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「つくること」による #xDiversity 高須正和

「つくること」による #xDiversity 高須正和

【xTalk #23】#xDiversity スピンオフ・シンポジウム企画「#xTalk」第23回配信を行います!

日時:9/28(水) 18:30〜20:00

出演:
@ochyai
#本多達也

ゲスト:小室真紀さん
@MKnkgw
,高須正和さん
@tks
(リモート出演) 

▼リマインド設定・ご視聴はこちらから
https://youtu.be/O8eucko_jkw

TAKASU Masakazu

September 28, 2022
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Transcript

  1. 「つくること」によるxDiversity
    高須正和
    スイッチサイエンス国際事業開発
    ニコ技深圳コミュニティ共同発起人
    开源社(中国オープンソースアライアンス)
    早稲田ビジネススクール
    大公坊創客基地(iMakerBase)
    羲融善道(Heroad Fund)
    ガレージスミダ研究所

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  2. 自己紹介 事業と研究とコミュニティ
    深圳ほか世界各地のパートナーを開拓し、先進的な開発ツールを輸出入・共同開発、投資,企業間
    提携などを行う。大公坊創客基地,MakerNet等の中国企業で海外向け事業開発を
    事業:スイッチサイエンス他 グローバルビジネスデベロップメント
    研究/布教:早稲田ビジネススクール招聘研究員/非常勤講師
    「深圳の産業集積とマスイノベーション」
    開源社(中国最大のオープンソースアライアンス)
    ニコ技深圳コミュニティ Co-founderほか、様々なコミュニティ
    事業=仕組みになっていて利益を生むもの
    事業開発=事業を作ること
    研究や布教=講演や執筆などで少しはお金になるけど、
    基本的には仕組みになりづらいもの
    2008~11年間で39都市107回のメイカーイベント参加
    ほか、浜野製作所のガレージスミダ研究所 主任研究員、
    コミュニティ=社会的な価値が生まれる前、
    事業や研究でもできないところをやる
    面白ければ仲間が増えるし、熱が冷めると終わる

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  3. 落合さんとの出会いは2010年4月の電子工作まつり
    (ぼく主催,DIY,ボランタリーイベント)
    このままDIY, ボランタリー,電子工作の話を進めていくと…

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  4. 深圳の電気街で売ってる
    1500円のニセAirpods
    何でこんな偽物ができる?

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  5. 分解してみる:チップはわずか4つ(AirPodsは21個)
    スピーカー
    接触センサのかわり
    銅板で静電気を感知
    マイコンを使わない
    イヤホンをケースに接続
    させるマグネット
    イヤホンをケースに接続
    させるマグネット
    バッテリ
    充電接点
    タッチ制御IC
    クロックジェネレータ
    タッチ検出ボタン
    MEMSマイク
    裏面:メインSoC

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  6. マーキングの消されたメインチップ
    山崎さんがサイズとピンのみで
    いきなりチップ候補特定 AD6973D

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  7. マーキング消されたチップを開封しよう
    タオバオにはチップ開封、FIP(チップ内断線の
    修理)、ファームウェア抜き出しなどをやる専門
    の解析屋が何軒もいる
    (住所聞くと深圳华强北とか龙岗とか)
    チャット機能で見積もりとって発注
    300元(6000円)、失敗したらカネ
    は返す
    (日本だと何十万円もかかります)

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  8. ←パーフェクトな研磨でSoCの中身を分析
    届いた写真
    SoCの上にフラッシュメモリ
    ワイヤーボンディングも
    想像できる

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  9. 未来はすでに来ている
    ただ上手に分配されていないだけ
    The Future is here, but not eventually distributed.
    では、どうやって未来を分配する?

