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東京2020大会が創る未来へのレガシー「カーナビによるTDM ~経路制御と需要検出~」

東京2020大会が創る未来へのレガシー「カーナビによるTDM ~経路制御と需要検出~」

交通工学講習会「これからの都市交通 ~東京2020大会が創る未来へのレガシー~」

カーナビによるTDM~経路制御と需要検出~

Traffic Brain

June 26, 2019
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Transcript

  1. 2 自己紹介 太田 恒平(おおた こうへい) 1983年生まれ 35歳 株式会社トラフィックブレイン 代表取締役社長 •

    会社:交通データ分析・コンサルティング • 仕事:バスのダイヤ改善、オープンデータ化を推進 • 前職:ナビタイムにて経路探索・交通データ分析・経路制御
  2. カーナビの現状 4 ◼カーナビがネットに繋がるのはあたりまえに • 携帯:ガラケー → スマホ • 車載:通信型カーナビ →

    コネクテッドカー ◼個人との双方向の通信が可能に • 個人 × リアルタイム • ビッグデータで把握 ⇔ 個人ごとに配信 • 前職ナビタイム時代から様々な交通規制対策を実験 ◼しかしITSの基本は25年前のまま • 古くて有償なJARTIC、VICS、DRM • 枯れてしまったカーナビ、ITS業界 • 結局看板、予測なき現況情報、ETC2.0への固執 • 道路交通法、公安告示 Apple CarPlay Android Auto で境界も曖昧に 2020までに打破できるのか…?
  3. 6 経路探索の4大要素 経路探索 アルゴリズム 最適経路を 高速に算出する技術 コスト 計算 どこを通るのが 良いか判定する

    技術 ネットワーク データ 道路をリンク 交差点をノードで モデル化したデータ 交通 情報 VICS・プローブ等の 渋滞・規制情報 交通工学 情報工学 空間情報学 第54回土木計画学研究発表会「プローブ渋滞予測とカーナビによる所要時間短縮効果と経路転換の実態」
  4. 7 経路を決めるコストモデル 「時間・金銭・走りやすさ」 のコスト係数調整でニーズに応じた経路を複数算出 推奨ルート 時間(推定) 金銭(近似) 走りやすさ 時間 金銭

    走りやすさ 時間 金銭 走りやすさ 無料優先 高速優先 経路ごとのコスト係数(概念図) 時間価値 低↓ 時間価値 高↑ セオリー + データ + クレーム = ノウハウ 調整目的 調整方法 ニーズの充足 → 製品価値Up 幹線道路の優先、右左折の抑制、有料道乗り降りの抑制など 第53回土木計画学研究発表会「カーナビが経路選択を左右する」
  5. 9 カーナビが料金収入を左右する (C) NAVITIME JAPAN 8 路線名 週間表示額 全国 28.6億円

    1 東北 2.40億円 2 東名 1.87億円 3 山陽 1.87億円 4 中央 1.86億円 5 首都高速 1.73億円 6 関越 1.49億円 7 新東名 1.18億円 8 圏央道 1.13億円 9 北陸 1.11億円 10 常磐 1.09億円 年換算1491億円 対象期間:2015/11/02~08, 普通車ETC換算 同一条件の重複検索は除去済 経路検索数 料金収入 端末 件数 携帯電話 6244万回/年 PC 6536万回/年 合計 1.27億回/年 対象期間:2014年度,同一条件の重複検索は除去済 高速道路6社 の料金収入 2.6兆円の 約 6% (2014年度) 第53回土木計画学研究発表会「カーナビが経路選択を左右する」
  6. 迂回ルート案内 11 規制や渋滞をデータ化し迂回ルートを案内します 経路検索システム PC-Web 規制情報のチラシ 規制データ 経路探索 エンジン 規制回避ルート

