学術情報XML推進協議会(XSPA) セミナー 投稿審査システムとXML組版 日付: 2014年12月15日 (月曜日) 場所: 独立行政法人 科学技術振興機構 東京本部 別館 (K's五番町) 2F セミナールーム
Copyright ©ATLAS 2010 All Rights Reserved. ©Atlas Co., Ltd. 株式会社アトラスXSPAセミナー~∼投稿審査システムとXML組版~∼2014年12月15日
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©Atlas Co., Ltd. ⽬目次1投稿審査システムとは?1投稿審査システムとXML2投稿審査システムとは何か? 1.1投稿審査システムの現状1.2XMLを使ったメタデータの交換2.1システムからのXMLメタデータの出⼒力力2.2XMLを使った投稿審査の未来2.3
Copyright ©ATLAS 2010 All Rights Reserved. ©Atlas Co., Ltd. 1. 投稿審査システムとは?2
©Atlas Co., Ltd. 1.1 投稿審査システムとは何か?3学術研究のライフサイクル資⾦金金調達研究実施成果公開テーマ選択Loughborough University http://www.lboro.ac.uk/services/library/research/
©Atlas Co., Ltd. 1.1 投稿審査システムとは何か?4学術研究のライフサイクル計画⽴立立案 研究実施出版保存と公開University of Central Florida Libraries Research Lifecycle Committee. (2012). The research lifecycle at UCF [OnlineGraphic]. Retrieved (Dec. 9, 2014) from library.ucf.edu/ScholarlyCommunication/ResearchLifecycleUCF.php
©Atlas Co., Ltd. 編集者査読者1.1 投稿審査システムとは何か?5論論⽂文の投稿審査(Peer Review)冊⼦子体オンライン出版著者 ジャーナル投稿査読ジャーナルの質を担保するための仕組み
©Atlas Co., Ltd. 1.1 投稿審査システムとは何か?6論論⽂文の投稿審査投稿者 事務局 委員長 エディタ 査読者 受付 エディタ選定 査読依頼 査読審査修正採択不不採択投稿修正投稿レポート作成メール通知 ディスカッション論論⽂文の投稿審査(Peer Review)投稿料料/掲載料料徴収
©Atlas Co., Ltd. 投稿審査システム7ユーザ情報管理理 定型メール設定投稿者、事務局、編集委員⻑⾧長、エディタ、査読者などのユーザ情報は常時更更新可能・・・ 操作完了了時や依頼時に送信される定型のメール××先⽣生ABCジャーナル編集室です。この度度は投稿ありがとうございました。履履歴管理理投稿データ、ファイル、査読結果、操作履履歴やコメント等の情報投稿者 事務局 委員長 エディタ 査読者 各誌に合わせた審査フローを設定投稿 受付 エディタ選定 査読依頼 査読 審査 修正 採択 不採択 修正投稿 最終投稿 審査フロー設定 画⾯面設定投稿票、審査票、査読シートなど、各誌に合わせて設定投稿者画⾯面事務局画⾯面委員⻑⾧長画⾯面・・・ 姓 名 所属 メール⽥田中 ⼀一郎郎 ○⼤大学 ××@××鈴鈴⽊木 花⼦子 ▲⼤大学 ××@××1.1 投稿審査システムとは何か?
©Atlas Co., Ltd. 8投稿 受付査読者選定査読 判定論論⽂文剽窃検知サービスCross Checkで剽窃チェックタイトルや抄録からProQuest内の350万⼈人の研究者をマッチングして、候補者選定著者による所属機関の揺らぎ解消著者情報の同定研究助成⾦金金情報の登録 関連論論⽂文検索索1.1 投稿審査システムとは何か? 外部システムとの連携 ※Editorial Managerの例例
©Atlas Co., Ltd. # サービス名称 内容 参考1 Ringgold著者による所属機関名の⼊入⼒力力の揺らぎを解消http://ringgold.com/index.html2 ORCID著者情報の同定プロジェクト研究者がORCIDから付与されたIDを⼊入⼒力力するだけで著者情報を⾃自動⼊入⼒力力できるhttp://www.atlas.jp/orcid/※アトラスはORCIDのメンバーです。⽇日本ではJSTとアトラスのみ3 FundRef特定機関の助成研究論論⽂文を容易易に特定することができる、助成⾦金金に関する情報収集・公開をするシステムhttp://bit.ly/1nYzwgq4 CrossCheck論論⽂文剽窃検知サービスCross Checkで剽窃チェック希望するタイミング(初回投稿時、修正投稿時、採択時)で⾃自動的にチェックが可能http://www.ithenticate.com/products/crosscheck5 ProQuestタイトルや抄録からProQuest内の350万⼈人の研究者をマッチングして候補者選定http://www.proquest.com/91.1 投稿審査システムとは何か?
