Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ICH E10 臨床研究における対照群の設定法 4
Search
xjorv
February 10, 2021
Education
0
120
ICH E10 臨床研究における対照群の設定法 4
ICH E10は臨床研究における対照群(Control)の設定法についてのガイドラインです。4では、プラセボ対照群と用量応答性研究についてまとめています。
xjorv
February 10, 2021
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
1
5.4k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
440
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.4k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
6k
粉体特性2
xjorv
0
2.4k
粉体特性1
xjorv
0
2.8k
皮膜5
xjorv
0
2.2k
皮膜4
xjorv
0
2.1k
皮膜3
xjorv
0
2.1k
Other Decks in Education
See All in Education
諸外国の理科カリキュラムにおけるビッグアイデアの構造比較
arumakan
0
300
미국 교환학생 가서 무료 홈스테이 살면서 인턴 취업하기
maryang
0
110
2025.05.10 技術書とVoicyとわたし #RPALT
kaitou
1
210
小さなチャレンジが生んだチームの大きな変化 -私のふりかえり探求の原点
callas1900
0
520
Virtual and Augmented Reality - Lecture 8 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.7k
Are puppies a ranking factor?
jonoalderson
0
810
第1回大学院理工学系説明会|東京科学大学(Science Tokyo)
sciencetokyo
PRO
0
3.7k
Human-AI Interaction - Lecture 11 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
450
SkimaTalk Introduction for Students
skimatalk
0
380
ANS-C01_2回不合格から合格までの道程
amarelo_n24
1
240
プログラミング教育する大学、ZEN大学
sifue
1
530
ビジネスモデル理解
takenawa
0
4.1k
Featured
See All Featured
Visualization
eitanlees
146
16k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
233
17k
Embracing the Ebb and Flow
colly
86
4.7k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
3.8k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
34
3k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.1k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
124
52k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
179
9.8k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
41
7.3k
KATA
mclloyd
29
14k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
184
22k
Transcript
ICH E10 臨床研究における対照群の設定法 4 2021/1/15 Ver. 1.0
プラセボ対照研究の利点 効能・安全性の評価の両方において利点を持つ • 感度の証拠を示しつつ、効能を示すことができる • 効能・安全性の絶対値を測定できる • 比較的少ない被験者数で検証ができる • 二重盲検が基本となり、バイアス低減が可能
プラセボ対照研究の欠点 倫理的問題、比較性がない点などがある • 既存治療存在下で急性・致命的な病状には使用できない • 治療効果のないものを患者が受け入れ可能でないときもある • プラセボ研究のために重症患者を研究対象から外す場合もある • 他の有効成分や治療法との比較ができない
治療なし対照(No-treatment control) プラセボと類似だが、盲検下が困難 • プラセボでの盲検が現実的でないときに採用される • 割付の盲検下にある観察者が意思決定することが望ましい • データセット設定も割付情報を得られないものが行う
用量応答性の対照 基本的にはICH E4の記載に従い準備する • 投与計画を策定するための研究でも、原則は類似する • プラセボを追加して行うことが望ましい • 同効能有効成分やランダム化離脱も使用可能
用量応答性の対照: バイアス低減 盲検下することが望ましい • 治療効果による盲検解除が起こりにくい • 用量違いの見た目が同じ製剤を使用する • 複数のダミーを利用することもある
用量応答性の対照: 倫理的問題 プラセボと同様に、効果のない用量での治療に問題が起こる • 毒性が高いときは低用量が受け入れられやすい
用量応答性の対照: 利点と問題点 プラセボと類似した利点、問題点を持つ • 安全性や効能の証明を毒性を最小限として行いやすい • 最も効能のある用量の特定ができない場合がある • プラセボを含まないと、感度を証明できない •
プラセボでの問題・変更に関する内容を共有する • 被験者数はプラセボ対照より多くなる