Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Reading technical post for 'Reduce toil through better alerting'

Reading technical post for 'Reduce toil through better alerting'

O'Reillyによって公開されている、「Reduce toil through better alerting」を読んだのでまとめました。
社内勉強会用に作成した資料です。

https://www.oreilly.com/content/reduce-toil-through-better-alerting/

kameneko

April 15, 2020
Tweet

More Decks by kameneko

Other Decks in Technology

Transcript

  1. Takuma Nakagame / kameneko
    SAKURA internet Inc.
    https://www.oreilly.com/content/reduce-toil-through-better-alerting/

    View Slide

  2. Reduce toil through better alerting
    • O’REILLYの記事
    • アラートの最適化について
    https://www.oreilly.com/content/
    reduce-toil-through-better-alerting/

    View Slide

  3. Introduction
    • Site Reliability Engineering では
    SLOとSLIに基づいたアラートが推奨されている
    • 原因ではなく、症状に基づいたアラート
    • 長期的にアラート作成の労力や
    システムの堅牢性・信頼性を向上させる

    View Slide

  4. アラートの基本概念

    View Slide

  5. なぜアラート行うのか
    • システムが人間に行動を求めるため
    • システムが自己解決できない場合にアラートを行う

    View Slide

  6. なぜアラート行うのか
    • システムが人間に行動を求めるため
    • システムが自己解決できない場合にアラートを行う
    人間が問題ないと確認するだけの
    アラートは本当に必要? 「なんか攻撃しているけどいつものことだからヨシッ!」

    View Slide

  7. 適切なアラートとは
    • 配送されるまでの時間:
    インシデント発生からアラートが到着するまで、期待した時間内に届いたか?
    • 正しい宛先:
    アラートが想定した人間に届いたか?その宛先は本当に必要?
    • ドキュメンテーション:
    アラートの説明には人間がそのアラートを評価する情報が含まれていたか?
    • アクション:
    アラートには人間が次に行うステップが正しく記載されていたか?
    アラートの評価の多くは主観である
    以下は、客観的に示すことのできる一例である

    View Slide

  8. アラートの成熟ピラミッド
    • アラートをタイプ別に分け、階層化したもの
    • 通常、下位から上位に向かってアラートを作成していく

    View Slide

  9. アラートの成熟ピラミッド
    リアクティブアラート
    • サービスに影響を与える直前である
    • 将来的にSLO違反になる可能性が高い
    • 例: HTTPのレイテンシ増加

    View Slide

  10. アラートの成熟ピラミッド
    プロアクティブアラート
    • 将来的にサービスに影響を与える
    • ただしすぐに影響を与えるものではない
    • 例: キャパシティアラート

    View Slide

  11. アラートの成熟ピラミッド
    調査アラート
    • システムの異常をトリガーとしたアラート
    • サービスに直結するものではない
    • 例: LB配下のサーバダウン

    View Slide

  12. アラートの成熟ピラミッド
    • アラートには階層がある
    • すべてのアラートを
    単一のグループが受け取らなくて良い
    • すべてのアラートが
    同一の緊急性や一貫性を持たなくて良い
    アラートタイプの連携

    View Slide

  13. アラートのアンチパターン

    View Slide

  14. アラートのアンチパターン
    • サービスにSLO/SLIがないか、それをもとにしたアラートがない
    • SLO/SLIがあるが、発生しているインシデントの多くはSLO/SLIベースで
    はない
    症状
    • ビジネスの目的を示すSLO/SLIを定
    義する(強く推奨)
    • SLO/SLIをもとにしたリアクティブ
    アラートを作成する
    解決策
    調査アラートのみ設定する

    View Slide

  15. アラートのアンチパターン
    • 受信するアラートが多すぎるか、頻発に発生する小さなアラート
    が存在している
    • 人間が確認だけして終わる無駄なアラートが存在している
    症状
    • 上位レベルのアラートを無効にする
    • ビジネスに本当に必要なアラートは
    下位のアラートである
    • 適切なレベルに落ち着いたら上位の
    アラートを利用する
    解決策
    アラート量が多く疲弊している

    View Slide

  16. アラートのアンチパターン
    • 過去の事後調査の結果、SLOアラートで発見できなかったインシデ
    ントが存在していた
    症状
    • より下位のアラートで対応できないか検討する
    • SLIを拡張する
    • ※安易にアラートを作成しない(特に調査アラートは)
    解決策
    SLO/SLIアラートでは検出できないインシデント

    View Slide

  17. 終わりに

    View Slide

  18. 終わりに
    • 原因にもとづくアラートが誤りとは限らない
    • ただし、単一のアラートタイプだけではなく、
    複数のアラートタイプを組み合わせ、信頼性と堅牢性を向上させる
    • 問題発生時、アラートを追加するのではなく削除することを検討しよう
    紹介した方法を活用して知恵や経験に頼らない、
    データに基づいたアラートを定義しよう

    View Slide