©Atlas Co., Ltd. 101.1 投稿審査システムとは何か?・CCC(Copyright Clearance Center)が提供する論論⽂文掲載料料(APC)の徴収システム・Editorial Managerからシームレスに著者⽀支払が可能・「Science」を発⾏行行するアメリカ科学振興協会(AAAS)が同協会初のOA誌「Science Advances」での導⼊入を決定
©Atlas Co., Ltd. 11投稿審査システム学術界トレンドIT技術トレンドカスタマー要望1.2 投稿審査システムの現状⽇日進⽉月歩の、”IT技術“、”学術界のトレンド“、その双⽅方に、後れを取らず更更に新しいものを提供するために、機能拡張を続ける必要がある現在の投稿システムに求められるもの拡張
©Atlas Co., Ltd. 現在の投稿システムに求められるもの121.2 投稿審査システムの現状計画⽴立立案 研究実施出版保存と公開University of Central Florida Libraries Research Lifecycle Committee. (2012). The research lifecycle at UCF [OnlineGraphic]. Retrieved (Dec. 9, 2014) from library.ucf.edu/ScholarlyCommunication/ResearchLifecycleUCF.php 研究ライフサイクルの前後⼯工程とのシームレスな連携・助成⾦金金情報・所属機関情報・研究者ID・メタデータ・査読データ・タクソノミー・データセット・コンプライアンス・投稿前サービス
©Atlas Co., Ltd. 131.2 投稿審査システムの現状現在の投稿システムに求められるもの投稿前サービス投稿審査システム製作⼯工程研究成果の出版における前後⼯工程とのシームレスな連携・投稿前査読・ジャーナル選択サービス・製作⼯工程管理理システム・組版・著者校正・印刷
Copyright ©ATLAS 2010 All Rights Reserved. ©Atlas Co., Ltd. 2. 投稿審査システムとXML14
©Atlas Co., Ltd. 152. 投稿審査システムとXMLそもそも…なぜ投稿システムにとってXML(JATS)が重要なのか?
©Atlas Co., Ltd. 162. 投稿審査システムとXMLXML=標準化データ複数のシステムが会話するための“共通⾔言語”
©Atlas Co., Ltd. 172. 投稿審査システムとXML20世紀〜~学術コミュニケーションの共通⾔言語英語
©Atlas Co., Ltd. 182. 投稿審査システムとXML21世紀〜~学術流流通の共通⾔言語JATS XML
©Atlas Co., Ltd. 192. 投稿審査システムとXML投稿審査システム組版ソフト他の投稿審査システム投稿前査読システム製作管理理システムタクソノミーマッチングシステムデータリポジトリ決済システム“共通⾔言語=XML”によってシステム間の連携が可能になる。
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換20データのインポートn 投稿前査読サービスn ジャーナル選択サービスn 英⽂文校閲サービス投稿前サービス投稿審査システム
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換21投稿前査読/ジャーナル選択サービスRubriql ジャーナルとは独⽴立立した査読サービスl 著者向け有料料サービスl 3⼈人の査読者によるレビューl 査読が完了了した時点で推薦ジャーナルレポートを発⾏行行
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換22投稿前査読/ジャーナル選択サービスPeerage of Sciencel ジャーナルとは独⽴立立した査読サービスl 著者は無料料l 査読プロセスは提携ジャーナルがモニタリングl 査読が完了了した時点でジャーナルが投稿オファーを出すl 著者が⾃自分で投稿先を選ぶこともできる
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換23データのエクスポートn 出版社へのデータおよびファイル転送(製作⼯工程)n 外部サービスへのデータ転送(論論⽂文評価、マッチング)n 他ジャーナルへの論論⽂文メタデータの転送投稿審査システム製作⼯工程品質評価他ジャーナル
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換24製作管理理システムへのデータ転送製作管理理システム投稿審査システムl 原稿採択後から印刷までの⼯工程管理理l 著者、編集部、出版者、校閲者のやりとりをオンラインで⾏行行う
©Atlas Co., Ltd. 査読の品質評価サービス投稿・査読査読・審査におけるデータと査読コメント製作⼯工程出版プラットフォームこの論論⽂文の審査におけるクオリティはどうなっているんだ?読者 ?読者は、ジャーナルによって保障された査読・審査プロセスの質を知ることができる2.1 XMLを使ったメタデータの交換PRE25
©Atlas Co., Ltd. 査読の品質評価サービス2.1 XMLを使ったメタデータの交換PRE26
©Atlas Co., Ltd. 査読の品質評価サービス2.1 XMLを使ったメタデータの交換PRE査読⼯工程に関する情報:• 査読のタイプ• 査読回数• 査読審査に関わった役割査読の品質情報:• COPEメンバー?• 剽窃チェック?• 撤回のポリシー?その他の情報:• 査読者 • 査読コメント27
