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身近な不満を解決しよう!どんな企業やチームでも実践できるデザイン思考ワークショップ

WebNAUT
September 18, 2017

 身近な不満を解決しよう!どんな企業やチームでも実践できるデザイン思考ワークショップ

「チームの課題解決力」を高めるための取り組みとして、私がファシリテーターとなり社内で実践してみた「デザイン思考ワークショップ」の事例をスライドにまとめてみました。

株式会社ビーワークス
デザイナー/アートディレクター/マネージャー
タカハマ ケンタ

ビーワークス
http://www.beeworks.co.jp/

WebNAUT
https://webnaut.jp/

WebNAUT

September 18, 2017
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Transcript

  1. どんな企業やチームでも実践できる
    「デザイン思考ワークショップ」
    Thinking!
    身近な不満を解決しよう

    株式会社ビーワークス
    タカハマ ケンタ

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  2. プロフィール
    デザインの面白さを分かりやすく伝えることを大切にしています。
    趣味はドライブとツーリングと写真と買い物。
    本気の買い物は仕事に役立つという信念で散財を楽しんでいます。
    株式会社ビーワークス
    デザイナー/アートディレクター/マネージャー
    タカハマ ケンタ

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  3. ビーワークスというデザイン会社で
    企画制作部門のデザイナーをマネジメントしていたり
    http://www.beeworks.co.jp/
    たまに、
    WebNAUTというオウンドメディアで
    デザインの記事を書いてます
    https://webnaut.jp/

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  4. 身近な不満や問題って、
    ちゃんと解決できてますか?
    みなさん

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  5. 問題には気づいているし、
    解決のアイデアもある!
    でもそれを実現するにあたって必要な人やリソースがないんだよなぁ…。
    人や組織のせいにしてしまう
    よくあること

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  6. Thinking!
    身の回りに潜んでいる
    「小さな課題」
    を “チームで解決する経験”を通して、
    組織の課題解決力を高めるワークショップをやってみました
    デザイン思考ワークショップ
    今回は

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  7. デザイン思考とは?
    デザイン思考
    (でざいんしこう、
    英: Design thinking)
    とは、

    ザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指
    す言葉である。
    ↑あくまでも
    「デザイナー」
    のためのノウハウなの?
    引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%80%9D%E8%80%83

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  8. デザインとは?
    と捉えると、
    業種や職種関係なく多くの人が仕事や生活におい
    て、
    課題を解決する際に活用できる思考法だと考えられる。
    「デザイン」

    「課題解決」
    ↑ “ 多くの人”に役立つノウハウだ!!

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  9. !
    実際にやってみよう

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  10. プログラム内容
    アイデアを広げる
    課題を探す アイデアを磨く
    課題を共有する 小さな実験を重ねる
    チームを作る 実行の可能性を高める
    テーマを決める
    ワーク
    1
    ワーク
    5
    ワーク
    2
    ワーク
    6
    ワーク
    3
    ワーク
    7
    ワーク
    4
    ワーク
    8

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  11. 1
    「テーマを決める」

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  12. まずは取り組むテーマを決めよう
    ワーク1 
    「テーマを決める」
    社会問題やビジネス面の課題をテーマにしてもいいけど、
    とりあえず取り組みやすいのは…
    「オフィスの課題」

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  13. なぜ
    「オフィスの課題」
    が取り組みやすい?
    ・自分ごと化できる ←現場を知っていて、
    深い洞察も得やすい
    ・実行ハードルが低い ←承認が簡単、
    複数の施策を試せる
    ・効果を自ら体験できる ←テストが簡単、
    ユーザーの声をすぐに拾える
    ワーク1 
    「テーマを決める」

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  14. 2
    「課題を探す」

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  15. 現場を歩いて
    「課題」
    を探そう
    現場を歩きまわり、
    気になった部分は “全て”、
    スマートフォンなどで写真に撮って記録しよう
    ワーク2 
    「課題を探す」
    1時間

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  16. 課題探しのコツとルール
    【コツ】
    【ルール】

    「課題を探すモード」
    に意識を切り替える
    ・具体的な解決策は考えずに探し続ける

    「不」
    がつくものを中心に探す
    (不満、
    不便、
    不都合、
    不愉快、
    不潔…)
    ・解決の責任は伴わない
    ・過去の経緯は気にしないでいい
    ・主観だけで判断していい
    ワーク2 
    「課題を探す」

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  17. 3
    「課題を共有する」

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  18. 発見した課題を共有しよう
    個別の課題発見が完了したら、
    参加者全体で課題を共有し深掘りしよう
    撮影した写真を紙に出力して、
    お互いに説明しながら壁に貼っていこう
    ワーク3 
    「課題を共有する」
    1時間

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  19. 課題のまとめ方
    ・共通の課題は連ねて貼っていく
    ・なぜ課題と感じたのか、
    理由を具体的にしていく
    (写真に付箋を貼る)
    ・要因が関連していそうな課題同士を近づける
    問題点や問題視されている量が
    「視覚化」
    できる!
    ワーク3 
    「課題を共有する」

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  20. 4
    「チームを作る」

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  21. 課題意識で
    「チーム」
    を作る
    課題の本質が見えてきたところで
    「チーム」
    を作ろう
    「ワーク3」
    で出た課題の中から、
    「自分が一番解決したい課題」
    をそれぞれ選び、
    共通の課題意識を持ったメンバー同士でチームを作ろう
    ワーク4 
    「チームを作る」
    15分

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  22. なぜ
    「チーム」
    を作るの?

    「できない」
    という先入観を壊せる
    ・得意な領域で活躍できる
    ・約束には人を動かす力がある
    「チーム」
    を活用して
    「個人」
    よりも高い創造性を発揮しよう
    ワーク4 
    「チームを作る」

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  23. チーム作りのポイント!

