Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
EKSの運用あれこれ バージョンアップ編
tetsunosato
June 27, 2022
Technology
0
160
EKSの運用あれこれ バージョンアップ編
2022/6/27(月) AWS好きエンジニア LT会 vol.2 #5
tetsunosato
June 27, 2022
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
VS Code Meetup #21 - もう一度知りたい基礎編 - ファイル操作、コーディングの基本編
74th
0
180
今 SLI/SLO の監視をするなら Sloth が良さそうという話
shotakitazawa
1
270
EKS AnywhereとIAM Anywhereを組み合わせてみた
regmarmcem
0
230
品質特性のすすめ
honamin09
0
160
EC/CRMの自社サービス開発をマネジメントするようになって1年でやってきたこととこれから / devio2022-takano-sho-road-to-good-development-team-management
masaru_b_cl
0
400
データをコネコネ!メール配信用データ生成の仕組み
kappezoro
0
110
Learning to Solve Hard Minimal Problems
takmin
1
290
ふりかえりの技術 / retrospectives
soudai
3
150
Amplifyで Webアプリケーションの 堅固な土台をサクッと構築する方法
kawasakiteruo
0
210
テスト自動化を最速で軌道に乗せるために
nozomiito
0
130
金融スタートアップの上場準備で大事にしたマインドセット / 2022-08-04-the-mindset-in-preparing-for-ipo
stajima
0
310
hey BOOK
heyinc
26
290k
Featured
See All Featured
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
498
130k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
349
27k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
63
7.6k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
225
120k
From Idea to $5000 a Month in 5 Months
shpigford
373
44k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
68
4.8k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
12
940
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
689
180k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
35
6.8k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
87
12k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
16
8.4k
Ruby is Unlike a Banana
tanoku
91
9.3k
Transcript
EKSの運用あれこれ バージョンアップ編
自己紹介 • 宮國 哲生 • ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング (2017~) • DX事業部/クラウド CoE
• Kubernetes歴:約3年 • 2021 APN AWS Top Engineer
このLTの目標 • LTに慣れる(デビュー戦) • EKSのバージョンアップについて思うところを述べる →みなさんのEKSのバージョンアップ作業に関するヒントになったらうれしい
EKS考える事いっぱい • Kubernetesの概念もAWSのベストプラクティスも分かったうえで、適切に組み合わせる必要性 →の割に設計や構築のノウハウがあまり転がってなくて苦労してきた。 • クラスタ構成: シングルクラスタ/マルチクラスタ • データプレーン:EKS on
EC2 or Fargate • クラスタ(&ネットワーク)構築方法:eksctl、CFn、Terraform etc • バージョンアップ: インプレース/ブルーグリーン • 各種アドオン: どれを採用…? • セキュリティ: マネージドサービスを組み合わせつつどこまでやる…?
EKS考える事いっぱい うわあ
EKS考える事いっぱい • EKSに関わる各種技術要素で、どういう考えで採用して、実際に構築・運用してみてどう 思ったかをつらつらと述べていく活動をやっていきたい。 →今日のLTはその練習
バージョンアップ: 無視できない作業です • EKSを採用し、運用していく中で避けられない作業 • 1年で3回のリリース →バージョンアップノウハウの確立は大事 https://docs.aws.amazon.com/eks/latest/userguide/kubernetes-versions.html
バージョンアップ: インプレース or ブルーグリーン インプレースバージョンアップ <メリット> • アップデートの作業が少なくすむ →クラスタが変わらないので、CI/CDツールの設定や 監視ツールのダッシュボードを直さなくてすむ
<デメリット> • 問題が発生した際にバージョンを戻すことができない • EKSがデフォルトで適用している各種アドオン(KubeProxy等)のバージョンアップを自分たちでやる 必要がある Cluster v1.21 nodegroup v1.22 nodegroup node node node node
バージョンアップ: インプレース or ブルーグリーン ブルーグリーンバージョンアップ <メリット> • 新バージョンの検証を行った上で切り替えることができる • 上手くいかなかった場合に戻せる保険がある
<デメリット> • 切替手順が複雑 • 旧環境と新環境向けの資材を正しく管理しておく必要がある • クラスタが2つあることによるオペミスが起こりうる Green Cluster Blue Cluster v1.21 nodegroup v1.22 nodegroup node node node node
バージョンアップ: ブルーグリーンってどうなんだい • ブルーグリーンバージョンアップデメリット多すぎ…? →上手くいかなかった場合にバージョンを戻せる →各種アドオンのバージョンアップグレード検証、アプリケーションの動作確認などをゆっくり行える →心理的に安全な分ブルーグリーンの方がうれしい • 旧環境と同等の環境をいかに素早く簡単にコピーできるか、がカギ →veleroやargocdの利用を合わせて検討した方がよい
→argocdのエクスポート/インポート機能を利用中
バージョンアップ: 準備 • バージョンアップ作業でまずやるのが、事前の影響調査&スケジュール検討 <影響調査> • Kubernetes自体のバージョンアップの影響 • 各種機能のα、β、GA、非推奨、廃止の状況を確認。 •
EKS、eksctl特有の変更要素 • 1.22時点ではまだdocker→containerdへは設定変更が必要。 • 各種アドオンのバージョンアップ要否 • 各種アドオンのインストール手順、リリースノート、変更履歴を漁って、バージョンアップ要否を決める。 →結構インストール手順はころころかわる →入れるアドオンが多ければ多いほどタイヘン • アプリケーションへの影響 • 二重稼働ができないジョブ等が動かない期間に実施(もしくは止める)
バージョンアップ: ブルーグリーン切替手順 正直詳細な手順を書いてもすぐに陳腐化するので、作業者が「バージョンアップ慣れ」することが大事。大体の流れは以下。 • ArgoCD設定エクスポート • Green Cluster向け資材修正 • Green
Cluster接続環境セットアップ • Cluster&NodeGroup作成 • ArgoCD設定インポート • 必要に応じてアドオン最新バージョンインストール • CI/CD設定変更 • CloudFrontビヘイビア変更 • 監視設定変更
バージョンアップ: 頻度 • バージョンアップは毎回必ずやる必要はある? →必須ではないが、できる限り毎回やった方がいいと思う まとめてバージョンアップすると、 変更要素が多い分追従が大変 作業者もバージョンアップのノウハウがたまっていかない • 問題が発生するリスクが増えると思う
バージョンアップ: まとめ • EKSのバージョンアップ戦略について、思うところをつらつらと • インプレースの方が作業量は少ない、ブルーグリーンの方が安心。ブルーグリーン大好き。 • ブルーグリーンの場合、旧環境と同等の環境をいかに素早く簡単にコピーできるか、がカギ • バージョンアップの影響調査はKubernetes自体、EKS特有、各種アドオン、アプリケーション等多
角的に調査 • 詳細な手順を作っても陳腐化しやすいので、運用作業者がバージョンアップの一連の作業に慣れ ることが大事 • バージョンアップはできるだけ毎回やった方がリスクは減る