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QAエンジニア組織立ち上げはじめの一歩

 QAエンジニア組織立ち上げはじめの一歩

techtekt

July 27, 2023
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  1. QAエンジニア組織⽴ち上げ
    はじめの⼀歩
    パーソルキャリア株式会社
    テクノロジー本部
    エンジニアリング統括部
    吉次 洋毅
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  2. もくじ
    • ⾃⼰紹介 / 会社紹介
    • QAエンジニアチーム⽴ち上げての経緯
    • これまでの活動
    • これからの展望
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  3. ⾃⼰紹介/会社紹介
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  4. ⾃⼰紹介
    名前: 吉次洋毅
    年齢: 31
    お仕事:
    Salariesの開発・プロジェクトマネジメント
    QAエンジニア組織の⽴ち上げ
    経歴:
    2014/4〜2016/11 某飲⾷店検索サービスの会社
    2016/12〜 パーソルキャリア株式会社
    その他:
    個⼈事業主としてベンチャー企業のプロジェクトマ
    ネジメントや開発のお⼿伝い
    趣味:
    旅⾏、写真、将棋、ピアノ、カフェ
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  5. パーソルキャリアのサービス群
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  6. 新規サービスの開発部署の発⾜
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    ※QA専任のチームは不在

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  7. QAエンジニアチーム⽴ち上げ
    の経緯
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  8. 事業企画、開発を順調に進⾏・拡⼤していたが、
    1〜2年ほどサービスを運⽤する中で品質⾯の課題が
    だんだんと浮き彫りになってきた
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  9. 新規サービス開発・グロースにおける品質課題に対する意識
    • リリース後のバグ検出頻度の増⼤
    – サービスの機能が拡⼤するに従い、システムの複雑度が上がっていく
    – 影響範囲の特定の難易度アップ、リグレッションテスト等の仕組み未整備(コードの変
    更に対する後ろ盾が弱い状態)
    • ドキュメント不全
    – 仕様書がない or メンテナンスされてない
    – いまこうなっている経緯がわからない
    • リリース前QAの準備におけるエンジニアの負荷
    – リリースが近づくと、テストベンダにテストスコープの説明やその使⽤の説明を都度実

    – テストベースを揃えたりコミュニケーションしたり、テスト仕様書のレビューの負荷が
    が⾼くなっていた
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  10. このままだとまずい。なんとかしないと。。
    今あるリソースでまずはできることから。
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  11. 取り組みの紹介(⼀部)
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  12. 品質課題のヒアリングと改善施策案の作成
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    分類 課題 改善施策案
    仕様 • 仕様書がない(断⽚的にFigma上に書かれ
    ている、誰かの頭の中にある)
    • 仕様の理解が⼗分でないまま実装が⾏われ
    ることがある
    • 仕様書を作成・メンテナス
    できる状態を作る
    実装 • 実装時の確認パターンが網羅できていない
    (異常系の確認漏れなど)
    • 品質に対する意識が薄れがち
    • エンジニアに対する品質に
    関する基礎知識のインプッ

    • ⼀定レベルでの仕様理解が
    担保されるプロセス、ルー
    ルの整備
    テスト • リリース前のテスト実施時のインプットが
    不⾜している(質・量)
    • エンジニアのテスト実施準備負荷が⾼い
    • 仕様書の整備、レビュー体
    制の強化
    各プロダクトの開発リーダーに品質課題をヒアリングし、組織として解決すべき課題を明確化した。

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  13. テストマネージャの半常駐体制
    の整備
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  14. 仕様書メンテ・リリース前のQAテスト実⾏へのスムーズな移⾏
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    分類 課題 改善施策案
    仕様 • 仕様書がない(断⽚的にFigma上に書かれ
    ている、誰かの頭の中にある)
    • 仕様の理解が⼗分でないまま実装が⾏われ
    ることがある
    • 仕様書を作成・メンテナス
    できる状態を作る
    実装 • 実装時の確認パターンが網羅できていない
    (異常系の確認漏れなど)
    • 品質に対する意識が薄れがち
    • エンジニアに対する品質に
    関する基礎知識のインプッ

    • ⼀定レベルでの仕様理解が
    担保されるプロセス、ルー
    ルの整備
    テスト • リリース前のテスト実施時のインプットが
    不⾜している(質・量)
    • エンジニアのテスト実施準備負荷が⾼い
    • 仕様書の整備、レビュー体
    制の強化
    ↑まずここをカバーした体制にしたい。とはいえ現状社内にリソースはない…

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  15. テストベンダと連携したテストマネージャ体制の構築
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    テストベンダ
    • 各プロダクトにテストマネージャを1⼈ずつ配置
    • それぞれの開発現場の課題に合わせた役割・成果物を定義して動いてもらう
    – 必要な会議への参加、仕様書のメンテナンス、テストベースの整備など