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  10. 中国の美団によるドローン出前実験

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  11. 配送基地まで見に行く/シェアして技術を検証する
    ・10人ほどのエンジニアが見守る中での1:1地点配
    送だった
    ・フライトごとに人間がメンテ(バッテリ交換など)して

    SNSでシェアしたら、
    取引先がセンサーを教えてくれた
    スイッチサイエンスで取り扱い中

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  12. 自分でドローンを飛ばす→日本の学校でドローンを
    教えられるようにする
    深圳M5Stackのハードウェア+
    金沢工科大学伊藤恒平教授の制御ソフトウェアで
    合法的に飛ばせる教育用オープンソースドローン

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  13. 「作る道具」をつくる 深圳M5Stack日本総代理
    ・社長ジミー・ライは、もと中国南方電網のエンジニア
    ・しょっちゅうスマートメーターを開発している間に、
    「多くのメーターに共通する機能を製品にしよう」と思いついて起業
    ・社長室に専用の部品ボックスと作業台を起き、プロトタイプを自分で
    作る。いつも身の回りには試作品が転がっている

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  14. アイデアを現実化するスピードを最速に
    マイコンチップ、無線機能、I/O端子などをひとまとめにしたもの
    利用者はソリューションを開発するエンジニア、IoTシステム開発を学ぶ学生など
    代表的な開発ボード
    RaspberryPi(英国)などを使って開発
    ・適合するセンサを選ぶ
    ・センサーを処理するソフトをつくる
    ・動作確認の画面をつける
    ・ケースを3Dプリンタなどでつくる
    M5Stack
    シリーズを
    使って開発
    完成までまだまだ、
    本質(ドアセンサー)
    以外の時間がかかる..
    完成。
    アイデアの検証が
    できる!
    (Proof of Concept)
    M5Stackシリーズは 「アイデア→実際に作ってみて試す」までの時間を最小化する
    例:入退室を記録するシステムを開発する

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  15. 日本で圧倒的なシェアを獲得したM5Stack
    クローズアップ現代 「ものづくりxAI」特集 2021年10月20日放送
    さまざまな研究開発に使われて
    いる

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  16. アイデアは別のアイデアを生み出し、国を超えて広がる
    「M5Stackをかわいいロボットに」
    M5Stackを利用して、
    スマートメーターじゃなくて
    「かわいいロボット」を作った
    ししかわ @meganetaan さん
    2021.8.12公開
    オープンソース
    スイッチサイエンス/M5Stack
    主催コンテスト受賞
    アメリカHackaday.ioで金賞 2021.9.4
    ドイツ国営Tvの
    国際放送(スペイン語版,
    アラビア語版など)
    で紹介 2021.11.12

    他のユーザも続々と派生プロジェクトを
    ついに公式も開発開始

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  17. M5Stackから派生した
    ロボットアーム
    日本のユーザ@necobotが面白い
    プロジェクトを作る
    (ロボットアームで猫じゃらし)
    深圳:自分の製品が
    外国でテレビに出るなんて!
    日本:製品の開発元が、
    自分のプロジェクトを知ってるなん
    て!
    アイデアは別のアイデアを生み出し、国を超えて広がる
    未来を分配しよう

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  18. 卓上量子コンピュータ(深圳SpinQ社)輸入準備中
    年内に150万円ぐらい?で販売予定
    深圳でテスト中の秋田教授(金沢大学)
    福本博士(マイクロソフト)

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  19. 未来はすでに来ている
    ただ上手に分配されていないだけ
    The Future is here, but not eventually distributed.
    まとめ:
    アイデアを交換し、新しいものを作ることで、未来はやってくる
    ドローン、量子コンピュータ、開発ボード、ロボットアーム
    これまでの話はすべて、日本と深圳を結んだ、研究者とメイカーとビジ
    ネスが組み合わさったアイデアの交換

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  20. 「つくること」によるxDiversity
    今のM5Stackは、「Jimmyにとって便利なもの」から、「世界にとって便
    利なもの」に変わりました。
    だからこそ、僕はみなさんのアイデアや提案が大好きで、何が問題で、
    何が便利なのかを教えてほしいのです!
    研究開発を更に簡単にし、世界をよりよい場所にしましょう!

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