に 至 る 経 緯 ネタとして聞いてください︕ 2017年秋 とあるとあるエネルギー会社での会話 社⻑︓髙橋くん、僕はね、Uberのようなユニコーン 企業になりたいんだよ。そのためにエネルギー だけでなく情報の社会インフ ラになりたいん だ。どうすればいい︖ 髙橋︓エストニアにX-ROADって情報交換インフラが あるんですが、それを真似するといいんじゃな いですかね︖ 社⻑︓ほーーーエストニア⾏って情報集めてこい︕ 髙橋︓ははー 3 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
業 し て 分 か っ た こ と 私の想像する皆さんの関⼼事は主に下記のよ うなことがあるかと思います。実際にエスト ニアの企業(Codeborne社)と延べ4年ほど 協業してみて分かったことを下記の観点から お話いたします。 1. ⾔葉の違いによる問題 2. ⽂化の違いによる問題 他にありましたら、後ほど質疑応答の時間を 設けますのでお尋ねください。 7 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
私たち⽇本⼈がエストニア語を話せるか、エストニア⼈が⽇本語を話せるの がベストだが現実的ではない。 折衷案としてお互い事実上世界共通語の英語が話せると⾮常にいい。しかし、 英語ネイティブのように話せなくてもいい。 まずは普段どのようなコミュニケーションをしているのかご紹介します。 8 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
1 普 段 の 会 話 普段のコミュニケーション はChatです。英語でコミュ ニケーションします。 DeepLなどの翻訳サービス を使⽤すれば⽇本語とエス トニア語との翻訳もかなり 正確にしますが、エストニ ア語に訳してしまうと、本 当にその訳が正しいかどう か⾃分たちでの検証ができ なくなってしまうので、英 語に訳すのが無難かと思い ます。 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D . 9 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
2 定 例 ミ ー テ ィ ン グ 週次の定例ミーティングは Video Chat で⾏います。週 次のミーティングではプロ ジェクトの進捗具合の確認 やそのフィードバックをし ます。 基本的に英語で会話するの で、MeetやTeamsでは⽇本 語の字幕をつけることもで きます。あまり正確でない 場合もあるので英語の字幕 もおすすめです。 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D . 10 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
ディスカッションをするの で、ここではある程度の英 語⼒が求められます。 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D . 11 C O D E B O R N E # 3 対 面 で の ミ ー テ ィ ン グ U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
の ま と め 普段の会話 Deep-LやChatGTP等翻訳サービスを活⽤すれば問題ない。 週次の定例ミーティング エストニア⼈→⽇本⼈︓MeetやTeamsの翻訳字幕を活⽤する。 ⽇本⼈→エストニア⼈︓事前にプロジェクト報告を読んでおく。 事前に訳した資料を活⽤する。 対⾯でのミーティング ⼀番英語が必要な場⾯だが、お互い外国語なので真摯に⽿を傾けてくれる。 12 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
東にロシアが隣接している。モスクワも近い。 そのロシアはウクライナと戦争をしている。 歴史 かつてソビエト連邦の⼀部だった時もある。 ITが進歩したのはかつてKGBの拠点が置かれていたため、独⽴回復後はソ連 (現ロシア)からクラッキングを繰り返され、それに対抗する必要があった ことが⼤きな理由と⾔われている。(真偽の程は定かではない。) 15 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
注 意 す べ き こ と そもそも存在しない概念と⾔葉がある 普段の⽣活 エストニアではセントラルヒーティングは当たり前だが、⽇本ではほとんど ないので⽇本⼈にはわかりづらい。 ⽇本では都市ガスでの託送やプロパンガスを配送してもらうことは当たり前 だが、エストニアではガスは⾃分で買いに⾏き、⾃分で取り替える。 仕事の価値観 サステイナビリティを重視する。この考え⽅は昭和⽣まれの⽇本⼈には分か りづらい。 16 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
4 振 り 返 り ※これは⽇本⼈同⼠でも発⽣する⽂化 の違いの例のご紹介です。 アジャイル開発の現場では2週(スプリ ントと⾔います)の終わりに振り返り をすることになっています。これは次 に向けての改善活動です。 短いサイクルで改善活動を⾏うことで お互いのことをよく知り、より⽣産性 を⾼めあう⽂化です。 18 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
5 朝 会 CodeborneはXP(アジャイル開 発の1流派であるeXtreeme Programing)でシステム開発を するIT企業です。 XPの慣習では朝はStandupと ⾔って、社員全員で集まって⼀⾔ 近況報告をするところから1⽇が 始まります。 19 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
の ま と め 国⺠性や価値観 気にする必要はない。差はあっても理解し合える。 曖昧やうやむやを好まない傾向があるので、丸投げしたい場合は向かない恐 れはある。 国⺠性や価値観以外に注意すべきこと そもそも存在しない概念と⾔葉があるが、説明すれば良い。 ⼀番重要なこと 違いがあってもそれを理解し尊重できれば問題ではない。 それをできない理由にしないように気をつけましょう。 価値観の違いを認め、理解できなければお互いの⻑所を引き出せないし、時 間とお⾦の無駄になります。 20 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
た か ※守秘義務契約により、詳しい話ができないことをお詫び申し上げます。 1. 顧客・契約管理基幹システムのリニューアルによるマルチテナント化 2. 電⼒アグリゲーション事業の基幹システム開発 21 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
ム リ ニ ュ ー ア ル ⾃社のノウハウを詰め込んだCISと競合他社CISとの統合 • エネルギーの⾃由化(電⼒・都市ガスの⼩売・導管分離)による業務ロ ジックの実装と顧客情報の抽象化を実現した。 • 競合他社は詳細な顧客情報を髙橋のクライアント企業に提供せずとも、新 規に払い出されたIDをX-ROADで共有することで、ビジネスロジックを利 ⽤可能とした。 22 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
基 幹 シ ス テ ム 開 発 電⼒のP2P売買 • 欧州ではすでにノルドプール(国家間)やルクセンブルクの電気事業者 (⺠間)で実現されています。 • ルクセンブルクの事例はCodeborne社が開発したものなので、それを⽇本 の法整備に合わせて、髙橋のクライアント企業で開発した。 23 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .
す る メ リ ッ ト 先進性 ⽇本と⽐較してIT技術が進んでいます。 効率主義 ⼈間がやらなくてもいいものは、プログラムにやらせます。 価値観が似ている 諸外国の中ではエストニアは価値観が似ている⽅かと思います。 重要なこと ⽇本⼈に依頼することのメリット・デメリットをよく理解しましょう。 下請けに出すという感覚ではなくITパートナーとして協業しましょう。 24 U N I V E R S A L M I C R O N E T W O R K S C O . , L T D .