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  16. アプリケーションエンジニアに
    対する品質知識のインストール
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  17. 実装⾯でのアプローチ
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    分類 課題 改善施策案
    仕様 • 仕様書がない(断⽚的にFigma上に書かれ
    ている、誰かの頭の中にある)
    • 仕様の理解が⼗分でないまま実装が⾏われ
    ることがある
    • 仕様書を作成・メンテナス
    できる状態を作
    実装 • 実装時の確認パターンが網羅できていない
    (異常系の確認漏れなど)
    • 品質に対する意識が薄れがち
    • エンジニアに対する品質に
    関する基礎知識のインプッ

    • ⼀定レベルでの仕様理解が
    担保されるプロセス、ルー
    ルの整備
    テスト • リリース前のテスト実施時のインプットが
    不⾜している(質・量)
    • エンジニアのテスト実施準備負荷が⾼い
    • 仕様書の整備、レビュー体
    制の強化
    ↑アプリケーションエンジニアに対する実装⾯でのアプローチ。
    基礎知識のインストールと意識の醸成を狙っていく。

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  18. QA輪読会の実施
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    • 狙い
    – QAエンジニアの採⽤時の⾒極めに役⽴てる
    – エンジニアのテストスキル向上
    – QAエンジニアリングの活動の活発化
    • 題材
    – JSTQBのFoundation Levelシラバス
    – 基本的な内容が網羅的に掲載されている

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  19. QA輪読会実施形式の変遷
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    予習
    資料作成
    (発表者)
    輪読会
    予習
    疑問点・議
    論したいこ
    との共有
    資料作成
    (発表者)
    輪読会
    • 章ごとに1サイクル
    • 以前は横⼀線で予習し、発表者が要約資料を作っていたが、何がポイントなのか掴みづらく、輪読会の
    中での議論で深みが出なかった
    • 予習後、疑問点や議論したいことを共有した後、それに基づいて発表者が資料を作成することで、内容
    が濃くなった
    改善前 改善後

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  20. QA組織の⽴ち上げ
    ポイントまとめ
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  21. まとめ
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    • まずはヒアリングして品質課題を明確にする
    • 明らかになった課題にたいして現実的なアプローチを模索する
    – 新しく⼈を採れればできること、テストベンダとの協業でできること、すでに組織内に
    いるメンバーでできることに分けて、⼀つ⼀つ着⼿する
    • 既存メンバーを巻き込んで組織としての活動に引き上げる
    • ちなみに、、採⽤難易度は⾼め(後述します)
    – 課題意識から組織的な活動への昇華、周囲の巻き込み
    – 「1⼈⽬のQAエンジニア」の採⽤要件の整理の難しさ
    – 市場にマッチする⼈材が少ない

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  22. 今後の展望&
    採⽤と組織デザイン
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  23. 1⼈⽬の難しさと中⻑期的な組織デザイン
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    • 1⼈⽬のQAエンジニアの要件を定めるのは難しい
    – ⾜元の課題解決だけではなく⻑期的な組織づくりに⽬を向けられる⼈である必要がある
    – よって、採⽤要件が盛り盛りになりがち…
    – 結果的に超⼈要件になる
    • 組織づくりの経験、採⽤経験、テスト⾃動化経験、テストマネージャの経験、エン
    ジニアリング知識、多職種との協業経験など…
    • ロードマップを描く
    – ⾜元の課題の整理
    – 数年単位で考えてどういう状態になっているか、どういう価値提供ができるチームに
    なっているかを描いておく(と⾔いつつ、⾊々試して模索する側⾯も⼤きい。経路まで
    は決めれないが⽬的地・⽅⾓くらいは考える)
    • 採⽤要件の分解
    – どちらかと⾔うとある数年単位のロードマップに要件を寄せつつ、できる限り⾜元の課
    題をカバーできるようにする
    – カバーしきれない部分は既存メンバーでカバーできるようにアプローチする
    結果、なんとか採⽤に漕ぎ着けた︕

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  24. 今後の展望
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    • ⾃動テストの推進
    – E2Eテストツールの導⼊・展開により品質担保しつつ⽣産性を⾼める(QCDの向上)
    • 既存メンバーの巻き込み
    – エンジニアに対して品質知識をインストールする活動は、開発組織全体としての⼟台と
    なるので継続する
    • テストベンダとの連携の強化
    – 各プロダクトに⼊ってもらっているテストマネージャの横連携がまだまだこれからなの
    で、連携を強め、プロダクト横断的にベストプラクティスを流通させる
    • 他部署との連携の強化
    – 新規サービス系以外の領域でも同様に品質課題が存在するため、染み出していきより⼤
    きな価値提供を⽬指す
    • 組織の拡⼤
    – 上記の活動により拡⼤した役割をカバーしきれる体制を採⽤などによって実現する

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