Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
アプリエンジニアでもできる閉域網構築のススメ!
Search
ToshiyukiHirai
April 20, 2017
Technology
0
64
アプリエンジニアでもできる閉域網構築のススメ!
IoT Technology Conference powered by SORACOM if-up 2017
の資料になります
ToshiyukiHirai
April 20, 2017
Tweet
Share
More Decks by ToshiyukiHirai
See All by ToshiyukiHirai
JapanTaxiの事業を支える動態サーバー について
toshiyukihirai
0
75
SORACOM Canalを使った キャンペーン端末事例
toshiyukihirai
0
1.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
エンジニアリング価値を黒字化する バリューベース戦略を用いた 技術戦略策定の道のり
kzkmaeda
7
3.2k
LINEギフトにおけるバックエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
390
OPENLOGI Company Profile
hr01
0
60k
どちらかだけじゃもったいないかも? ECSとEKSを適材適所で併用するメリット、運用課題とそれらの対応について
tk3fftk
2
240
入門 PEAK Threat Hunting @SECCON
odorusatoshi
0
170
Autonomous Database Serverless 技術詳細 / adb-s_technical_detail_jp
oracle4engineer
PRO
17
45k
1行のコードから社会課題の解決へ: EMの探究、事業・技術・組織を紡ぐ実践知 / EM Conf 2025
9ma3r
12
4.4k
DeepSeekとは?何がいいの? - Databricksと学ぶDeepSeek! 〜これからのLLMに備えよ!〜
taka_aki
1
160
開発者のための FinOps/FinOps for Engineers
oracle4engineer
PRO
2
200
クラウド関連のインシデントケースを収集して見えてきたもの
lhazy
9
1.8k
AWSアカウントのセキュリティ自動化、どこまで進める? 最適な設計と実践ポイント
yuobayashi
7
960
事業を差別化する技術を生み出す技術
pyama86
2
440
Featured
See All Featured
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
6
260
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
55
9.2k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
175
52k
Navigating Team Friction
lara
183
15k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
330
21k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
3.7k
Designing for Performance
lara
605
68k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
49
2.3k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.2k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.1k
Transcript
Copyright © 2016. All rights reserved. Copyright © 2017 All
rights reserved. 2017/04/20 ハンズラボ 株式会社 平井 俊之 if-up2017 IoT Technology Conference ΞϓϦΤϯδχΞͰ Ͱ͖ΔดҬߏஙͷε εϝʂ
Copyright © 2017 All rights reserved. 1 ⾃⼰紹介 • 名前:平井
俊之 • 所属:ハンズラボ株式会社 • ⼊社:2016年1⽉ • 担当:外販案件(現在はIoT) • バックグランド:アプリケーションエンジニ ア(業務システムやBtoC向けサービス)
Copyright © 2017 All rights reserved. 2 ハンズラボ • 情シス部⾨
Ø 東急ハンズの各種システムの内製開発と運⽤保守 • 外販 Ø ⾃社開発の経験を活かした受託開発、内製⽀援 東急ハンズのシステム⼦会社
Copyright © 2017 All rights reserved. 3 ⽬次 Ⅰ.システムのご紹介 Ⅱ.セキュアな環境に関しての課題
Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 Ⅴ.補⾜・まとめ Ⅳ.構築時のTips
Copyright © 2017 All rights reserved. 4 ⽬次 Ⅰ.システムのご紹介 Ⅱ.セキュアな環境に関しての課題
Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 Ⅴ.補⾜・まとめ Ⅳ.構築時のTips
Copyright © 2017 All rights reserved. 5 Ⅰ.システムのご紹介 ショッピングセンター向けポイントカード基盤システム •
ポイントカードの展開は4施設。 • 約300テナントでポイントが付与される • AWS上に構築 関東に5店舗、他に1店舗のショッピングモール
Copyright © 2017 All rights reserved. 6 Ⅰ.システムのご紹介 Amazon SES
メール送信 Amazon SNS 処理エラー通知 管理者 会員 Internet マイページWEBサーバ Internet ポイント基盤サーバ 管理画面WEB マイページAPI ユーザー WEB アプリ データ アプリデータ Bucket 保存データ Bucket セッション DynamoDB
Copyright © 2017 All rights reserved. 7 ⽬次 Ⅰ.システムのご紹介 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決
Ⅴ.補⾜・まとめ Ⅳ.構築時のTips Ⅱ.セキュアな環境に関しての課題
Copyright © 2017 All rights reserved. 8 Ⅱ .セキュアな環境に関しての課題 •
タブレットのアプリを使って、簡単にポイント付与をし たい • セキュアな環境で利⽤したい • アプリはキャンペーンの時に使いたい(≒毎⽇使わない) • 費⽤(初期/ランニング)はできる限り安く抑えたい ▪お客様の要件 ある⽇、機能追加依頼が発⽣
Copyright © 2017 All rights reserved. 9 Ⅱ .セキュアな環境に関しての課題 ▪エンジニアリングな課題
• インフラ構築〜アプリ開発〜本番導⼊まで約⼀ヶ⽉の期 間しかない • 屋外等WiFiが届かない(不安定な)場所で利⽤される可能 性がある • セキュリティ上、ポイント付与処理は、全世界に公開は したくない(IPを制限しての利⽤や認証された通信から利 ⽤するようにしたい)
Copyright © 2017 All rights reserved. 10 Ⅱ .セキュアな環境に関しての課題 ▪エンジニアリングな課題
• キャリアからの通信は、⼀般的に動的IPなため、システ ム側で接続するIPを制限することは難しい • 端末に証明書のインストールをする場合、認証する処理 の開発作業の増加や運⽤するサーバーが増えるので、ス ケジュールやコストの⾯で難しい そもそも閉域網なら上の2つの課題は発⽣しないのだけど なぁ・・・
Copyright © 2017 All rights reserved. 11 ⽬次 Ⅰ.システムのご紹介 Ⅴ.補⾜・まとめ
Ⅳ.構築時のTips Ⅱ.セキュアな環境に関しての課題 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決
Copyright © 2017 All rights reserved. 12 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 ▪エンジニアリングな課題/解決⽅法 •
インフラ構築〜アプリ開発〜本番導⼊まで約⼀ヶ⽉の期 間しかない SORACOMへ申し込んだらスピーディーにサービス が使えるようになる
Copyright © 2017 All rights reserved. 13 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 ▪エンジニアリングな課題/解決⽅法 •
屋外等WiFiが届かない(不安定な)場所で利⽤される可能 性がある DoCoMoの回線を利⽤しているので、WiFiが届きにく い所でも使える
Copyright © 2017 All rights reserved. 14 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 ▪エンジニアリングな課題/解決⽅法 •
セキュリティ上、ポイント付与処理は、全世界に公開は したくない(限られた場所からの利⽤や認証された通信か ら利⽤するようにしたい) • キャリアからの通信は、⼀般的に動的IPなため、システ ム側で接続するIPを制限することは難しい • 端末に証明書のインストールをする場合、認証する処理 の開発作業の増加や運⽤するサーバーが増えるので、ス ケジュールやコストの⾯で難しい
Copyright © 2017 All rights reserved. 15 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 ▪エンジニアリングな課題/解決⽅法 SORACOM
Canalを利⽤すれば、SIMの通信IPレンジ 帯を制限することができる 許可した通信のみが⾃分達のシステムに到達することが できる=閉域網を構築することができる
Copyright © 2017 All rights reserved. 16 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 Amazon SES
メール送信 Amazon SNS 処理エラー通知 管理者 会員 Internet マイページWEBサーバ Internet ポイント基盤サーバ 管理画面WEB マイページAPI ユーザー WEB アプリ データ アプリデータ Bucket 保存データ Bucket セッション DynamoDB