    「グループ」
    ではなく
    「チーム」
    を作る ←共通属性よりも共通目的
    ・1チームの人数は3〜4人にする ←役割が明確、
    議論がしやすい
    ・メンバー構成に多様性がある方がいい ←知識や思考に広がりがでる
    ひとつの課題に人が集中したら、
    チームを分けるか、
    課題をさらに分割しよう
    ワーク4 
    「チームを作る」

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  24. 5
    「アイデアを広げる」

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  25. まずは
    「アイスブレイク」
    から!
    「自己紹介」

    「チーム名を決める」
    など、
    ちょっとしたアイスブレイクで打ち解けよう
    ワーク5 
    「アイデアを広げる」
    15分

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  26. ブレストでアイデアを広げよう
    ・批判はしない、
    判断は後でする!
    ・馬鹿だと思われるようなアイデアも歓迎する!
    ・質より量を重視する!
    ・他人のアイデアにも連想、
    結合、
    便乗していく!
    ブレストのルール
    ワーク5 
    「アイデアを広げる」
    1時間

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  27. 6
    「アイデアを磨く」

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  28. 「君が思いついたアイデアがどんなに素晴らしくても、
    実行しなければ1円の価値もない」
    という耳の痛い言葉を肝に銘じて次のワークへ進みましょう…
    ワーク6 
    「アイデアを磨く」
    アイデアが広がったところで…

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  29. アイデアを磨こう
    ワーク6 
    「アイデアを磨く」
    広がったアイデアに
    「制約」
    をうまく掛け合わせ、
    実行可能な施策へとアイデアを研ぎ澄まそう
    【制約】 できるだけお金を使わないアイデアを実行すること、
    お金が必要な場合はしかるべき承認者から
    正しく承認を得ること
    1時間

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  30. アイデアの磨き方!
    ・制約がアイデアを洗練される
    ・お金をかけない
    ・モノだけでなくルールや仕組みにも目を向ける
    お金があったとしても、
    ビジネスの場面では
    「使用用途」

    「金額」
    によって承
    認者や承認回数が大きく変わる。
    予算の出どころや承認プロセスまで考えられた提案や、
    既存の承認プロセスと
    違うルートを構築できる提案は実現度が一気に高まる。
    ワーク6 
    「アイデアを磨く」

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  31. 施策の検討のポイント
    役立つ
    (有用性)
    できる
    (実現可能性)
    続けられる
    (持続可能性)
    ワーク6 
    「アイデアを磨く」
    のバランスが大事!

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  32. アイデア事例
    「放置された傘」
    「所有者不明のビニール傘が複数放置されていて、
    誰のものか
    もわからないため処分されずに傘立て周辺が乱雑になる…」

    いう責任者の所在も不明で誰も解決しようとしない問題。

    「新たに傘立てを追加する」
    のではなく、
    「所有権が放棄された
    傘を明確にし、
    共用の置き傘として全員が使えるものに変えた」
    ワーク6 
    「アイデアを磨く」

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  33. アイデア事例
    「放置された傘」
    視点
    「溢れた傘を整理するためのモノが必要」
    から、
    「責任の所在を明らかにして対処することが必要」



    工夫
    「権利放棄までの期限を伝えるシール」

    「共有の傘であることがわかるシール」
    を作成
    ポイント
    「モノではなく、
    ルールや仕組みによる解決」

    「広報と承認プロセスの見える化」
    を行った
    ワーク6 
    「アイデアを磨く」

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  34. ワーク6 
    「アイデアを磨く」
    アイデア事例
    「放置された傘」
    → →

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  35. 7
    「小さな実験を重ねる」

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  36. プロトタイプを作ろう
    テストと検証を反復的に行いながら解決策を探るために
    「プロトタイプ」
    を作成してテストしよう
    プロトタイプはお金をかけずに素早く実行するのがポイント!
    紙やダンボールなどで簡単に作って実際に置いてみよう
    ワーク7 
    「小さな実験を重ねる」
    (施策実行1時間+テスト2日間)
    ×3回

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  37. 小さな実験を重ねると…
    ・実行のハードルが低くなる
    ・効果を早い段階で測ることができる
    ・簡単に手戻りができる
    複数の施策から効果的な施策がわかったら、
    本格的に実行しよう!
    ワーク7 
    「小さな実験を重ねる」

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  38. 8
    「実行の可能性を高める」

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  39. ワークショップを振り返る
    身近な課題が解決できてスッキリしましたか?
    参加者全員でこれまでのワークショップを振り返ろう
    各ワークで得た知見についてディスカッションし、
    今後の課題解決に活かそう
    ワーク8 
    「実行の可能性を高める」
    1時間

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  40. 振り返り例
    ストーリーを語ること/周囲への広報やアナウンスをきちんと行うこと/しか
    るべき責任者からの許可取りを考えて動くこと/試作段階で人に見せて反応を
    もらうこと/段階的なリニューアルや部分的な効果検証を行うこと/課題の優
    先度を見極めること/失敗時の撤退パターンも考えておくこと/モノをつくら
    なくても解決することはあると知ること/日頃の信頼関係が大事だったりする
    こと/などなど…
    たくさん議論して、
    次の課題解決につなげよう
    実行の可能性を高めるために重要なことは?
    ワーク8 
    「実行の可能性を高める」

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  41. おわりに

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  42. 「デザイン思考」
    のアプローチを学べるだけでなく、
    「チームで解決することの楽しさ」

    「解決して感謝される喜び」
    なども体験できます。
    ぜひ、
    お試しあれ!
    デザイン思考ワークショップは…

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