Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
印刷会社はXMLで飛躍する / 20120919-xml-nakanishi
Search
XSPA
May 03, 2015
Technology
0
97
印刷会社はXMLで飛躍する / 20120919-xml-nakanishi
学術情報XML推進協議会(XSPA) 第1回 記念講演会
日付: 2012年9月19日 (水曜日)
場所: 独立行政法人 科学技術振興機構 東京本部 別館ホール
XSPA
May 03, 2015
Tweet
Share
More Decks by XSPA
See All by XSPA
即時オープンアクセス義務化とXML推進_20250729_ Nakanishi Printing Company, Ltd
xspa2012
0
63
J-STAGEの現況とメタデータの重要性_20250729_ Japan Science and Technology Agency
xspa2012
0
29
力任せ法_20250609_ Nakanishi Printing Company, Ltd
xspa2012
0
49
eXtyles3B2-JATS-XML_20250609_komiyama printing co.,Ltd..
xspa2012
0
42
OxygenとAntenna House Formatterで作る_20250609_Antenna House
xspa2012
0
33
即時OA時代のJATS XMLの重要性_20250609_ Nakanishi Printing Company, Ltd.
xspa2012
0
35
AI活用_20250609_ Nakanishi Printing Company, Ltd.
xspa2012
0
55
J-STAGEおよびJxivの現況
xspa2012
0
260
Chat GPTによるXML自動生成の可能性
xspa2012
0
360
Other Decks in Technology
See All in Technology
「Linux」という言葉が指すもの
sat
PRO
4
140
会社紹介資料 / Sansan Company Profile
sansan33
PRO
6
380k
Modern Linux
oracle4engineer
PRO
0
100
react-callを使ってダイヤログをいろんなとこで再利用しよう!
shinaps
1
250
はじめてのOSS開発からみえたGo言語の強み
shibukazu
1
380
現場で効くClaude Code ─ 最新動向と企業導入
takaakikakei
1
250
【実演版】カンファレンス登壇者・スタッフにこそ知ってほしいマイクの使い方 / 大吉祥寺.pm 2025
arthur1
1
880
5年目から始める Vue3 サイト改善 #frontendo
tacck
PRO
3
220
人工衛星のファームウェアをRustで書く理由
koba789
15
8.1k
Automating Web Accessibility Testing with AI Agents
maminami373
0
1.3k
KotlinConf 2025_イベントレポート
sony
1
140
まずはマネコンでちゃちゃっと作ってから、それをCDKにしてみよか。
yamada_r
2
120
Featured
See All Featured
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
513
110k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
72
11k
A better future with KSS
kneath
239
17k
Embracing the Ebb and Flow
colly
87
4.8k
It's Worth the Effort
3n
187
28k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
64
7.9k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
95
14k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.8k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
31
2.5k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
9.9k
Facilitating Awesome Meetings
lara
55
6.5k
Transcript
印刷会社は XML で 飛躍する 2012.9.19 「XMLが開く学術出版の未来」 中西印刷株式会社 中西秀彦
学術印刷会社の役割 | 印刷の工程の2つ | 組み版 • 情報の整理・可読性を高める工夫 | 印刷・製本 • 大量複製 |
もはや印刷に期待できない。あるにこしたことはないが | 組版工程への付加価値増 1. より高付加価値の組み版志向 • 数学・古文書など→市場先細り 2. オンライン用組み版
冊子体作成とオンライン作成の差 | 冊子体 | 紙の上で読みやすいこと | レイアウト志向 | 写真などの精度が高い | オンライン | 画面で読みやすいこと •
段組みがない。ページがない | ハイパーリンクの付加 | 写真精度は求められない(今のところ) | PDFはオンライン特性を犠牲にした形 式
コンテンツ作成の二度手間 | オンラインジャーナルと冊子体、内容は同一 | 製作法が違うが、別々に作ると二度手間 | この場合PDFは冊子体と同視しうる | 構造化組み版による自動製作 原稿 構造化ファイル
PDF オンライン 冊 子 体
鍵はXML | 構造化組版はXMLに集約 | オンラインのXHTML | 電子書籍のEPUB | 見栄えより文書の構造を優先 | 人間にも機械にも読みやすくする | 必要な情報を整理 | 情報過多社会に必須
なぜ日本ではXML化されなかったか? | 確立した日本語DTDがない | 学会側の紙ベースの発想 | 微細な組み版へのこだわり | 印刷会社の対応遅れ | 学術印刷のスイッチングコストの高さ | しかし一気に進めないと、日本語情報発信は 壊滅する
印刷会社側の問題 -SGMLの反省 | 印刷屋と学会の関係 | 印刷技術の職人依存 • ITより慣れた職人と編集員 | 印刷会社のITレベル • OLJ対応の困難 •
SGMLやSISTへの無理解 | 学会側の認識 | 「印刷屋が対応できないものを導入するな」 | SGML対応の印刷会社の技術囲い込み | 国外への流出を招いただけ
インドの印刷会社の躍進 | ヨーロッパの出版社のインドシフト | ハイテクインド | ローテクジャパン | コアな組版技術はインドへ移転
日本からの発信の重要性 | アメリカ・ヨーロッパ・アジアという3誌体制 | American Journal, European Journal | そして Asian Journal | このままではアジア代表誌がChinese Journalに なりかねない | 海外でRejectされてアイデアだけが漏洩しな いか
| 日本で日本の税金を使った研究成果を海外 出版社に金を払って読むのはおかしい
日本からの発信強化 | =(イコール)日本の印刷会社の実力向上 | 印刷会社の編集力維持=日本の発信力強化 | インドに勝る技術力を日本の印刷会社がつける | 日本語XMLという莫大な市場へ切り込む | 理系誌から文系誌のOLJ化進行 • 日本史・日本文学・社会学・科学史・科学哲学 | 研究の世界水準の維持には徹底した日本語OLJ
• 紀要・地方学術誌・研究会誌の維持 | 英語雑誌をインドから取り戻すためにも
印刷会社のジレンマ | オンラインを進めれば印刷がなくなる | 紙の利点を訴える方向が正しいのでは? | 既存の設備が無駄になる | 長期的に紙は消滅の方向 | 縮小する一方の印刷ビジネス | 残存者利益は甘い考え | オンラインを進めれば紙がついてきます | 今時、紙だけという選択は学会にない いまのところは
学術情報XML推進協議会 | 印刷会社のXML対応を強化することで、世 界への発信強化 | 技術囲い込み戦略からの脱皮 | 競争相手は国内ではなく、インドから世界へ | 日本語のXML規格を世界水準へ | 加盟をお願いします | 年会費がたったの50,000円