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チームはスクラムを始めたけど、相変わらず何かが足りないスクラムマスターの話 / The tea...

yayoi_dd
September 18, 2023

チームはスクラムを始めたけど、相変わらず何かが足りないスクラムマスターの話 / The team started using Scrum, but the Scrum Master is still missing something

スクラムフェス三河2023(2023/09/16)
https://www.scrumfestmikawa.org/

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September 18, 2023
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Transcript

  1. 弥生株式会社 髙瀬健太郎 © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved.

    チームはスクラムを始めたけど、 相変わらず何かが足りないスクラ ムマスターの話 ~なお、情熱はある~ 2023年09月16日
  2. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved.  髙瀬健太郎(たろけん)

     愛知県田原市出身  現在は豊橋在住  スクラムフェス三河の聖地  4年前にスクフェス三河に初参戦  今やってること  7月1日から晴れてスクラムマスタ ー(無免許免許皆伝!)  子供とスターウォーズについて語る  愛知県からフルリモート勤務 自己紹介 1
  3. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 2 アジャイル開発を通じて、

    失敗したり、模索したり、衝突したりしな がらチームを自己組織化したいと思う 駆け出しスクラムマスターの物語です。 断っておきますが、スクラム理論云々を語 れるわけではないし、 サクセスストーリーでもありません。 もしかしたらほとんどの人には 全く参考にならないかもしれません。 だが、情熱はある。
  4. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 4 チーム構築

    アジャイル開発を始める 3ヶ月で社内リリース スクラムを始める
  5. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 8 スクラム始動後、プランニン

    グをはじめとする各スクラム イベントをファシリテートし ていて感じたこと
  6. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 10 やる気がないのかな…?

    質問の仕方が悪いのかな …? 自分がしゃべりすぎなの かな…?
  7. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 12 わたし「みんな、最近のミー

    ティングしゃべりづらかった りする?」
  8. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 13 しゃべりづらくて黙っている

    わけではなかった。他の人の 発言に対して考えている時間 だった。 そんなつもりなかった。むし ろ反対意見なかったから発言 しなかった。 そこまで思い悩んでいると思 わなかった。次からリアクシ ョンしていこうと思う。
  9. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 14 ただの杞憂だった

    チームは自分たちで考えようとし ていた チームのことを理解しようとして いなかったのは自分だった
  10. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 17 「え?スプリントゴールコミ

    ットしなかったの?なんで? (# ゚Д゚)」
  11. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 18 「えー…それできるっていっ

    てたじゃん…なんでやってな いのよ…」
  12. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 20 手も出せなければ

    足も出せないのが スクラムマスター
  13. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 21 チームを信頼して任せるとい

    うことは、自分の期待値で縛 ることではない
  14. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 24 …

    いや、いきなり言ったもんだ から、変な雰囲気になって困 りました
  15. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 27 わたし「これは我々のプロダ

    クトでやる責務範囲ではない と考えます」
  16. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 28 ベテラン「そういう話なら別

    のチームを作ってやるしかな い(#^ω^)ビキビキ」
  17. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 30 わたし「…わかりました…我

    々のプロダクトの責務範囲に します…」
  18. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 32 (いや、これ、やっぱり業務ドメ

    インからしても我々のプロダクト で受け持つのは適切じゃないよな 、どう考えても…)
  19. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 33 これ、やっぱり業務ドメインから

    しても我々のプロダクトで受け持 つのは適切じゃないと思うんです よ たろけん テックリード うーん、だとするとなんで最初に こっちのプロダクトでやるという ことを決めたの?
  20. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 38 PBIとSBIって結局なに?