    の算出に利用 スマホ-Web スマホ-カーナビ NAVITIMEの 各サービスにて 迂回ルート検索 専門スタッフ による入力 時間規制 方向別の規制 通行禁止設定 渋滞予測設定 推奨迂回ルート設定 渋滞回避 渋滞データ 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  7. 2016年度の事例一覧 12 1年間で多様な規制に対応 事象分類 事業主体 対象事象 交通情報設定 主媒体*1 その他情報 提供*2

    道路工事 名古屋高速道路 リフレッシュ工事 通行禁止 Web/App 阪神高速道路 フレッシュアップ工事 通行禁止 回避設定 Web/App PUSH配信 愛知国道事務所 国道41号集中工事 通行禁止 Web/App マラソン 大阪陸上競技協会 等 大阪マラソン 通行禁止 Web/App 埼玉陸上競技協会 等 さいたま国際マラソン 通行禁止 Web/App PUSH配信 アンケート 東京マラソン財団 東京マラソン 通行禁止 Web/App 大会サイト 内に構築 渋滞対策・ 有料道 利用促進 静岡国道事務所 富士山周辺渋滞迂回 旅行速度 推奨迂回ルート設定 Web 静岡県道路公社 伊豆スカイライン 利用促進 旅行速度 割引設定 Web アンケート 阪神高速道路 抜け道探検隊 旅行速度 回避設定 Web アンケート 災害 - 熊本地震 通行禁止 Web/App 安全啓発 福島河川国道事務所 積雪ライブカメラ案内 - Web 高崎河川国道事務所 積雪ライブカメラ案内 - Web 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  8. 阪神高速道路 工事 13 交通規制時の定番コンテンツに 阪神高速 工事情報サイト バナー ピン バナー リンク

    PUSH NAVITIMEドライブサポーター (バックグラウンド配信) PC-NAVITIME 開封率10.9% ✔迂回ルート:規制設定だけでなく、直下の国道43号を通りづらく設定 ✔告知:規制看板のピンで規制箇所を地図表示、PUSH配信でスマホユーザに効率的に告知 直下の国道43号 を通りづらく設定 (所要1分相当 コスト加算) 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  9. さいたま国際マラソン ~広報~ 14 複雑な規制に対応し公式サイトからも検索可能に さいたま国際マラソン 公式サイト PC-NAVITIME バナー 吹き出し 入力された

    ・日時 ・発着地 で検索 ✔迂回ルート:時間帯の異なる17区間の規制を設定 ✔連携:マラソンの公式サイト内にルート検索画面を設置しスムーズに検索画面に誘導 ルート検索画面 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  10. さいたま国際マラソン ~迂回ルート分析~ 15 迂回ルート検索に伴う表示増加箇所を事後調査 一般道路の通過増加箇所 首都高埼玉 新都心線に転換 浦和IC横の 道路に転換 国道463号

    旧道に転換 県道1号・ 緑区役所(北) に集中 県道2号による 大宮駅越え 高速道路の通過増加箇所 凡例 200%以上増加 50-200%増加 15-50%増加 減少–15%増加 線幅で通過数を表す 規制区間 迂回による検索 通過経路数増加率 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  11. さいたま国際マラソン ~プローブ分析~ 16 当日の渋滞状況をモニタリング 県道2号による 大宮駅越え 県道1号・ 緑区役所(北) に集中 国道463号

    旧道に転換 浦和IC横の 道路に転換 0-10 10-20 20-30 30-50 50-70 70- 平均速度 (km/h) 線幅の太さで サンプル数を表す 迂回ルート分析と相関あり、交通分散策への反映に期待 12-15時 9-12時 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  12. ターミナル チャージ 対距離 対距離 (都市部) 通常 150円 24.6円 29.52円 圏央道

