Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
衛星データの基礎_20190930
Search
tellus
September 26, 2019
Technology
0
270
衛星データの基礎_20190930
tellus
September 26, 2019
Tweet
Share
More Decks by tellus
See All by tellus
Tellusに搭載の衛星データについて
xdp
0
450
衛星データ X 機械学習
xdp
0
120
Tellusを使った衛星データ解析事例紹介
xdp
0
84
衛星データの基礎_20190801
xdp
0
200
Other Decks in Technology
See All in Technology
大規模サーバーレスAPIの堅牢性・信頼性設計 〜AWSのベストプラクティスから始まる現実的制約との向き合い方〜
maimyyym
10
5k
新規事業におけるGORM+SQLx併用アーキテクチャ
hacomono
PRO
0
420
[VPoE Global Summit] サービスレベル目標による信頼性への投資最適化
satos
0
130
AI時代こそ求められる設計力- AWSクラウドデザインパターン3選で信頼性と拡張性を高める-
kenichirokimura
3
350
Contract One Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
0
8.9k
これがLambdaレス時代のChatOpsだ!実例で学ぶAmazon Q Developerカスタムアクション活用法
iwamot
PRO
8
1.1k
速習AGENTS.md:5分で精度を上げる "3ブロック" テンプレ
ismk
6
1.8k
事業開発におけるDify活用事例
kentarofujii
3
690
コンテキストエンジニアリング入門〜AI Coding Agent作りで学ぶ文脈設計〜
kworkdev
PRO
3
1.9k
ソースを読むプロセスの例
sat
PRO
15
9.4k
組織改革から開発効率向上まで! - 成功事例から見えたAI活用のポイント - / 20251016 Tetsuharu Kokaki
shift_evolve
PRO
1
170
物体検出モデルでシイタケの収穫時期を自動判定してみた。 #devio2025
lamaglama39
0
240
Featured
See All Featured
Balancing Empowerment & Direction
lara
5
690
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
57k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
37
2.9k
A better future with KSS
kneath
239
18k
Writing Fast Ruby
sferik
629
62k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
57
5.9k
Scaling GitHub
holman
463
140k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
11k
Docker and Python
trallard
46
3.6k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.9k
Transcript
衛星データの基礎 牟田梓
牟田 梓 むた あずさ ・東京工業大学にて人工衛星開発 ・大学宇宙工学コンソーシアムUNISEC学生理事 ・中高生向け宇宙フリーマガジン「TELSTAR」企画編集 ・若手社会人向け宇宙ビジネスメディア「宙畑」企画編集 ・新卒で日本電気(NEC)に入社、地球観測衛星の機械系システ ム設計を担当 ・現在はさくらインターネット新規事業部
※宙畑は2018年12月18日より、政府衛星データプラットフォーム 「Tellus」の公式オウンドメディアとなりました
モノづくり、人工衛星づくり。 ©NEC ©JAXA
中高生向け宇宙フリーマガジン「TELSTAR」 宇宙ビジネスメディア「宙畑」 日本の宇宙産業を拡げたい。
今日のお話 衛星データの基礎 波長の話 宙畑でもやってみた
衛星データのキホン!
どんな種類があるの? 【地球観測衛星】←今日はココの話 地球の様々な情報を調べる 【測位衛星】 GPSに代表される位置情報を調べる 【通信衛星】 衛星放送や衛星通信を可能にしている 【技術試験衛星】 将来必要となる衛星技術を実証するために開発される。 【科学衛星】
地球外の天体の観測や宇宙環境での実験を行う
どんな風に見えるの?(光学) Planet (分解能3m)
広く撮る、詳しく撮る
観測頻度は数日に一回!
他にも分かるものは色々!
波長のハナシ!
None
None
None
Tellusデータ紹介!
Tellusに搭載されているデータ ASNARO-1(あすなろわん) ・解像度:モノクロ50cm、カラー2m →車や船舶が見える ・1シーンあたりの大きさ:10km四方→全国一律にデータがあるわけではない ・波長:6 band→植物も見える ・撮影期間:2014~ ©NEC Corporation,
Distributed by PASCO CORPORATION
Tellusに搭載されているデータ SLATS(すらっつ) ・解像度:モノクロ 1m→車や船舶が見える ・1シーンあたりの大きさ:10km四方→全国一律にデータがあるわけではない ・波長:1 band→モノクロのみ ・撮影期間:2019~
Tellusに搭載されているデータ AVNIR-2(あぶにーるつー) ・解像度:カラー10m →建物が見える ・1シーンあたりの大きさ:70km四方→全国のデータがある ・波長:4Band→植物が見える ・観測期間:2006年~2011年(運用停止)
Tellusに搭載されているデータ Landsat-8(らんどさっとえいと) ・解像度:モノクロ15m、カラー30m、温度100m →建物が見える ・1シーンあたりの大きさ:185km四方→全国のデータがある ・波長:11 Band→植物や温度情報が見える ・観測期間:2013年~
Tellusに搭載されているデータ HIMAWARI(ひまわり) ・解像度:可視 1km、その他4km ・1シーンあたりの大きさ:地球1/3程度 ・波長:5 Band ・観測期間:2015年~(Tellus上には現在2016-2017年)
Tellusに搭載されているデータ まとめ ASNARO-1 SLATS AVNIR-2 Landsat-8 HIMAWARI 解像度や撮影範囲、観測頻度などから衛星データをチョイスする 細かい 狭い
粗い 広い ©NEC Corporation, Distributed by PASCO CORPORATION
None
衛星から熱い場所を見る
None
解像度と撮影範囲から、 Landsat-8を選定
このあたりを使う 太陽光の反射で 見える 自身が放つ電波 (放射)で見える どの波長で見るか?
分解能が大きすぎる 目で見る範囲(反射光)で探 すのは大変そう このあたりで試してみる (反射と放射が混ざっている) →この3枚の画像を見てみる どの波長で見るか? https://www.restec.or.jp/satellite/landsat-8
①画面上部の<>ボタンをクリック ②データ名を選択 ③時期を選択 ④検索! ⑤該当のデータをクリック ⑥画面右の [選択マップリスト] ここでバンドを選ぶ
Tellusで実際に見てみると、、、 RGBでは分からない、製鉄所の稼働状況が分かる
Tellusで実際に見てみると、、、 ©NEC Corporation, Distributed by PASCO CORPORATION
Tellusで実際に見てみると、、、 ©NEC Corporation, Distributed by PASCO CORPORATION 2018年平昌オリンピックの聖火 https://ja.wikipedia.org/wiki/2018%E5%B9%B4%E5%B9%B3%E6%98%8C%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E9%96%8B%E4%BC%9A%E5%BC%8F