Scrum Fest Sapporo 2020の登壇資料です。
もりあがるスプリントレビューをしよう https://confengine.com/scrum-fest-sapporo-2020/proposal/14017
もりあがるスプリントレビューをしよう Retty株式会社 常松祐一 2020/11/6
View Slide
自己紹介 ● 常松祐一 (つねまつ ゆういち) ○ Engineering Manager ○ Software Engineering Coach ○ Agile Development ● SNSアカウント ○ tunepolo : ○ tune : ● 顧客にとって価値のあるプロダクトを、チーム一丸となって協力し、短期間にリリースする開発体制のあり方を模索しています。
3自分にとってBESTなお店が見つかる 日本最大級の"実名型"グルメサービス レビューよりもレコメンド。 Rettyは他人におすすめしたい 美味しいお店を投稿するサービス! 食の好みは人それぞれ。 自分と嗜好が合う人をフォローして、 BESTなお店を見つけられるSNS型! 実名制の口コミだからこそ 「信頼できる」「ポジティブ」な 情報が集まっています! 批評ではなくオススメの口コミ 自分と好みが近い人から探せる 顔が見えて信頼できる実名制 confidential
RSGT2020のOSTでトピックとして提案今日のおはなし もりあがる スプリントレビュー がやりたい!
スプリントレビューの形式 1. 会議室で行うオーソドックスな形式。人が集まると硬い雰囲気になりがち。2. 配信人が増えても対応できる。1と2の合わせ技もある。3. バザール聞きたいデモに移動する。同じデモを何度も繰り返す手間がある
私が見てきた 「もりあがらない」スプリントレビュー confidential
ダメパターン1:ステークホルダーが来ない ● プロダクトオーナーと開発チームだけで開催する。 ● プロダクトオーナーによる進捗確認の場になりがち。 ● 義務感でやるとこうなりやすい気がする。
ダメパターン2:発言しにくい ● 「人が多すぎる」「偉い人がいて気を使う」とか ● 偉い人が「大勢で集まって時間の無駄だ」と言う ● 発言する敷居を低くできていない
ダメパターン3:過度な事前準備 ● 準備を入念にし過ぎていて質問する隙がない。 ● 説明スライドをバッチリ用意しているとか。
ダメパターン4:段取りが悪い ● 代わる代わる話す。PCつなぎ変えに時間がかかる ● 説明者がデモ内容をきちんと理解できていない。 ● 細かな技術説明が始まり聴衆が置いてきぼりになる
そもそも・・・ スプリントレビューって 何のためだったっけ? Photo by Austin Distel on Unsplash
スクラムガイドでの定義 スプリントレビューとは、スプリントの終わりにインクリメントの検査と、必要であればプロダクトバックログの適応を行うものである。 スプリントレビューでは、スクラムチームと関係者がスプリントの成果をレビューする。スプリントの成果とプロダクトバックログの変更を参考にして、価値を最適化するために次に何ができるかを参加者全員で話し合う。 これはステータスミーティングではなく、非公式なミーティングである。インクリメントを提示することで、フィードバックやさらなる協力を引き出すことを目的とする。
「もりあがる」スプリントレビューをしよう confidentialスプリントレビューの目的 →価値を最適化するために次に何ができるかを参加者全員で話し合う
ダメパターン1:ステークホルダーが来ない → 関係者を招待する ● 根気強く声を掛ける。 ● 目的をきちんと説明する。 ● ステークホルダーが空いている時間に開催する。
ダメパターン2:発言しにくい → 発言しやすい雰囲気作り ● 司会をペアでやる ● チャットにコメントを投稿してもらう。 ● 賑やかしコメント
● デザイン・文言など細かな指摘が始まるとそもそもに目が届きにくくなる。 ● DONEになったらすぐにプロダクトオーナー・デザイナー・QAを交えて確認する。 ダメパターン3:過度な事前準備 → 準備は程々に、ただし些細な指摘は潰しておく
● 機材の接続確認 ● デモ項目の確認。説明する粒度の認識合わせを開発チーム内で実施。 ● 開発の背景説明を適切な人に依頼する。 ダメパターン4:段取りが悪い → 事前確認を短く行う
+α:提供する価値を明確にする ● スプリントゴールの設定
スクラムガイドでの定義 スプリントゴールはスプリントの目標セットであり、プロダクトバックログの実装によって実現するものである。これは開発チームがインクリメントを構築する理由を知る指針となる。スプリントゴールはスプリントプランニングで作成する。 スプリントゴールを設定することで、開発チームがスプリント終了までに実装する機能を柔軟にできる。選択したプロダクトバックログアイテムは、一貫性のある機能として届けられる。・・・ スプリントゴールがあれば、開発チームは一致団結して作業ができる。開発チームが計画するときには、スプリントゴールを念頭に置く。・・・
Rettyで取り組んだ施策 ● スプリントゴールを毎週設定する。開発チームで揉んでもらう。 ● スプリントレビューは全員招待する。 ● 毎回スプリントレビュー直前に事前確認を実施する ● スプリントレビューの流れ ○ スプリントゴールの確認 ○ 各チームからデモ。背景説明は企画者から行う。 ○ 質問・コメントはMeetチャットに書いてもらう。 ○ 最後に次スプリントのゴールを確認 ● プランニング前にバックログの見直しが必要ないかを確認。
まとめ confidential
もりあがるスプリントレビューをしよう ● 参加者に「やってよかった」と思われるイベントにしていく。 ○ バックログの見直しがずっと入らない場合、スプリントレビューが進捗確認になっている可能性が高い。 ○ 大きな目的(=スプリントゴール)を共有できると、有意義なフィードバックを得やすくなる。 ● もりさげる要因は複数あるが、1つずつ改善していきましょう Photo by Danny Howe on Unsplash