    75円 12.3円 14.76円 20 圏央道半額シミュレーション ~方法~ 第53回土木計画学研究発表会「カーナビが経路選択を左右する」 推奨ルート算出方法変更による有料道変化をシミュレーション 利用データ 経路選択方法 「推奨ルートあり」のカーナビ経路検索条件データ 2016年3月10~23日日(2週間)、419,879件 ※年間検索数の約1/300 推奨ルートを必ず選択する想定 ①推奨ルートに出た有料道は選ばれやすい 圏央道だけ半額に 制御方法 圏央道だけ料金近似計算を半額に設定 評価方法 検索結果の経路変化を比較 前提 ②コストモデルの高速料金を調整すれば経路は変わる
  13. 伊豆スカイライン利用促進 ~方法~ 23 河津桜の渋滞迂回のため伊豆SLを980円→200円に値下げも認知不足 ➡ 季節渋滞データと値下げ設定で経路迂回+訴求 NAVITIME_車ルート検索結果画面 バナー 吹き出し 静岡県道路公社

    キャンペーンページ アンケート作成 渋滞回避ルート 前年同月の土日 7-19時・3時間毎の プローブ平均リンク旅行速度 渋滞データ として設定 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  14. 伊豆スカイライン利用促進 ~結果~ 24 表示数が2.3倍、料金123万円増 色 -30%以下 -10~-30% -10~10% 10~30% 30~100%

    100%以上 渋滞回避 による 通過増加率 数字は増加率 線幅が渋滞回避時の 通過数を表す 伊豆SL南方向 約+250% 伊豆SL北方向 約+50% R411南方向 約-25% R135南方向 約-40% R135北方向 約-30% 通過数増減図 国道から伊豆SLに転換 Q.今回の訪問で伊豆スカイライン を御利用になりますか? Q.伊豆スカイラインの利用を 選択する理由は何ですか? 利用する 60% 未定36% 利用 しない4% 走行時間短縮 50% 料金割引 14% 景観がいい 21% 走りやすい8% ナビの誘導7% N=258 N=205 利用意思も高い 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  15. 検索時代の経路決定プロセスに沿ったTDM 25 経路検索要求 経路表示 経路選択 経路誘導 走行 経路検索条件 経路選択 プローブ

    検索経路 ユーザ行動 システム挙動 ログデータ ここが制御対象 (未取得) これで効果測定 第37回交通工学研究会「経路検索サービスを通じた経路制御の実践と課題」
  16. 27 経路検索条件データ 工学院大学オープンカレッジ鉄道講座「乗換検索サービスとビッグデータがもたらす公共交通の変革」より 経路検索条件データとは、発着地や日時等の条件を蓄積したデータです。 公共交通 15億件/年 自動車 1 . 3億件/年

    (2014年度) 観光分析 移動需要ビッグデータ 交通分析 項目 備考 出発地情報 駅等の公共交通拠点,施設,座標等 到着地情報 同上 交通手段 公共交通, 自動車, 自転車, 徒歩 検索実施日時 発着指定日時 発着日時指定方法 出発日時,到着日時,始発,終電 ユーザID データの外部提供の際には削除 主な記録項目 PC-NAVITIME 経路検索画面 (C) NAVITIME JAPAN
  17. 28 鉄道の検索データで未来を予測 工学院大学オープンカレッジ鉄道講座「乗換検索サービスとビッグデータがもたらす公共交通の変革」より 経路検索の際には数時間~数日先の日時を指定されることが多いため、 近未来の移動需要を検出することができます。 0 500 1000 1500 2000

    2500 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223 累積経路検索数[件] 検索対象時刻 リアルタイム 10分前 2時間前 15時間前 4日前 定常検索数 輸送力調整、混雑回避の誘導、駅付近店舗の供給調整に活用可能 2013年4月13日に西武球場前を 到着指定した検索数 グッズ 販売前 開演前 4日前から 普段の8倍 分類 小分類 検出数 レジャー コンサート 62 スポーツ 17 その他イベント 12 行楽地・施設 28 業務・ 教育 オフィス街 36 教育イベント 47 交通 ダイヤ改正 15 空港 2 不明 - 48 合計 267 予測対象期間: 2013年3月18日~4月14日(4週間) 突発的移動需要発生回数:全12,268回 (4日前検出率2.2%) 他に検出されたイベント
  18. 31 お盆の高速道路の需要検出 *東名・横浜町田IC、中央・八王子JCT、関越・鶴ヶ島JCT、東北・久喜IC) 往路の朝は 1日前6割 1週前3割 が事前検索 PCの 事前検索は 25%と多い

