次五か年計画15章「デジタル経済で新しい優位性をつくろう」完善开源知识产权和法律体系,鼓励企业开放软件源代码、硬件设计和应用服务オープンソースの知財管理を完全なものにし、企業がソフトウェアのソースコード、ハードウェアの設計をオープンにすることを奨励する
中国オープンソースアライアンス高須は唯一の国際(中国語が母語でない)メンバーで、日本でもオープンソースに関する活動を支援・主催している中国オープンソースアライアンス+OpenChain(トヨタ自動車,NTTデータ,Google等が主導する、オープンソースを使った企業関連系の枠組み)合同イベント米Apache software Foundationと共催中国オープンソース大会COSCON`20(China-1億5700万ビュー(オンライン)- 542 職種1,173 組織が参加
中国のオープンソースについて、GitHub上で共同翻訳などの研究をしていますニコ技深圳コミュニティFacebook上で3300人を超える深圳の技術コミュニティ
どうもありがとうございました。中国のオープンソース運動について、白書や政策などを翻訳公開していますhttps://github.com/Nico-Tech-Shenzhen/ChinaOpensourceResearchオープンソースとイノベーションについていくつか書籍を出しています「プロトタイプシティ」「メイカーズのエコシステム」「ハードウェアのシリコンバレー深圳に学ぶ」(藤岡淳一)「ハードウェアハッカー」連絡先:高須正和 [email protected]Twitter: @tksFacebook: https://fb.me/takasuinfoWeChat:takasumasakazu