Copyright © 2017 All rights reserved. 17 Ⅲ.SORACOMを利⽤した課題解決 アプリデータ Bucket
Amazon SES メール送信 Amazon SNS 処理エラー通知 管理者 会員 Internet マイページWEBサーバ Internet 保存データ Bucket ポイント基盤サーバ 管理画面WEB マイページAPI ユーザー WEB アプリ データ セッション DynamoDB キャンペーン担当者 キャンペーン用 WebView SORACOM Canal SORACOM
Copyright © 2017 All rights reserved. 18 ⽬次 Ⅰ.システムのご紹介 Ⅴ.補⾜・まとめ
Ⅱ.セキュアな環境に関しての課題 Ⅳ.構築時のTips Ⅲ.SORACOMを利⽤した問題解決
Copyright © 2017 All rights reserved. 19 Ⅳ.構築時のTips • SORACOMからの通信を閉域網化するには、AWS内部
ネットワークの通信経由で⾏う必要があるので、ELBを使 う場合は、内部向けのロードバランサーを⽤意する必要 がある ▪構築時にハマったこと
Copyright © 2017 All rights reserved. 20 Ⅳ.構築時のTips アプリデータ Bucket
Amazon SES メール送信 Amazon SNS 処理エラー通知 管理者 会員 Internet マイページWEBサーバ Internet 保存データ Bucket ポイント基盤サーバ 管理画面WEB マイページAPI ユーザー WEB アプリ データ セッション DynamoDB キャンペーン担当者 キャンペーン用 WebView SORACOM Canal SORACOM
Copyright © 2017 All rights reserved. 21 Ⅳ.構築時のTips Subnet ポイント基盤サーバ
キャンペーン用 WebView キャンペーン端末 DoCoMo 通信網 SORACOM Virtual Private Gateway (VPG) SORACOM Canal 期待する通信経路
Copyright © 2017 All rights reserved. 22 Ⅳ.構築時のTips Subnet ポイント基盤サーバ
キャンペーン用 WebView キャンペーン端末 DoCoMo 通信網 SORACOM Virtual Private Gateway (VPG) SORACOM Canal 意図しない通信経路 (外部向けロードバランサー)
Copyright © 2017 All rights reserved. 23 Ⅳ.構築時のTips Subnet ポイント基盤サーバ
キャンペーン用 WebView キャンペーン端末 DoCoMo 通信網 SORACOM Virtual Private Gateway (VPG) SORACOM Canal 意図した通信経路 (内部向けロードバランサー)
Copyright © 2017 All rights reserved. 24 Ⅳ.構築時のTips • インフラ(SORACOM
Canal/AWS設定)に関する作業がス ピーディーに(約2営業⽇程度)で完了した • 毎⽇利⽤する訳ではなく、従量課⾦のため、ランニング 費⽤が安い • 端末側の特別な設定は不要 ▪SORACOM Canalを利⽤して感じたメリット
Copyright © 2017 All rights reserved. 25 Ⅳ.構築時のTips • SORACOM
Canalの料⾦の説明がイマイチ解りにくいで す。社内から他の案件で利⽤を検討しているメンバーか ら時々⾦額の規模感を聞かれます・・・ ▪ソラコムさんへの要望 SORACOM版のAWS Simple Monthly Calculator があれば嬉しいです
Copyright © 2017 All rights reserved. 26 ⽬次 Ⅰ.システムのご紹介 Ⅱ.セキュアな環境に関しての課題
Ⅲ.SORACOMを利⽤した問題解決 Ⅳ.構築時のTips Ⅴ.補⾜・まとめ
Copyright © 2017 All rights reserved. 27 補⾜・まとめ ▪SORACOMの学習⽅法(サービス編) •
SORACOM公式ページの各サービスのGetting Startedを 活⽤する 例(Canalのページ): https://dev.soracom.io/jp/start/canal/acom.io/j p/docs/api/ • SORACOM公式のFacebookページで不定期でオンライン セミナーが⾏われているので、それを視聴する https://www.facebook.com/soracom.jp/
Copyright © 2017 All rights reserved. 28 補⾜・まとめ ▪SORACOMの学習⽅法(API編) •
APIリファレンスを活⽤する https://dev.soracom.io/jp/docs/api/ • SORACOM API Sandboxを活⽤する https://dev.soracom.io/jp/docs/api_sandbox/
Copyright © 2017 All rights reserved. 29 補⾜・まとめ SORACOM や
AWSを使えばネットワークの専⾨家 じゃなくても閉域網を構築することができます クラウドを活⽤をすればスピーディーかつ⼿軽に 年齢や経験に関係なく、誰でも簡単に挑戦ができる 世の中になっています ぜひ皆さん、クラウドを活⽤して新しいことへ 挑戦して⾏きましょう!
Hands on IT