    スプリントゴールってPBI設定す りゃいいの? リファインメント??? デイリースクラム?????
  21. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 39 わたし「スクラムガイド、チーム

    でデイリースクラムのあと15分使 って輪読会しない?」
  22. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 40 チームは守破離の守を学びなおした

    さらに、スクラムガイドが共通言語と なり、事あるごとに振り返るときはス クラムガイドを使うようになった
  23. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 42 (なんか2週間スプリントだとスク

    ラムプロセスの改善までのリード タイムが長い気がするな…)
  24. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 43 コーチ「最初の頃はとにかく短い

    スプリントにして、自分たちの改 善サイクルを上げると良いよ」
  25. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 47 でもちょっとね…レトロスペクテ

    ィブについては…まだいろいろあ るんだな…
  26. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 51 これまではレトロスペクティブで

    わたし「ではみなさん、気づいた ことなどを付箋貼ってください」
  27. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 52 今は

    わたし「レトロスペクティブの目 的は〇×△…」
  28. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 57 わたし「はーい、タイムアップで

    す、ポーカーお願いします」 メンバー「あ、ここの手順、もう 少し確認したいんだけど…」 わたし「ダメです、タイムボック スは守りましょう」
  29. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 59 わたし「今回スプリントプランニ

    ングタイムボックスを守るように して、手順が少し曖昧さが残る感 じになりましたが、やりづらかっ たですか?」
  30. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 62 やってみて、うまく行かない場合

    はデイリースクラムで計画を見直 していけばいいし、チームで協力 すればいい、ということをチーム は学んだ
  31. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 64 (んーレトロスペクティブとかや

    ってるとなんだかみんなの価値観 にばらつきがありそうだな)
  32. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 68 我がチーム最高のアイデアマン「

    みんながクソだなって思う事を上 げていって、そうならないチーム を定義するのはどうですか?」
  33. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 70 天国へ行くのにもっとも有効な方

    法は、地獄へ行く道を熟知するこ とである。 By ニッコロ・マキャヴェッリ
  34. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 74 1回目はロードマップ(マイルスト

    ーン)を軸に自分たちがどこを目 指していて、そのために直近の2- 3スプリントで何を実現したいかを 確認
  35. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 75 2回目は1回目で話をした2-3スプリ

    ントでやりたいことのPBIを整理し たり、HOWを考えたりする時間
  36. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 76 メンバー「髙瀬さん、ロードマッ

    プのところ、ただの機能の実現を 書くんじゃなくて、このポイント でリリースしたことでユーザーが どういう状態になるのかを書いて もらえた方がWhyを明確にとらえ られるかもしれません」
  37. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 79 わたし「いやーうちのメンバー天

    才なんですよ、この前なんてロー ドマップに…」(ただの親馬鹿)
  38. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 84 わたし「エンジニアがドライブし

    ている(自分たちがデザインして やるには…という感じ)ように見 える」
  39. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 85 わたし「ふと思ったけど我々のチ

    ームでは正しくストーリーポイン トを見積もることが重要になって いるような感じになっているなー と自戒」
  40. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 86 メンバー「私あまりそう思って無

    いです。正確さってそこまで重要 でなくて、とっとと作業して価値 提供した方が、スクラム×アジャ イルとしては良いと思ってます」
  41. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 88 わたし「ごめんなさい、ストーリ

    ーポイントが正しく見積もろうと しているとか、全般含めてチーム の状態とかどうしたいとか、私が あれこれ話す話じゃないっすね。 失礼しました。。。」
  42. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 89 全然学習しない

    結局他のチームを見て「あーこう あるべきだよな」と勝手に期待し て、それをチームに押し付ける
  43. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 90 事実の話だけして、それを思考する

    のはチームなのに、自分のバイアス をかけて話をしてしまっている
  44. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 91 この出来事は本気で「あれ…スク

    ラムマスターに向いてないんじゃ ない…?」と、自分に対しても不 信感をもつほどのインパクトがあ った
  45. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 93 わたし「いつまでもこの組織にい

    ると、クリエイティブで革新的な 仕事が出来て、楽しく人生と仕事 を両方充実して、全員が幸せを感 じることができる世界線を実現し たいと本気で思ってます」
  46. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 95 「子曰、知之者不如好之者、好之

    者不如楽之者」(子曰く、これを知 る者はこれを好む者に如かず。こ れを好む者はこれを楽しむ者に如 かず)
  47. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 98 今弥生ではこのチームのスクラム

    を開発組織以外にも適用していこ うと考えています
  48. © 2023 Yayoi Co., Ltd. All rights reserved. 101 スペシャルサンクス

    チームのみんな 会社のみんな スクフェス運営の皆様 この物語を聞いていただいた皆様 この発表にかかわっていただいた全 ての皆様