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ICH S9 抗ガン剤の非臨床研究 1

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November 26, 2020

ICH S9 抗ガン剤の非臨床研究 1

ICH S9は抗ガン剤の非臨床研究に関するガイドラインです。一般的な医薬品と抗ガン剤での研究の違いについて記載されています。

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November 26, 2020
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  1. ICH S9 抗ガン剤の非臨床研究 1 2020/11/23 Ver. 1.0

  2. ガイドラインの概要 抗ガン剤の非臨床研究のデザインを提供する • 治療法の少ない、進行した症例に対する臨床試験を担保する • 効果的な新薬の迅速な提供が望まれる • 副作用をコントロールするための非臨床研究が必要

  3. 非臨床研究の目的 以下を目的とした研究を行う • 薬理学的応答の特定 • ヒト暴露時の安全な初回投与量の設定 • 毒性プロファイルの理解 臨床の対照が末期患者となりやすく、研究の形が独特になる

  4. ガイドラインの対照 末期的ながん患者を対象とした医薬品 • 低分子、生物学的製剤の両方を対象とする • 研究の時期とタイプを指定する • 現行の治療法が有効でない患者を対象とする • 第1相試験、開発中の安全性を評価する

    • 健常者での臨床使用は対象外
  5. 薬理学的研究 第1相前に抗がん性、薬理メカニズムの特定を行う • 対象とするガン以外を研究対象にしてもよい • 投与スケジュール、用量増加のスキームを提供する • 初期投与量とバイオマーカーを特定する

  6. 安全性薬理学 生命維持に必要な器官への影響を特定する • 臨床試験前に実施する • 通常毒性試験として実施してもよい • 単独での研究は末期がん患者対象の場合不要 • リスクが大きい場合は別途S7に従い実施

  7. 薬物動態 第1相での用量・用量増加決定のために実施する • 第1相までは基本的なパラメータ特定だけでよい • 吸収・代謝等は臨床開発時に並行して実施する *CmaxとAUC、半減期などを基本的なパラメータとして測定する

  8. 一般的な毒性研究 第1相での安全性特定に必要な情報を集める *MTD: Maximum Tolerated Dose、DLT: Dose Liimting Toxicity、NOAEL: NO

    Observed Adverse Effect Level、NOEL: No Effect Level • MTD、DLTを評価する • NOAEL、NOELは第1相までに評価しなくてもよい • 臨床使用スケジュールでの毒性を検証する • 毒性からの回復過程も評価する
  9. 生殖毒性研究 妊娠の可能性がある患者の場合には必要 • 承認申請前に完了させる • 末期がん患者の場合には考慮しなくてもよい • 遺伝毒性があるもの、増殖細胞を対象とする場合も不要

  10. 遺伝毒性 進行した症例に対する臨床試験前には必須ではない • 販売開始前には検証を完了させる • in vitroで陽性であれば、in vivoで保証はできない

  11. 発がん性 S1Aに従う • 進行性がん患者での発がん性は保証しない

  12. 免疫毒性 一般的な毒性研究の範囲での検証でよい • 研究デザインにエンドポイント*を追加する *フローサイトメトリーによる免疫フェノタイピングなどと書かれているが、よくわからない

  13. 光安全性 第1相前に初期の検証を終えておく • リスクがあれば保護措置を講じる • 非臨床・臨床検証が難しいときは、M3に従い検証する