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深センにしかないものと、日本にしかないものを組み合わせて、世界の問題を解いていく -レビュー用

TAKASU Masakazu
November 24, 2021

深センにしかないものと、日本にしかないものを組み合わせて、世界の問題を解いていく -レビュー用

2021/Nov/24 香港和僑会
2021/Nov/26 深圳日本商工会
と続けてビジネス系で「高須と深圳でのビジネス」にフォーカスがあたった講演が続くので、自分の活動について整理しなおしたもの

レビュー用にアップします

TAKASU Masakazu

November 24, 2021
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Transcript

  1. 高須正和 事業&研究&Community 深圳ほか世界各地のpartnerを開拓し、 IoT開発ツールを輸出入・共同開発、投資,企業間提携などを行う。 深圳大公坊国家级創客基地(iMakerBase),深圳MakerNet 国際事業開発 事業:日本Switch Science, Global Business

    Development 研究:早稲田大学Research Innovation Centre招聘研究員 ニコ技深圳コミュニティ 共同創業者 中国最大のOpen Source Alliance「開源社」 唯一の国際(非中国語ネイティブ)メンバー 美国MIT Media Lab Shenzhen 2019 Menter ガレージスミダ研究所 主任研究員 著書5冊「プロトタイプシティ」「ハードウェアハッカー」(翻訳)など Community:开源社、Nico-Tech Shenzhen
  2. 日本、深圳、世界を考える上で 1.中国現法はマーケティングができない(note:藤田侑希) https://note.com/fjtyk95/n/ne62d080d9284 -現在の中国に合わせた仕事ができず、苦しむ製造業日系法人の話(フィクション) -意思決定者に行くほど情報が少なくなる -どのポジションの人もリスクを取らず、ジリ貧になる 2.発展の可能性があるベトナムと停滞する日本 (アルコムワールド,山形浩生) https://cruel.org/alc/alc201103.html -成長する国での仕事は楽しい、とベトナムの日本人が2011年に語る文章

    3.サイボーグとSino:bit(米Make: Naomi Wu著,高須訳) https://medium.com/ecosystembymakers/sexycyborg-bd590ad505c4 -深圳の24歳女性クリエイターが語る深圳 -常に手を動かし、発表しながら、社会を巻き込んで考える(多くの会社にはそれができていない) 4.バニーから日本の読者へ(ハードウェアハッカー、バニー・ファン著、高須訳,山形浩生監訳) https://gihyo.jp/book/2018/978-4-297-10106-0/content/message -米MITメディアラボの深圳プロジェクト責任者が語る、「いろいろな人と働くリスク」 -高須は2019年に同プロジェクトにメンターとして参加、このバニー・ファンには様々な影響を受けている 今日の講演で伝えたいのは、 「リスクの取り方」と「それによる成長が、人生と仕事を豊かにしてくれる」ということ
  3. 開発ボードという製品 マイコンチップ、無線機能、I/O端子などをひとまとめにしたもの 用途や価格に応じて多様なボードが存在する 利用者はソリューションを開発するエンジニア、IoTシステム開発を学ぶ学生など 代表的な開発ボード RaspberryPi(英国)などを使って開発 ・適合するセンサを選ぶ ・センサーを処理するソフトをつくる ・動作確認の画面をつける ・ケースを3Dプリンタなどでつくる

    M5Stack シリーズを 使って開発 完成までまだまだ、 本質(ドアセンサー) 以外の時間がかかる.. 完成。 アイデアの検証が できる! (Proof of Concept) M5Stackシリーズは 「アイデア→実際に作ってみて試す」までの時間を最小化する 例:入退室を記録するシステムを開発する
  4. M5Stack(2018年日本発売開始) ・社長ジミー・ライは、もと中国南方電網のエンジニア ・しょっちゅうスマートメーターを開発している間に、 「多くのメーターに共通する機能を製品にしよう」と思 いついて起業 ・社長室に専用の部品ボックスと作業台を起き、プロト タイプを自分で作る。いつも身の回りには試作品が転 がっている ・Arduino IDEが利用可能で、IoT開発に必要なwifi/BTをあらかじめ備えたESP32シリーズの

    CPUを採用した開発ボード。日本でもArduinoを置き換える勢いで普及が進んでいる ・画面、バッテリ、ボタン、Grove,GPIOなどを備え、安価(1500-5000円程度) ・毎週1つ以上の新ハードウェア/センサー類を発表し、拡張性が高い オープンソースハードウェア(部品リスト,ピン番号などの 開発に必要な情報があらかじめ公開されているハードウェア) 買ってくれば使える。ソリューションを開発する上でM5Stack社の取引開始稟 議書、審査や許可が要らない。必要な情報はオンラインで公開されている
  5. 弊社/僕が得たメリット ▪時間や工数のメリット -多くの中国企業(中国以外の企業も含む)から、協業検討の依頼が届く ▪事業面でのメリット 深圳のイケイケのスタートアップに成長した M5 から頼りにされる 後述する 関連する企業からビジネスが広がっていく ▪財務/収益でのメリット

    -販売開始後、世界でも日本市場でも年間100%規模で成長する製品 「成功した会社と付き合いたい」と、多くの人が勘違いしている。 成功した会社には、あらゆる会社が(アリババもappleもamazonも)群がる。 スモールプレーヤーは、「小さいものを大きくするチーム」となるべき 一緒に大きくした経験は、簡単には代替できないし、そこから別の可能性 が開ける
  6. c 日本の発明家は、技術でもアイデアでも世界一 M5Stackを利用して、 スマートメーターじゃなくて 「かわいいロボット」を作った ししかわ @meganetaan さん 2021.8.12公開 オープンソース