    第13回ITSシンポジウム2015「経路検索サービスによる交通制御に向けた研究~道路交通と公共交通における需要検出と経路分散~」
  19. 32 お盆前夜に高速道路の行先・経路検出 第13回ITSシンポジウム2015「経路検索サービスによる交通制御に向けた研究~道路交通と公共交通における需要検出と経路分散~」 順 東名 横浜町田 中央 八王子JCT 関越 鶴ヶ島JCT

    東北 久喜IC 1 富士サファリパーク 35 富士急ハイランド 46 軽井沢 78 日光東照宮 34 2 伊豆急下田 27 河口湖 37 長瀞 33 日光 19 3 熱海 26 金沢 23 新潟 22 仙台 19 4 御殿場アウトレット 23 清里 23 富岡製糸場 18 那須塩原 17 5 箱根湯本 19 上高地 21 草津温泉 17 郡山 16 大月 JCT 八王子 JCT 岡谷 JCT 行き 目的地 帰り 流入経路 目的施設と タイアップ 流入経路上 で告知 数字:8/14 19時までに検索され8/15,16 12-24時に 八王子JCT通過予定経路の流入出比率[%](N=415) 8/12 19時までに8/13,14 4-12時を指定して検索された目的地上位
  20. 33 PUSH配信を活用できないか? GPS/ジオフェンス 検索ログ 登録情報 条件 PUSH配信 案内 ナビ系アプリ その他アプリ

    Web広告 携帯キャリア 連携先 交通情報 首都高◦◦線 オリンピック迂回 お願いします 首都高を 選手が 通ります! ◦◦通りを 走行願います オリンピック 交通情報 関係する移動に ターゲティング 広告で クリック率 10%前後
  21. データが有償なためばらまけない 35 交通 静的 運行情報・規制 遅れ・渋滞 鉄道 交通新聞社 JTB JR東日本子会社

    レスキューナウ 鉄道会社内 道路 地図会社 DRM JARTIC/VICS JARTIC/VICS ナビメーカー ほぼ公共データ なのに 720万円/年 2社に1人数十円 ずつ支払う JARTICの 料金表
  22. 37 ここが酷いよGoogle Maps 車の経路品質 ・通行規制を突破する ・VICS未使用、 ・Wazeは経路に未反映 広島~呉の 通行止を突破 ・通れない道を案内するので

    苦情サイトが作られる GoogleMap(グーグルマップ)のナビが狭い道を案内する理由 https://hidari-ni-usetu.com/gmap-navi/ 高架下は 柵で通れない 6割の人が経路を問題視 問題が理解されていない 太田「車経路が酷すぎるけど、直さないの?」 ↓ 担当VP「データ品質はユーザ指摘を反映し改善」 製品開発部長「幅員データ整備中」 ※コストモデルの問題と気づいていない 高速料金が 出ない不満も
  23. オープンデータ配信プラットフォーム 39 ◼ 一般向けはオープンデータ • 一般向けをオリパラ運営側は 面倒見切れない • 1社のナビでは限界 •

    複数のアプリにオープンデータ を流して使ってもらうほかない ◼ 公共交通と道路両方 • スマホアプリは対応しやすい • 車載カーナビにも対応するには VICSが重要? ◼ 使えるものに • 既存のID体系と互換性が重要 • 交通新聞社、レスキューナウ、 VICS… • 静的データと動的データ両方 • ファイル、APIを組み合わせ オープンデータ配信プラットフォーム 輸送センター 大会公式 アプリ・サイト 一般公共交通サービス NAVI TIME Yahoo! (ヴァル研) Google (ジョルダン) … オリパラ 特別機能 通常 機能 オリパラ 特別機能 通常 機能 オリパラ 特別機能 通常 機能 交通系機能 大会情報 … オープンデータ アプリログ あと1年でどこまでできるか?
  24. 担う人がいない 40 組織 課題 組織委員会・都準備局 大会関係者、観客にフォーカス 交通輸送技術検討会 交通の学識。IT、交通情報実務に弱い スポンサー 交通情報のプロがいない