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換28論論⽂文タクソノミー(分類情報)による査読者/編集者マッチング投稿審査システムl 論論⽂文のメタデータを解析して査読者/編集者データベースとマッチングし、適切切な査読者/編集者を選択するl 選択された査読者/編集者のデータを投稿審査システムに戻すAPI 査読者/編集者DB
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換29論論⽂文のジャーナル間転送AジャーナルスライドモデルBジャーナル Cジャーナル不不採択になった論論⽂文を系列列の別ジャーナルで再査読する仕組みl ある出版社の特定のジャーナルで出版できない論論⽂文も、系列列の他ジャーナルで出版することで、論論⽂文の囲い込みを⾏行行う
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換30論論⽂文のジャーナル間転送AジャーナルカスケードモデルAʼ’ジャーナル Aʼ’ジャーナルAʼ’ʼ’ジャーナル Aʼ’ʼ’ジャーナル Aʼ’ʼ’ジャーナル Aʼ’ʼ’ジャーナルメインジャーナルで不不採択になった論論⽂文を系列列の下位ジャーナルで再査読する仕組み
©Atlas Co., Ltd. 2.1 XMLを使ったメタデータの交換31論論⽂文のジャーナル間転送転送の際には論論⽂文のメタデータおよび論論⽂文ファイル(Word,PDF)だけでなく、査読の履履歴、査読コメント、また投稿の際の質問票なども含めることができる。l Aジャーナルで不不採択になった論論⽂文を、著者の意向を確認してBジャーナルに転送するAジャーナル 投稿審査システムBジャーナル 投稿審査システム
©Atlas Co., Ltd. 2.2 システムからのXMLメタデータの出⼒力力32Editorial Managerから出⼒力力される書誌XML出⼒力力のタイミングl 審査が終了了し、論論⽂文の採択が決定l 審査が終了了し、論論⽂文の不不採択と他誌への転送が決定含まれるデータl 書誌情報p 論論⽂文タイトルp 著者名p 著者IDp 所属p 助成情報p 抄録p 分類p キーワードl 製作⽤用備考p ページ数p 図版、表などの数p DOIp 投稿質問票 l 査読情報p 投稿⽇日p 審査⽇日p 修正投稿⽇日p 編集者コメントp 査読者情報※p 査読者コメント※l その他のカスタムフィールド ※論論⽂文のジャーナル間転送の場合のみ
©Atlas Co., Ltd. 2.2 システムからのXMLメタデータの出⼒力力33メタデータ転送の流流れ① 査読、審査が終了了し採択が決定(または論論⽂文の他誌への転送が決定)② 管理理者がシステムで論論⽂文の採択処理理を⾏行行う③ 転送⽤用フォーム(転送するメタデータの最終確認と編集を⾏行行うためのフォーム【左図参照】)を設定④ システムで転送処理理を⾏行行うと原稿ファイル(Word,PDF)とXMLメタデータが指定されたFTPサーバに転送される転送⽤用フォーム投稿審査システムFTP制作管理理システム、他ジャーナルのサーバ
©Atlas Co., Ltd. 2.2 システムからのXMLメタデータの出⼒力力34メタデータ転送の流流れXMLメタデータ
©Atlas Co., Ltd. 2.3 XMLを使った投稿審査の未来35現在の投稿・出版フロー著者投稿投稿審査システム採択製作⼯工程変換組版・印刷出版・公開原稿をWordなどで作成し、PDF化して投稿、査読・審査にもそのファイルを使⽤用採択後にWord原稿をXML編集ソフトで変換し組版データを作成
©Atlas Co., Ltd. 2.3 XMLを使った投稿審査の未来36未来の投稿・出版フロー著者投稿投稿審査システム採択製作⼯工程組版・印刷出版・公開投稿時にWordファイルをXMLに変換。査読・審査はHTMLベースで⾏行行う。投稿システムから転送されたXMLデータを元に著者校正、校閲、組版を⾏行行う変換採択原稿は全⽂文XMLで製作⼯工程へ
©Atlas Co., Ltd. 2.3 XMLを使った投稿審査の未来37査読の効率率率化投稿審査システム査読者現在の査読原稿をダウンロードして、端末で閲覧、または印刷修正コメントを書き込んでファイルをアップロード投稿審査システム査読者未来の査読オンライン上で論論⽂文を閲覧査読コメントをリアルタイムで反映
©Atlas Co., Ltd. 2.3 XMLを使った投稿審査の未来38XMLベースの査読・XMLデータをもとにHTMLを作成・引⽤用リンクなど査読を便便利利にするリッチなインターフェース・編集者や複数の査読者、著者による同⼀一インターフェース上でのインタラクティブな査読・投稿規定への遵守を⾃自動チェック・引⽤用⽂文献の⾃自動チェック・修正査読のスピードアップ!
©Atlas Co., Ltd. 2.3 XMLを使った投稿審査の未来39投稿出版フローの効率率率化現在のワークフロー投稿 査読 採択原稿校閲 著者修正編集 組版 著者校正修正 公開ファイル作成未来のワークフロー投稿 査読 採択原稿校閲 XML校正組版 公開XML校正では、組版後の内容とほぼと同じ状態で確認できるため、組版後の著者校正が不不要となる。投稿システム 製作⼯工程XMLで編集・校正を⾏行行うことで、レファレンスの⾃自動チェックや修正も可能となる。
©Atlas Co., Ltd. おわりに40研究成果の出版プロセスにおけるXMLの重要性l システム間の連携における共通⾔言語l ワンソース・マルチユースによる出版プロセスの効率率率化l すべてを機械可読(マシーンリーダブル)に!!