    スイッチサイエンス/M5Stack 主催コンテスト受賞 アメリカHackaday.ioで金賞 2021.9.4 ドイツ国営Tvの 国際放送(スペイン語版, アラビア語版など) で紹介 2021.11.12 c 他のユーザも続々と派生プロジェクトを ついに公式も開発開始
  7. Source:[Guerilla Production Tactics] by ‘bunnie’ Huang 1社がすべての技術開発をし、 下請けに大量生産させる時代から どの製品も複数の発明・製造を 統合して製品にする時代へ

    現代は「下請け」という概念がなくなった世界 半導体製造のTSMCやバッテリのBYDを「下請け」と呼ぶ人はいない 川上・川下といった概念から、それぞれ強みのある会社のopenな協業へ かつての深圳と 21世紀の深圳 深圳には小規模でも独自性のある製品をつくりあげるstartupが多く 存在する
  8. キーワード「手を動かす」「興味本位で動く」 「オープンイノベーション」 深圳人のように動く) 趣味と仕事の中間から、がっちり仕事へ 最初は「やりたい」から始まる。 儲かるところはすでに競争になっていて面白くない。 流行ってるものはパワーゲームと正攻法の勝負になる。僕らの場所じゃない 手を動かせる、複数の専門分野の融合 「その場」で「具体的」に決定できる人間が強い ・ニコ技深圳では会議を行ったことがない。目的別に主担当のいるWechat

    等のグループ があり、決定はすべて個人が行う。 ・情報をシェアすると助けてもらえる可能性が高まる ・もともと個人判断で動ける、経営者やフリーランスエンジニアが多い 極秘案件が少なく、お金に関係のないプロジェクトも多い ・気軽に情報がシェアでき、試しに一緒に手を動かしてみることがやりやすい。 (たとえばワークショップの運営とかイベントや、一部の翻訳など ・深圳のメイカースペースにいたエンジニアと日本のエンジニアが共同で プロジェクトを行った例も
  9. オープンソースと産業,深圳について研究していく 書籍の出版 深圳市主催 Next Shenzhenイベントにて、 Huawei Japanの王会長と共 に講演 テーマが2人とも 「オープン」だった

    北京にて垂中国大使に、 中国のオープンソースや 深圳の近況について情報提供 JPNIC(日本のインターネットを管理している)の インターネットガバナンスフォーラムに登壇
  10. サイエンスがなぜ重要なのか? 競合がいない 自社にしかできない 競合がいない 自社にしかできない 利益をゴールにする 組織で利益を挙げる 属人化しない 利益をゴールにする 組織で利益を挙げる

    属人化しない ・僕の属人的な活動が、組織としての利益に繋がる=事業 ・ブルーオーシャンでも利益が出るところは? ・競合が参入できず、自分たちはできるものは? ・弊社は中小企業なので、短期で大きな利益にならなくてもよい ・僕個人の人件費や経費は空振りしてもかまわない=多産多死前提 ブルーオーシャン なかなか利益が出 ない 資本力で決まらな い 利益が出るけど 競合も増え 規模とディテールの勝負 に レッドオーシャン化 資本力で勝負が決まる 事業とそのジレンマ 有名で利益が上がるところほどレッドオーシャンになっていく 僕が関心あるのはこちら 今は仕事になっていないのに、すごい人がすごい労力を注い でいるところ=可能性ある
  11. ギークと科学者は未知を既知に変える ブルーオーシャンの宝庫 ・仕事じゃないのにすごいスカラーがあるところ ・自分以外面白がってないことを見つけ、面白さをシェアする ・コミュニティができれば事業になる(かもしれない) 自分しか わからない 自分しか わからない 一部の人は面

    白がる 一部の人は面 白がる 世の中みんなが知っ ている(お金にもなって いる) 世の中みんなが知っ ている(お金にもなって いる) ここのキャズムをどう越えていくか ググったら出てくる, 有名Youtuberが解説している, Amazonで本が何冊も出ている →コミュニティ,集合知
  12. ベクトル(方向性を持った力)を大きくしていこう コミュニティに なりえること 自分ができ ること 事業として できること スカラー(純粋な力の量)は何より大事、 スカラーに方向性が伴うとベクトルになる この方向にビジネスを

    大きくしていく さらに、多産多死なので、 ベクトルは1本ではダメ 僕が気にしている長期的なトレンド ・技術の民主化 ・コンピュータサイエンス ・オープンソース
  13. 米MIT ML Research at Scale から影響されていること (高須は 2019 年にメンターとして参加) ・「今ないこと」をするために、「今あること」をすべて体験するこ

    とが大事 ・複数の異なる専門分野の集まり ・Deploy or Die ・お互いの分野を体験することでマッチングが生まれる ・卒業生が次の分野の先生になる
  14. 10月24日 今日は日本のStack-Chan プロジェクトが 撮影会をしてくれた! 11月6日 日本ではいつも学びをシェア する技術交流会が 開かれている。 中国もそうなるべきだ! 彼ら深圳のスタートアップに

    僕ら日本人はどう見えているか? M5Stack CEO Jimmyのwechat 朋友圈より 10月23日 M5が日本の多くの工場に入ってい る!テレビで放映された!