    ワールドワイド:GE、トヨタ、Panasonic 公共交通:JR東日本、東京メトロ、JAL、ANA 旅行:JTB、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズ 研究・企業 新技術のデモばかりしたがる、全体最適は対象外 必要なのは枯れた技術を統合した確実なシステム 見本) 1964年の新幹線、首都高 公共交通 オープンデータ協議会 コンテスト以外で使えない(都交通局以外) データ形式・IDが独自のため使いづらい 本来、一般市民の生活維持は都の責務? 雇うなら手伝いますよ?
  25. 公共交通 道路・通信 マルス 1960 1962 首都高速 新幹線 1964 自動改札 1967

    1969 交通管制 駅すぱあと 1988 1996 VICS 乗換案内 全国時刻表対応 1998 1999 i-mode Suica 2001 ETC EZナビウォーク 2003 2005 EZ助手席ナビ 私達は2018年に一体何をやっているのか? 41 日本の交通情報の栄光と失われた15年 偉大なレガシーに囚われすぎず 新たなレガシーを作るつもりで がんばりますか?
  26. パイオニア 43 ◼Q.予防的に経路を迂回させるには? • VICSの旅行時間・渋滞度を下げてもらえれば迂回する。 古いナビにも適用されるので、それが一番汎用的。 • リンクコストを調整する仕組みは準備中 ◼Q.高速の混雑料金はどうすれば反映できる? •

    地図(インクリメントP)データに入っていれば反映される ◼Q. 経路を引いていない人に働きかけるには? • 7割が経路を引いていない(時間ベース) • プローブデータでマッチングして、PUSH配信が有効そう ※あくまで個人の技術的な見解です
  27. Yahoo! 44 ◼Q.会社としてのオリンピックの関わりは • スポンサーになった 「インターネットにおける情報及びナビゲーションサービス」カテゴリ • カーナビ、乗換案内、路線情報、地図、MAP などを通じて情報提供 ◼Q.予防的に経路を迂回させるには?

    • VICSの旅行時間・渋滞度を下げるのが一番楽。 ◼Q.告知の手段としては? • PUSH配信などが有効だろう ◼Q.公共交通については? • 告知 :PUSH・経路検索連動バナーが有効だろう • 混雑予報:異常混雑予報を提供している • 臨時便 :交通新聞社の時刻表にデータが入っていれば対応 • 運行情報:レスキューナウにデータが入っていれば対応 ※あくまで個人の技術的な見解です
  28. VICS再考 45 ◼交通情報流通の要件 • 機械判読可能、経路に反映される、普及済、追加コスト不要 • → VICS渋滞度・旅行時間くらいしか現実解が無い ◼「現況・実測値」というこだわりを問う •

    感知器の故障、規制速度への張り付き、恣意的な補正、定点センサーの 限界で、既に実測値とは言いがたいデータが配信されている • 「順調」と出してその後渋滞するのと、 「混雑」と出して順調を保つのと、どちらが正義か? • 実測と制御の分離は筋だが、来年までに無理では? ◼実現に向けて • 影響把握:どの程度経路が変わるのかは、ログを元にシミュレーション をすればわかる。 • 実験:東京マラソン、道路工事などで実験しては?
  29. 経路制御の未来 46 • 経路選択が自動化? • AI同士が通行権を奪い合う? • 全ての道路にプライシング? • 証券のような通行権取引市場?

    こんな世界は遠くない未来にやってくるだろう 今日の話は、その第一歩に過ぎないのでは?